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Vol.15 (2012年08月01日発行)

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Vol.15 (2012年08月01日発行)
はちやが地域に
贈る広報誌
広報誌 for you 2012年夏号
vol.
vol.
15
発行:医療法人蜂友会 for you 編集部
(伴 直樹、熊崎 結衣、谷 智枝子、
成瀬 仁美、加集 紀子)
発行日:2012年 8月1日
ほーゆー
あ
い
さ
つ
ご
医療法人蜂友会 理事長 蜂谷 裕道より
今年の4月より、新たな医師スタッフが2名医局に加わ
ハード面ではミスの起こりにくい環境
りました。田中健一郎医師と渡邊裕規医師です。田中
を整えることです。たとえば、間違え
先生は脊椎手術全般の、渡邊先生はスポーツに関わ
やすい呼称の薬剤を商品名ではな
る靭帯や軟骨損傷に欠かせない関節鏡手術をはじ
く薬剤名に変更するとか、ありえないオーダーの重複
め、変形性関節症に対する膝・股関節の人工関節手
を電子カルテで拒否するといった環境整備を行ってい
術のスペシャリストです。現在、私も含め7名の常勤医
ます。ソフト面とはミスを起こさない、あるいはミスを発
師で整形外科手術に携わっていますが、村松孝一医
見する意識を全スタッフが共有することです。誰かがミ
師は肩関節手術の勉強のため5月から3か月間フラン
スを発見できれば、その段階でミスを食い止めることが
スに留学しています。8月1日より復帰予定です。医師
できるからです。現在、医療安全委員会が中心とな
の増員により、手術待機時間を減らし、よりタイムリー
り、全スタッフから吸い上げたミスやニアミスを分析し、
で安全な医療提供を全てのスタッフ一同心がけてい
全スタッフがその情報を共有し、安全でより良い医療
ます。事実昨年の月間手術件数がおよそ80件であっ
を提供し続けられるように努力しております。ただ、完
たのに対し、今年はおよそ90件を超えています。手術
璧な人間というのは残念ながら存在しません。人間の
件数が増えればその分手術室スタッフをはじめ、全ス
行うことには必ずどこかにミスを引き起こす要素を秘め
タッフにかかる負荷が増えます。簡単に言うと忙しくな
ています。
るということです。当然ミスの発生しやすい環境になり
病院として更なる進化を目指しておりますので、みなさ
ます。ミスを防ぐにはハードとソフトの両面で対応してい
まの忌憚のないご意見をたまわれば幸甚に存じます。
く必要があります。
知
お
ら
せ
第5回 整形外科疾患教室開催のご案内
医療法人蜂友会では、整形外科疾患に関する市民講座を定期的に開催しております。
第5回目となる今回の疾患教室では、肩の疾患「腱板損傷」について、診療部長 村松孝一医師が
わかりやすくご説明いたします。お申込み希望の方は、当法人スタッフまでお声がけください。
中高年者のつらい肩の痛み「腱板損傷」について
~スポーツや力仕事などでお困りではありませんか?~
日時
2012年 9月1日(土)
13:00~14:15 (開場12:30~)
入場無料
会場
科研製薬株式会社名古屋支店
花の木ホール(地下鉄御器所駅6番出口すぐ)
整
形
外
疾
科
患
を
ま
な
ぼ
う
肩の疾患 腱板損傷・断裂について
医師 渡邊 裕規 先生 (火・木 外来 担当)
腱 板
腱板とは肩関節の細かい動きをつかさどるインナーマッスルです。腱板
関節包
損傷や断裂の原因には、もちろん外傷がありますし、また加齢に伴い自
然に擦り切れるパターンもあります。 状態によっては手術も必要となり
肩峰下滑液包
ます。特に40-50歳台の方で、外傷が原因の腱板断裂は手術を行う
場合が多くなります。最近では、肩関節鏡を用いた侵襲の少ない方法
三角筋
で行っています。
肩関節の解剖(右肩)
40歳以上の約15%の方が肩の痛みを自覚しているという統計がありま
す。その中の大半はいわゆる五十肩と思われます。 五十肩の診断基
準は、実はありません。肩関節の構成体の加齢を基盤として発症し、疼
痛と可動域制限をともなう疾患群とでも言いましょうか。ただ安易に五
十肩でかたづけるのはよくありません。整形外科医は、痛みの本質、原
因はどこなのか、いつも考えながら診察しています。そのなかで腱板断
健康な肩のMRI(右肩)
腱板断裂のMRI(右肩)
裂はいつも頭に置いておかなければなりません。
施
設
紹
介
はちやリハビリテーションクリニックについて
関節鏡手術後のレントゲン(右肩)
はちやリハビリテーションクリニック 統括部長 理学療法士 大塚 幸一
当施設は外来通院とデイケ
悲しい実話でありますが、12年を経た今でも、タク
ア通所のリハビリを対象とす
シー運転手さんに「はちやリハビリ
る事業を展開しています。は
クリニックへ!」と言っても、本院
ちや整形外科病院(以下、
へ送迎されてしまうことも度々…。
本院)をはじめ他病院医師
地下鉄駅周辺とは言え、当施設
の紹介により、手術や入院を
を利用したことのない方に道を尋
大塚先生お気に入りのゆり園
介さずリハビリを目的とする方、手術後の身体機能回復・
ねると、やはり本院を案内されてしまうことが…。
向上・維持を目的とする多くの方々にご利用いただいており
無事訪れることができた(笑)方々には満足いただけ
ます。
るリハビリの提供をモットーに、人間味溢れる粋なス
来院される方々の大半は整形外科疾患が対象となってい
タッフ一同、心よりお迎えいた
ますが、脳神経外科・脳神経内科・循環器内科などからの
しております!
リハビリ依頼も受けたまわっています。開設12年目を迎え、
本院と同じ千種区内にありますが、幹線道路より少し奥
まった閑寂な住宅街と公園に囲まれた静かなたたずまい
にあります。
クリニック外観
本院と同じ、緑色の建物が目印です
か
ん
リ
た
ん
ハ
ビ
リ
~水中ウォーキング 編~
リハビリテーション部 理学療法士 石原 敏雄
暑さがきびしい季節になってきましたが、夏バテなどされていませんか?
今回は、暑い季節にもぴったり!プールでの水中ウォーキングをご紹介いたします。水中ウォーキングでは、陸上の半
分のスピードで同程度の運動強度が得られ、関節にかかる負担も軽減されます。水位によりますが、胸ぐらいの高さ
であれば体重の3分の2程度は軽減するとされています。そのため、ご年配の方や関節痛のある方などにも広く行わ
れています。チャンスがあれば一度行ってみてください!
ポイント 大股で歩けるとより全身を使った運動になります!
部
署
紹
介
~病院と患者さまの架け橋として~
診療情報部 部長 伴 直樹
はちや整形外科病院のビッグブラザー、診療情報部の伴さんに
「診療情報部 医事課」をご紹介いただきます!
はちや整形外科病院 診療情報部の伴です。いつも当院 また患者さまの窓口として、診療が円滑に行えるよう準備を
をご利用いただきまして、ありがとうございます。
して、待ち時間や診療の負担を減
今回の部署紹介では、「診療情報部 医事課」について らすことも医事課の役割です。総務
紹介させていただきます。医事課の主な業務は、受付
庁の職業分類において、医療は
業務と診療報酬請求業務になります。医事課で行われ
「サービス業」に分類されています。
る事務を総称して「医療事務」と呼びます。医療事務
平成7年の厚生白書においても「医
では、医療行為などを迅速かつ正確に保険点数化し、
療はサービス業である」と明記され
患者さまの窓口負担金の計算を行い、病院収入の大部
ています。人によるサービスは何度でも患者さまに小さな感
分である診療報酬明細書(レセプト)を限られた期間
動を提供することが可能です。心のこもったおもてなしは、い
内に作成、点検して請求を行います。医療制度と保険
つでもいつまでも患者さまの心を動かします。
請求の解釈に精通した専門職が医療事務であり、大切
外来受付(本院東館1F)
我々、診療情報部医事課
な役割を担っていると自覚
スタッフは、おもてなしの
しています。
心、「ホスピタリティ」を念頭
に、来院される皆さまに接
してまいります。
病棟受付(本院東館4F)
医事課スタッフより
会計関係以外のことでもご不明な点等ありましたら、
お気軽にお声掛けください!
回は
今
ス
タ ッ
フ
紹
介
看護部外来師長 木村 和美 さん です
ありふれた紹介ですが、私は沖縄出身。7人兄弟、両
それから、こう見えても体を動かす事は大好きで中学はバ
親、祖父母の11人家族の中で育ちました。中学校、高
レーボール、高校はバドミントンで体を鍛え30代半ばまで
校の周りには米軍基地があって外国の方を目にするのが
は、婦人部のバドミントンチーム
当たり前だったせいか、一時は通訳になる事を夢見てい
で正式な試合にも参加して結
ました。しかし経済的な面や自分の学力等の理由で結
構いい成績を残していたんです
局夢と終わりました。私が
よ。今は、なかなか時間をとれ
看護師になったのは、当時
ずスポーツで体を動かす事は
看護師だった姉の影響と親
から早く自立するように言
われた事が大きな理由で
す。そうこうして看護師とし
て30年余りが経ちましたが
18歳の頃
家庭では一男一女の母親として、そして今でも現役で勤
できていませんが近い将来、社
交ダンスでも習おうかと思っている所です。これからも可能
な限り看護職を続けていき、医師と患者さまとの関係を手
助けし、患者さまの気持ちを通す役目、いわゆる「通役」と
して「最善」を探索しそれを実行していきたいと思います。
められている事を周りに感謝しています。
ご指名!
次号は 診療情報部CS課 小島園子さんにお願いします。
24歳の頃
編
集
後
記
真っ白だった for you 第15号がたくさんの協力に彩られ、やっと完成です。
気温の上昇と共に締め切りへの焦りも急上昇…!!の広報スタッフでしたが、励まし合い・助け合いなが
ら無事に発行することができました。ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。
つい1年前まで病院という場所を外から見ていた私が医療事務の一員となり、業務にもやっと慣れてきた
かなというところで、広報スタッフに任命された時は正直戸惑いました。紙面を創るということは、日々
表現することの難しさと戦いながらの作業ですが、創り上げた広報誌を眺めるととても嬉しく、患者さま
が読んでいる姿を見るたびに頑張るパワーをもらっています。
『まだまだ未熟な私だからこそ、読者(患者さま)に目線を合わせることができるはず』をモットーに
読み手の気持ちになることで“手にとりやすい広報誌”を作成することが目標です。
「スタッフの“あたたかさ”」や「患者さまの為になる“知識”」など、日頃感じる
“伝えたい”をたくさんたくさん詰め込んで、皆さんのもとへ届けたいです。(熊崎)
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