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2016年7月号 - 株式会社コーケン

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2016年7月号 - 株式会社コーケン
第 4 3 6 号
平成 28 年 7 月 1 日
コーケン通信
目
1
次
【ニュースファイル 7月】
乳がん・乳房再建の意識調査
2
【今月の特集】
飲み物の「糖分表示」と「カロリー表示」について
3
【ピックアップ情報】
夏場、車内に置いておくと危険なもの
株式会社 コ
ー
ケ
ン
〒105-0011 東京都港区芝公園 2 - 9 - 5 向陽ビル
TEL. 0 3 - 3 4 3 4 - 7 6 8 1
URL http://www.ja-koken.co.jp/
コ ー ケ ン 通 信
【ニュースファイル
7月】
乳がん・乳房再建の意識調査
全国の20歳代から60歳代の一般男女1000人と身近に乳がん患者がい
る男女300人を対象に「乳がんと乳房再建に関する意識調査」が行われまし
た。それによると、男性の約8割が配偶者やパートナーの乳房再建を支援しよ
うとしていることが明らかになりました。
主な調査結果を見ると、自分自身(女性の場合)または配偶者やパートナー、
家族(男性の場合)が、乳がんと診断され乳房を切除することになった場合、乳
房再建を希望、または賛成するかを質問したところ「希望する」とした女性は
40~60歳代で全体の62%、同年代の男性では、配偶者やパートナーの乳
房再建に「賛成する」が79%にのぼりました。その中でも50歳代男性で賛
成する人が最も多く、次いで60歳代と続き、中高年の男性は乳房再建を積極
的に支援しようとしていることが明らかになりました。全世代を通して、乳房
再建を希望する女性よりも、賛成する男性の割合が高く、男性は世代を超えて
配偶者やパートナーが乳がんで乳房を切除することになっても、乳房再建とい
う選択をすることで前向きな気持ちで自信を持って生きてほしいと願っている
ことがわかりました。
乳房再建の費用負担についての結果では、健康保険が適用されることを知っ
ていたのは全体の3%だけで、乳がん患者が身近にいる人でも8%にとどまり、
シリコンインプラントを使った乳房再建への保健適用が2013年7月に開始
されたものの、認知は極めて低いという結果でした。
乳房再建への関心度は、男女ともに高いものの、治療法などに関する認知度
では全体の18%(女性22%、男性13%)で低いようです。乳がんと診断さ
れた場合の乳房再建について、情報を知りたいと思う女性は75%、配偶者や
パートナーに「知ってほしい」と思う男性は71%にのぼっています。
日本は欧米に比べて乳がん検診率が低い状況ですが、検診を受けない理由と
して「現在、しこりや乳房の異常を感じないから」でした。その一方で、乳が
んについて知っていることとして「乳がんは自己検診(セルフチェック)で発見
することができること」(76%)が最も多くあげられました。
しかし、自己検診だけでは見つかりにくい癌もあること、女性がかかる癌の
第1位で患者数が増え続けている乳がんに対して危機感が薄いことを指摘し、
自己検診よりも定期検診を受けることが必要であるとまとめていました。
(1)
(2)
コ ー ケ ン 通 信
【今月の特集】
飲み物の「糖分表示」と「カロリー表示」について
市販の飲み物で「微糖」とか「低糖」「無糖」といった糖分に関する表示や、
「カロリーオフ」などカロリーに関する様々な表示がみられます。そこで今回
は、糖分表示とカロリー表示の基準についてまとめました。
(1) 糖分表示の違いとその基準について
糖分に限らずカロリーや脂質など、ある特定の栄養成分が「多い」「少ない」
といったことを強調して表示するためには、「健康増進法」という法律の中の
「栄養表示基準」で定められている基準量を満たしていなければいけないこと
になっています。
飲料の糖分含有量に関して「含まない」や「低い」といった旨の強調表示を
する場合には、下記のような基準値が定められています。
・糖類が100ml あたり0.5g未満の飲料製品
「無糖」「糖類ゼロ」などの表示を使用してもよい
・糖類が100ml あたり2.5g未満の飲料製品
「微糖」「低糖」「糖分ひかえめ」などの表示を使用してもよい
ちなみに、基準となる糖類は、ショ糖・果糖・ブドウ糖・乳糖・麦芽糖など、
含有されている糖分の合計のことです。
また、「甘さひかえめ」などといった表現は、あくまでも味覚に関する表示
であり、強調表示ではないとされているので、「糖類の含有量が少ない」とい
う意味合いではないということに注意する必要があります。
気になる場合には、製品に表記されている栄養成分表示の糖類の量を確認す
ることが必要です。
「糖質」と「糖類」の違い
栄養成分表示には、「糖質」「糖類」と表記されている場合があります。
「糖質」と「糖
類」の違いは、下記のようになります。
「糖質」 炭水化物から食物繊維を除いたものの総称であり、「糖類」も含む。
「糖類」 糖質から「多糖類・糖アルコールなど」を除いたものの総称
例えば、ある食品の栄養成分表示に、炭水化物○g、糖質□g、食物繊維△g、糖類×g と書いて
あれば、糖質と食物繊維の含有量□・△は、炭水化物含有量○の内数であり、更に糖類含有量×
は、糖質含有量□の内数となります。(Wikipedia より)
コ ー ケ ン 通 信
(2) 飲料製品のカロリー表示について
健康志向の高まりからか“カロリーを抑えています”ということをアピール
した清涼飲料水やアルコール飲料が数多く販売されています。製品によっては
「カロリーオフ」や「ノンカロリー」、さらに「カロリーゼロ」などといった
表示が見られ、これらの違いに疑問を感じる人もいると思います。
日本では特定の栄養成分について“含んでいない”“少ない”といったニュ
アンスの強調表示をする場合にも糖分表示と同様に「栄養表示基準」で定めら
れた基準に従って表示することになっています。
当然ですが「カロリーゼロ」でも0カロリーではなく、カロリーが含まれて
いる製品もあります。
100ml あたり5kcal 未満であれば「ノンカロリー」や「カロリーゼロ」と
いう表示で販売している製品もありますので、カロリーが全く含まれていない
ということではないのです。
例えば、100ml あたりに4kcal のカロリーが含有されている清涼飲料水で
あっても、「ノンカロリー」や「カロリーゼロ」という表示をしても許可され
ます。500ml のペットボトルであれば、実際には20kcal のカロリーが含ま
れていることになります。
飲料製品のカロリーに関する強調表示は、下記の基準になっています。
◎100ml あたり5kcal 未満の飲料製品
「ノンカロリー」「カロリーゼロ」「ゼロカロリー」などと表示してもよい。
◎100ml あたり20kcal 未満の飲料製品
「カロリーオフ」「ローカロリー」「低カロリー」「カロリーひかえめ」など
と表示してもよい。
ということになっており、カロリーのことをより気にするのであれば、「カ
ロリーオフ」の飲料よりも「ノンカロリー」や「カロリーゼロ」の製品を選ん
だ方が良いということになります。
(3)
(4)
コ ー ケ ン 通 信
【ピックアップ情報】
夏場、車内に置いておくと危険なもの
夏のレジャーで車を長時間野外に止めておくと、車の中がサウナ状態になっ
てしまい、ハンドルは火傷しそうなくらい熱く、シートに座るのもやっととい
う経験があると思います。さらに、車内に置いていたものが突如爆発し、シー
トは汚れ、フロントガラスまで割れてしまうなど、ライター、炭酸飲料、スプ
レー缶などが爆発したというニュースを耳にしたことがあると思います。
そこで一般社団法人日本自動車連盟(JAF)の広報課による「車の中に放置
しておくと危険なもの」について紹介します。
未開封の缶入り炭酸飲料やスプレー缶、使い捨てライター、化粧品や乾電池
などを車内に置きっぱなしにすると、高温により破裂する危険があります。
緊急時のために懐中電灯を常備している人も多いと思われますが、夏場はく
れぐれも注意した方が良いようです。
また、ウインドウガラスにアクセサリーの吸盤を取り付けたり、ダッシュボ
ードに芳香剤の容器を置いたりすると、吸盤や容器がレンズの働きをして火災
につながる恐れがあります。車内のニオイを取るために芳香剤を置いている人
も、いま一度置く場所を確認した方がいいかもしれません。
ちなみに最近、暑くなった車内の温度を瞬時に下げられる冷却スプレー缶の
人気が高まっており、この冷却スプレー缶の使用が原因となる、車内火災や爆
発事故が増えているということです。
冷却スプレー缶の多くはLPGと呼ばれる可燃性ガスが使用されており、こ
のLPGは空気より重く、車内に滞留しやすいため、タバコの着火時などで、
車内に残っているガスに引火する危険があるかもしれないということです。
こうした事故を未然に防ぐには、取り扱い時の火気厳禁はもちろんですが、
スプレー使用後に火気を取り扱う場合も、車内の空気を十分に入れ替えること
が大切です。
消臭剤やガラスクリーナーなどのスプレー缶にも可燃性ガスが使われている
ことがあるため、事前に注意書を読んでから使用することが必要です。大事故
につなげないためにも、夏場はこうした事態にくれぐれも気を配っておきたい
と思います。
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