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ドイツ連邦食料・農業・消費者保護省プレス公告 Bundesministerium für

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ドイツ連邦食料・農業・消費者保護省プレス公告 Bundesministerium für
ドイツ連邦食料・農業・消費者保護省プレス公告
Bundesministerium für Ernährung、Landwirtschaft
und Verbraucherschutz
NO 6
NO6
2012・2・17
1 有機農業・少ない収量、高い販売額ー有機経営者は成果ある
2010年を振り返る
ドイツの有機農業は、2010 年に多くの産物で収量が昨年よりも低い結果にな
ったにも拘わらず、販売額で平均 19%増加した。これは、ボンにある農業市
場情報協会(AMI)によって、「連邦有機農業プログラムと持続的農業の他の
形態」の分野において、当面の数値分析を示したものである。
はっきりと増加した販売額は、特に多くの有機産品の高い販売価格によって、
説明される。これに肉、牛乳、卵といった畜産物が加わる。慣行栽培の食品は、
この期間中約 13% 上昇した。有機農業の全販売額は、前年の 10.9 億ユーロ(約
1090 億円
1 ユーロ= 100 円)に対して、13 億ユーロ(約 1300 億円)に増加
した。この有機産物の販売額は、ドイツ農業の全販売額の約 3.5%に相当する。
主たる販売源としての作物産物
有機栽培における販売構造は、慣行栽培農業とは異なっている。作物産物は、
基本的に大きな役割を演じている。有機農業において果物、野菜そしてバレイ
ショの販売額は、約 27%に相当する。慣行栽培農業におけるこれら作物の販
売額は、10%のみである。慣行の肉生産は、農産物の全販売額の 1/3 強の数値
に相当しているのに対して、有機肉生産は 19%の販売割合である。同時に肉
は、慣行の分野で群を抜く、重要な産物グループである。
有機牛乳の供給増加は、2010 年にも継続している。有機農業者は、前年より
も 9% 多く生産した。この割合は、全販売額に対して 19% の割合に上昇した。
慣行の牛乳は、平均して全販売額の 24%の値となっている。
-1-
販売と収益について大きな相違
個々の経営レベルで、同じく大きな相違を生じている。有機経営当たりの年
間平均販売額が、約 59000 ユーロ(約 590 万円)に対して、慣行経営当たりの
それは、124000 ユーロ(1240 万円)と、2 倍以上高かった。この違いは、特
に有機農業経営の高い草地割合のため、、販売額の低いことで説明される。
ha当たりの販売額についても、慣行農業経営との比較でも粗放的な管理方
法が、反映されている。
ここでは、有機農業者が ha 当たり 1300 ユーロ(約 130000 円)であるが、慣
行農業経営の 2200 ユーロ(約 220000 円)との比較で、半分強であった。同じ
レベルでの直接的な比較の場合、類似の経営で ha 当たり、あるいは労働力当
たりの収益では、有機農業経営の方が高くなっている。
2 有機農業経営者は野菜、果物、ワイン用ぶどう、牛乳、家禽を拡大
ードイツにおける有機栽培で 2010 年の栽培面積と家畜飼育に変化ー
ドイツ有機農業者は、2010 年に野菜、果物、ワイン用ぶどうの栽培面積を、
拡大している。さらに牛乳と家禽肉が、前年よりも明らかに多く生産されてい
る。これに対してバレイショと穀物の面積は、僅かに減少した。ドイツにおけ
る有機栽培の構造的なデータ調査の当面の数値は、ボンにある農業市場情報協
会(AMI)が、「連邦有機栽培と持続的農業の慣行と異なる他の形態」のプロ
グラムの分野において実施した。
この調査によると、有機野菜栽培面積は 2%弱拡大し、ニンジンが群を抜いて
重要な作物になっている。同時に、ドイツにおける野菜面積の 11%弱が、有
機栽培である。特に有機のワイン用ぶどうの伸長が、明確な結果を示した。前
年における明確な面積拡大の後、2010 年に有機ぶどう面積は、さらに 10%以
上も拡大し、全体で 5200ha となった。りんご農家もまた、その面積を 3%以上
拡大し、3100ha とした。これは、ドイツの全りんご面積の約 10%強に相当す
る。
有機牛乳生産者もまた、明らかな増大を記録し、2010 年には 9%以上の牛乳を
供給している。同時に、乳牛の頭数が約 10%増加した。
-2-
ドイツにおける全牛乳生産に対する有機牛乳の割合は、2%となった。有機飼
育の産卵鶏の羽数もまた、約 10%以上の拡大を示している。また同時に、有
機肥育鶏と有機飼育のアヒル、ガチョウもまた、増加している。これに対して
僅かに減少したのが、有機栽培の穀物とバレイショである。穀物については、
栽培面積の 1/4 以上にライ麦が作付けされ、それに続くのが小麦である。
ここでは、有機農業者が専らパン用の小麦品種を、栽培している。勿論、度
々要求されている品質に達しないこともあるが。バレイショについて、2010
年の収穫量は前年よりも減少した。これに対して 2011 年には、栽培面積の減
少にも拘わらず、約 10%高い生産量の結果となった。
3 ドイツは最も優れたバイオエネルギー村を探している
ー連邦農業省のコンクールは第2ラウンドにー
自らのエネルギー需要の最低半分を、地域バイオマスから生産する地域と地
方自治体は、6 月 1 日までに、タイトル”2010 バイオエネルギー村”に、応募
することができる。連邦食料・農業・消費者保護省が、今日ベルリンで公表し
たように、農村地域のバイオエネルギーの生産と利用のために、最も良い3つ
の構想が、それぞれ 10000 ユーロ(約 100 万円)の賞金を授与される。
” 我々の市町村は、持続的で気象に優しいエネルギーを、地域で住民に供給
することが鍵である。選択可能なエネルギーを推進する政府は、原子力エネル
ギーからの脱却のみならず、自らの将来にも投資することを支援する。我々は、
このコンクールでもって農村における活力を支援し、そしてなお多くの村や地
方自治体を、この方向に持続的に指向させることを、望んでいる” と、農業大
臣が述べた。
必要なエネルギーの大きな部分を、自らの地で生産する構想が、ドイツ国内で
広がっている。2010 年以来、最初のバイエルン州のエッフェルター村、ブラ
ンデンブルグ州のフェルトハイム村、ニーダーザクセン州のユーンデーバーリ
ッセン村の 3 つのバイオエネルギー村が表彰された。それ以来、多くの地方自
治体でバイオエネルギー村への道を進んでいる。
-3-
2010 年末から今日までそのような村の数が、再生エネルギーエージェント
(FNR)の調査によれば、100 から 200 以上に増加している。2005 年にユーン
デーバーリッセン村が、最初の地として自らのエネルギー需要を、その地のバ
イオマスでもって、生産することに成功した。
審査委員会は、特にバイオエネルギーでの電気と熱の高い供給度合と、効率
的、持続的そして革新的なプロジェクトかどうかを、評価の際に注目している。
さらに地域的な価値創造、住民の参画、そして周辺地域への情報提供者とし
ての重要な役割を演じているかも、評価している。このコンクール”2012 バ
イオエネルギー村”は、”明日のエネルギー農村地域のためのチャンス”の、
アクションプログラムの部分である。
連邦農業省は、このプログラムでもって、農村地域におけるバイオエネルギ
ー生産―利用のさらなる発展を、目標としている。コンクールの実施は、再生
可能エネルギーエージェント(FNR)が担っている。優勝した村は、”バイオ
エネルギー地方分権”の分野において、2012 年 11 月にハノーバーで開催され
る、見本市 EUROTIER の期間中に表彰される。
2012・2・22
青森中央学院大学
中川 一徹
-4-
訳
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