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第 8 号 - 埼玉県立上尾橘高等学校

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第 8 号 - 埼玉県立上尾橘高等学校
平成27年 12 月 24 日(木)発行
埼玉県立上尾橘高等学校
埼玉県上尾市平方 2187-1
冬休みの過ごし方
生活係
原 先生
TEL048-725-3725
発行:3学年
庶務係
想像力
学年主任
及川 先生
みんなは『イソップ物語』の内容をいくつか知っていると思います。様々な所で教訓として語られ
ています。代表的な物語として、『ウサギとカメ』があります。ウサギとカメが山の
ふもとまでどちらが先に着くか競争して、カメが勝つ話です。普通に競争したらほぼ
100%ウサギが勝つはずですが、カメは地道に山のふもとのゴールを目指した。
それに対しウサギは負けるわけがないといい気になって、余裕を持ちすぎ、途中で
休んで居眠りしてしまった。その結果、カメに追い抜かれて負けてしまいます。
思うに、その後のウサギはこの教訓(失敗から学ぶこと)を活かせたのでしょうか。私たちはこの話
から、できるならカメの性格を持ったウサギになれれば理想だなあと思ったりします。
もう一つ、有名な物語として、『アリとキリギリス』があります。
アリは、夏の間、冬に向けてせっせと食料を蓄えるために働いていました。
一方キリギリスは、日中は昼寝をし、日が暮れると得意の歌を歌って楽しげに遊
んで暮らしていました。やがて冬がきて、緑豊かだった野原は枯野へと変わりま
した。食べ物を見つけられなくなったキリギリスは、食べ物を分けてもらおうと
アリのもとを訪ねます。
ここまではみんなが知っていると思います。この後の展開がいくつかあるようです。
一つ目は、アリは、訪ねてきたキリギリスに向かって、「夏の間ずっと歌って
いたのだから、冬は踊ったらどう?」と告げました。そして、キリギリスはアリに
食料をもらえずに餓死してしまう。
もう一つは、訪ねてきたキリギリスに向かって、「私は夏の間せっせと働いて、
あなたに笑われたアリですよ。あなたがこうなったのは、冬の備えもしないまま
遊び呆けていたからでしょ」と告げました。しかし、アリはそう言いつつもキリギリスのことを哀れ
み、食べ物を分けてやりました。
日本で広く親しまれている『アリとキリギリス』は後者の方ですが、もともとの話ではなく、後か
ら新たに作られたものだそうです。前者の話だと子どもにとって残酷すぎるとの考え方によって改変
されたものといいます。困っている人を助けてあげる優しい人になりましょう、と。
さらに、見方として「ただ生きるために働き続けるアリ」と「自分のやりたいことをやりつくして
悔いなく生きたキリギリス」という人もいます。
このように物語にはいくつもの展開があります。どれか一つだけ知っていたとして、それを鵜呑み
にしてはいけませんね。
A という生き方もある。B という生き方もある。C という生き方もある。できるだけ多くの生き方
や考え方を知った上で「A も B も解るけれど、私は C の生き方をしたい」と決めたいですね、想像
力を豊かにして。難しいですけれど。
それにより創造力を高めて、よりよく生きていけるように。
高校生活も残すところ三学期のみとなり、皆さんの心境もさまざまでしょう。皆さんの日々の
学校生活について感じたことを話したいと思います。
第一に、一学期に比べ二学期の遅刻者・欠席者の大幅な増加が目につきます。四か月後には就職・
進学しようとしているにもかかわらず、未だに「遅刻・欠席をしないように」と話をしなければ
ならないことが、三年生として非常に残念に思います。特に進路が決まった人が目立つようで、
「遅刻をする」「欠席をする」ことは、何の得になるのでしょうか?今までしっかりやってきた
にも関わらず、リズムを崩していったい何を得るのでしょうか?社会に出てからは自分自身で
「気づき、考え、行動する」ことが必要になります。ちょっとした「だらけ」が、取り返しのつ
かないことにならないように、冬休みを利用して、しっかり自分の生活リズムを整えてみましょ
う。
第二に、「ON・OFF」の使い分けが未だにできない人が多いことです。やるときはやる、落ち
着くときは落ち着く、楽しむときは楽しむなど、場面に応じた行動がとれない人が目につきます。
“自分の気分”で行動する人、“周囲に配慮できない”で行動する人など、高校 3 年生として非
常に残念な人も見受けられます。
以前「KY(空気が読めない)」という言葉が流行りましたが、まさに KY な人がいることに、今
後の不安があります。今後は、少しでも周りのことを考えて行動できると、より良い大人になれ
ますので、意識してみましょう。
さて、冬休みを含めた注意事項を以下で確認してください。高校生最後の長期休みを有意義に
過ごしましょう。もちろん課題も忘れずにやりましょう。
1、友人やいろいろな集まりの場があると思いますが、高校生としての自覚を持ちまし
ょう。(飲酒・喫煙等の問題行動に十分注意すること。)
2、インターネットを含めた携帯電話の利用について、注意をしましょう。犯罪に巻き込
まれない・他人に迷惑をかけないように、使い方を工夫しましょう。
3、免許の無断取得は厳禁です。また許可後、免許を取得してしまった人について
は、卒業時まで学校に免許を預けることになっていますので、注意してください。
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