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調査結果報告書

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調査結果報告書
調査結果報告書
RECONNAISSANCE REPORT
● 株式会社じげん ●
一般社団法人アジア成長企業調査協会
Developing Asian Companies Research Association
VISION
インターネットを通じて豊かな生活を支えながら、
より可能性のある未来の実現を目指し、
「次の元」を創るサービスを提供していく。
1
© 2014 Developing Asian Companies Research Association
企 業 概 要/書 面 調 査
Company Profile
● 会社名(フリガナ)
株式会社じげん
● 所在地
〒160 - 0022 東京都新宿区新宿6丁目27番30号 新宿イーストサイドスクエア5階
● 代 表者( 肩書)
平尾 丈(代表取締役社長)
● 電話番号
TEL 03 - 6380 -2 501
FA X 03 - 6380 -2502
● 設立年月日
● 資本金
2006 年 6 月
1,062,732,400円
● 事業内容
ライフメディアプラットフォーム事業
● 社員状況
従業員数 連結:101名
社員平均年齢 27.0歳
前期退職者数 4名
男女比(%) 60:40
管理職男女比(%) 80:20
● ウェブサイト
コーポレートサイト
http://zigexn.co.jp/
● 財務状況
(年次)
2
(売上)
(経常利益)
2014年 3月期
192,717万円
90,657万円
2013年 3月期
117,252万円
59,150万円
2012年 3月期
53,811万円
22,738万円
© 2014 Developing Asian Companies Research Association
イン タビュー 調 査
Interview Report
3
© 2014 Developing Asian Companies Research Association
▲
はじめに
会社訪問をして、度 肝を抜かれる経 験は珍しい。真っ暗なエントランスに入ると、突然スモークが吹き出し、カラフル
な光線が闇の中を縦横に飛び交う。異次元とは、こんな空間なのだろうかと思わせる演出だ。自分の体が浮遊してい
るような不思議な感覚に囚われてしまうのだが、次第に暗がりに目が慣れてくると、壁全体が鏡になっていることに気
付く。それが無限に空間が広がっているかのような錯覚を誘う要因なのだろう。やがて鏡の一部が開くと、そこが事務
所の入り口だ。一歩、中に踏み込むと、今度は真っ白なホールがまばゆく広がっていた。近未来的なオブジェが天上か
らぶら下がり、まるでSF映画の1シーンに迷い込んだようだ。訪れた人に、
「この会社は普通ではない」と心の底から
感じさせる仕掛けが、玄関から始まっているのだ。この環境を当たり前のこととして働いている社員が、世の中の常識
に囚われない発想を生み出しやすくなることは、容易に想像がつく。
普段は打合せもできるオープンスペースとして活用される白いホールは、70名ほどの全社員が入る広さがあり、全社的
な会議や懇親会などのイベントも行っている。隅には小さなバーカウンターがあり、ダーツやビリヤードテーブルも置
かれ、社員は業務時間以外であれば自由に利用できるという。
また、大小5つの会議室が白いホールとガラスで区切られて並んでいる。会議室は、
「うみ」「りく」「くも」「そら」「ほ
し」と名付けられ 、テーマに合 わせた内装が取り入れられ 、海から宇宙へと視 点が変わっていくように配置されてい
る。「インターネットを通じて宇宙(せかい)をつなぐ『場』を提供」し、次元を超えていくことを目指す同社がその世
界観を発 信し、生 産性を高めるオフィスデザインを追求した結果だというが、すべてに斬新さを求める企業姿勢が 如
実に現れているといえるだろう。
社内では、重要な会 議の場でも社 長も含めてニックネームで呼び合い、親 近 感がより高まっているという。同社の場
合、この「親近感」の持つ意味が、普通の会社とは違っている。普通の会社が安易にニックネームを使うと慣れ合いに
陥りやすいのだが、
「型破り」な社 員が集まっている同社の場合、議論はどうしても先 鋭的になりやすい。それを和ら
げる効果がニックネームで呼び合うことに秘められているのだ。簡単なようだが、周到な経営戦略と言っていい。
インタビューの中で強く印象に残ったのが、
「経営に携わりたい」「起業したい」という言葉が、社員から事も無げに出
てくることだ。簡単に言えば、起 業家精神が旺 盛ということなのだが、それは日常的に事 業プランを考える社 風を物
語っているといえそうだ。社内にはじげんEXPOやじげフェスといった事業提案機会も頻繁にあり、直近では社員の3
倍もの事業提案がなされた。起業という「0から1を生む」こと自体は、熱意があればハードルは高くない。しかし「1を
10にする」のは、熱意だけでは無理だ。この「1を10にする」ことを別の言葉で 表せば、
「ヒト・モノ・カネの拡大再生
産」に尽きる。急成長フェーズで非連続な事業成長を遂げている同社において、起業家精神に溢れた社員が実践的に
育つ事業機会や、実地試験のように学べる環境があるに違いない。
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インタビュー ① | Interview
Report
▲
インタビュー ①
世界一を目指すくらいの突き抜け具合で
次元の異なる努力を続け、
圧倒的に突き抜けたサービスを創り、
世の中の常識や価値観を覆していきたいです。
取締役
海野 慧
Satoshi Umino
◆
会社設立のきっかけ
当社は、ドリコムとリクルートのジョイントベンチャーとして発足した。自分はドリコムに新卒一期生で入社した
ものの、同社は既に急成長を遂げており、自分の責任と裁量で挑戦できる余地は少ないと感じ始めていた。そんな
中で当社の設立を知り、志願して出向した。当時、大手情報誌や情報誌系のウェブサイトで情報が氾濫している一
方で、その情報を求めるユーザーがその情報まで辿り着けないといった「情報の非対称性」に強い問題意識を感じ
ており、試行錯誤を重ねながら現在のライフメディアプラットフォーム事業を構築していった。「じげん」という
社名は社長の発案で、「Over the Dimension」=次元を越えていくという企業理念を象徴している。
◆
社員に対して
アウトプットを2倍にするために、2倍働くのはナンセンスなので、労働集約ではない生産性・付加価値の高い働き
方を常に追求している。新規事業・事業家を育成する機会として、社員から事業アイデアを募る、「じげん
EXPO」を年に2回開催しており、前回も社員数の約3倍の200件近い事業プランの発表があり、現在、フィジビリ
ティスタディ(事業化調査)中のプランもある。回を重ねるごとに、提案される事業プランの数が増え、事業プラ
ンの実現性も高まっているので、社員の成長を実感している。
また事業に関わらず、当事者意識・参加意識を持てる組織運営を大切にしていることから「委員会制度」という社
内制度を設けている。社内でペットとして飼育しているリクガメはコーポレートキャラクターでもあり、その飼育
を担当する「生き物委員」や全員参加の社内懇親会である「Z飲(ぜぇいん)」を企画・運営する委員会などが10
弱あり、それら委員会の活動を取りまとめる委員会も置き、委員の新設なども社員の発案で決定される。会社は皆
で創っていく、運営していくという考え方が定着しているのが当社の強みであり、仕事だけではない社員同士のコ
ミュニケーションも非常に活発である。
◆
会社について
10人弱の社員しかいなかった設立当初から、単にその日の稼ぎをあげるだけの代理店事業のようなことではなく、
世の中の常識や価値観を覆し、同業他社と競合しない、次元を超えたベンチャーを創ることが使命だと思ってい
た。社会にメッセージを伝えるために、必要なこととは何なのか。何故、自分たちでなければいけないのか。そこ
から既存の価値を超える付加価値=次元の違う価値を提供することを目指して、ビジネスモデルを構築し、生まれ
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インタビュー ① | Interview
Report
たのが、独自のビジネススキームを持つ「ライフメディアプラットフォーム事業」だった。たとえば転職や引越しな
ど人生の大きな転機に、より良い選択ができるよう支援し、「生活機会の最大化」を目指してきた。結果として、ヒ
ト、モノ、カネの拡大再生産に繋がっている。
ただ、インターネットの世界では、スキルの陳腐化が早く、新しいビジネスモデルを作っても、優位性は長続きしな
い。上場は「序章」に過ぎず、目標の達成に向けて、常に最短距離で進むことを意識し、目標を達成しても、その時
点で満足することなく、さらにその先の「次元」に進むことを目指す。新しい付加価値=優位性を生み出し続けるに
は強い意志が必要になるが、当社の特徴は、その意志を持っていることにある。世界一を目指すくらいの突き抜け具
合で次元の異なる努力を続け、圧倒的に突き抜けたサービスを創り、世の中の常識や価値観を覆していきたい。
◆
グローバル性
グローバル展開は積極的に進めており、欧米先進国からアフリカ諸国まで、進出候補地は全世界。ITインフラは、昨
日無かったものが今日できているなど、最先端設備がいきなり普及する状況が世界規模で起こっている。
当社には留学や海外居住などの国際経験の豊かな人材が揃っているが、語学力はあくまでもアドバンテージの1つに
過ぎない。事業で世の中の問題を解決しようという積極的な姿勢と実行力が最も重要になる。現在、ベトナムに子会
社があり、その会社の代表は新卒2年目が担っているなど、海外ビジネスにゼロから挑戦したいという強い志があれ
ば、年次を問わずチャレンジさせたいと思う。
◆
この会社に入ろうとしている方へのアドバイス
当社は圧倒的な当事者意識、つまり、社会の困り事や、会社の成長を「自分事」と捉えて仕事ができる人を求めてい
る。できることだけをやっていても成長はない。敢えて、身の丈に合わないと思われる「無茶ぶり」をどんどんして
いくので、失敗を恐れず果敢に挑戦していってほしい。大きなチャレンジをして世の中に結果を残したいと思ってい
るなら、ぜひ、限界はつくらず、全部をぶつける気持ちで当社の門を叩いて来てほしいと思う。
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インタビュー ② | Interview
Report
▲
インタビュー ②
社員 4 年目
[ 経営企画グループ ]
◆
入社を決めたきっかけ
金融コンサルタントを目指して、当社の内定を得る前に数社から内定を得ていたが、どこの会社に対しても「この人た
ちと一緒に働きたい」という思いを強く感じられずにいた。当社はもともと志望 業界ではなく、
「東京に出掛ける機会
があれば、会社訪問をしてもいい」という程度の関心しかなかったが、実際にリクルーターと話をして、
「この人は、すご
い。こんな人がいる会社とは、どんな会社なんだろう」と強い興味が湧いた。
また、他社の面接では「当社は○○○をしていて、あなたには□□□をしてほしい」という話が中心で、会社の既存業
務の推進を強く求められた。しかし、当社の面接では「当社は、こういう世の中を創りたい」という話をされ、新しい価
値を生み出すことに強い使命感を持っていることが強く感じられ、この人たちと働いてみたいと思った。
◆
社長について
仕事に対しては非常に厳しいが、仕事を離れるととても親しみやすく、切り替えがとても上手にできる人だと思う。私が入
社した時には社員が少なく、だからこそ文字通り社長から個人授業を受けることができた。入社して1カ月も経たない頃
に、
「君はとても器用だから8割の力で仕事をこなして10割まで頑張らない。その2割の差は、最初は小さいけれど、どん
どん大きくなっていく」という指摘を受け、自分の欠点を見事に言い当てられていると感じた。その他にも雑談中の「経営
者の視点ならこうだよね」というような何気ない一言が、色々な気づきにつながっている。
◆
成長性
株式を公開し、ますます事業を急成長させていくことが求められる上、当社の存在意義をどうやって発信し、当社の事業
の社会的意義をどうやって横展開していくのか、改めて真剣に考えなければならない段階に入っていると思う。自分が1
番成長に繋がったと思うのは、社長から直接指導を受けた3ヶ月だった。事業プランを発表する「じげんEXPO」後のこと
で、通常の仕事と並行してプラン作りを進めていた。社長に改善した事業プランを2日に1回、提案するのだが、そのたび
に厳しい指摘を多く受け、本当に大変だった記憶がある。採用面では、優秀で多様な人材の応募が年々増えている。それ
は、当社の成長性が外部からも認められている一つの証拠だと思う。
◆
働きがい
同学年で大手企業に就職した友人たちと話をしていると、
「まだ自分は一番下のポジションにいる」という人ばかりだが、
自分は入社1年目で後輩の面倒を見て、4年目にしてプロジェクトをリードする立場になっている。責任ある仕事を任され
ていると感じることができ、自分自身の成長の速さ、裁量の大きさは、当社でなければ得られなかったものだと思う。
また、ITベンチャーの中でも、
「生活機会の最大化」を掲げ、ライフメディアプラットフォーム事業というとても社会貢献性
の高い事業を行っているところに、とてもやりがいを感じている。
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インタビュー ② | Interview
◆
Report
社員満足度
社内には「人の成長って、すごい」と実感させられる人がたくさんいる。そんな尊敬できる人たちに囲まれて仕事ができ
るのは幸せだと思う。
仕事をしている中で、ふとした瞬間にメンバーから自分の存 在を言 葉で 評価されたり、何気ない態 度で 示してくれた
り、周囲から認められていると自然に感じさせてくれる風土がある。
年功序列ではなく、給与の査定も四半期毎に行われ、成果に対してはきちんと評価してくれる。評価基準も、当初の目
標(ミッション)に対する到達度だけでなく、ミッションの難易度、結果に至る過程等も対象であり、日常的に発生する
突発的な仕事がミッションに影響した場合にも、自分がどんなことをやったかアピールすることができ評価に反映して
くれる。
◆
働きやすさ
育児休業などの福利厚生制度は、若い会社なのでまだ策定途上という面もあるが、有給は取りやすく、休日出勤をするこ
とも稀。女性だからと差別されることは全くないけれども、夜のアポイントについては、女性だけでの訪問はNGで、男性
社員が同行するような配慮があるなど、女性にとって、とても働きやすい職場だと思う。
社内の「委員会」制度では、社員だけでなくインターンやアルバイトも全員参加していて、例えば「お祝い委員会」では、
誕生月にケーキとプレゼントを、サプライズの演出をしながら贈っている。また、毎月末にメンバー同士が感謝の気持ちを
こめて、コメント付きで社内通貨「GAT」
(※)を贈っているが、これにより、誰かのために何かをしたい、してもらったら
感謝の気持ちを伝えたい、という意識が社内で醸成されている。
◆
グローバル性
海外への事業展開も着々と進んでいる。商社のように既存の拠点があるわけではないため、
「ゼロから構築していく」と
いう意欲が不可欠で、たとえば、
「事務所を探すところからやりたい」くらいの気持ちが必要。そのため、
「語学力=海外」
ではなく、開拓精神に溢れた人材の採用と育成が積極的に行われていると感じる。
◆
最後に…
1つのことを成功に導く要因は、運や他の人のサポートによるところが大きいと思っているが、2つのことを成功させる
ことができれば、自分の実力によるものだと実感できると思うので、成功を積み重ねることで、自分の力を伸ばしてい
きたい。
◆
この会社に入ろうとしている方へのアドバイス
当社の採用活動は3月末まで行っており、じげんにマッチする人材を獲得することには徹 底している。留学経 験者も含
め、対象者=応募可能者は幅広い。しかし、当社が既存のサービスとは次元の異なるサービスを創ろうとしている以上、
開拓精神、ハングリー精神は不可欠。じげんの理念に共感でき、
「ゼロから構築したい」という意欲がある人なら活躍でき
ると思う。
※GAT・・・じげん独自の社内通貨。このGATを貯めることで、会社で用意してくれる景品と交換ができる制度。
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インタビュー ③ | Interview
Report
▲
インタビュー ③
社員 2 年目
[ 求人プロジェクト ]
◆
入社を決めたきっかけ
周囲の友人達が外資系企業や金融機関、コンサルティングファームに内定を得ていく中で、正直な所、当社を選ぶこ
とにはギリギリまで迷いがあった。しかし、グリーやサイバーエージェントの社長も「50人規模くらいの会社が何
百人という規模に成長することを経験していることが今の成功の要因」と言っていて、将来的に起業を目指している
自分にとって、当社が最もふさわしいと考えて入社を決めた。
◆
社長について
社長は、執務スペースにいる時間が多く、社員と積極的にコミュニケーションをとっている。何でも言える雰囲気が
あり、距離は近いと感じている。初対面では、本当に天才だと思ったが、実は努力家で、例えば会議で知らない話題
に出会うと、次の会議では完全にキャッチアップしているだけでなく、自分たちを凌駕する知識を身につけ、議論を
リードしている。四季報に載っている企業のビジネスモデルを、隅から隅まで理解しているのではと感じるほど、ビ
ジネスを見通す目を持っている。そんな業界動向に精通した社長の視点が、社内で共有されている。
◆
成長性
新規事業への進出で、当社の成長速度はますます速くなっていると感じる。「インターネットを介してユーザーとク
ライアントを結びつける」というビジネスモデルのポジションニングと、実際に結びつけるためのノウハウが秀逸
で、営業コストも低い。新しいキャッシュエンジンも作っているので、誰も追随できないサービスとして成長してい
けるのではないかと感じる。優秀な人材も新しくどんどん入ってきている。
◆
働きがい
大手企業に就職した友人たちは、入社後、3∼4カ月間も新入社員向けの研修がある。それに対して、自分は入社直
後から自己判断できる裁量幅が大きい。インターンであっても提案できる仕組みがあり、自分はインターン時代に
「じげんEXPO」に参加し、特別賞を受賞することができた。提案に対しては必ずフィードバックがあり、新規事業
の立ち上げにつなげることもできる。社内には事業を立ち上げてきた人がたくさんいて、自分も次々と新しいプロ
ジェクトに参加することもできて、想定以上に早いスピードで成長できていると感じ、事業家になりたいという自分
の将来像を具体的に描くことができる。
◆
社員満足度
同年代の友人達は「仕事が辛い」と言っている人が多いが、自分を含め当社の社員はイキイキした社員が多く、みん
な働くことを楽しめている。人材の社内流動性が高く、新しい場所で新しい学びを経験することができる。発言を受
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インタビュー ③ | Interview
Report
け入れてくれる風土が発想の豊かさにつながり、新しい経験の蓄積と合わせて個々人の成長角度を引き上げること
につながっている。スタートアップ段階の企業でスピード感を身に付けることができたことに加え、事業計画の立
案や実行に携わることが普通のこととして関われていて、自分自身が経営者としてロールプレイができている感じ
がする。社内は、その道のプロとして通用する人材に溢れており、日々刺激を受けている。
◆
働きやすさ
当社には、委員会制度があり、これまでに社内の「いきもの委員会」や「イベント委員会」などに参加してきた。
定期的に委員会のメンバーが替わるルールがあり、色々なメンバーと運営していくことになるので、普段関わるこ
とのない部署の人とも話す機会が多くなり、社員交流が活気づいていると感じる。また、プロジェクト軸とユニッ
ト軸でもミーティングが設けられており、社員同士が意思疎通をとりやすい仕組みがある。
福利厚生など、制度化された仕組みもあるが、基本的には社員個々人の生活環境に応じた働きやすさを優先してい
る。例えば、子供がいる人は職場内で話し合って17時に帰宅しても構わないようにするなど、多様な働き方のでき
る体制を目指しているのだと思う。
◆
グローバル性
入社後にグローバル性の高いプロジェクトを提案したが、事業プランが認められれば、グローバル展開も個人に任
せる風土がある。当社にはベトナムに現地法人があり、同期がベトナムで頑張っている。当社にとってグローバル
性とは、「あるかないか」ではなく、「するかしないか」という選択の問題であり、グローバル事業も他の事業と
同じ一つの事業という位置付けに過ぎないと思う。
◆
最後に…
将来的に起業家を目指しているが、スケールするためには、もっと経験を積む必要があると思う。当社の場合、事
業部長になると経営会議に参加することができるので、まずは事業部長を目指し、そして年内には、子会社の社長
に立候補したいと思う。
◆
この会社に入ろうとしている方へのアドバイス
当社では、主体性の高さが求められる。自ら動き、自ら責任を引き受けるという覚悟がほしい。その上で、個性が
突き抜けている、いわゆる「エッジが立っている」人がいいと思う。上場によって、管理の必要な物事が増え、安
定的に会社を運営するための人材も不可欠になっている。安定性と多様性の両立を図れる人がベストだと思う。
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審査員からの総 評
Commented by Inspector
「10年に一人の逸材」。当社の平尾丈社長は、新卒で入社したリクルート時 代から、こう呼ばれていた。大学 在学中に
ITベンチャーを2社立ち上げ、学生アントレプレナーとして数多くの受賞歴を誇る。2005年にリクルートに入社した
時には、前記2社の社長を兼務したままだったというから、入社形態も異例中の異例だ。入社1年目に、リクルートがド
リコムと提 携して、じげんの前身となるドリコムジェネレーテッドメディアを設 立した時、平尾氏は 取 締役として出向
し、リクルートグループで 最年少の取 締役となった。2年後の2008年には代 表取 締役となり、2010年にMBOによっ
て独立している。リクルートの創業者・江副浩正氏は大学時 代に学内新聞の広告営業をした経 験から、卒業後程なく
してリクルートの前身となる会社を創設し、ドリコムは内藤裕 紀社長が2001年に学生ベンチャーとして立ち上げ、モ
バイルIT向けソリューションビジネスの先 駆けとなった。時 代を見抜く天才的な目を持った2人の起 業家 。その系譜
に連なるのがじげんであり、平尾氏が当社に出向して、やがてMBOに至ったのも自然な流 れと言えるかもしれない。
当社の土壌には、旺盛な企業家精神があることは間違いないだろう。
当社が 社内外の人々に強烈なインパクトを与えようと、いろいろな仕掛けを用意していることは、サイトに掲載してい
る「行動規範」を見ても明らかだ。「稲妻スピード」「常在熟考」「ぐるぐるPDCA 」「Do the ビジネス」「口癖プラス
主義」「コミット the リミット」「無限∞ストック」「破壊的創造」「我から我へ」「348°感謝」という言葉が並び、一
見しただけで言葉の使い方が「普通ではない」と思わせる。どんなにいい言葉であっても、注目され、印象に残らなけ
れば、存 在しないのと同じだ。それが分かっているからこそ、わざわざ普 通では無い言い回しを作っているのだ。例え
ば、
「348°感謝」。これは、自分以 外の全ての人に感謝をするという意味なのだが、普 通なら「360°」だろう。12°
足りないのは 、自分を引くからで、自分を2分と読み替え、時 計の2分は1時 間の30 分の1に当たり、時 計は1時 間に
360°進むので、その30分の1が12°になる。つまり、360°から自分を引くと、348°。簡単に言えばダジャレだ。それ
でも印象に残るのなら、言葉の影響力が継続することになる。情報過多の現代で、皆と同じことを言っても、誰も振り
向かない。違いを作り出す努力が何よりも重要だという企業姿勢は、当社の言葉使いにも端的に現れていると言って
いい。
当社のビジネスモデルの根幹は、需要と供 給をインターネットを介してマッチングさせることにある。このビジネスモ
デルが成立する条件は、需要側に自分が欲しい情報をピンポイントで探している人が大量に存在し、供給側にも情報
提供 者の数と情 報の種 類および 量が膨大にあることだ。当社の運営しているサービスが、求 人、旅行、不動産、中古
車、引っ越し、プロバイダーなどの分野であることは、それを如実に物語っている。従って、当社が発展するためには、
条 件に合 致する新たなサービス分野を見つけ出すこと、ライバルサイトと差別化して競争に打ち勝つことが不可欠に
なる。そこから、当社が求める人材像を導き出せば、斬新な視点を持ち、違いを作り出す能力に長けた人、ということ
になるだろう。自分の発想で世の中にインパクトを与えたいという人には、それを可能にする環境が用意されている会
社だといえる。
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調査結果
Survey Result
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調査 結果 ① | Survey
Result
対象者
入社時の情報
▲
▲
男女比
男性
%
新卒採用
%
女性
%
中途採用
%
▲
入社してからの年数
0
20
40
60
80
100
%
%
%
%
(∼ 3 年未満)
( 3 年以上 ∼ 5 年未満)
( 5 年以上 ∼10 年未満 )
(10 年以上∼)
アンケートは実施されませんでした
▲
役職
0
20
40
60
%
( 一 般)
%
( 管 理 職)
( 役 員 )
100
▲
職種
営業系
企画/事務系
営業
%
企画/マーケティング/広報
%
営業マネージャー
%
人事/教育/法務/総務/知財
%
営業事務・アシスタント
%
%
コンサルタント
経理/財務/会計職種
一般事務/秘書/コールセンター関連
技術系
13
80
%
%
%
その他
IT コンサルタント
%
SE・プログラマ
%
エンジニア
%
デザイナー
%
その他
%
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調査 結果 ② | Survey
Result
結 果
① 社長力
5
4
⑥ グローバル性
② 成長性
3
2
1
⑤ 社員満足度
③ 働きがい
④ 働きやすさ
▲
社長力
▲
成長性
▲
働きがい
▲
働きやすさ
▲
社員満足度
▲
グローバル性
総合スコア
4.2
14
点
4.5 点
4.0 点
4.2 点
4.5 点
4.0 点
3.7 点
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株式会社じげん
調査結果報告書
【調査期間】 2014 年4月 16 日 ∼ 2014 年4月 22 日
提供者:株式会社インフォランス
調査者:一般社団法人アジア成長企業調査協会(DACRA)
〒103-0004 東京都中央区東日本橋 2 -15 - 4 PMO 東日本橋ビル 7F
15
E-mail award @ inforance.biz
Fax
03 - 5823 - 7560
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企業調査取扱規定
Research Provisions
1
本調査報告書は調査日現在における企業情報を基に作成されています。一般社団法人アジア成長企業
調査協会(以下当協会)の調査員による聞き取り調査(面接)と、
社員全員を対象にした無記名式アンケー
ト調査の結果を総合的に判断し、当協会の定める基準で評価しています。
2
企業概要は企業より提出された書面調査書の回答内容をそのまま記載しており、登記簿にて記載されて
いる事項は当協会により確認しています。
3
本調査報告書の使用者については、企業情報閲覧に関する同意を行い、且つ氏名、有効なメールアドレス
を登録した者に限ります。また、本調査報告書の使用目的は、就職・転職活動における企業情報の閲覧、
取引企業による企業情報の閲覧に限定し、その他いかなる場合においても使用は出来ません。取得した
情報は、第三者に漏らすこと、回覧、配布を禁止致します。
4
調査内容は、巻末記載の調査年月における状況であり、調査内容が未来に渡って評価されるものではあり
ません。
5
調査報告書の著作権は当協会に帰属します。調査報告書の複製、貸与、翻訳その他弊社の著作権を侵害
する行為は一切禁止します。
6
万一、
使用者が上記に違反して調査報告書の内容を第三者に漏らした為、
弊社に対し何らかの紛議が生じ、
もしくは使用者が弊社の著作権を侵害し、これによって弊社が損害を被ったときは、その損害は使用者
に賠償して頂きます。
7
損害 賠 償に関して使 用者と弊 社の間に訴 訟の必 要が生じたときは東 京 地 方裁判 所を管轄 裁判 所とし
ます。
8
16
弊社は、調査報告書の記載内容について損害賠償の責を負いません。
© 2014 Developing Asian Companies Research Association
© 2014 Developing Asian Companies Research Association
※ 本書の内容に関するお問い合わせは、お名前とご連絡先を明記の上、E-mail または Fax にてご連絡ください。
※ 本書の一部または全部について、個人で使用するほかは、著作権者の承諾を得ずに無断で複写・複製することは禁
じられています。
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