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調査対象企業:株式会社 STYLE
調査 対 象企業 株式会社 STYLE-RANGE 成 長 企業 の 内 査 を調 面 企業調査報告書 発 行 日 2016 年 03 月 07 日 企業調査報告書 有効期限 2017 年 03 月 06 日 Developing Asian Companies Research Association 一般社団法人アジア成長企業調査協会 © 2016 一般社団法人アジア成長企業調査協会 報告書の趣旨について About the Report 本報告書は、企業からの依頼により一般社団法人アジア成長企業調査協会(以下:DACRA)が第三者として調査を行って発 行した報告書となっており、企業の内面や抱えている想いを、正確に外部に発信することを目的としています。 DACRA とは DACRA とは、Developing Asian Companies Research Association の略称です。成長企業に関する情報を調査し、広く世 の中に伝えていくために発足された協会です。正確な企業情報の発信や情報収集による統計結果の情報発信を通じて、成長企 業の雇用ミスマッチを失くしたり、企業間取引を円滑化したりすることによって、アジア圏の成長企業の発展に寄与することを目 的としています。 企業調査報告書とは DACRA では、大きく分けて二種類の報告書を手掛けています。一つ目の調査報告書は、企業の働く環境に関する内面調査で、 従業員の働きがいや働きやすさ、教育体制等をはじめとして「従業員にとってどんな魅力がある会社」なのかを調査して報告書 に纏めています。これにより、求職者が企業の魅力や仕事のやりがいを正しく知ることができるような環境を作り出すことを目的 としています。二つ目の調査報告書は、商品・サービスに関する内面調査で、その企業が提供している商品(サービス)に対して , 社長や社員の抱いている想いを調査して報告書に纏めています。その内面調査に加えて既存のお取引先からの声もヒアリングを して報告書に掲載することで、商取引における関係構築が安心して正しく行えるような環境を作り出すことを目的としています。 調査方法について DACRA では、調査員の対面による取材調査と、企業で実際に働いている従業員に対して行うアンケート調査を行い、客観的 で信用のおける情報を提供しています。従業員アンケートにおける評価点やコメントは、コンプライアンスやインサイダー情報に 関わらないものを除き、そのままのリアルな声を掲載しています。 一般社団法人アジア成長企業調査協会 http://dacra.org/ 1 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 調査 対 象企業 株式会社 STYLE-RANGE 調査時期︓2015 年 12 ⽉ © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 2 目次 Contents 3 報告書の趣旨について 1 DACRA 企業調査報告書(調査対象企業:株式会社 STYLE-RANGE) 2 企業概要・書面調査 4 企業概要 5 VISION 6 企業の強み / 特徴 7 企業のセルフチェック 8 インタビュー調査 9 インタビュー対象者 10 インタビュー① 代表取締役 中嶋 一生 11 インタビュー② 統括女将 13 インタビュー③ 若女将 15 コーポレートイメージ 17 従業員アンケート調査 18 アンケート回答者 19 評点 20 項目別詳細結果 21 社長力 21 成長性 22 働きがい 23 商品/サービス力 24 社員結束力 25 教育体制 26 フォトギャラリー 27 調査員からの総評 28 企業調査報告書取扱規定 30 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 企業概要 ・ 書面調査 Company Data 企業概要や会社の状況に関するデータを集め掲載しています。これらを認識することで、 会社の雰囲気を感じ取っていただくとともに、従業員の傾向や企業の特徴について理解を 深めていただくことができます。 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 4 企業概要 Company Profile 社名 株式会社 STYLE-RANGE 住所 〒104-0061 東京都中央区銀座7-16-14銀座イーストビル3F 代表者 中嶋 ⼀⽣(なかじま いっせい) 電話・FAX TEL︓03-6228-4180 FAX︓03-6228-4181 設立年月 2003 年 10 ⽉ 資本金 3,000 万円 事業内容 ⽇本料理店の経営 社員状況 従 業 員 数︓66 名 前年度採⽤⼈数︓11 名 サイト URL http://www.hyoki.jp/recruit/ 財務状況 (年次) 5 (売上) 2016年 8 ⽉期予測 10 億 4,000 万円 2015 年 8 ⽉期 7 億 8,000 万円 2014 年 8 ⽉期 7 億 1,400 万円 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association VISION 日本料理のおもてなしを世界中へ伝える。 日本料理業界に携わる人材がリスペクトされるように 業界常識を革新する。 MISSION すべての人に心からのおもてなし © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 6 企業の強み / 特徴 Features 事 業 モ デル に つ いて 夜のコースは⼀⼈⼀万円を軽く超える。そんないわゆる⾼級⽇本料理店を展開するのが株式会社 STYLE-RANGE(ス タイルレンジ ) だ。京懐⽯をルーツとする⽇本料理が中⼼だが、「伝統を重んじながらも新しい⽇本料理のかたちを作 り出す」というのが同社の考え。 「出汁しゃぶ」や「蒸しゃぶ」といった店舗オリジナルの名物でお客様の⼼を掴んでいる。 しゃぶしゃぶ料理同様、会席料理にも⼒を⼊れている。 これらの料理と接客がお客様に愛され、会社は急成⻑を遂げる。2003 年京都に「瓢⽃(ひょうと)」という⼀号店 を開業し、4 年後には東京進出。そして2015 年12 ⽉現在、国内 8 店舗と中国・北京に1 店舗にまで店舗を拡⼤している。 お客様の層としては、上場企業の役員クラスや政治家、著名・有名⼈といった⽅も多く、利⽤⽤途としても、プライベー トより接待などの会席での利⽤が⼤半だという。 商 品 / サー ビス の 特 長 同社のしゃぶしゃぶに使われている⾁は、有名ブランド⾁の「⽩⾦豚(はっきんとん) 」や「近江⽜」。この⾁を、 特製のお出汁に付けて⾷すのが店舗名物の「出汁しゃぶ」だ。⼀般的な⾷べ⽅であるポン酢ごまだれと違い、これま でにないまろやかさと旨みが味わえるという。 また、店構えにも特別なこだわりを持つ。建築家や内装デザイナーを採⽤し、伝統的な “和” を意識しつつも先鋭 的なデザインを創りだし、店内BGMも専⾨家が⼿掛けている。さらに店内の空調や湿度にも気を配り、⼀流をご存 知のお客様も⼼から満⾜いただけるような空間を追求している。 この 会 社で 得 ら れるスキル や 経 験 上述のようなハード⾯も充実しているのが同社だが、それを運⽤するソフト⾯もさらにレベル⾼いものが求められる。 それは⼀⾔で表せば “おもてなし” だ。これがあったからこそ、創業以来右肩上がりに業績も伸び、ここまで成⻑し てきた。同社の意味するところのおもてなしは、 「お客様に感動していただきたい」という想いが根底にあることはも ちろんのこと、その実現のために「経営⼿法を体系化し組織として成⻑する」 「⼥性が若いうちから管理職で活躍する」 「数千万円を投資し、⼈材育成のためのマニュアルを制作する」など、時代に合わせて常に新しい挑戦をしながら変 化するというものだ。「おもてなしには興味あるけれど、伝統のみを重んじ年功序列の雰囲気がありそうで不安」 、ま たは「性別関係なく、若いうちからビジネスパーソンとして活躍していきたい」という想いのある若者にとって、同社 は最適な環境を持つ会社と⾔えるだろう。 7 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 企業のセルフチェック Self Check 企業を深く知るための参考情報として、社内環境に関する項目をパラメーターにて示しています。このパラメーターは、書面調査 により企業側から提出された情報をもとに作成しています。このパラメーターの数値は、 企業調査時点のデータを元に出しています。 男性が 多い 女性が 多い 年功序列度 強い 弱い 平均年齢 高い 若い 少ない 多い 有給消化率 低い 高い インセンティブ割合 なし 多い 平均勤続年数 短い 長い 少ない 多い 残業時間 多い 少ない 既婚率 低い 高い 男女比 ボーナスの格差 社内イベント 株式会社 STYLE-RANGE は、日本料理店を経営している会社です。 伝統的でおしとやかな印象を持たれがちですが、社員の平均年齢は 27 歳。 各店の女将も 20 代が中心と、年齢関係なく実力ある方は 若いうちからどんどん活躍するチャンスがある社風です。 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 8 インタビュー調査 Interview Report 本インタビュー調査は会社の代表者・役員から一名、従業員から二名の合計三名の方々 に対して、調査員による対面取材を行っています。従業員二名は企業側の協力によって選 出しています。取材時間は、一人に対して約一時間程度です。 9 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association インタビュー対象者 Target Persons 株式会社 STYLE-RANGE 代表取締役 中嶋 一生 出身校 関⻄学院⼤学 商学部 趣味 ⾷べること 日本料理店・料理屋という業態の良いところは伸ばし、保守的で変えづ らいところを時代に合わせて思い切って変えていく。そんな想いで日々 挑戦しています。企業経営は人材で決まります。社員一人ひとりの力が 大切です。だからこそ、私たちも人材教育に力を入れています。お客様 へ「心からのおもてなし」ができるよう、一緒に成長していければ嬉し いです。 社員 入社6年目 統括女将 出身校 東京都⽴農業⾼等学校 服飾科 趣味 ⾷べ歩き 私は、飲食業界未経験での入社でしたので、不安もありましたが現場で 直に料理、お客様に接することにより「もっと知りたい」と、意欲的に 仕事に取り組める環境がありました。意欲的に取り組むことにより、改 善案を提案し結果として残せた時にとてもやりがいを感じ、現在に繋がっ ています。仕事を通して経験をたくさん積み、より豊かな人間性を身に つけていただきたいと思います。 社員 入社2年目 若女将 出身校 東京都⽴荏原看護専⾨学校 趣味 ⾷べること 2014 年 8 月に中途入社し、現在は若女将として新店立ち上げに日々奮闘 しています。学生時代に飲食店でのアルバイト経験はありましたが、社 員として働くのは初めてでした。お客様にも私たち社員に対しても、本 気で向き合う上司に出会い、社会人として一人前に働く難しさとやりが いを教わりました。会社に本気で向き合えば、年齢問わず新しいことに チャレンジできる会社です。 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 10 インタビュー ① | Interview Report “人材”に注力していくと同時に、 “経営理念”に共感してくれる仲間を集めたいです 株 式会社ST YLE- R AN G E 代表取 締役 中嶋 一生 Issei Nakajima ◆ 会社設立のきっかけ ⼩さい頃からの⼤きな夢は、「起業したい」ということ。実家が寿司屋で、飲⾷業界が⾝近だったこともあり、飲⾷店 の経営で夢を実現しようと考えました。⼤学卒業後は、⼤阪にある⾼級⽇本料理店に就職し、板前修業⼊り。客単価は 最低でも 5 万円という、料理や接客も超⼀流店で、器や盛り付け、室内の飾りつけにも徹底的にこだわるという環境で 「おもてなし」の真髄を学ぶことができました。その⼀⽅、⼈材育成に対する考え⽅は「⾒て覚えろ」という⾊が強く、 若い社員がスピーディに育つことは⽇本料理業界では難しいと実感しました。また、販売情報管理の POS などのシステ ム環境も整っておらず、幼い頃から経営や数値的観点に興味があった私にとっては、経営に対して保守的であるとも感 じました。その後お店は残念ながら閉店してしまいましたが、それらの想いと共に⾃ら経営をやってみようと独⽴を決 意し、現在に⾄ります。 ◆ 社員に対して とにかく注⼒しているのは “⼈材育成”。社内外研修に始まり、1000 ページ以上にも及ぶマニュアル作成、そして評 価制度構築には、数千万円もの投資をしました。そこまでする理由としては、これから会社規模が⼤きくなっても、会 社としての軸がブレずに浸透していく体制づくりのため。会社規模が⼤きくなればなるほど、会社の軸である “経営理念” の浸透は難しくなっていきます。しかし、どの店舗のどのスタッフも “経営理念” を体現しながらお客様に接するとい う “経営理念” の浸透なくして、会社の成⻑はありません。それを実現するツールとして、マニュアルや評価制度には 価値があり、また、⽇本料理業界にはそのような体制がなかなか整っていないため、当社が先頭に⽴ちたいと思いました。 「マニュアルに捉われない接客をする」という⾔葉をよく聞きますが、私にはそれが⾔い訳にしか聞こえません。実際に、 サービスの質が⾼いことで知られる超⼀流ホテルや航空会社も、お辞儀の⾓度や⼿の振り⽅といった接客技術はマニュ アルで統⼀されています。 当社のマニュアル作成では、社内で⾼評価のスタッフの知識や⾏動を洗い出し、整理しながら会社として “あるべき像” を、みんなで創りあげていきました。現在は接客、電話応対、調理⽤などのマニュアルが店舗の教育ツールとして活⽤ しています。そして、そのマニュアルは評価制度に連動。知識分野に加え、実際に⾏動に落とし込めているかという評 価軸で判断し、査定します。この業界にありがちな曖昧な⼈事評価から脱却し、本⼈も上司もお互いに課題認識を明確 にできる仕組みにすることで、社員⼀⼈ひとりのパフォーマンスを⾼めることができます。社員にとっては、⾃⾝の課 題も明確なため、⽬標設定とそれに向けた努⼒がしやすく、成果を出せば給与として返ってくる。⾮常に効率的であり、 モチベーションの向上にも繋がると社内では好評です。評価は年単位で⾒ていくため、数カ⽉後・数年後の⽬標ならび に⽇々の課題に向き合いながら成⻑する社員の姿を期待しています。 11 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 株式会社 STYLE-RANGE 代表取締役 中嶋一生 ◆ 会社について 1 号店は京都で開業。しかし、懐⽯料理の⽼舗も多く⽇本料理の最激戦区である京都は、新参者には厳しい⼟地柄で した。そこで、京都初の「出汁しゃぶ」を名物にすることで、他店との差別化を図り、雑誌などのメディアにも取り上 げてもらい⼀気に⼈気店となりました。 開業 4 年後には東京に進出。東京では、京都と違い接待利⽤が⼤半でした。より⾼い接客レベルが求められたのです。 そして、その頃から “⼈材育成” の重要性を実感するようになり、この想いが現在のマニュアル作成や⼈事評価制度構 築にも繋がっています。おかげさまで現在、国内 8 店舗、海外 1 店舗、従業員数は 100 名を越えるほどになりました。 今後の成⻑においても、注⼒すべきは “⼈材育成” だと考えています。そして、“経営理念” に共感してくれる仲間を増 やしていくこともその成⻑を加速させるための重要な要素です。 ◆ 会社の展望 国内では 5 ⽉に六本⽊店、7 ⽉末あたりには新橋に 2 店舗を出店予定。そして IPO(上場)も視野に⼊れています。上 場したいと考える理由も、やはり “⼈材” です。上場することで、既存社員には “上場企業で働く” という安⼼感や満⾜感 を持ってもらい、仕事により誇りを持って欲しい。そして、周りからリスペクトされる⼈材になって欲しいと思います。 ⽇本料理業界は、⽇本では残念ながら衰退していますが、海外では伸びています。特にアジアの外⾷産業は急成⻑して おり、北京の当社の店舗も売上好調。今後アジアはもちろん、ニューヨークにも新規出店したいと考えており、それに向 けての準備も徐々にしていきます。 ◆ この会社に入ろうとしている人へのアドバイス 私も含め、当社社員は美味しいものが好きなのはもちろん、美しいものに興味があったり、⼈とのコミュニケーション が好きだったりと、芸術的志向や感度が⾼いメンバーが集まっています。そして、何より職種関係なく、みんな店舗を愛し ています。逆に、当社ではこのような想いがなければ、充実した社会⼈⽣活は送れません。 キャリアの中にはサポート本部で働くという道もあるが、それも店舗キャリアが前提にあり、店舗で当社のビジネスや接 客を理解した上でサポート本部へ挑戦してもらっています。当社で働くことに興味を持っていただいたならば、ぜひアルバ イトとしてでも実際に店舗で仕事を体感してみてください。その上でいいなと思ってもらえたら、ぜひご応募いただきたい です。⾯接でお会いしましょう。 飲⾷経験は必要ありません。それよりも、お客様へのおもてなしの想いと、⾃⼰成⻑への想いを持った⽅が活躍できる のが当社です。 私たちと⼀緒に成⻑し、⽇本料理業界の次世代を担っていきましょう。 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 12 インタビュー ② | Interview Report 社員 入社6年目 統括女将 仕事に取り組む上での思い・考え方 ◆ 入社を決めたきっかけ 服飾を学んで和服を仕⽴てる和装⼠として働いていましたが、もともと⽇本⽂化に対する興味が強く、だんだんと⽇本⽂ 化を通してお客様の反応を直接⾒ることができる仕事への興味が強くなっていきました。求⼈サイトで当社を知り、当時は まだ3店舗だけでしたが、社⻑が若く、勢いを感じ、⾃分の視野を広げることができるのではないかと思い、当社への転職 を決意しました。 ◆ 社長力について 採⽤時の最初の⾯接が、いきなり社⻑で、当時まだ 32 歳という若さに驚いたことを覚えています。⼊社当時から社⻑ は⾃ら現場に出て、社員に対して⾃ら声を掛けていました。そして、 「店舗は良くても、会社はダメという状態は困る」と⾔っ ていて、私もだんだんと全社最適を意識するようになり、会社経営を考えた上での振る舞い・接客技術を意識してきました。 会社制度としては、社⻑との個別⾯談が年2回あります。全社員⼀⼈ひとりが、社⻑と直接意思疎通を図れる環境を創っ ているので、そこからも社⻑の社員を⼤切にする想いが伝わるかと思います。 ◆ 成長性について 私の⼊社時に⽐べ、店舗数も社員数も、会社規模が瞬く間に成⻑しています。毎年右肩上がりの成⻑をし、それに合わ せて社内体制もどんどん変化しています。まさにベンチャー企業という雰囲気を感じています。 社内体制の変化では、よりよい教育に向けた接客・調理の業務マニュアル作成や、評価制度の構築、労働環境の整備 に取り組んでいます。会社としての軸を通すため「理念研修」にも注⼒していて、毎年のように変化をしている状態こそが まさに成⻑の証だろうと思います。個⼈的には、この会社でいけるとこまでいってみたいと考えています。成⻑企業の社 員として、いずれは⾃分も経営に携わっていくことが⽬標です。 今後はニューヨークを⽪切りに海外への出店も進んでいくので、海外の店舗で働くという選択肢があるのも⾯⽩いと感 じます。 13 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 統括女将 ◆ 働きがいについて 私が感じている働きがいは、⼤きく 3 つ。1 つ⽬は⾃⼰成⻑です。⼥将として毎⽇違うお客様と接する中で学ぶことが多 いのはもちろん、店舗運営をする上で、⽇々店舗の課題や⽬標に対して挑戦と反省を繰り返していく中で⾃分もビジネスパー ソンとして成⻑していることを実感しています。 2 つ⽬は部下の成⻑です。当社では私も含め、若いうちから管理職に就く社員も多いです。その分、まだまだ未熟な部分 もありますが、そのような上司のもとでも、⾃分⾃⾝や会社を成⻑させようと頑張っている部下がたくさんいて、部下が成 ⻑する過程を⾒ていると、素直に嬉しく感じます。 3 つ⽬はお客様とのやり取りです。接客する中でお客様と懇意にさせていただく場合も多く、お客様の中には⼀⼈のスタッ フを訪ねて、異動先の店舗まで⾜を運んでくださる⽅もいらっしゃいます。ある時お客様が、 「結婚をすることになったので、 両家の顔合わせに野村さんのお店を使いたい」と⾔ってくださったことがあります。お客様の「⼈⽣の節⽬」に関わること の喜びと同時に、強い働きがいを感じました。 ◆ 商品/サービス力について まさに “⼈” が私たちの⼀番の強みです。とにかく向上⼼のある社員が多く、⼀⼈ひとりが主体性を持ち、どうすれば お客様によりよいおもてなしを提供できるか、ということを常に考えながら⾏動しています。強みが具体的に数値化でき ないのも事実ですが、お客様からも「このお店は若い⼈たちが頑張っていて、⾒ていて気持ちが良いね」と通ってくださっ ているので、ここが強みだと思い⽇々働いています。 ◆ 教育体制について 新⼊社員は⼊社したらそれぞれの配属店舗でマニュアル習得をしながら OJT で技術を⾝につけていきます。⽬標は3ヶ ⽉で基本をすべて覚えてもらうこと。それからは、個々の成⻑スピードに合わせ、電話での予約対応やレジ業務など業務 の幅を広げていきます。 新⼊社員全体の習得管理もできるように、テストやチャレンジシートで確認しながら、各店共有しつつ必要に応じて個々 にサポートしていけるような体制です。 当社として特徴的なのは、⼥性が多く活躍する職場であることから「⼥性が管理職になるために必要なスキル」を体系 的に学んでいくことができると思います。 ◆ この会社に入ろうとしている方へのアドバイス 飲⾷業界への就職は、労働環境に不安を感じている⽅が多いと思います。実際、私もそんな不安を抱えながら当社に応 募しましたし、⼊社時はとても⼤変だったのを覚えています。学⽣から社会⼈になることで、体⼒的にはもちろん精神的 にも⼤変に感じることは多いと思います。 ですが、私から伝えたいことは、「どこの業界・会社に⼊っても、⼤変なのは⼀緒。結局は《⾃分次第》 」ということ。 当社が⾃信を持って⽤意できるのは「会社と⼀緒に⾃⼰成⻑できる」環境です。キャリアアップしたければ、他の飲⾷店 では簡単には得られないような役職や給与を得られることも可能です。年齢問わず実⼒をつけて、若いうちから努⼒して いきたい。そんな⽅と⼀緒に働けることを楽しみにしています。 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 14 インタビュー ③ | Interview Report 社員 入社2年目 若女将 仕事に取り組む上での思い・考え方 ◆ 入社を決めたきっかけ 私は看護の専⾨学校に通っていましたが、将来進む道として看護は諦め、そのときアルバイトしていたふぐ料理のお 店で働き続けることにしました。ただ、雇⽤形態はアルバイト。親にも安⼼してもらうため、正社員として飲⾷業界に 関わっていけるような会社に⼊りたいと転職活動を開始。当社のホームページを⾒て「おもてなし」に対する想いに共 感し、応募しました。実際に⾯接で⼥将と話し、20 代という若さで管理職として輝いて働いている姿を⽬の当たりにし、 「この⼈のようになりたい」「この⼈がいる環境で成⻑したい」と強く思い、⼊社を決意しました。 ◆ 働きがいについて とにかく成⻑スピードが早いです。努⼒する⼈にはチャンスを積極的に与えてくれる会社です。実際に、私も⼊社か らわずか1年で若⼥将という役職をいただきました。現在では 2015 年 12 ⽉に新規オープンした店舗の責任者という ⽴場を任されています。もちろん、役職は上がれば上がるほど、責任は重くなりプレッシャーを多く感じることもあり ます。しかし、年齢も経験もまだまだ未熟である私に対し、社⻑や統括⼥将が⼤きな期待と愛情をかけてくださってい るということをひしひしと感じ、その期待に応えたいという気持ちが働きがいになっているのも事実です。 若⼥将の仕事は、多岐に渡ります。過去の売上や内外的要因を踏まえた根拠ある店舗売上⽬標を設定し、その達成度 合を確認しながら、必要に応じてコース内容や価格の変更をしたりと、戦略管理も⼤事な業務のひとつです。また、店 舗に合ったお酒の選定や、アルバイト採⽤の決定権も私の責任もつ業務です。接客業務だけでなく、お店の⼩さな経営 者として広く勉強できることも働きがいです。もちろん接客業務においても、企業の幹部、政治家、著名・有名⼈といっ たような⼀流をご存知のお客様も多いため、その⽅々から学ばせていただくことも多く、⽇々成⻑だと感じています。 ◆ 社員結束力について 当店のような飲⾷店では、多くの場合、お部屋ごとに接客担当が決められていますが、当店は担当制を設けていません。 接客スタッフ全員で連携しながら、お客様に最善のおもてなしを提供しています。ですので、どんな些細なことでも上 司である統括⼥将はもちろん、他のスタッフにも伝え、情報の共有を図ります。また、特に私はまだ若⼥将としての経 験が浅いので、これまで対応したことがない事や、⾃分では判断が難しい場⾯に遭遇することがあるときは、他店の⼥ 将や統括⼥将に連絡・相談ができる環境なので、とても⼼強く感じています。何より、当社が⼀番⼤切にしているのは、 各店のスタッフという認識ではなくて、全員が株式会社 STYLE-RANGE という企業の仲間であるということ。そのため、 経営理念を軸としたチームとしてのまとまりが醸成されているように感じています。 15 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 若女将 ◆ 商品サービス力について ⽇本料理のお店というと昔ながらのイメージは強いかと思いますが、特に最近オープンしている店舗は、以前にも増 して先鋭的な内装に⼒を⼊れているように感じます。たとえば壁に銀箔をあしらったり、オープンキッチンにしたり。 もちろん昔ながらの⽇本料理店という気品ある雰囲気を⼤切にしつつ、斬新で先鋭的な店構えとなっています。 サービスに関しても、他社では担当制を取り⼊れているところが多いのに対し、当店では⼿が空いているスタッフが 柔軟に迅速に対応できるような体制をとっています。単純にサービススピードを向上するためだけでなく、その都度違 うスタッフが対応することで、お客様により幅広い配慮ができるためでもあります。 また、どんなときでもお客様を最優先する意識で皆が動いていますので、作業という感覚がありません。たとえば閉 店時間を過ぎお客様がいらっしゃっても、安易に閉店時間の案内を伝えるようなことはしません。お客様がなぜこのよ うなお時間までおられるのかを考え、それを理解した上での対応が⼤切だと考えています。これらの⼩さな点の集積が 他社との⼤きな違いになっていると思います。 ◆ 教育体制について 私は中途⼊社で、その当時は研修制度もまだ整っていなかったため、正直、新⼊社員研修などは受けていません。す ぐに店舗に配属され、⼥将や若⼥将に OJT で仕事を教わりながら体で覚えてきました。いわゆる⼀般的なマナーや常識 などはもちろん、サービスの質については、前職のお店と⽐べて求められるものが⾼かったため、特にさまざまな視点 で指導いただきました。 現在は、新⼊社員研修や外部研修、専任講師研修なども充実してきているので、⾃⼰啓発を積極的にしていきたい⽅ にとっては、とても良い環境です。 ◆ この会社に入ろうとしている方へのアドバイス 私は、当社のことを「⾃分の⼈⽣を⽀えてくれる会社」だと思っています。⾯接で採⽤してくれた⼥将はもちろん、 社内には真剣に向き合ってくれる先輩や仲間が多くいて、⼈としても尊敬できる存在です。 社⻑は多忙の中、毎⽇のように店舗に顔を出し様⼦を⾒に来て、時には現場を⼿伝ってくれたりと、社⻑との距離も 近く、それだけでモチベーションに繋がっています。 飲⾷業界で働くことに興味がある⽅、⾃分を成⻑させていきたいという想いがある⽅にはぜひ来てほしいと思ってい ます。 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 16 コーポレートイメージ Corporate Image ⾼級感溢れる店構え。接待でも多く使われ、洗 練されたイメージで「和モダン」といった雰囲 気だ。店舗の⼥将は皆若く、落ち着きながらも 明るさが伝わってくる。お昼の営業もあるため、 ⾝構えることなく、落ち着いた雰囲気の中、美 味しい料理を堪能することができる。 17 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 従業員アンケート調査 Questionnaire Results 本アンケートは企業協力のもと、全従業員を対象にしたアンケート調査の結果を記載して います。本アンケートに関する回答はすべて匿名で回答をいただいているアンケートとなっ ており、人事査定に関係しないように配慮し、できる限り多くの社員の本音を拾い上げま した。正社員数の 51% 以上の有効回答を基準として得られたデータの集計となっています。 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 18 アンケート回答者 A Survey Respondent 男女比 男性 女性 46.2 % 53.8 % 中途採用 新卒採用 入社時の情報 80.8 % 19.2 % 役職 管理職 一般 53.8 % 契約社員・アルバイト 42.3 % 0.00 % 入社してからの年数 ∼2年未満 5年以上∼10年未満 53.8 % 2年以上∼5年未満 3.8 % 10年以上∼ 42.3 % 0.0 % 職種 営業系 企画 / 事務系 7.7 % 0.0 % 0.0 % 0.0 % 営業 / セールス 営業マネージャー 経営企画 / マーケティング アドバイザー / コンサルタント 技術系 SE / プログラマ / オペレーター デザイナー / エンジニア 研究 / 建設関連技術者 / 生産技術者 調理師 / セラピスト 営業事務 / アシスタント 0.0 % 広報 / 人事 / 教育 / 法務 / 総務 / 知財 3.8 % 経理 / 財務 / 会計職種 0.0 % 一般事務 / 秘書 / コールセンター関連 0.0 % 38.5 0.0 0.0 7.7 % その他 0.0 0.0 0.0 42.3 19 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association % 店舗管理者 / スーパーバイザー / 接客販売 % 編集 / プロデューサー/ディレクター % 経営全般 / マネジメント % その他 % % % 評点 Score レ ー ダー チャート 社長力 調査員 社員 高評価項目 5 4 教育体制 成長性 3 2 1 働きがい 社員結束力 商品 / サービス力 高評価項目 社 員評点 4.1 3.8 3.6 3.9 3.5 3.5 社長力 成長性 働きがい 商品 / サービス力 社員結束力 教育体制 4.3 3.7 3.7 4.1 3.4 3.6 社長力 成長性 働きがい 商品 / サービス力 社員結束力 教育体制 調 査 員評点 総 合ス コア 3.8点 高評 価獲 得項目 社長力 商品/サービス力 Excellent Results Excellent Results 高評価項目とは:この項目は社員 / 調査員の評価共に特に高評価だった項目です。 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 20 社長力 Management Ability 評価点数 回答項目 各項目 5 点満点中 会社のビジョン・ミッションは浸透して、理解されていますか。 3.8 経営者との距離は近く、アドバイスを受けられるような環境があると思いますか。 4.5 経営者が会社をどのようにしていくつもりなのか理解していますか。 4.0 経営者のリーダーシップは強いと思いますか。 4.2 会社が社員のことを大切にしてくれていると感じますか。 3.9 従 業 員 のリアル な 声 経営者の魅力的なところや良い点を教えてください。 ・社⻑との距離が近く、社⻑や専務が接客スタッフとしてお店を⼿伝ってくださったり、社員の悩み相談を聞いてくださったりとて も私たち社員を⼤切にしてるところがいいところです。 ・⾝近な存在にあり、頻繁に各店舗に顔を出したり、たくさん話しかけてくださるので、相談などしやすい。 ・個々の社員全員を⼤事にしてくれるのが 1 番の魅⼒です。定期的に個⼈⾯談を開いていただき、会社での努⼒する⽅向性を導い ていただいいています。 ・フットワークが軽く、情熱的。 ・社員との距離が近く、社⻑⾃ら営業に出てくださるので、学べる環境が整っている。 ・社⻑、御⾃⾝が先頭に⽴って各現場にも⾜を運び、社員の模範となり頑張っている姿。 ・社⻑のいいところは、冷静で的確な⽬線があるところがとても魅⼒的だと感じます。周囲が焦ってしまう場合でも冷静に問題解 決に向けて判断してる姿は、とても尊敬します。専務は全く反対で、とても感情豊かで熱意があり、⼈を⾒る視点がとても鋭い ところがとても魅⼒的です。正反対のお⼆⼈と⼀緒に働くことができて、とても勉強になることが多いと常に感じています。 ・経営者という⽴場でありながら、常に⾃ら第⼀線で⾏動をし、他の社員に⽰している。 ・⼀⼈ひとりと話をする機会を積極的に設けてくれている点。 ・真っ直ぐで夢がある。 ・優しく距離が近い フレキシブルだと思います。 ・実際に現場に⼊り、状況をみたり話が出来たりする所。 ・相談しやすい環境を作っている。 ・現場⽬線で考えてくれる所がいいと思う。 ・適度な距離感で、何かあったときにすぐに気にかけてくださいます。 ・各店舗に頻繁に来る点。 ・社員の皆と、何事も考えて下さる。現場の意⾒を聞いて下さる。 ・新卒にも中途にも分け隔てなく接し、それぞれの次にやるべき事、⾒据えるべき事を明確に伝えてくれる点。 ・社員との距離がちかいところ。現場の声を聞いてくれるところ。判断が早いところ。 ・⽿を傾けて、良い事はすぐ実⾏して下さる。 社 長 力とは 社長力とは、会社全体のマネジメントや企業風土作り等に関連する項目を指しています。 評価点数は、「1:全く感じない」「2:あまり感じない」 「3:少し感じる」 「4:そう感じる」 「5:とてもそう感じる」の 5 段階 評価で従業員に点数をつけていただき、その平均点を割り出して示しています。 21 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 成長性 Growth Potential 評価点数 回答項目 各項目 5 点満点中 本体や関連会社の事業は拡大していると思いますか。 4.2 会社や個人で決められている目標設定は高く設定されていると思いますか。 3.8 商品のニーズや市場規模が今後大きくなっていくと思いますか。 3.8 新規事業や M&A など、事業拡大の取組みをしていると思いますか。 3.6 従業員数は年々増えていると感じますか。 3.5 従 業 員 のリアル な 声 会社の成長性を感じる点を教えてください。 ・どんどん新店舗を出しているところ。マニュアルが社内で徹底されて、そのマニュアルもどんどんいいものにしようと社員から の意⾒をきいて改善して⾏っているところ。 ・次々と新店舗が出店している。 ・お客様のニーズに合わせて店舗展開を進めています。新しい事にも常に挑戦し続け、留まることがない点です。 ・店舗数 社員数 マニュアルの導⼊。 ・店舗拡⼤が急速に⾏われており、教育に関しても、マニュアル作成によって統⼀されつつある。 ・店舗の数の拡⼤もそうですが、それに伴って社員1⼈1⼈のスキルレベルアップになる教育、制度(マニュアル・社外研修・マナー 研修)を取り⼊れている。 ・着実に店舗数を増やしていて、将来的に海外展開を⽬指しているという点はとても成⻑性があると感じます。営業にまつわる全 てのことでも、毎⽇同じということはなく、⽇々最善を尽くすという点もあげられます。 ・毎年の新規出店。評価制度やマニュアルなど今後を⾒越した内部構築への注⼒⼈材育成への注⼒。前例のない取り組みに関し ても、良いと思ったことはどんどん取り⼊れていく姿勢。 ・新規出店を積極的に⾏っている点。若いメンバーが店舗責任者などに抜擢されている点。 ・まだまだ需要があると感じられる。 ・店舗展開が速い。 ・新店舗がどんどん増えてきている。 ・新店舗の出店。 ・常に上をみている所。 ・店舗展開を続けている点。 ・次々と新しい取り組みをしている点。 ・店舗展開していくスピードが速い。 ・若⼿が次々と昇格し、店舗も増やしている点。 ・新規出店のスピードが速いところ。 ・店舗展開。本部機能の拡⼤。 成 長 性とは 成長性とは、企業の成長性や事業の拡大・発展等に関連する項目を指しています。 評価点数は、「1:全く感じない」「2:あまり感じない」 「3:少し感じる」 「4:そう感じる」「5:とてもそう感じる」の 5 段階 評価で従業員に点数をつけていただき、その平均点を割り出して示しています。 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 22 働きがい Job Satisfaction 評価点数 回答項目 各項目 5 点満点中 給与や人事評価は適正だと感じますか。 3.4 仕事を通じてビジネススキルや能力・知識の向上を実感できますか。 3.7 個人の成績に直結しない部分も適切に評価されていると感じますか。 3.3 社員が新しい事にチャレンジしやすいと思いますか。 3.6 仕事を通じて取引先やお客様から感謝をされていると感じますか。 3.9 従 業 員 のリアル な 声 会社で働きがいを感じる点を教えてください。 ・お客様からの感謝の⾔葉や喜びの笑顔を⾒れたとき。⾃分の頑張りを会社が認めてくれる点。 ・お客様と触れ合えるので、良い事も悪い事も直接お客様のご意⾒を頂ける。 ・お客様に笑顔でいかに帰っていただくかを常に 1 番に考え、全社員その⽬標に全⼒で協⼒しながら営業し、笑顔で満⾯の笑み でお帰りいただけた時が最⾼に嬉しい瞬間です。 ・新しい意⾒をどんどん取り⼊れてくれるので挑戦しがいがある。 ・年齢に関係なく、新しい仕事を任せていただける。 ・お客様に喜んで頂き、売上も順調な時。社員(仲間)と仕事を達成した時。新しい仕事にチャレンジしている時。 ・私が⼀番働きがいを感じる瞬間は、下の⼦の成⻑を感じられた時です。素直に頑張っている社員の⼦たちの成⻑を⾒て、私⾃ ⾝の気持ちも引き締まります。たどたどしかった接客が得意になり、お客様に褒められている姿を⾒た時は⼀番この仕事をやっ ていて良かったと感じます。 ・ビジョンの浸透により、会社全体の雰囲気もそれに合わせて⽇々少しずつ変化しているとき。 ・直接お客様からありがとうと⾔われる瞬間は、やはり嬉しい。 ・⼈を⾒て評価してもらえる。 ・年功序列ではなく、頑張りを認めてくれる。 ・中⾝も成⻑していける点。 ・やる気があれば、何でもやれる。 ・きちんと評価してくれる所。 ・お客様の笑顔を⾒たとき。 ・様々なことにチャレンジさせてもらえる点。 ・お客様からの『ありがとう』を頂いたとき。 ・様々なお客様と接していてこちらが学ばせて貰ったり感謝のお⾔葉を頂いた時に働きがいを感じる。 ・会社が意⾒を聞いてくれるところ。 ・新しいこと、初めてのことにチャレンジできる。 働 き が いとは 働きがいとは、仕事のやりがいや従業員のパフォーマンス向上等に関連する項目を指しています。 評価点数は、「1:全く感じない」「2:あまり感じない」 「3:少し感じる」 「4:そう感じる」「5:とてもそう感じる」の 5 段階 評価で従業員に点数をつけていただき、その平均点を割り出して示しています。 23 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 商品 / サービス力 Product and Service 評価点数 回答項目 各項目 5 点満点中 商品/サービスに独自性・際立った特徴があると思いますか。 3.9 競合他社の商品/サービスと比べて競争力があると思いますか。 3.8 商品 /サービスの認知度は広がっていると感じますか。 3.7 商品 /サービスに愛着や愛情を持っている社員が多いと感じますか。 3.8 顧客に商品/サービスの良さが正しく伝わるように改善・改良が進んでいると感じますか。 4.1 従 業 員 のリアル な 声 自社の商品 /サービスについて、一番の強み(魅力)だと感じる点を教えてください。 ・現状に満⾜せずに、どんどん試⾏錯誤しいいものづくりを常にしてるところ。 ・しゃぶしゃぶなのですが通常のポン酢ごまだれで召し上がっていただくものでなく、お出汁とたくさんの葱でお楽しみ頂く。そ してその鍋やお料理のお取り分けなどお客様に対してのおもてなし⼼くばり。 ・「出汁しゃぶ」というオリジナルの好評いただいている商品がお客様からこれが⾷べたいので来た、とリピーターの⽅からお声 をいただく時です。 ・⼀流の料理⼈が、各店舗対応している。 ・担当制ではないため、⾊々なお客様と接することができる。 ・他社にないオリジナリティーがある。 ・当店の⼀番の強みは、理念にもある「すべての⼈に⼼からのおもてなし」を常に実践していることです。お客様へのおもてな しはもちろんのこと、全ての⼈へ⼼からのおもてなしをすることにより、働いているスタッフだけではなく、すべての⼈と共有で きることは、⾃社の⼀番の強みだと感じます。 ・年齢は関係なく、お客様に最⾼のおもてなしを提供しようとする⾃主性を持った社員。 ・決まりきった内容でなく、お客様の要望にあわせて柔軟に対応していこうという体制が強みだと思います。 ・他店にはない料理スタイル。 ・完全個室でそこまで⾼くない価格帯。 ・おもてなしを⼤切にしている点。 ・独創性。 ・共通仕⼊れによる価格の低下。 ・低コストで付加価値をつけて販売できていること。 ・料理、接客共にどうしたらより良いものを提供できるのか現場から意⾒を集め進化している点。 ・接客業には珍しく、マニュアルがあるところ。 ・⽇本料理の伝統を重んじながらも⾃由な発想を⽣かしている点。 ・豚の旨味は他の競合店に負けないと思います。 ・また⾷べたくなる。癖になる。 商 品 / サー ビス力とは 商品 / サービス力とは、企業で扱う商品 / サービスの特長に関連する項目を指しています。 評価点数は、「1:全く感じない」「2:あまり感じない」 「3:少し感じる」 「4:そう感じる」「5:とてもそう感じる」の 5 段階 評価で従業員に点数をつけていただき、その平均点を割り出して示しています。 © 2015 Developing Asian Companies Research Association 24 社員結束力 Unity of Employees 評価点数 回答項目 各項目 5 点満点中 職場の雰囲気は元気で明るく活気にあふれていると思いますか。 4.0 チームで目標を達成する意識は高いと思いますか。 3.7 社内旅行や社内部活動など、勤務時間外での社内交流の場が多くありますか。 2.8 尊敬できる上司や同僚が多いと思いますか。 3.6 会社を良くしていくための意見交換は活発だと思いますか。 3.5 従 業 員 のリアル な 声 社員の結束力を感じる時はどんな時か教えてください。 ・コミュニケーションも取れているのでお客様の情報共有などもしっかりできているところ。全員が周りを考えながら動いてるの で助け合い、⽀えあいができているところ。 ・他店舗にヘルプに⾏く機会が多いのですが、その場合でも接客、厨房とで連携を上⼿く取っている。各店舗のお客様情報など の共有ができている。 ・⼈⼿が⾜りない時は、経理や⼈事の⽅など現場以外の⼈も、所属関係なく全員でお客様をおもてなしすることに全⼒で頑張って いるときです。 ・いざという時の、店舗異動の速さや、情報の共有によるブラッシュアップの速さ。 ・忙しい時や売上が伸び悩んでいる時、どのようにしたら改善できるのか皆で考えた時に結束⼒を感じる。 ・スタッフが⾜りない時、社⻑〜役員全員で現場に⼊る時。調理スタッフ、接客スタッフの区別なくお客様⽬線で協⼒出来ている時。 ・接客スタッフの平均年齢は、20 代がほとんどです。年が近いこともあり、とても皆仲が良くそれぞれ所属する店舗の⽬標へ向 けて⼒を合わせて取り組んでいます。特に繁忙期の 12 ⽉は、毎⽇お祭りのように忙しく、不思議と 12 ⽉を超えると店舗スタッ フは家族のような連帯感が⽣まれていることがよくあります。嬉しい時も⾟い時も、⼀緒に居て成⻑できる環境はとても⼼強い のだと思います。 ・中計での店舗毎発表。 ・店舗というくくりだけでなく、会社という1つのチームとして動いていこうという姿勢を多々感じることができる。 ・繁忙時での部署を越えた協⼒体制。 ・情報共有が速く、助け合いが出来ている。 ・忙しい時は店舗同⼠で連絡を取り合ってヘルプを回したり、声を掛け合っている点。 ・営業時。 ・⾃店だけでなく全店協⼒してやっている所。 ・⼀つの⽬標に向けてアルバイト含め協⼒している点。 ・店舗を越えてお互いがお互いに気にかけているのを感じた時。 ・⾏事に皆で参加する。 ・⼀年に⼀度の社員全員集まっての中期経営発表会。 ・休みを他店舗間でまわしているところ。 ・満席のとき。 社 員 結 束 力とは 社員結束力とは、従業員の一体感やチームワーク等に関連する項目を指しています。 評価点数は、「1:全く感じない」「2:あまり感じない」 「3:少し感じる」 「4:そう感じる」「5:とてもそう感じる」の 5 段階 評価で従業員に点数をつけていただき、その平均点を割り出して示しています。 25 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 教育体制 Educational System 評価点数 回答項目 各項目 5 点満点中 先輩社員による OJT や勉強会など、新人教育に力を入れていると思いますか。 3.7 ビジネスマナーやビジネススキルを高める研修を受ける機会は多いと感じますか。 3.8 社内で事例やナレッジの情報共有はきちんとされていると思いますか。 3.5 商品や業界に関する勉強の社内研修や教育体制が整っていると思いますか。 3.7 業界や競合の動向など、常に新しい情報が手に入る社内環境はありますか。 3.0 従 業 員 のリアル な 声 会社が行っている社員教育の中で、自分が良いと感じるものについて教えてください。 ・毎⽉ 1 回は研修が受けられるところ。シフトに反映して時間まで作ってくれるところがいい。 ・社外研修に⾏く機会が最低で⽉に 1 度あるのですが、そこで様々な年齢職業の⽅と触れ合える。 ・理念研修という社員全員で「おもてなし」について学ぶ機会が定期的に⾏われている点です。 ・仕事のルール化、マニュアル化。 ・現場での教育が⼀番教育する側も、される側も成⻑できるように感じる。 ・マニュアル、社外研修、試⾷会。 ・私が教育制度に関してとても良いと感じるのは、社内研修がロープレ形式で⾏えるところです。⼀流のお客様ばかりで、はじめ は緊張していると思いますが、⼊社後は先輩スタッフとともに勉強できるのは良い環境だと思います。 ・マニュアルによる軸のぶれない教育。 「マニュアルは会社の変化とともに常に進化していく必要がある」という考えのもと、社 員の声によって常にみんなで改訂していこうという姿勢。 ・外部研修は、⾃分が得たいと思うものを受けれるため、⾃発的に学習しようという意欲が⾼まります。 ・社外研修。 ・社外研修に定期的に⾏ける。 ・上の⽴場の⽅々から直接アドバイスを頂けること。 ・マニュアルの落とし込み。 ・研修制度やマニュアルつくり。 ・マニュアルに基づいて意⾒交換。 ・現場から⽣まれたマニュアル。改良を積み重ね、使⽤する環境づくりにも⼒を⼊れている。 ・マニュアル進捗カレンダーの実施。 ・外部での研修制度。 ・外部研修。 ・マニュアル研修。 教 育 体 制とは 教育体制とは、会社の教育・研修制度や従業員の成長に関連する項目を指しています。 評価点数は、「1:全く感じない」「2:あまり感じない」 「3:少し感じる」 「4:そう感じる」「5:とてもそう感じる」の 5 段階 評価で従業員に点数をつけていただき、その平均点を割り出して示しています。 © 2015 Developing Asian Companies Research Association 26 フォトギャラリー Photo Gallery ①接客スタッフ ② ④調理スタッフ ③女将・料理長 ⑤中期経営計画発表会 ⑥BBQ 大会 ①② 従業員の平均年齢は27歳。着物での所作や⾔葉遣いはもちろん、相⼿の想いの先をよむ⼒を⾼め、⾃⼰成⻑するこ とを⽇々⼤切にしています。 ③ お客様によりよいおもてなしを提供するためには、接客・調理のコミュニケーションや協⼒体制が⽋かせません。 ④ 少数精鋭の職場環境。成⻑したいと思えば、若いうちから様々な調理業務に携わるチャンスがあるのが特徴です。 ⑤ 年に1度、全社員が集まり会社の⽅向性を再認識することで、翌年度への⼠気を⾼めます。社⻑からの経営計画発表、 店舗別プレゼンテーション、社員表彰など、内容は盛り沢⼭です。 ⑥ 昨年から始まった BBQ ⼤会。新⼊社員の⾃⼰紹介タイムも盛り上がり、店舗の垣根を越えてのコミュニケーションの場 となっています。 27 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 調査員からの総評 Commented by Inspector ◆会社を訪問しての雰囲気 銀座、⾚坂、⻄⿇布、⼋重洲など東京でも屈指の⾼級エリアに毎年順調に新規出店している同社。⾼級⽇本料理店と いうことで、敷居の⾼さに⾝構えていたが、出迎えてくれた⼥性社員の⽅は、親しみやすく歓迎の気持ちが伝わってきた。 店舗の品格が漂う内外装、20 代中⼼の⼥性社員の上品な⽴ち居振る舞い。⾒ていてとても⼼地よい。⾼級店に慣れない ⼈でも、気負わず⼊れる雰囲気だ。価格設定は⾼めだが、接待利⽤はもちろん、⾃分へのご褒美としても使える雰囲気と、 それも受け⼊れる柔軟さがあるように感じられる。 ◆取材調査を通じて感じた印象 社⻑や⼥将にインタビューをして感じた印象は、皆さん「⾼い向上⼼」を持っているということ。その姿勢は接客を通じて、 お客様にも伝わっているように感じた。実際に、接客スタッフをまるで⾃分の孫のように応援してくれるお客様もいるようで、 顧客のリピート率も 90%以上と⾮常に⾼い。しかも、その利⽤⽬的はほとんど接待だというから、同社のサービスの質が いかに信頼されているかということが証明できるであろう。 ⼥将をはじめスタッフ全員、⽇々前向きに仕事に向き合い、その⼒が会社の成⻑に繋がっていると感じる。ルーティーン で動くスタッフはいない。今回アルバイトにはインタビュー調査を⾏っていないので断定はできないが、同社で接客スキル を⾝に付けた学⽣アルバイトは、⼤⼿企業の内定を勝ち取れているというから、社員とアルバイトの差も無いことが伺い 知れる。接客における所作や⾔葉遣いなどの基本を⾝につけたい⼈にとっても、最適な環境であろう。 また、店舗の出店スピードが速いため、実⼒があれば 20 代のうちから⼥将(店⻑)という管理職に抜擢されるチャン スが⼗分ある。キャリアに上昇志向である⼈にとってもまた、いいフィールドを⽤意してくれる会社だ。 ◆まとめ 「⽇本料理の発展に貢献したいという想いの⼈と働きたい」と、社⻑は話す。これが起業理由でもあるようだ。国内の 外⾷産業は⽇本料理に限らず、衰退しているのが現状。しかし海外に⽬を向ければ和⾷の⼈気は急激に伸⻑している。し かも現実は、⽇本⼈ではない⼈が和⾷ “⾵” の店を拡げていたりと、残念ながら本来の⽇本料理は広まっていないのだ。 しかし、だからといって本物である⽇本⼈が海外に展開しても、うまくいかないケースも多いという。 社⻑の究極の⽬標は、世界の VIP と知り合い、その VIP の繋がりで世界中のホテルや地域に、本物の⽇本料理店を出 店し、世界中の⽅々に本物の⽇本料理を知っていただくこと。そしてその成功を勝ち取るために、今まさに組織としての基 盤づくりに⼒を⼊れている。将来の株式上場も含め、同社がこれから歩むであろう成功の道のりがいずれ体系化され、後 に続く者の道標となり得るのは容易に想像できる。 和⾷が海外でブームなのは⼗分分かっている。しかしそれを⼀過性のものにせず、さらに本物の内容を伝えるためにも、 同社の成功が、今後の⽇本料理界ならびに⽇本⽂化のさらなる発展に及ぼす影響はかなりのものであろう。 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 28 ※ 本書の内容に関するお問い合わせは、 お名前とご連絡先を明記の上、一般社団法人アジア成長企業調査協会へ E-mail または Fax にてご連絡ください。 ※ 本書の一部または全部について、個人で使用するほかは、著作権者の承諾を得ずに無断で複写・複製することは禁じられています。 DACRA 企業調査報告書 調 査 者:一般社団法人アジア成長企業調査協会(DACRA) 〒103-0004 東京都中央区東日本橋 2-15-4 PMO 東日本橋ビル 7F E-mail offi[email protected] URL http://dacra.org Fax 03-5823-7560 29 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 企業調査報告書取扱規定 Reconnaissance Report Provisions 1. 本調査報告書は調査日現在における企業情報を基に作成されています。一般社団法人アジア成長企業調査協会(以下 「当協会」)の調査員による聞き取り調査(面接)と、従業員を対象にした無記名式アンケート調査の結果を総合的に判 断し、当協会の定める基準で評価しています。 2. 企業概要は企業より提出された書面調査書の回答内容をそのまま記載しており、登記簿に記載されている事項は当 協会により確認しています。 3. 企業調査報告書は使用者の企業情報の観覧に限定し、その他いかなる目的においても使用はできません。当協会か当該 企業の許可なく回覧、配布を禁止します。 4. 企業調査報告書の調査内容は、巻末記載の調査年月における情報であり、調査内容が未来にわたって保証されるもの ではありません。また、将来についての見通しも、経営環境の変化等に伴い、日々変化し得るものであり、企業調査報 告書における情報が必ずしも最新の経営環境を前提にしているものではないことにご留意ください。 5. 企業調査報告書は、当協会が独自に収集した秘密または財産的価値のある情報を含んでおり、当該情報に対する一切 の権利は当協会に帰属します。また、企業調査報告書の著作権は当協会に帰属します。企業調査報告書の複製、貸与、 翻訳、その他当協会の著作権を侵害する行為は一切禁止します。 6. 万一、使用者が企業調査報告書を観覧以外の利用によって当協会に何らかの紛議が生じた場合、もしくは使用者が当協 会の著作権を侵害して、これによって当協会が損害を被った場合は、その損害は使用者が賠償することとし、当協会は 損害賠償の責を負いません。 7. 損害賠償に関して使用者と当協会の間に訴訟の必要が生じた場合、東京地方裁判所を管轄裁判所とします。 8. 当協会は、調査報告書の記載内容についての損害賠償の責を負いません。 9. 企業調査報告書の情報鮮度は1年間に設定しております。1年は掲載情報に変更があった場合には更新することによって 情報の鮮度を保っています。1年間を経過した企業調査報告書の情報は情報鮮度が古いものとご理解ください。表紙の 企業調査報告書の発行日をご確認の上でご活用下さい。 Developing Asian Companies Research Association 一般社団法人アジア成長企業調査協会 © 2015 - 2016 Developing Asian Companies Research Association 30 © 2015-2016 Developing Asian Companies Research Association