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平成28年度 長野県防災行政無線設備保守点検業務 特記仕様書
平成28年度 1 長野県防災行政無線設備保守点検業務 特記仕様書 目的 本業務は、防災上重要な設備である防災行政無線設備の管理、調整及び点検等を行うこと により、障害の発生を未然に防ぐとともに、設備の正常な動作を維持するために実施するも のである。 2 適用範囲 本仕様書は、長野県が発注する「平成28年度 長野県防災行政無線設備保守点検業務」 (以 下「保守点検業務」という。)に適用する。本業務の一般仕様は長野県土木工事共通仕様書 による。 3 履行場所 長野市大字南長野字幅下692-2 4 長野県庁他 業務履行にあたっての注意事項 (1) 点検の実施に当たっては、その内容を十分理解した上で履行する必要があることから、 技 術 と 経 験 を 有 す る 第 一 級 陸 上 特 殊 無 線 技 士 又 は そ れ と 同 等 以 上 の 資 格 を 有 す る 技 術者 を配置すること。 (2) 現場作業時は、連絡方法等を明らかにして不慮の事故等に備えるとともに、監督員との 連絡を密にすること。 (3) 点検の実施に当たっては、常に安全管理を十分に行い労働災害防止に努めること。 (4) 業務の実施方法、工程、安全対策等を記載した業務計画書を作成し提出すること。 (5) 保守点検業務において県庁、県現地機関、その他公共機関等における土地、建物、施設 等に立ち入る場合は、受注者の要請により発注者がその手続を行う ものとする。 (6) 特許権、実用新案権又はその他第三者の権利の対象となっているものを使用する場合は、 その使用に関する一切の責任を負うものとする。 (7) 受注者の責によりシステムの障害、設備の破損等が発生 した場合は、発注者の承認する 方法により速やかに修理を行うこと。この場合における費用は、受注者が負担するものと する。 (8) 点検作業は、点検を行う箇所(市町村役場など)の開庁時間中に実施すること。これに より難い場合は、事前に発注者と協議すること。 (9) 点検作業箇所への入所及び退所の際は、監督員に報告すること。 (10) 業務に係る点検工具、機材及び消耗品は受注者の負担とする。 (11) 発注者が所有する資料のうち、業務に必要なものについては貸与するものとする。 (12) 通信回線の停止を伴う作業は必要最 小限度とし、その必要がある場合には事前に発注 者と協議すること。 5 提出書類等 (1) 点検報告書、点検写真、協議書等を製本して業務成果品として提出すること。 (2) 協議及び打合せ事項は、打合せ記録簿等を受注者がその都度作成し、発注者に提出して 確認を受けること。 6 業務対象設備 本業務の対象設備は次のとおりである。 設備名称 衛星系防災行政無線 設備 県庁地球局 支部局(合同庁舎) 端末局(市町村等) 設備の概要 (一 財 )自 治 体 衛 星 通 信 機 構 が 通 信 衛 星を利用し運営しているシステムであ る。アンテナ設備、送受信装置、端局設 備(一斉FAX装置 含 む)、監視装置、 電源装置等により構成される。 地上系防災行政無線 県庁統制局と合同庁舎(ミニ合庁含 設備 む)間等を結ぶ多重マ イクロ回線であ 多重無線(県回線) る。 ヘリ無線 専用線端末 県が所有するヘリコプターに搭載さ れている無線機及び無線中継所で構成 される通信システムである。 点検箇所数 県庁地球局 支部局 端末局 1局 10局 62局 県庁統制局 支部局 建設事務所 中継局 反射板 ヘリコプター搭載局 専用線端末 1局 10局 5局 8局 3基 3局 17箇所 専用線で結ばれる端末である。 共通監視制御設備(防災行政無線監視制御設備) 統制台・副統制台 県庁・地方事務所に設置された指令操 作台である。 県庁 1箇所 防災交換機 県庁及び地方事務所等に設置されて いる防災行政無線回線用の電話交換機 である。庁内電話交換機とも接続されて いるため、防災電話交換機に直接接続さ れた電話機を防災電話機、庁内電話交換 機に接続された電話機を内線電話機と 表現する。 県庁 1箇所 県庁 1箇所 集中監視制御設備 7 防災行政無線全体の監視装置 業務の内容 (1) 防災行政無線の点検 ア 各施設の外観点検、清掃、測定、調整、動作試験、対向試験及び軽微な補修を行うこ と。なお、県庁との対向試験時は、県庁に1名配置すること。 イ 次に掲げる防災行政無線局について、電波法に基づく定期検査に係る登録点検を行い、 9月中旬までに結果通知書を作成し提出すること。 <対象となる防災行政無線局> ① ながのけんぼうさいじんばがた ② ながのけんぼうさいだいがみね ③ ながのけんぼうさいなかつな ④ ながのけんぼうさいみとやま ⑤ ぼうさいかみいな ⑥ ぼうさいしもいな ⑦ ぼうさいじんばがたちゅうけい (2) 消防用設備等の点検 ア 美ヶ原中継局の消火器(3本) について、消防法に基づく機器点検を年2回実施し、 消防署に提出する報告書を作成すること。 イ 美ヶ原中継局の地下タンク(軽油800L)及び埋設配管の気密検査(気相部、液相部 とも)を実施すること。 (3) エアコンの定期点検 長野県庁の無線機械室に設置された次のビル用パッケージエアコンについて、フロン排 出抑制法に基づく定期検査(冷媒漏えい検査)を行うこと。 系統名称 機器名称 型式 製造者 定格出力 (kW) 冷媒名 AC-1-1,2,3 無線機械室(北側) RXUP500BA ダイキン工業㈱ 9.2 R410 AC-2-1,2 無線機械室(西側) RXUP335BA ダイキン工業㈱ 6.3 R410 AC-3-1,2,3,4 無線機械室(南側) RXUP615BA ダイキン工業㈱ 11.4 R410 (4) 衛星系防災行政無線局の後継衛星の打上げに伴う移行作業 ア 県庁局について、次の作業を行うこと。 ① ビーコンレシーバーのOff/On及びそれに関連するTPC設備等の設定変更 ② 送受信機器のレベル調整 ③ 衛星移行時におけるシステムの設定対応 イ 対象となるVSAT局29局について、次の作業を行うこと。 ① 8 レベル調整 点検結果等の取扱い (1) 測定結果は、設計値及び過去のデータと比較し、改善が必要と判断される箇所について は改善方法を提案するとともに、状況を報告すること。 (比較結果を報告書に記載するこ と。) (2) 点検中、設備の不具合等を発見した場合、迅速に書面(電子メールなど)で報告するこ と。また、修繕方法等を検討の上、併せて提案すること。 (3) 点検作業において修繕が必要と判明した場合、修繕作業は原則として本業務の範囲外と する。ただし、あらかじめ発注者が支給する予備品及び点検箇所に常備する予備品等への 交換、あるいは受注者の所有する補修材料等による補修等(軽微な塗装補修等)により容易 に修繕できる場合、受注者は、書面(電子メールなど)により報告し、発注者の承認を得 た上で速やかに修繕を行うものとし、その費用は受注者の負担とする。