...

全国 平社創 の地を訪ねて

by user

on
Category: Documents
15

views

Report

Comments

Transcript

全国 平社創 の地を訪ねて
川西市総合センター(川西隣保館・川西児童館)
平成 28 年
場所:〒666-0032 兵庫県川西市日高町 1 番2号
(2016 年)
TEL:072-758-8398
FAX:072-758-2132
ホームページ:http://www.city.kawanishi.hyogo.jp/shimin/jinken/jinkensou.html
そう りつ
月号
た ず
全国⽔平社創⽴の地を訪ねて
そうりつ
おかざきこうかいどう
平安神宮の南西に位置する京都市美術館別館。この前庭の一角に「全国水平社創立の地」
(岡崎公会堂
あとち
せきひ
跡地)の石碑は、ひっそりと建っていました。
ひ さべつぶらく
かいさい
この地で、全国から集まった3000人の被差別部落の人たちが全国水平社創立大会を開催したの
は、今から94年前の1922(大正11)年3月3日。機関紙「水平」第 1 号は、創立メンバーの
こまい
すいへいしゃせんげん
一人である駒井氏により「水平社宣言」が読み上げられたときの様子を、次のように伝えています。
かんげき
かいしゅうみな
きた
うつぶ
「駒井氏の一句は一句より強く 一語は一語より感激し来り。3000の 会 衆 皆声をのみ 面を 俯
きょき
よみおわ
こうだん
わす
ちんつう
ひそう
せ 歔欷(すすり泣き)の声四方に起る。氏は読了ってなほ降壇を忘れ、沈痛の気、堂に満ち、悲壮の
しんどう
せま
だいはくしゅ
かんこ
感、人に迫る。やがて天地も振動せんばかりの大拍手と歓呼となった。」
はくがい
たましい
さけ
この石碑の前に立ち、当時の様子を想像するとき、差別と迫害から立ち上がった人たちの“ 魂 の叫
び”が聞こえてくるようでした。
きょ か
りょうげん
ほのお
「人間の自由と平等を求めてやまないこの炬火は、ついに 燎 原 の 炎 となって燃えあがっていった。
水平社はかくして生まれた
人の世に熱あれ、人間に光あれ
れいめい
と結ばれたこの創立宣言は、日本の近代民主化に黎明をもたらす最初の人
えいよ
にな
間宣言の栄誉を担うものとなった。
それはこの宣言が単に部落解放のみならず、すべての人間の解放を目指
ふへんてき
きざ
す普遍的な原理に根ざしているからである。」
(石碑に刻まれた「建立の辞」
より)
わ
じんけん せんげん
な ら け ん ご
せ
し かしはら
我が国最初の人権宣言とも言われる水平社創立宣言。奈良県御所市柏原
にある水平社博物館の「ファンタビュー・シアター」では、当時の熱気を
そうりつ
せきひ
体感することもできます。
「全国水平社創立の地」の石碑
じんけん
生活人権相談 毎週 月・火・木・金曜日の午前9時30分∼午後4時
保健相談(市保健センター協力事業)
毎月
第1水曜日の午後1時30分∼3時 3月は2日、4月は6日です。
セクマイ相談・学習会 セクシュアルマイノリティ(性的少数者。性同一性障害、同性愛の人たちなど)
の人権相談・学習会ですが、当事者でない方も参加できます。
毎月 第4木曜日の午後1時30分∼4時 3月は24日です。
このセンターだよりは市役所内で印刷しています。
Fly UP