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Protecting Next Generation in AFRICA アフリカを支える次世代を護る

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Protecting Next Generation in AFRICA アフリカを支える次世代を護る
立教高等学校寄宿寮OB会記念講演
小長井春雄
Protecting Next Generation in AFRICA
アフリカを支える次世代を護るために
Protecting Next Generation in AFRICA
アフリカを支える次世代を護るために
日本の人口構成の推移
開発途上国型の
人口構成
母親の命を守ることは、国際開発における重要優先課題となっ
ています。それは母親だけが命を育むことが出来るからです。
望まれた命を大切に育むためには、将来母親や父親になる青
少年へのリプロダクティブヘルス教育を普及し、青少年自ら自
分自身を護る行動を採れるようにする必要があります。
㊚
家族計画の
普及により
出生が急激
に減少
1950年
㊛
1960年
㊚
㊛
小長井春雄
家族計画の普及を通じての子どもの数が減ったことが、経済的余
裕を生み出し、その分のコストを物質的に豊かな生活の実現等に
転嫁出来たことが、日本の経済的発展を促した。
1975年青少年の性行動の増大に対処するため予防記教
育に従事。その経験をもとに1983年から医療職や教員を
対象に日本で、思春期保健プログラムを展開
1970年
1952年
㊚
㊛
1953年 1954年
三種の神器
ソニー学園短大での女性健康教室
現場経験
をもとに医
師・保健師
等を対象に
思春期保健
プログラム
を作る
デパート社員への女性健康教室
人口構成と経済は密接に連携し、子どもの人口が多い国は貧しい国々です。
経済の回復を見た日本政府は、1968年からアジア諸国の戦後復興のためのコロン
ボ計画に基づき、経済援助の一環としてアジア諸国に家族計画の援助を開始しま
した。そして家族計画の普及を成し遂げた国々は経済成長を遂げています。
1982年、日本よりも早く青少年の性行動の問題に直面した欧米諸国の実情を
調査し、スウェーデンの包括的プログラムを参考に、1983年「思春期保健」
というあり方を作り上げ、医師や保健師・助産師・教員・心理士等の専門職
‘思春期保健相談士’の育成を図った。現在9,000人が日本各地で活躍してい
る。
TIME誌に見る米国の青少年の性問題
性行動
暴 力
登校拒否
薬 物
家 庭 環 境
社 会 環 境
スウェーデンのLiving
Together Project
経済が社会・家庭・人を変えていく。その中で最も無防備な子どもたち
が最大の影響を受ける!その様な状況において、青少年が自分自身
を護り正しい行動をとれるように導く支援を行わなければならない!
虐 待
その他
1972年8月1日号
1985年11月24日号
2010年9月11日(土)
立教高等学校チャペル
1985年9月12日号
1993年5月24日号
経済環境(グローバリゼーション)
1
Protecting Next Generation in AFRICA
アフリカを支える次世代を護るために
立教高等学校寄宿寮OB会記念講演
小長井春雄
青少年は様々なメディアの情報氾濫の中にさらさ
れている。特にリプロダクティブヘルスの面で、正
しい選択と行動が出来るようにすることが不可欠
経済のグローバル化の波は、欧米も、日本も、アジアも、
アフリカも瞬時にして飲み込んでいく。この波を止めるこ
とは出来ないが、次世代の子どもたちの「命」を護るため
に、必要とされる防御法を伝えていくことはできる。
妊産婦死亡率から見るアフリカの現状
1950年の日本は176.1 (10万人中176人が死亡)、2008年は3.1
2005年の国連の統計では、先進工業国の8に対し、
開発途上国は450、後発途上国は870、サハラ以南のアフリカ諸国は920
乳児死亡率から見るアフリカの現状
1950年の日本は50、2008年は2.6
問題解決の鍵
リプロダクティブヘルス・プログラム
女性や青少年は、社会的、経済的、文化的障害等様々
な社会的要因による阻害から、必要な情報やケアが受
けられないことが多いため、女性や青少年(10~19
歳)へのリプロダクティブヘルスへのアクセスを高め
ることが問題解決への大きな課題となっています。
2010年9月11日(土)
立教高等学校チャペル
リプロダクティブヘルスとは、「家族計画・母子保
健・思春期保健を含む生涯を通じた性と生殖に関
する健康」をいい、その内容は人間として生きて
いく上での幸せを育むためのものです。
2
立教高等学校寄宿寮OB会記念講演
小長井春雄
Protecting Next Generation in AFRICA
アフリカを支える次世代を護るために
イスラムの国、北アフリカ・チュニジアでの
青少年リプロダクティブヘルスプログラムの展開
アフリカの雑誌に掲載された青少年の
リプロダクティブ・ヘルスの現状
保健センター
思春期保健部門
チュニジア国人口家族庁
思春期の子どもの性なんて・・・
建前上、思春期のリプロダクティブヘルス部門はあるけれど・・・
青少年へのリプロダクティブヘルス・プログラムを社会に受
け入れて貰うために何をしたらいいのか!のワークショップ
思春期の子どもたちの性!
2001年2月
ワークショップの成果を人口家族庁長官と幹部に報告、
その後の展開について討議を重ね、人口家族庁としての
方針を決定。実施プログラム作りへ
青少年と子ども
の権利
リプロダクティブヘルス
リプロダク
ティブヘル
スの問題
予防法
生殖
サイクル
リプロダクティブヘ
ルスの強化
性教育を学
校教育に組
入れる
性教育
NGOの活動
を強化支援
する
よき伴侶を
持つ準備
性教育
家族との
会話
責任ある行動
意思決定の
方法を知ろう
問題行動
人生設計
ジェンダーのアプローチ
健康で幸せな
生活
基本的な生活水準の向上
青少年の健康教育の樹
2010年9月11日(土)
立教高等学校チャペル
3
立教高等学校寄宿寮OB会記念講演
小長井春雄
Protecting Next Generation in AFRICA
アフリカを支える次世代を護るために
アラブ圏への展開
フランス語圏アフリカ諸国への展開
指導者養成
教材開発
チュニジア国
青少年リプロダクティブヘルスプログラム
青少年センター
開設
人口家族庁のスタッフが積極的に青少年にリプロダクティブヘル
ス・プログラムを展開した結果、2007年までに対象人口の半分が
このプログラムに参加した
NGOの支援育成
Sep. 2002
JICAアフリカリプロダクティブヘルス南南協力プログラム
チュニジア国
アフリカ諸国の保健省等でSRHプログラムを担当する中堅幹部の
医師や助産師などを対象に養成者養成研修を実施
2001年~2004年
フランス語圏
アフリカ諸国
2005年~現在
仏語圏アフリカでの
普及のための専門
家養成
2011年から3カ国で
実践支援を行う
現在仏語圏アフリカ12か国から各国2名の研修員を受入れ、2つの研修コースを実
施中。毎回の評価と行動計画の提出を通じ、実践可能な優れた計画を提出した仏語
圏3カ国で、2011年からその国の研修員による実践プログラムを支援する予定。
英語圏
アフリカ諸国
2011年から英語圏
アフリカ諸国の専
門家養成開始予定
チュニジアでの国家プログラムが成功した
ことで、アフリカ諸国への展開へと進む
アフリカは豊かな天然資源のおかげで、経済発展への道
を歩み始めつつある。しかし偏った富の分配により、富め
る者と貧しい者との差が顕著に出始めている。そのような
国では家庭やコミュニィーの崩壊が出始め、貧困の連鎖に
あえぐ人々が増え始めている。また性的虐待や、人身売買
に近い年少婚や援助交際なども増えており、そういう状況
を未然に防ぐためにも、リプロダクティブヘルスプログラ
ムの展開が急務となっている。
そのために当該国の人材の養成は不可欠であり、彼らが
主体となって運営するプログラムの実践支援を通じ、彼ら
自身が問題解決への道を切り開くことが出来るよう支援す
ることで、一人でも多くの女性や青少年がそれらのプログ
ラムに参加できるようにし、アフリカの次世代を担う青少
年と女性が生き生きと活躍出来る社会を創れるよう、これ
からもサポートしていきたい。
2010年9月11日(土)
立教高等学校チャペル
ソビエト連邦ロシア共和
国(調査を実施したが、そ
の6ヶ月後ソビエトの崩壊
で中止)
バングラデッシュ
フィリピン
タイ
アフリカ
インドネシア
アッシジの聖フランシス
平和を願う祈り
神よ、わたしをあなたの平和の
道具にしてください。
憎しみのあるところに、愛を
いさかいのあるところに、赦しを
分裂のあるところに、一致を
迷いのあるところに、信仰を
誤りのあるところに、真理を
絶望のあるところに、希望を
悲しみのあるところに、喜びを
闇のあるところに、光をもたら
すことができますように、
助け、導いてください。
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