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「コンピュータの機能と装置」 10月4日(木) Q&A
「第2回授業 生活とコンピュータ (太田) 10 月4日」 www.shonan.bunkyo.ac.jp/~ohtan/ 質問 ◆ハードディスク(HD)とは、どういうときに使うもの? →記憶容量が FD の1万倍以上(CD の数十倍)もあり、高速アクセスが可能で電源を切っても中 身が消えないので、パソコンの記憶装置としてはもっとも重要なものといえる。ハードディス クには、パソコンを購入した時点で Windows、ワープロソフト、ゲームソフト、・・・などさまざ まな情報が記録されている。さらに利用者が自分で作成したデータを記録することもできるな ど、利用範囲は大変に広い。 ◆HD はどのくらいの大きさ? またどのような形をしている? →直径 10cm くらいの金属製の固い円盤(Hard Disc)が1∼5枚くらい入っていて、高速回転し ながら、情報を「読み/書き」している。なお円盤自体はケースに収納されていて見えない。 ◆パソコン本体に入っている HD の記憶容量はどれくらい? →ノートパソコンが 10∼30GB(ギガバイト)、デスクトップ型が 20∼60GB くらい。 ◆HD に記憶するというのは保存することと同じ意味? →ほぼ同義語と考えてよい。情報を記憶装置に書き込むことを「記憶する」という。 「保存する」 という言い方は「あとで使うために記憶させる」というニュアンスを含んでいる。 ◆フロッピーディスク(FD)の種類には DOS/V 用や 2HD などがあるが、どのように選べばよい? →Windows パソコンならば「3.5 インチ 2HD」の「Windows 用」または「DOS/V 用」を選ぶ(基本 的にどちらも同じである) 。マッキントッシュならば Mac 対応を選ぶ。メーカーはどこでもよ い。DOS/V という名前は IBM(およびその互換機メーカー)製のパソコンを表す古い呼び名で あり、現在はあまり使わない(ちなみに Windows パソコンはみな DOS/V である)。2HD は FD の 記録密度を表す規格であり、今のパソコンはすべて2HD 対応である。なおフォーマット(初期 化)済みの FD を選ぶと、買ってきてすぐに使えるので便利である。 ◆装置が一つでも故障したらパソコンは動作しない? →コンピュータの頭脳に当たる中央処理装置が壊れたら、コンピュータは止まってしまう。ただ し電子的な回路でできている CPU やメモリは比較的故障しにくい。マウスやプリンタなどの周 辺装置が壊れた場合は、その装置は使えなくなるがコンピュータそのものは動作可能である。 ◆10 万円以下の安いパソコンを買っても大丈夫? それとも高いパソコンの方がよい? →中古品でなければ、安いからといって特に機能が低いとか、古いというようなことはなく、性 能的な問題はまずない。ただし低コストを追及しているため、液晶ディスプレイのような省ス ペース設計への配慮はあまりない。また入っているソフトの種類も比較的少なめである。 ◆メモリ(主記憶装置)を増設するというのは、どういうこと? →パソコンの処理能力は CPU の性能(××メガヘルツ)だけでなく、メモリ容量にも関係する。 メモリが不足すると処理が遅くなったり、動画の再生が不安定になったりする。最新の機能に 対応するためには少なくとも 64MB、できれば 128MB 以上は欲しい。価格は 64MB で1∼2万円。 増設作業は本体カバーを開いて、専用のスロットにメモリボードを差し込めばOK。 1/4 (2001 年度 秋学期 第2回) ◆パソコンのノート型とデスクトップ型、買うならどちらがよい? →ノート型は携帯性に優れ場所をとらないが、画面やキーボードが小さいため多少使いづらい。 価格は標準的なタイプでデスクトップ型が 10∼25 万円、ノート型は20∼30 万円。同性能で比 較するとノート型が5∼10 万くらい割高。設置場所が固定でき、安い方がよいのならばデスク トップ型。机が狭い場合や移動して使うこともあるのならばノート型。機能的な差はあまりな いので、使う場面を考えて選ぶとよい(最近の売れ筋は液晶型デスクトップ)。 ◆ノート型とデスクトップ型では大きさが違うのに本当に機能は同じ? →本体部分の大きさはかなり違うのに性能、機能はあまり変わらない(ただし高性能モデルでは デスクトップの方が上)。これはパソコン内の各装置の小型化が進んだ結果であるが、デスク トップと同等性能の部品をノートサイズにまで小型化するのは実は大変な技術が必要。高価に なって当然であるが、ノート型が価格・性能ともにデスクトップと変わらないくらいにまでに 近づいてきたのは驚くべきこと。 ◆どのメーカーのパソコンを選べばよいか分からない? →Windows パソコンは多くのメーカーが出しているが、基本的な操作性に違いはない。特別にど のメーカーだから良い/悪いということもない。電気製品でも自動車でも同じだが、いろいろ なメーカーが多数の製品を出している。結果として売れ筋に差はあるが、一番売れているもの が一番良い製品であるとは、必ずしも言えない。価格の差はハードウェア性能の違い(CPU の 処理速度、記憶装置の容量、ディスプレイサイズなど)。あとは添付ソフトの種類。 ◆ノートパソコンの重量はどれくらい? →ノートパソコンの種類は、性能重視型の大きめサイズ(A4ノート)と携帯性を重視した小型 サイズ(B5ノート)に二分される。A4が約2∼4kg、B5は2kg 以下が中心。カバンに入 れて頻繁に持ち運ぶような使い方をする場合、2kg を超えると結構つらい。 ◆制御装置は他のいろいろな装置をどのようにコントロールしている? →コンピュータはいろいろな処理に利用できるが、同時には1つのことしかできない。ただあま りにも高速に処理をするため、人間には複数の装置や機能が同時に動いているように見える。 制御装置はこの微小時間の中で使用できる装置を判断し、切り替えなどのコントロールを行う。 ◆CD はディスクが見えているのに、なぜ FD は四角いケースに入っている? →FD のディスクは非常に薄いプラスチックフィルムであり、ケースで保護する必要があるから。 ◆音声入力とはどういうもの? →キーボードからタイプをする代わりに、音声によって文字を入力するしくみのこと。音声入力 ソフトとマイクを用意すればパソコンでも利用可能である。日常会話より少しゆっくり目の話 し方で、マイクから入った言葉が(ほとんど同時通訳のように)日本語文章となってパソコン 画面に流れるように表示されていく(初めて見たときは結構感動します)。 ◆マウスやキーボードを別に購入する場合、どのように選ぶ? →「Windows 対応」か「マッキントッシュ対応」かを確認して購入する(メーカーはどこでもよ い)。装置の種類によっては「 Windows98 対応」 「Windows2000 対応」などもあるので注意する。 ◆コードレスのキーボードやマウスはある? →デジタル無線方式を用いたコードレスのマウスやキーボードは、すでに製品化されている。 2/4 (2001 年度 秋学期 第2回) ◆ネットワークに接続することのメリットって何? →データや周辺装置(HD やプリンタ)を複数の利用者で共有できる。またメール、チャット、ホ ームページ、掲示板といったネットワーク上のさまざまなサービスが利用可能になること。 ◆電話回線の種類とモデムなどの通信機器との関係が分からない? →電話回線は大きく分けて2種類ある。1つはほとんどの家庭に昔からある音声通話用の一般加 入者線で(アナログ回線という)、モデムという装置を使ってインターネットに接続する。も う1つは ISDN と呼ばれるデジタル回線であり、この場合はターミナルアダプタ(TA)という 装置を使う。なお最近話題のブロードバンド(ADSL)とは、従来のアナログ回線をそのまま利 用して高速通信を実現する技術である。 ◆パソコンが何も反応しなくなった。どうすればよい? →パソコンのトラブルとしてよく出る症状の一つ。ハングアップとかフリーズという。「Ctrl」 「Alt」 「Delete」の3つのキーを同時に押すと、回復できることがある。どうしてもダメな場 合は強制的に電源を切る(電源スイッチを5秒間押し続けると強制的に電源が落ちる) 。 ◆インターネットに常時接続するとマイドキュメントなどにあるファイルを見られてしまう? →ダイヤルアップ接続でも常時接続でも、接続している間は絶えず不正侵入の危険があるといえ る。常時接続の場合は時間が長い分だけ危険性も高い。Windows では「ファイル共有」の設定 を on にすると、外部からファイルが丸見えになる。またこの設定が OFF であっても、不正侵 入を防ぐためは、セキュリティソフトが必須である(特に常時接続の場合)。 ◆ハードディスクやモデムが内蔵されるようになったのは本体が大きくなったから? →以前のパソコンは、HD やモデムがオプション品であり、使う場合は外付けで接続していた。そ の後、現在のように標準装備となった。内蔵できるようになったのは本体が大きくなったとい うよりも、HD やモデムが小型化されたため。 ◆ノートパソコンよりも小さいコンピュータはある? →ノート型よりも2∼3回りくらい小さい手のひら(palm)サイズのパームトップコンピュータ やPDA(Personal Digital Assistants:携帯情報端末)などがある。 ◆停電になってもコンピュータのデータが消えないしくみがあると聞いたが? →普通のパソコンは停電になるとすぐに電源が落ちるため、作業中のデータは消えてしまう。重 要なデータの消失を防ぐものとして、停電になっても予備のバッテリーで一定時間駆動ができ るUPS(無停電電源装置:Uninterrupted Power Supply)という装置がある。 ◆コンピュータは高性能化と同時に小型化もしている? →コンピュータを含めたエレクトロニクス(電子)関連の製品は、高性能化・小型化・低価格化 が同時並行的に進行しているといってよい。 ◆キーボードの文字配列には何か意味がある? →もともとはアメリカのタイプライタのキー配列が基準。キーの並びについて、特に法律で定め られているわけではないが、IBM 社のコンピュータで採用されたキーボードが事実上の世界標 準となり、現在に至っている。 ◆何かコンピュータの資格を持っていますか? →昭和 62 年に通産省(現経済産業省)の情報処理技術者1種を取得しました。 3/4 (2001 年度 秋学期 第2回) ◆表計算ソフトを使えるようになりたいが勉強方法は? →情報処理Bの授業を受けるのが早道でしょう。自分で勉強する場合は、市販本を利用してもよ いし、短大の教科書を持っているのであれば、それで自習するこも可能です。 ◆定期試験が心配だが、ノートの持ち込はOK? →試験は持ち込みなしの筆記試験ですが、最後の授業で傾向と対策をやるので、今から心配しな くても大丈夫です。毎回の授業をきちんと聞いて、疑問を残さないようにしていってください。 意見、感想その他 ◆人間の体の機能とコンピュータの機能に共通点があるという話がとてもしっくりきた。ただコン ピュータウィルスなどによって壊れると利用不能になってしまう点は、人と違うと思った。 ◆1台のパソコンでいろいろな機能が使える。今の時代はすごく便利だ。 ◆パソコンの機能はすごいが、それを作った人間もすごい!! ◆コンピュータも人間みたいな感じがした。 ◆コンピュータの機能と人間の体を比較した説明が分かりやすかった。 ◆コンピュータのしくみがよく分かった。いろいろな装置が組み合わされていて感心した。 ◆キーボードを押してからディスプレイに表示されるまでの間、情報が各装置の中を流れているこ とが分かった。 ◆本体の小さな箱の中に複雑な機能が入っているなんてすごいと思う。 ◆パソコンの図を使った説明だったので分かりやすかった。 ◆記憶装置と出力装置の違いが分かった。 ◆本体の中にあるボード(プリント基板)が見れてよかった。 ◆こんなにいろいろな装置があるのに、よく小さなノートパソコンに収まるものだと思った。 ◆ハードディスクなどが本体内部に内蔵されるようになったことを知り、技術の進歩を感じた。 ◆今度パソコンを使うときはキーボードやディスプレイを見て入力や出力のことを意識すると思う。 ◆パソコンとワープロの違いが気になっていたので、分かってよかった。 ◆自宅にワープロを持っているが、パソコンが欲しくなった。 ◆コンピュータは、頭と記憶力の良い人間みたいなものだと思った。 ◆通信機能があとから追加されたと聞いて、急速に欠かせない機能になったのだと思った。 ◆今までパソコンの本体部分は付属品で、ディスプレイが本体だと思っていた。 ◆コンピュータは人間が作ったのに、いろいろな機能があって人間より頭がいい。 ◆パソコン用語などを最近目にすることが多いが、この授業が役に立ちそうだ。 ◆コンピュータの機能がたくさんあって驚いた。まだ使いこなせないが徐々に慣れていきたい。 ◆ハードディスクの役割がよく分からなかった。 ◆今日の授業は前回に比べて少し難しかった。 ◆過去に受けたコンピュータの授業を思い出した。 ◆自分の質問が回答されていて嬉しかった。 ◆これからコンピュータを使うからには、機能や構成のことを詳しく知っておきたい。 ◆言葉だけ知っているというものが多いので、この授業がためになる。 4/4 (2001 年度 秋学期 第2回)