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データシート - トレックス・セミコンダクター
XC6351A シリーズ JTR0801-003 チャージポンプ電圧インバータ ■ 概要 XC6351Aシリーズは、パワーMOSFET4つを内蔵したチャージポンプ電圧インバータICです。 わずか2個のコンデンサを外付けすることで負電圧を発生するため、基板上でGaAs用バイアス電源やオペアンプの 負電源等を容易に生成できます。 超小型SOT-26(6ピン)パッケージ、USP-6Bパッケージによって、省スペース、高密度実装が実現できます。また、 ICの消費電流が小さく高効率を実現できるため、バッテリー駆動アプリケーションに最適です。 CE(チップイネーブル)機能を使用することで、バッテリー機器の動作モードに応じてICの動作を停止し出力をシャットダ ウンできるため、機器のトータルな消費電流を下げる事ができます。 ■用途 ■特長 ●携帯電話,PHS 動作電圧範囲 発振周波数 ●各種バッテリー駆動機器 ■代表標準回路 ■代表特性例 EFFI (%) ●パームトップコンピュータ 効率 ●小型 LCD パネル : 1.2V ~ 5.0V : 120kHz : 35kHz (カスタム品) 低消費電流 : 310μA ( TYP. ) : 100μA ( TYP. ) (35kHz カスタム品) 高効率 : 90% (TYP.) ( RL = 2kΩ) スタンバイ電流 : 2.0μA (MAX.) (スタンバイ時) CE(チップイネーブル)機能 パッケージ : SOT-26 USP-6B 環境への配慮 : EU RoHS 指令対応、鉛フリー 出力電流 IOUT (mA) 1/9 XC6351A シリーズ ■端子配列 ■端子説明 GND C1- CE VIN 端子番号 SOT-26 USP-6B 1 6 VOUT C1+ *放熱板はオーブンでご使用下さい。 他の端子と接続する場合は VIN と 接続しご使用下さい。 記号 機 能 GND グランド 2 5 CE/ チップイネーブル (負論理) 3 4 C1+ 外付けコンデンサ +端子 4 3 VOUT 反転出力 5 2 VIN 電源 6 1 C1- 外付けコンデンサ –端子 ■製品分類 ●品番ルール XC6351A ①②③④⑤-⑥(*1) 記号 内容 ①②③ 発振周波数 ④⑤-⑥ パッケージ テーピング仕様(*2) シンボル 詳細内容 120 120kHz 035 35kHz (カスタム品) MR SOT-26 MR-G DR DR-G SOT-26 USP-6B USP-6B (*1) 末尾に”-G”が付く場合は、ハロゲン&アンチモンフリーかつ RoHS 対応製品になります。 (*2) エンボステープポケットへのデバイス挿入方向は定まっております。標準とは別に逆挿入を要望される場合は弊社営業に相談ください。 (標準:④R-⑥、逆挿入:④L-⑥) 2/9 XC6351A シリーズ ■ブロック図 C1+ C1- P1 動作説明 N2 V IN 1. 動作時は P1 と N3 が ON し N2 と N4 が OFF する状態と P1 と N3 が N3 CE/ N4 V OUT Chip Enable OFF し、N2 と N4 が ON する状態を交互に繰り返します。 2. スタンバイ時には、P1,N3,N4 が ON し、N2 が OFF した状態となり、 出力端子 VOUT は GND に接続されます。 Oscillator Buffer GND ■絶対最大定格 項 目 VIN 入力電圧 VOUT 端子電圧 C1+端子電圧 C1-端子電圧 CE/端子電圧 VOUT 端子電流 許容損失 動作周囲温度 保存温度 記 号 VIN VOUT C1+ C1CE/ IOUT SOT-26 USP-6B Pd Topr Tstg 定 格 6.0 -6.0~0.3 -0.3~VIN + 0.3 VOUT - 0.3~0.3 -0.3~VIN + 0.3 50 150 100 -30~+80 -40~+125 Ta = 25℃ 単 位 V V V V V mA mW ℃ ℃ 電圧は全て GND を基準にする。 3/9 XC6351A シリーズ ■電気的特性 FOSC=120kHz 項 目 消費電流 記 号 Ta=25℃ 条 件 IDD 動作電圧範囲 VIN 発振周波数 FOSC RL=5kΩ 電力変換効率 EFFI 電圧変換効率 VEFFI RL=∞ 出力インピーダンス ROUT スタンバイ電流 ISTB CE/ High レベル電圧 CE/ Low レベル電圧 MIN. TYP. MAX. - 310 520 単 位 測定回路 μA 1 1.2 - 5.0 V 2 75 120 192 kHz 1 - 90 - % 2 95 - - % 2 RL=5kΩ - 45 90 Ω 2 CE/=VIN - - 2.0 μA 3 VCEH 0.9 - - V 3 VCEL - - 0.25 V 3 RL=2kΩ 測定条件:指定のない場合 VIN = 5.0V, CE/ = 0V ■ 標準回路例 ●標準回路 外付け部品 CIN = 1μF (セラミックコンデンサ) C1 = C2 = 1μF (セラミックコンデンサ)(*1) (*1) 発振周波数 35kHz 品の場合、C1 = C2 = 3.3μF となります。 ■ 使用方法 ●使用上の注意 1.本 IC 及び外付け部品の絶対最大定格を越えない範囲内でご使用下さい。 2.C1,C2 として、できる限り等価直列抵抗 ESR の小さい容量をご使用下さい。 3.電源と IC の入力端子との間のインピーダンス成分を低減するため、入力容量 CIN を接続してご使用 になる事をお勧めします。 4.スタンバイ時には、出力端子 VOUT は GND に接続されるため、出力端子に外部電源を接続した場合、 大きな電流が IC を流れる可能性がありますのでご注意ください。同様に、容量 C2 は大きな値を 使用しないで下さい。 4/9 XC6351A シリーズ ■測定回路 測定回路 1 波形測定 測定回路 2 測定回路 3 波形測定 外付け部品 CIN = 1μF (セラミックコンデンサ) C1 = C2 = 1μF (セラミックコンデンサ)(*1) (*1)発振周波数 35kHz 品の場合、C1 = C2 = 3.3μF となります。 5/9 XC6351A シリーズ ■特性例 出力電流 VOUT (V) 出力電圧 VOUT (V) 出力電圧 出力電圧 VOUT (V) (1) 出力電圧-出力電流特性例 IOUT (mA) 出力電流 IOUT (mA) 出力電流 IOUT (mA) 出力電流 IOUT (mA) 出力電流 IOUT (mA) 出力電流 IOUT (mA) 発振周波数 周囲温度 6/9 (4) 発振周波数-入力電圧特性例 FOSC (kHZ) 発振周波数 FOSC (kHZ) (3) 発振周波数-周囲温度特性例 効率 EFFI (%) 効率 EFFI (%) 効率 EFFI (%) (2) 効率-出力電流特性例 Topr (℃) 入力電圧 VIN (V) XC6351A シリーズ ■外形寸法図 ●SOT-26 Unit : mm ●USP-6B Unit : mm 参考パターン寸法 参考メタルマスクデザイン 7/9 XC6351A シリーズ ■マーキング ① 製品シリーズを表す。 ●SOT-26 6 5 シンボル 品名表記例 A XC6351A***M* 4 ②、③ 発振周波数を表す。 ① 1 ② ③ ④ 2 シンボル 3 SOT-26 (TOP VIEW) 発振周波数 品名表記例 3 35kHz XC6351A035M* 2 120kHz XC6351A120M* ② ③ 0 1 ④ 製造ロットを表す。 0~9, A~Z を繰り返す。(但し、G、I、J、O、Q、W は除く。) ●USP-6B ①、②、③ 製品シリーズを表す。 シンボル ① ② ③ 2 ④ ⑤ ⑥ 1 3 USP-6B (TOP VIEW) 6 5 4 ① ② ③ 5 1 A 品名表記例 XC6351A***D* ④、⑤ 発振周波数を表す。 シンボル 発振周波数 品名表記例 3 35kHz XC6351A035D* 2 120kHz XC6351A120D* ④ ⑤ 0 1 ⑥ 製品ロットを表す。 0~9, A~Z を繰り返す。(但し、G、I、J、O、Q、W は除く。) 注: 反転文字は使用しない。 8/9 XC6351A シリーズ 1. 本書に記載された内容(製品仕様、特性、データ等)は、改善のために予告なしに変更す ることがあります。製品のご使用にあたっては、その最新情報を当社または当社代理 店へお問い合わせ下さい。 2. 本書に記載された技術情報は、製品の代表的動作・応用を説明するものであり、工業 所有権、その他の権利に対する保証または許諾するものではありません。 3. 本書に記載された製品は、通常の信頼度が要求される一般電子機器(情報機器、オーデ ィオ/ビジュアル機器、計測機器、通信機器(端末)、ゲーム機器、パーソナルコンピュ ータおよびその周辺機器、家電製品等)用に設計・製造しております。 4. 本書に記載の製品を、その故障や誤作動が直接人命を脅かしたり、人体に危害を脅か す恐れのある装置やシステム(原子力制御、航空宇宙機器、輸送機器、交通信号機器、 燃焼制御、生命維持装置を含む医療機器、各種安全装置など)へ使用する場合には、事 前に当社へご連絡下さい。 5. 当社では製品の改善、信頼性の向上に努めております。しかしながら、万が一のため にフェールセーフとなる設計およびエージング処理など、装置やシステム上で十分な 安全設計をお願いします。 6. 保証値を超えた使用、誤った使用、不適切な使用等に起因する損害については、当社 では責任を負いかねますので、ご了承下さい。 7. 本書に記載された内容を当社に無断で転載、複製することは、固くお断り致します。 トレックス・セミコンダクター株式会社 9/9