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まちづくり融資の制度概要について
制度の紹介等 まちづくり融資の制度概要について 独立行政法人住宅金融支援機構 まちづくり推進部 独立行政法人住宅金融支援機構(以下、「機構」といいます。)が行うまちづくり融資については、平 成19年度の制度創設以来、市街地再開発事業などの事業資金にご融資させていただくことにより、住 宅・不動産市場の活性化と良好な市街地環境の確保を支援して参りました。 平成26年4月以降も引き続き、市街地再開発組合を含む中小事業者向けに、建替え事業(市街地再開 発事業、防災街区整備事業、マンション建替え事業又は任意の建替え事業)に関する事業資金のご融資 に取り組んで参ります。 以下、まちづくり融資制度の概要についてご案内いたしますので、今後ともよろしくお願い申し上げ ます。 市街地再開発 2014年4月 第528号 ―5― 機構まちづくり融資の制度概要は、次のとおりとなっております。 [平成26年4月1日時] 1.融資をご利用いただける方 1 個人 2 中小事業者【注】である法人 3 建替え事業を行う組合 【注】「中小事業者」とは、「資本の額若しくは出資の総額が3億円以下又は常時使用する従業 員が300人以下の事業者」をいいます。 2.地域要件 次の1及び2の地域内・区域内にあること。 1 建設場所が一定の用途地域(住居系地域、商業系地域及び準工業地域)内にあること。 2 整備改善が必要な区域内【注】にあること。 【注】「整備改善が必要な区域」とは次の①から⑧までの区域をいいます(※) 。 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ 重点密集市街地 防火地域又は準防火地域 防災再開発促進地区 再開発促進地区(都市再開発法第2条の3第1項第2号に規定する地区又は都市再開 発法第2条の3第2項に規定する地区) 市街地再開発促進区域 住宅市街地総合整備事業(密集住宅市街地整備型に限ります。 )の整備計画区域 不燃化促進区域 都市再生緊急整備地域 (※)マンション建替え事業、都市再開発法による市街地再開発事業又は密集市街地における防災 街区の整備の促進に関する法律(平成9年法律第49号。以下「密集法」といいます。)による防災街 区整備事業の場合は、上記②から⑧までの区域(注)のほか、次のアからクまでの区域も対 象となります。 (注)上記①の区域及び④のうち都市再開発法第2条の3第1項第2号に規定する地区の区域は対象となりません。 ア 都市再開発法第2条の3第1項に規定する政令で定める大都市を含む都市計画区域 イ 都心共同住宅供給事業の実施区域 ウ 市街地再開発事業の施行区域 エ 防災街区整備事業の施行区域 オ 住宅市街地総合整備事業の整備計画区域 カ 市街地総合再生計画の区域 キ 地区再生計画の区域 ク 地方公共団体と機構が協議して指定した地域 3.事業要件 次のⅠからⅣまでのいずれかに該当する事業 【Ⅰ マンション建替え事業】 次の1から3までの全てを満たす事業であること。 1 新たに建設される建築物の地上階数が3階以上であること。 2 新たに建設される建築物の敷地面積が300㎡(※)以上であること。 ―6― 市街地再開発 2014年4月 第528号 (※)マンションの建替えの円滑化等に関する法律(平成14年法律第78号)に基づく事業以外の事業の場合は、新 たに建設される建築物の敷地面積が500㎡以上であること。 3 建替え前の区分所有建築物が次の①及び②に該当すること。 ① 区分所有法第62条第1項に基づく建替え決議等(区分所有法による建替え決議、建替え承認 決議、一括建替え決議のほか、区分所有者全員の総意による建替え決議の場合も対象)を行っ ていること。 ② 「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」に定める耐用年数の3分の1以上を経過してい ること(例:鉄筋コンクリート造住宅の場合は16年以上経過していること)。 【注】マンションの建替えの円滑化等に関する法律に基づく事業以外の事業の場合は、上記の1か ら3までのほか、「敷地内に一定割合の空地(法定空地率+10%以上)が確保されていること (法定建ぺい率が定められていない場合は、敷地面積に対する空地の割合が10%以上であるこ と) 」が要件となります。 【Ⅱ 共同建替え事業(敷地を共同化して建替えを行う事業) 】 次の1から3までの全てを満たす事業であること。 1 2つ以上の敷地を1つの敷地に統合し、建替えにより新たに建築物を建設すること。 2 新たに建設される建築物の敷地面積が100㎡以上であること。 3 新たに建設される住宅の戸数又は延べ面積の合計が、建替えにより除却される住宅の戸数又は その延べ面積の合計以上であること。 ※敷地とは建築物の現存する土地をいいます。更地や駐車場は対象となりません。 【Ⅲ 総合的設計協調建替え事業】 次の1から4までの全てを満たす事業であること。 1 次の①又は②のいずれかに該当する建替え事業であること。 ① 建築基準法の一団地認定又は連担建築物認定をうけたものであること。 市街地再開発 2014年4月 第528号 ―7― ② 総合的設計により、隣接する2以上の敷地に同時期に建設されるものであること。 2 当該事業に係る敷地面積の合計が200㎡以上であること。 3 建設後の個々の敷地面積が原則として100㎡以上であること。 4 新たに建設される住宅の戸数又は延べ面積の合計が、建替えにより除却される住宅の戸数又は その延べ面積の合計以上であること。 【Ⅳ 地区計画等適合建替え事業】 次の1から3までの全てを満たす事業であること。 1 次の①から⑤までのいずれかに該当する敷地における建替え事業であること。 ① 地区計画等又は建築協定で「建ぺい率の最高限度」が定められた敷地 ② 地区計画等又は建築協定で「壁面の位置の制限」が定められた敷地 ③ 条例や条例に基づくまちづくり協定などで「壁面の位置の基準」が定められた敷地 ④ 建築基準法に基づく「壁面線」が定められた敷地 ⑤ 密集法の防災街区整備事業における権利変換により取得した個別利用区の敷地 2 建設後の個々の敷地面積が原則として100㎡以上であること。 3 新たに建設される住宅の戸数又は延べ面積の合計が、建替えにより除却される住宅の戸数又は その延べ面積の合計以上であること。 ―8― 市街地再開発 2014年4月 第528号 4.建築物要件 1 住宅部分が建物全体の1/2超であること。 2 構造が耐火、準耐火構造又はまちづくり省令準耐火構造であること。 3 法定容積率の1/2以上を利用していること。 4 1戸あたりの住宅の床面積が30㎡以上280㎡以下であること。 5 機構の定める一定の技術要件に適合すること。 ☆ 上記の他、重点密集市街地等内で行われる賃貸の用に供する部分を有する建築物の建替事業 (詳しくは、機構にお問い合わせください。) (賃貸建築物建替事業)も融資対象となります。 5.ご融資金の使途 まちづくり融資の要件に該当する建築物の建設又は購入に要する資金 6.融資条件(短期事業資金の場合) 1 融資金利 0.99%(平成26年4月1日現在) 2 融資限度 事業費の範囲内、かつ、担保評価額以内 3 償還期間 建物竣工後2年以内で、個々の事業に応じて機構が設定した返済期日まで 4 償還方法 参加組合員負担金・補助金等による償還や分譲住宅の譲渡状況に応じた償還 5 担 保 原則として土地・建物に担保設定 ※ 事業により個別にご相談させていただきます。 6 保 証 融資審査の結果、十分な保証能力のある保証人が必要となる場合があります(機関 保証も可)。 ※短期事業資金のほか、賃貸住宅等を長期保有する場合にご利用いただける長期事業資金(最長35年 以内)や、高齢者(借入申込時満60歳以上)の方が自ら居住するためにまちづくり融資の対象とな る建替事業の住宅を建設・購入される場合にご利用いただける高齢者向け返済特例制度もありま す。 ※それぞれにおける融資額等の詳細につきましては、以下の表をご確認ください。 市街地再開発 2014年4月 第528号 ―9― 【まちづくり融資(短期事業資金)の融資条件】 ― 10 ― 市街地再開発 2014年4月 第528号 【まちづくり融資(長期事業資金)の融資条件】 市街地再開発 2014年4月 第528号 ― 11 ― 【まちづくり融資(高齢者向け返済特例)の融資条件】 お問い合わせ先 独立行政法人住宅金融支援機構 まちづくり推進部 まちづくり業務グループ TEL:03-5800-8104 営業時間 月∼金曜日 9:00∼17:00 (祝日、年末年始は休業) 住宅金融支援機構 ホームページアドレス http://www.jhf.go.jp/ ― 12 ― 市街地再開発 2014年4月 第528号