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大動物用MRIシステム一式 仕 様 書

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大動物用MRIシステム一式 仕 様 書
大動物用MRIシステム一式
仕 様 書
平成25年7月
国立大学法人帯広畜産大学
Ⅰ 導入目的
人、動植物、食品等の世界的な流通の拡大に伴う感染症の発生・蔓延の防止、食品等の
リスク管理などが世界的に課題となる中で、OIE(国際獣疫事務局)は、各国の獣医学
教育サービスの強化が必要であるとして、行政獣医師に必要なミニマム・コンピテンシー
及びそれに基づくモデルコアカリキュラムを提示した。また、我が国においては、近年、
産業動物獣医師、行政獣医師の不足が課題となっており、その原因として、当該職域を志
向する学生数の低下及び臨床・衛生学分野の実践的教育の不足等が指摘され、国際的・社
会的動向を踏まえ、国際的通用性のある獣医師の養成、職域偏在の是正が求められている。
本学では、平成24年度から北海道大学との共同獣医学課程を設置し、産業動物や伴侶
動物の先端獣医療の実践教育、食の安全・安心を確保するための実務教育、動物感染症や
人獣共通感染症の診断技術教育を実施し、国際的・社会的にリーダーとして活躍する獣医
師の養成、獣医学教育の水準向上、国際認証の取得を目指している。
MRIシステムは磁力を利用して生体の断層像を得る画像診断装置であり、放射線を被
曝しないことから、生体に侵襲の少ない画像診断である。MRIシステムによって、特に
中枢神経系疾患の診断の幅が拡がり、臨床教育に有用である。具体的には、これまで病理
解剖をしなければわからなかった病気の生前診断ができることで、「見る・聴く・触る」
を基本とした身体検査にフィードバックすることが可能となる。まさに畜産地域に根ざし
た、生きた動物を利用した臨床教育を実現するために、大動物用MRIシステムを導入す
るものである。
大動物用MRIシステムの導入を通じて、産業動物臨床実習、小動物臨床実習、放射線
獣医療画像診断学実習に活用する。
Ⅱ 調達物品名及び構成内訳
大動物用MRIシステム一式
Ⅲ 納入期限
平成26年3月31日
Ⅳ 納入場所
帯広畜産大学産業動物臨床棟MRI検査室
Ⅴ 技術的要件の概要
本調達に係る性能、機能及び技術等(以下「性能等」という。)の要求要件(以下「技
術的要件」という。)は以下に示すとおりである。
(1) 技術的要件は、全て必須の要求要件である。
(2) 必須の要求要件は本学が必要とする最低条件を示しており、入札機器の性能等がこ
れを満たしていないとの判定がなされた場合には不合格となり、落札決定の対象から
除外する。
(3) 入札機器の性能等が、技術的要件を満たしているか否かの判定は、本学における大
動物用MRIシステム一式の調達に係る技術審査職員(以下「本学技術審査職員」と
いう。)が、入札機器に係る技術仕様書その他の入札説明書で求める提出資料の内容
を審査して行う。
Ⅵ その他
(1) 入札機器に関しては、入札時点で原則として製品化されていること。ただし、入札
時点で製品化されていない物品で応札する場合は、技術的要件を満たすことが可能な
旨の説明書、開発計画書、納期に間に合うことの根拠を十分に説明出来る資料及び確
約書等を提出すること。
(2) 提案に関しては、提案機器等が本仕様書の要求要件をどのように満たすか、あるい
は、どのように実現するかを要求要件ごとに具体的にわかりやすく、資料等を添付し
て説明すること。
したがって、審査するに当たって提案の根拠が不明確、又は、説明が不十分で技術
審査に重大な支障があると本学技術審査職員が判断した場合は、要求要件を満たして
いないものとみなす。
(3) 提案された内容等について、問い合わせやヒヤリングを行うことがある。
(4) 提出資料等に関する照会先を明記すること。
Ⅶ 技術的要求要件
(性能・機能に関する要件)
大動物用MRI一式は以下の要件を満たしていること。
1)マグネットは永久磁石方式であること。
2)マグネットの静磁場強度は 0.4T 以上であること。
3)垂直磁場のマグネットは 1 本の柱で支えられた構造で、高さ 380mm 以上、角度 320
度以上の開放性を有すること。
4)最大傾斜磁場強度は 25mT/m 以上であること。
5)大動物、小動物、実験動物に対応する 6 種類以上の RF コイルを有していること。
6)寝台幅は 700mm 以上あること。
7)SE、FSE、IR、GE 法による撮像、拡散強調画像の取得および ADC 計測が可能である
こと。
8)心電図同期、呼吸同期が可能であること。
9)静磁場環境で使用できる大型動物も小動物も対応可能な麻酔器を有すること。
10)カーブド MPR による画像解析が可能で、ワークステーションと接続していること。
11)他の画像診断装置と PACS として接続できる記憶容量 3T の画像ファイリングシステ
ムを有すること。
12)画像端末は、カラー2M モニターを 2 面、7 セット接続すること。
(寝台に関する要件)
1)附属寝台の他に荷重 500kg に耐える大動物に対応した非磁性寝台を有していること。
2)大動物に対応した非磁性寝台はキャスター付きで移動が可能であること。
(その他)
1)搬入・据付・配線・調整等に要する一切の諸経費は供給者において負担するものと
する。
2)納入時及び納入後の適切な時期に機器の取扱説明を十分に行うほか、使用者が取扱
要領を修得するまで責任をもって支援するものとし、これに要する経費は供給者の負
担とする。
3)問題が生じた場合又は支援の要請があった場合は、速やかに対応するものとする。
4)納入後1年以上は無償保証期間とする。
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