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超音波診断装置 仕 様 書

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超音波診断装置 仕 様 書
超音波診断装置
仕 様 書
平成 24 年 12 月
国立大学法人愛媛大学
Ⅰ.仕様書概要説明
1.調達の背景及び目的
現在,診療及び治療において,外来での超音波診断は,迅速かつ正確な報告が求められ
ている。特に,画像診断の内,超音波診断は無浸襲で,患者のリスクが低減でき,診断の
ための有用な画像を豊富に得ることが可能となる。早期に個々の患者の病態を的確に把握
するためには,先進技術を取り入れた検査が益々重要となり,さらに,精度が高く,効率
良い検査を行うためには最新の技術を含めた診断装置の導入が不可欠である。
本装置を導入することにより,最新技術での検査が実施され,患者の病態把握に役立つ
重要な情報を,より正確に,診療側に提供することを目的とする。
2.調達物品名及び構成内訳
超音波診断装置
一式
(構成内訳)
1.超音波診断装置本体
2.高周波幅広リニアプローブ
3.高周波リニアプローブ
1台
1本
1本
以上,搬入・据付・配線及び調整を含む。
3.技術的要件の概要
(1)本件調達物品に係る性能・機能及び技術等(以下「性能等」という。
)の要求要件
(以下「技術的要件」という。
)は,別紙に示すとおりである。
(2)技術的要件は全て必須の要求要件である。
(3)必須の要求要件は本学が必要とする最低限の要求要件を示しており,入札機器の性能
等がこれを満たしていないとの判断がなされた場合には不合格となり,落札決定の対象
から除外する。
(4)入札機器の性能等が技術的要件を満たしているか否かの判定は,本学技術審査職員に
おいて,入札機器に係る技術仕様書その他の入札説明書で求める提出資料の内容で審査
して行う。
4.その他
①仕様に関する留意事項
(1)入札機器のうち医療用具に関しては,入札時点で薬事法に定められている製造の承認
を得ている物品であること。
(2)医療用具以外に関しては,入札時点で製品化されていることを原則とする。ただし,
入札時点に製品化されていない物品で応札する場合は,技術的要件を満たすことが可能
な旨の説明書,開発計画書,納期に間に合うことの根拠を十分に説明できる資料及び確
約書等を提出すること。
②提案に関する留意事項
(1)提案に関しては,提案システムが本仕様書の要求要件をどのように満たすか,あるい
はどのように実現するかを要求要件ごとに具体的かつわかりやすく,資料等を添付する
等して説明すること。従って,審査するに当たっての提案の根拠が不明確,説明が不十
分で技術審査に重大な支障があると本学技術審査職員が判断した場合は,要求要件を満
たしていないものとみなす。
(2)提出された内容等について,問い合わせやヒアリングを行うことがある。
(3)提出資料等に関する照会先を明記すること。
別紙
Ⅱ.調達物品に備えるべき技術的要件
(性能,機能に関する要件)
1.超音波診断装置
超音波診断装置本体(1台)
,高周波幅広リニアプローブ(1本)
,高周波リニアプローブ
(1本)で構成され,以下の要件を満たすこと。
1-1. 超音波診断装置本体については,以下の要求を満たすこと。
1-1-1. 超音波ビームの送受信がフルデジタル制御されていること。
1-1-2. リニア走査ができる機能を有していること。
1-1-3. Bモード・Mモード・ドプラモード(パルス・カラー・パワー)の機能を有し
ていること。
1-1-4. 画像の視野深度は最大 35cm 以上であること。
1-1-5. 画質パラメータ,Depth,フォーカス,GAIN の設定とプローブ選択を,観察対
象領域にあわせてワンタッチで変更,設定可能な登録機能を有していること。
1-1-6. ティッシュハーモニック機能を有していること。
1-1-7. 近接する複数の超音波ライン信号を高速で処理し,組織構造を強調し,境界や
構造物の視認性を高め,腫瘍の辺縁や層構造をよりクリアに描出できる機能を有
していること。
1-1-8. 観察部位や被検者に合わせて最適な画像条件を登録可能で,スイッチひとつで
簡単に設定可能な画質調整機能を有していること。
1-1-9. 深さ方向及び左右方向のゲインをボタン操作ひとつで最適化する機能を有し
ていること。
1-1-10. Bモードでフリーズ後のゲイン調整機能を有していること。
1-1-11. 画像のコンパウンド処理は,空間コンパウンドと周波数コンパウンドの2つの
方式を採用していること。
1-1-12. カラードプラー時にも,ドプラ感度を変えるために,周波数切替えが可能であ
ること。
1-1-13. 低流速の血流情報に対応できるパワードプラを装備していること。
1-1-14. 広帯域ドプラ法で血管からのはみ出しやにじみのない,高分解能・高フレーム
レート,低ブルーミングな血流表示機能(高精細フロー)を有していること。
1-1-15. BモードとM,Dモードの同時表示は上下表示,左右表示が行え,上下表示時
にBモードの大きさを3段階以上選択できる機能を有すること。
1-1-16. パルスドプラによる血流波形表示が行え,ワンボタンで流速レンジとベースラ
インの最適化が行える機能を有していること。
1-1-17. ドプラの波形表示において,フリーズ後にもベースラインシフト,スイーブ速
度,角度補正の調整ができる機能を有していること。
1-1-18. ドプラ波形をリアルタイムに自動トレースし,最大流速値やPI,RIの計測
結果を表示できる機能を有すること。
1-1-19. カラードプラー表示をしながら,パルスドプラ波形を表示可能なトリプレクス
モードが可能であること。
1-1-20. カラードプラー/パワードプラー及びダイナミックフローモードの画面と白黒
断層像を左右に並列表示可能な機能を有していること。
1-1-21. 乳房の組織弾性映像(エラストグラフィー・イメージング)をリアルタイム表
示可能である Real-Time Elastgraphy 機能を有すること。
1-1-22. Real-Time Elastgraphy は,リアルタイムにプローブの圧迫動作の状態をグラフ
表示可能であること。
1-1-23. Real-Time Elastgraphy は,任意に設定した 2 箇所の ROI の歪比を計測する機能
を有すること。
1-1-24. 乳腺構造を考慮したフィルタで抽出した微小石灰化などの構造物を,Blue
Layer をバックに浮き上がらせて見やすくする機能(MicroPure)を有しているこ
と。
1-1-25. 超音波造影剤(ソナゾイド)に対応した低音圧造影検査に対応可能な機能を有
していること。また造影検査時においても,2つの周波数を合成して送信し,差
音と高調波を位相反転法により描出可能な機能を有していること。
1-1-26. 造影検査中にプローブが動いてしまっても画像のブレをキャンセルする
Image Stabilizer 機能を有していること。
1-1-27. 造影モード中にも Dynamic Flow モードに対応し,造影剤からの信号に色を付
けて映像化する機能を有すること。
1-1-28. ドプラ法で造影剤の速度を検出して,微速度の造影剤成分と血流に乗って流れ
る造影剤を色分けして表示する VRI(Vascular Recognition Imaging)機能を有して
いること。
1-1-29. 造影検査時に,フォーカス位置,または Zoom の拡大/縮小率を変更するとき
に,MI 値が基準 MI 値以上にならないように ACOUSTIC POWER を自動的に
調整する MI 値保持機能を有していること。
1-1-30. リニアプローブやセクタプローブの視野を広げるトラペゾイド表示(台形表
示)ができる機能を有していること。
1-1-31. 探触子のコネクタへの同時装着本数は 3 本以上で電子的に接続されていること。
1-1-32. 操作パネルにカラータッチスクリーンを採用していること。
1-1-33. 対角 17 インチ以上の液晶モニター(SXGA)を装備して,モニター前面に移動
用の取っ手が装備されていること。
1-1-34. モニターと操作パネルは一体で上下に移動できる機能を有していること。
1-1-35. 超音波画像(静止画および動画)を装置内部のハードディスクに保存でき,検
査後記録機器への出力できる機能を有すること。
1-1-36. 本体ハードディスク及び DVD に記録した画像は超音波装置本体に読み込みが
行なえること。
1-1-37. 超音波診断装置本体に DVD/CD-R 対応のマルチドライブ,及び USB ポート
を有しており DVD 及び CD-R ディスク,USB メモリに DICOM フォーマットや
JPEG, AVI 等の汎用性の高いフォーマットで画像の保存(出力)ができる機能を
有すること。
1-1-38. 院内ネットワークへの接続が可能で,画像をデジタルフォーマットのまま出力
したり出力したデータを自由に活用したりできる DICOM 接続機能を有している
こと。
1-1-39. 装置本体の幅が 55cm 以下で移動用のキャスターを装備していること。
1-1-40. 装置本体は,DICOM 通信にて,当院が所有しているクライオサーバーと接続
が可能であり,接続まで含むこと。
1-2. 高周波幅広リニアプローブについては,以下の要件を満たすこと。
1-2-1. プローブの標準駆動周波数は 8MHz で視野幅 58mm 以上であること。
1-2-2. 通常周波数で 3 周波以上,THI モードにおいても 3 周波以上の周波数切換の機
能を有すること。
1-2-3. 超音波造影剤ソナゾイドを使用した造影エコー検査に対応する機能を有する
こと。
1-3. 高周波リニアプローブについては,以下の要件を満たすこと。
1-3-1. プローブの標準駆動周波数は 12MHz で視野幅 38mm 以上であること。
1-3-2. 常周波数で 3 周波以上,THI モードにおいても 3 周波以上の周波数切換の機能
を有すること。
1-3-3. 超音波造影剤ソナゾイドを使用した造影エコー検査に対応する機能を有する
こと。
(性能,機能以外に関する要件)
1 設置条件等
1-1. 設置場所
1-1-1. 本院外来棟2階外科外来に設置すること。
1-2. 設置条件
1-2-1. 納入される機器に必要な一次設備については本院が用意するので具体的に提案
すること。それ以外に必要な特殊な電源,配線等があれば落札者において用意す
ること。
1-3. 搬入・据付・配線及び調整
1-3-1. 機器の搬入・据付・配線及び調整については,本院の診療業務に支障をきたさ
ないよう,本院の職員と協議のうえその指示によること。
2 保守・障害支援体制等
2-1. 保守体制
2-1-1. 装置が正常に作動するように,1年間は無償で,定期的に点検及び調整を行う
こと。
2-1-2. 装置の運用を円滑に実現するための技術的サポート体制が整備されていること。
2-2. 保証期間
2-2-1. 納入検査確認後1年間は,通常の使用により故障した場合の無償修理に応じる
こと。
2-3. 障害支援体制
2-3-1. 障害時において,通報を受けてから24時間以内に,現場で対応できる体制であ
ること。
3 その他
3-1. 教育体制
3-1-1. 担当教員及び担当技術職員に対する導入時教育訓練は,本院が指示する日時,
場所で行うこと。
3-2. 説明書・マニュアル等
3-2-1. 操作マニュアルは,各機器について日本語版で3部提供すること。
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