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解答・解説(PDF/45KB)

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【第1問】
問1 正解 1
1)不適切 妻のBさんの退職の時点でAさんも自営業となったので、Bさんも
国民年金の第 1 号被保険者となる。
2)適切
国民年金の保険料の免除は、本人の所得を基準に認められるので、
前年の所得が一定額以下であれば申請することで、免除される。
3)適切
国民年金の保険料は平成 29 年まで段階的に引き上げられる。また、
第 1 号被保険者には、一括前納や口座振替の早割制度があり、それ
を利用すれば保険料が割り引かれる。
問2 正解 2
確定拠出年金の加入者は、原則として 60 歳未満の厚生年金保険の被保険者や自
営業者であり、公務員や国民年金の第 3 号被保険者は加入することはできない。
確定拠出年金には企業型年金と個人型年金があり、自営業者は「個人型」年金に
加入することになる。
個人型年金の掛金の上限は、国民年金基金の掛金等と合わせて 68,000 円となっ
ている。
掛金については、企業型年金の場合は全額損金算入、個人型年金の場合は全額所
得控除となり、老齢給付金については、年金で受け取る場合は公的年金等控除、
一時金受け取る場合は退職所得控除の適用がある。
問3 正解 2
1)適切
Aさんは昭和 32 年 10 月 20 日生まれ、Bさんは昭和 37 年 4 月 10
日生まれなのでともに 63 歳から報酬比例部分の支給となり、65 歳
から老齢厚生年金と老齢基礎年金が支給される。
2)不適切 加給年金額は、厚生年金保険の被保険者期間が 20 年以上ある者に
加算される。Aさんの厚生年金保険の被保険者期間は 7 年なので加
算されない。
3)適切
確定拠出年金の老齢給付は原則として 60 歳に達した時に、10 年以
上の通算加入者等期間があれば受給することができる。10 年に満た
ない場合は、61 歳以降の年齢に応じて定められた通算加入者等期間
が必要である。
3級FP技能検定
実技試験 <個人資産相談業務> (平成 19 年 5 月 27 日実施) 解答・解説
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【第2問】
問4 正解 2
1)適切
買いオペレーションとは、日本銀行が資金を出して市場の債券等を
購入するので、その資金が市場に入り貨幣供給量が増加、金利が低
下するので景気低迷時の金融政策として適切である。
2)不適切 増税すると企業や個人の負担が増加するため、個人消費支出や民間
設備投資が減少するので景気低迷時の財政政策としては不適切であ
る。
3)適切
基準割引率および基準貸付利率(公定歩合)を引き下げると、日銀
から民間企業への貸出時の金利が下がり、その結果銀行が企業や個
人にお金を貸し出す時の金利の下がるので景気低迷時の金融政策と
して適切である。
問5 正解 1
所有期間利回りとは、債券を償還期限までに保有せずに、途中で換金(売却)
した場合の利回りのことである。
売却価格−購入価格
クーポンレート+
所有年数
所有期間利回り(%)=
×100
購入価格
よって、
97.50-98.50
1.2+
5
×100=1.02(%)
98.50
(%における小数点以下第 3 位を四捨五入)
したがって、正解は1.となる。
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実技試験 <個人資産相談業務>(平成 19 年 5 月 27 日実施)
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問6 正解 3
1)不適切 設問の記述は、アクティブ運用のことである。パッシブ運用とは、
日経平均やTOPIXなどのベンチマークと同様の収益を目指す運
用手法である。
2)不適切 投資信託の評価方法には、定量評価と定性評価の 2 つがある。定量
評価とは、過去の実績等を分析し統計的手法により評価する方法で
あり、定性評価とは運用会社の組織・管理体制、運用方針等を評価
する方法であるが、評価方法に関しては評価機関によって異なる。
3)適切
目論見書とは、当該投資信託の運用対象・運用方針・諸手数料など、
投資信託に関する基本的な商品内容が書かれている書類である。投
資信託を販売する際には、投資家に対して目論見書を交付すること
が義務づけられている。
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【第3問】
問7 正解 1
1)適切
従業員の退職により従業員が一時に受け取る退職金は、退職所得に
該当する。
2)不適切 従業員の遺族が受け取る死亡退職金は、死亡後 3 年以内に支給が確
定したものについては、相続税の課税対象となる。なお一定の非課
税枠が設けられている。
3)不適切 従業員が退職年金として受け取った場合には、雑所得に該当する。
問8 正解 1
1)正しい 退職所得の金額は、(収入金額−退職所得控除額)×1/2 で求める。
2)誤り
退職所得控除額を求める場合、勤続年数が 20 年超の場合には、1 年
あたり 70 万円が控除額となり、これに 20 年以下の部分の 800 万円
を加えたものが退職所得控除額となる。
3)誤り
1/2 が計算されていない。
問9 正解 3
1)適切
「退職所得の受給に関する申告書」を提出していれば、退職所得に
応じた税額が源泉徴収され、課税関係は終了する。
2)適切
「退職所得の受給に関する申告書」を提出していない場合には、収
入金額に対して一律 20%が源泉徴収され、実際の税額との過不足が
ある場合には、確定申告で精算することができる。
3)不適切 「退職所得の受給に関する申告書」を提出していれば、一律 10%が
源泉徴収されるのではなく、退職所得に応じた税額が計算された上、
源泉徴収され、課税関係は終了する。
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【第4問】
問10 正解 2
都市計画区域および準都市計画区域内の建築物の敷地は、幅員 4m以上の道路
に 2m以上接していなければならない(接道義務)。また、建築基準法の施行時、
既に建物が立ち並んでいた幅員 4m未満の道路で、特定行政庁が指定した道路(2
項道路)では、道路の中心線から 2m後退した部分が道路として扱われるため、
この部分はたとえ私有地であったとしても建築物の敷地として利用することがで
きず、敷地面積にも算入できない。
問11 正解 3
設問のように、敷地が 2 以上の用途地域にまたがるときは、その敷地について
過半の属する地域の制限を受ける。よって、設問の場合、第一種中高層住居専用
地域における用途制限を受けることになる。
第一種中高層住居専用地域においては、一定の店舗付共同住宅は建築すること
ができるが、カラオケボックスやホテルは建築することができない。
問12 正解 2
1)不適切 敷地が建ぺい率の異なる地域にまたがる場合、それぞれの敷地面積
の比例配分で求める。
2)適切
3 階以上または延べ面積 100 ㎡を超える建物を建築する場合、原則
として、建物全体を耐火建築物としなければならない。
3)不適切 敷地が容積率の異なる地域にまたがる場合、それぞれの敷地面積の
比例配分で求めることになるが、本問のように建物の敷地が接する
道路(前面道路)の幅員が 12m未満の場合、前面道路による容積率
の制限を受けることになる。
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【第5問】
問13 正解 2
1)誤り
基礎控除額の計算では、相続の放棄があった場合には、その放棄が
なかったものとして、法定相続人の数を数える。
2)正しい 遺産に係る基礎控除額を求める場合の法定相続人は、妻B,長男C,
長女Dの 3 人となる。
3)誤り
1)
、2)のとおりで、法定相続人が 4 人になることはない。
問14 正解 3
1)不適切 公正証書遺言は、遺言者自身の口述に基づき公証人が作成するもの
である。
2)不適切 公正証書遺言は、作成に際し、証人 2 人以上の立会いが必要であり、
公証人および証人には内容を知られることになる。
3)適切
公正証書遺言は、家庭裁判所による検認は不要である。なお、自筆
証書遺言、秘密証書遺言は、家庭裁判所による検認が必要である。
問15 正解 1
1)不適切 相続時精算課税制度を適用した場合の相続財産の評価額は、贈与時
の価額で評価するため、3,000 万円である。
2)適切
相続時精算課税制度を適用した場合の贈与税の非課税枠は 2,500 万
円であり、非課税枠を超える部分に一律 20%の税率で課税する。
3)適切
相続時精算課税制度を適用した場合、従来の課税方式により計算し
た相続税額から、既に支払ったこの制度にかかる贈与税相当額を控
除して、納付すべき相続税額を算出する。その場合、この制度にか
かる贈与税相当額のうち、相続税額から控除しきれない金額がある
場合は、贈与税額の還付を受けることができる。
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