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別冊 FP 技能士2級 AFP 2014 年1月実施試験 解答&解説

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別冊 FP 技能士2級 AFP 2014 年1月実施試験 解答&解説
『一発合格!FP 技能士 2 級 AFP 完全攻略実戦問題集 14-15 年版』
別冊 FP 技能士2級 AFP 2014 年1月実施試験
解答&解説
学科試験(金融財政事情研究会・日本 FP 協会共通)
問題
問題1
解答
3
解説
1.適切。
2.適切。
3.不適切。金融商品取引法において、金融商品取引業者として登録を受けずに投資助言・代理業、投資運用
業を行うことは禁じられている。金融商品取引業の登録を受けていないファイナンシャル・プランナーが、株
式投資の相談に来た顧客に対し、有償の投資相談に関する契約を締結したうえで、その契約に基づき、今後値
上がりが期待できる個別銘柄に関して助言する行為は、不適切である。
4.適切。
問題2
1
1.適切。
2.不適切。将来の予定や希望する計画を時系列で表すライフイベント表には、子どもの進学や住宅取得など
の支出を伴う事項を記入するとともに、収入を伴う事項も記入する。
3.不適切。ライフプランニング上の可処分所得の金額は、年間の収入金額から社会保険料、所得税および住
民税を控除した金額である。生命保険料および損害保険料は控除しない。
4.不適切。現金の収支を表すキャッシュフロー表の作成において、住宅ローンの返済額は、元本部分と利息
部分の合計額を支出項目に記入する。
問題3
4
1.適切。
2.適切。
3.適切。
4.不適切。要介護認定を受けた被保険者が居宅で生活するために必要な一定の住宅改修を行った場合は、所
定の手続きにより、居宅介護住宅改修費が支給される。ただし、20 万円を限度として費用の9割が支給され、
費用の全額が支給されるわけではない。
問題4
2
1.適切。
2.不適切。遺族補償年金の支給額は、遺族補償年金の受給権者と生計を同じくする受給資格者の人数によっ
て異なる。
3.適切。
4.適切。
問題5
4
1.適切。
2.適切。
3.適切。
4.不適切。老齢厚生年金は、その支給開始を繰り下げて受給することができる(平成 19 年4月以降に老齢
厚生年金の受給権を取得する者が対象)
。
問題6
1
1.適切。
2.不適切。20 歳未満の国民年金の被保険者でなかった期間に初診日のある傷病に係る障害に対しては、20
歳のときに1級または2級の障害の状態にあれば、20 歳から障害基礎年金が支給される。
3.不適切。初診日において厚生年金保険の被保険者である者が、その障害認定日において障害等級3級に該
当する程度の障害の状態にある場合、障害厚生年金の支給対象者となる。障害基礎年金は、障害等級1級また
は2級に該当する障害の状態にある場合に支給対象者となる。
4.不適切。その者によって生計を維持されている 65 歳未満の配偶者を有する場合、配偶者加給年金が加算
されるのは障害厚生年金である。障害基礎年金の場合、子の加算がある。
問題7
3
1.適切。
2.適切。
3.不適切。特別支給の老齢厚生年金および繰上げ支給の老齢基礎年金を受給している者が雇用保険の基本手
当を受給する場合、特別支給の老齢厚生年金は支給停止となるが、繰上げ支給の老齢基礎年金は支給停止とな
らない。
4.適切。
問題8
4
1.不適切。中退共に新たに加入する事業主は、加入後4カ月目から1年間にわたり、国から掛金月額の2分
の1(従業員ごとに上限 5,000 円)の助成を受けることができる。
2.不適切。事業主の配偶者や事業主と生計を一にする同居の親族であっても、事業主に使用される者であれ
ば、中退共に加入することができる。
3.不適切。中退共からの退職金には、退職時に一括して受け取る一時払いのほか、分割して受け取る分割払
い、一時金払いと分割払いを組み合わせて受け取る一部分割払い(併用払い)がある。
4.適切。
問題9
4
現在利用している住宅ローンの 10 年間の返済総額額を求める計算式
1,000 万円×0.1172×10 年
借換え後の住宅ローンの 10 年間の返済総額を求める計算式
1,000 万円×0.1113×10 年
よって、返済軽減額の計算式は次のようになる。
(1,000 万円×0.1172×10)-(1,000 万円×0.1113×10 年)
問題 10
1
中小企業が金融機関から融資を受ける場合、担保や経営者等の保証を提供することが一般的であり、国内銀行
の担保付貸出に占める割合が最も大きい物的担保は、不動産である。
また、企業が保有する売掛金などの債権や在庫などの資産を担保として提供することにより、金融機関から融
資を受ける資金調達方法をいわゆる ABL(アセット・ベースト・レンディング)といい、近年注目を集めてい
る。
問題 11
4
1.不適切。日本国内で営業するすべての保険会社は、保険契約者保護機構に加入しなければならない。
2.不適切。全労済、都道府県民共済、JA 共済等の共済や少額短期保険業者が取り扱う少額短期保険につい
ては、生命保険契約者保護機構の補償の対象とされていない(全労済、都道府県民共済、JA 共済等は、独自
の補償制度がある)
。
3.不適切。生命保険契約については、保険会社破綻時の責任準備金等の 90%まで生命保険契約者保護機構に
より補償される。
4.適切。
問題 12
2
1.不適切。生存給付金付定期保険の被保険者が死亡した場合、定額の死亡保険金が支払われる。生存給付金
付定期保険は、保険期間中の死亡・高度障害保障があり、また、保険期間中に生存している場合、保険期間中
の一定期間ごとに、生存給付金が支払われる保険である。
2.適切
3.不適切。一時払定額終身保険は、契約後、短期間で解約すると解約返戻金が払込保険料を下回ることがある。
4.不適切。養老保険の被保険者が保険期間満了まで生存した場合、死亡・高度障害保険金と同額が満期保険
金として支払われる。
問題 13
2
1.不適切。定額個人年金保険は、年金受取開始日前に被保険者が死亡した場合、一般に、死亡時点での払込
保険料相当額の死亡給付金を受け取ることができる。
2.適切
3.不適切。変額個人年金保険の解約返戻金額は運用の実績に応じて変動し、既払込保険料相当額よりも多く
も少なくもなる。多くは、解約返戻金の最低保証がない。
4.不適切。一時払定額個人年金保険(終身年金)の基本年金額について、被保険者が男性の場合と女性の場
合を比較すると、被保険者の年齢や保険料等の契約内容が同一である場合、男性の場合の基本年金額の方が高
い。
問題 14
3
1.不適切。契約者(=保険料負担者)の死亡により相続人が引き継いだ生命保険契約に関する権利の相続税
評価額は、課税時期における解約返戻金の額となる。
2.不適切。
「500 万円×法定相続人の数」の金額を控除することができるのは、死亡保険金を受け取った場合
であり、相続人が相続により生命保険契約を引き継いだ場合には適用されない。
3.適切。
4.不適切。個人年金保険契約における年金を受け取る権利を相続により取得した場合の相続税評価額は、次
の金額のうちいずれか高い金額となる。
・解約返戻金の額
・年金に代えて一時金の給付を受けられる場合は一時金の金額
・予定利率等をもとに算出した金額
問題 15
1
1.不適切。被保険者が役員、死亡保険金受取人が法人である終身保険の保険料は、保険料積立金として全額
を資産に計上する。
2.適切。
3.適切。
4.適切。
問題 16
2
1.不適切。地震保険の保険料は、建物の構造と建物の所在地によって決まる。建物の所在地(所在の都道府
県)による違いがある。
2.適切。
3.不適切。地震保険の保険金額は、主契約である火災保険の保険金額の30%から50%の範囲内で設定し、そ
の限度額は建物が5,000万円、家財(生活用動産)が1,000万円である。
4.不適切。地震保険では、保険の対象となる建物や家財(生活用動産)の損害の程度を全損、半損、一部損
の3段階に区分して保険金が支払われる。
問題 17
3
1.不適切。被保険者の身体の傷害による入院、通院に基因して支払われる普通傷害保険の保険金は非課税で
あるが、死亡保険金については、所得税・住民税、相続税、贈与税のいずれかの課税対象となる。
2.不適切。契約者(=保険料負担者)が積立火災保険から受け取る満期返戻金は、一時所得として所得税(お
よび復興特別所得税)
・住民税の課税対象となる。
3.適切。
4.不適切。個人事業主が自らを被保険者として加入している所得補償保険から受け取る保険金は、非課税で
ある。
問題 18
2
1.適切。
2.不適切。被保険者が役員(被保険者が役員・特定の従業員のみ)、保険金受取人が法人である普通傷害保
険の保険料は、全額を給与として損金に算入する(被保険者がすべての役員・従業員である場合は、支払った
保険料は福利厚生費として損金算入)
。
3.適切。
4.適切。
問題 19
4
1.適切。
2.適切。
3.適切。
4.不適切。保険期間が有期である更新型の医療保険は、保険期間中に入院給付金を受け取った場合であって
も、保険期間満了時に契約を更新することができる。
問題 20
3
1.適切。
2.適切。
3.不適切。所得補償保険は、病気や傷害で就業不能になった場合、その間の喪失所得を補償するものである。
子どもの出産や育児での就業不能は対象外なので、不適切である。
4.適切。
問題 21
2
1.適切。
2.不適切。スーパー定期預金の利率は、各金融機関が自由に設定でき、預け入れる金融機関により利率に差
が生じる。
3.適切。
4.適切。
問題 22
3
1.適切。
2.適切。
3.不適切。ブル型ファンドは、ベンチマークとする市場指数の値動きを大幅に上回る投資成果(2倍上の値
上がり)を目指す投資信託である。逆の動きまたはマイナス2倍以上の値動きを目指して運用するタイプの投
資信託がベア型ファンドである。
「ブル」とは「雄牛」という意味で、角を下から上に突き上げて攻撃する姿から、「上昇相場」を意味する。
また、
「ベア」とは「熊」という意味で、熊が爪を振り下ろして攻撃する姿から、
「下落相場」を意味する。
4.適切。
問題 23
1
1.不適切。バリュー投資は、個別銘柄の割安性を重視して、銘柄選択を行う手法である。あらかじめ定めら
れたベンチマークの動きに連動して、同等の運用収益率を得ることを目標とする手法は、パッシブ運用(イン
デックス運用)である。
2.適切。
3.適切。
4.適切。
問題 24
3
1.適切。
2.適切。
3.不適切。海外の発行体が日本国内において円建てで発行する債券を、サムライ債という。
ショーグン債は、海外の発行体が日本国内において外貨建てで発行する債券である。
4.適切。
問題 25
4
所有期間利回りの計算式は次のとおりである。
表面利率 +
売付価格 - 買付価格
所有期間
買付価格
×100
よって、次のようになる。
0.8+
問題 26
4
99.40-98.80
3
98.80
×100≒1.012
1.不適切。NISA 口座に受け入れた上場株式や公募株式投資信託等の配当金等や譲渡益については、最長5
年間、非課税とされる。
2.不適切。NISA 口座に受け入れることができる上場株式や公募株式投資信託等は、1人当たり年 100 万円
が限度となる。
3.不適切。NISA 口座の口座開設数は、1人1口座である。銀行と証券会社それぞれに、1人当たり年1口
座ずつ開設することはできない。
4.適切。
問題 27
1
株価チャート分析は、過去の株価や出来高などの推移を図示し、将来の株価の動向を予測する手法であり、テ
クニカル分析の手法の一つとされている。
下図は、株価の始値、高値、安値、終値を図示する「ローソク足」であり、始値よりも終値の方が高い場合は
陽線、始値よりも終値の方が安い場合は陰線となる。
高値
初値
終値
終値
初値
安値
問題 28
4
外貨預金
(為替先物予約なし)
メリット
運用(預入)期間
個人に対する税金
(平成 25 年分)
中途解約(換金)
外貨建て MMF
換金時に円安であれば為替
換金時に円安であれば為替
差益を享受できる。
差益を享受できる。
各金融機関が自由に設定で
制限はない。
きる。
利子は源泉分離課税。元本
分配金は源泉分離課税。譲
部分の為替差益は、雑所得
渡益は為替差益も含めて非
として総合課税。
課税。
定期預金の場合、原則とし
いつでも換金でき、信託財
て中途解約はできない。
産留保額は徴収されない。
問題 29
1
1.適切。
2.不適切。異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が1の場合、ポートフォリ
オ効果は得られず、ポートフォリオのリスクは単純に投資割合で加重平均したものになる。相関係数が0(ゼ
ロ)の場合、ポートフォリオ効果が得られ、投資割合で加重平均したものよりも低くなる。
3.不適切。理論上、収益率は約 68%(おおむね3分の2)の確率で、
「期待収益率(平均値)±標準偏差」
の範囲内に収まる。よって、ポートフォリオの期待収益率が5%で標準偏差が 10%の場合、おおむね3分の2
の確率で、収益率がマイナス5%からプラス 15%の範囲内となる。
4.不適切。シャープレシオは、超過収益率を標準偏差で除して計算し、標準偏差によるリスク1単位当たり
の超過収益率を算出するものである。
よって、標準偏差は異なるが収益率が同じ2つのファンドをシャープレシオで比較した場合、標準偏差の値が
小さいファンドの方が効率よく運用されていたと評価することができる(標準偏差の値が大きいファンドは効
率悪く運用されていたと評価することができる)
。
問題 30
1
1.不適切。金融商品販売法の対象となる金融商品には、国内商品先物取引は含まれない。国内商品先物取引
は、商品先物取引法によって規制される。
2.適切。
3.適切。
4.適切。
問題 31
3
1.適切。
2.適切。
3.不適切。不動産の貸付けによる所得は、事業的規模かどうかに関わらず、不動産所得となる。よって、賃
貸アパートの貸付けにより受け取った賃貸料による所得は、不動産所得となる。
4.適切。
問題 32
2
1.不適切。一時所得の金額の計算上生じた損失の金額は、他の各種所得の金額と損益通算することができない。
2.適切。
3.不適切。雑所得の金額の計算上生じた損失の金額は、他の各種所得の金額と損益通算することができない。
4.不適切。不動産所得の金額の計算上生じた損失の金額のうち、土地の取得に要した負債の利子の額に相当
する部分の金額は、他の各種所得の金額と損益通算することができない。
問題 33
3
申告分離課税を選択した上場株式に係る配当所得の金額、上場株式に係る譲渡損失の金額は、損益通算できな
い。よって、総所得金額は、給与所得の金額 970 万円となる。
※申告分離課税を選択した上場株式に係る配当所得の金額は、上場株式に係る譲渡損失の金額と損益通算が可
能。
問題 34
4
雑損控除、医療費控除、寄附金控除は、確定申告をしなければ、その適用を受けることができない。配偶者特
別控除は、給与所得者が年末調整により適用を受けることができる。
問題 35
4
1.対象とならない。元本払戻金(特別分配金)は非課税である。
2.対象とならない。上場されている不動産投資信託(J-REIT)は、配当控除の対象外である。
3.対象とならない。申告分離課税を選択した株式の配当金は、配当控除の対象外である。
4.対象となる。非上場株式の配当金は、配当控除の対象である。
問題 36
2
1.適切。
2.不適切。住宅ローン控除の対象となる住宅借入金等の契約における償還期間は、10 年以上でなければなら
ない。
3.適切。
4.適切。
問題 37
3
1.適切。
2.適切。
3.不適切。設立第1期目から青色申告の承認を受けようとする場合の提出期限は、設立の日以後3カ月を経
過した日と設立第1期の事業年度終了の日とのうちいずれか早い日の前日までである。
4.適切。
問題 38
3
1.不適切。使用可能期間が5年で取得価額が 40 万円の減価償却資産を取得して事業の用に供した場合、当
該事業供用年度においてその全額を損金の額に算入することはできない。使用可能期間が1年未満のものや取
得価額が 10 万円未満のものについては、当該事業供用年度においてその全額を損金の額に算入することがで
きる。
2.不適切。役員に対して支給する給与は、定期同額給与、事前確定届出給与、利益連動給与に該当するもの
は、損金の額に算入することができる。
3.適切。
4.不適切。資本金の額が1億円以下の法人が支出した交際費等の額のうち、800 万円(定額控除限度額)ま
では、損金の額に算入することができる。
問題 39
1
1.消費税の免税事業者となることができる。基準期間の課税売上高(個人事業者の場合は原則として前々年
の課税売上高)が 1,000 万円以下である場合、免税事業者になることができる。
2.消費税の免税事業者となることができない。基準期間の課税売上高(法人の場合は原則として前々事業年
度の課税売上高)が 1,000 万円以上なので、免税事業者となることができない。
3.消費税の免税事業者となることができない。基準期間のない事業年度であっても、その事業年度の開始の
日における資本金の額が、1,000 万円以上である場合は、納税義務は免除されない。
4.消費税の免税事業者となることができない。
「消費税課税事業者選択届出書」を提出した事業者は、事業
廃止の場合を除き、原則として、課税選択によって納税義務者となった最初の課税期間を含めた2年間は免税
事業者に戻ることはできない。
問題 40
2
1.不適切。資産の時価については、一般的に当該資産がその時において譲渡されるときに通常付される価額
により評価することになり、当該不動産の固定資産税評価額とされるわけではない。
2.適切。
3.不適切。法人においては、役員に対して時価と譲渡価額との差額に相当する金額の給与の支給があったも
のされるが、事前確定届出給与に該当しない場合、損金の額に算入されない。
4.不適切。役員においては、時価と譲渡価額との差額に相当する金額の経済的利益の供与を受けたものとみ
なして、給与所得として課税される。
問題 41
1
1.適切。
2.不適切。一筆の土地に複数の抵当権を設定することはできる。
3.不適切。登記原因証明情報の記述である。登記識別情報とは、登記申請者に対して、登記完了後に通知さ
れるもので、その後登記名義人が登記を申請する場合の本人確認手段として用いられる。
4.不適切。借地上の建物の賃借人は、建物の引渡しを受けていれば、建物の賃借権について対抗することが
できる。ただし、借地上の建物の賃借人には、借地権はなく、第三者に借地権を対抗することができない。
問題 42
3
1.適切。
2.適切
3.不適切。相続税路線価は、都道府県地価調査の基準地の標準価格の 80%を価格水準の目安として評価され
る。
4.適切。
問題 43
1
1.適切。
2.不適切。一定の要件を満たしてクーリング・オフによる契約の解除を申し出た買主に対しては、損害賠償
または違約金の支払いを請求することができない。
3.不適切。売買等の媒介のみを行う場合であっても、宅地建物取引業の免許は必要である。
4.不適切。宅地建物取引業者が不動産の売買を媒介する際、依頼者から受け取る報酬の額の上限は、国土交
通大臣により定められている。
問題 44
1
1.適切。
2.不適切。売買契約の目的物である建物が、売買契約締結後から引渡しまでの間に、水害等の天災により滅
失した場合、売主は買主に対して売買代金の請求をすることができる。ただし、実際の契約では、通常、特約
により売主の危険負担とし、建物滅失の場合には買主(または双方)に契約解除権を与えている。
3.不適切。売買契約の目的物である建物に隠れた瑕疵があった場合、売主は、その瑕疵について過失がなく
とも、買主に対して瑕疵担保責任を負う。
4.不適切。買主が売主に解約手付を交付した後、さらに売買代金の一部を支払った(相手方が契約の履行に
着手した)場合、売主は売買契約を解除することができない。
問題 45
2
1.適切。
2.不適切。普通借地権の存続期間が満了する場合、借地権者が借地権設定者に契約の更新を請求したときは、
当該土地上に建物がある場合に限り、従前の契約と同一の条件で契約は更新されたものとみなされる。
3.適切。
4.適切。
問題 46
4
1.不適切。定期借家契約は、公正証書等の書面により契約を締結しなければならない。
2.不適切。定期借家契約による借家期間は、1年未満でもよく、最長期間の制限もない。
3.不適切。定期借家契約では、一定の要件を満たし、やむを得ない事情により、賃借人がその建物を自己の
生活の本拠として使用することが困難になったときは、解約を申し入れることができる。
4.適切
問題 47
3
建ぺい率が 80%とされている地域内で、かつ、防火地域内にある耐火建築物については、建ぺい率の制限がな
い。よって、100%建築が可能なので、150 ㎡となる。
問題 48
3
1.適切。
2.適切。
3.不適切。相続による不動産の取得に起因して所有権移転登記を行う場合、登録免許税は課税される。
4.適切。
問題 49
4
1.不適切。土地の譲渡に係る所得については、その譲渡資産を譲渡した年の1月1日における所有期間が5
年以下の場合には短期譲渡所得に区分され、5年を超える場合には長期譲渡所得に区分される。
2.不適切。相続や贈与により取得した土地を譲渡した場合、その譲渡資産の所有期間を判定する際の取得日
は、原則として、被相続人や贈与者の取得した日となる。
3.不適切。建物の取得費は、当該建物の取得に要した金額に設備費と改良費を加えた合計額から所有期間中
の減価償却費相当額を差し引いて計算する。
4.適切。
問題 50
2
1.不適切。NPV 法(正味現在価値法)による投資判断においては、投資不動産から得られる収益の現在価値
の合計額が投資額の現在価値の合計額を上回っている場合、その投資は有利であると判定することができる。
2.適切。
3.不適切。レバレッジ効果は、投資に対する収益率が借入金の金利を上回っている場合に、借入金の利用に
より自己資金に対する投資利回りが上昇する効果である。
4.不適切。DSCR(借入金償還余裕率)は、元利金返済前の年間キャッシュフロー(純収益)を借入金の年
間元利返済額で除した比率であり、この比率が高いほど望ましいとされる。
問題 51
2
1.不適切。暦年課税の贈与税の基礎控除は、受贈者単位で1年間に 110 万円である。贈与者ごとにそれぞれ
110 万円を控除することはできない。
2.適切。
3.不適切。配偶者から居住用不動産(相続税評価額 1,500 万円)の贈与を受け、贈与税の配偶者控除の適用
を受けた場合、贈与税の配偶者控除の限度額に満たない金額については、翌年に繰り越すことができない。贈
与税の配偶者控除は、同じ配偶者間では1回だけしか適用を受けることができない。
4.不適切。直系尊属から教育資金の一括贈与を受けた場合の贈与税の非課税の特例の適用を受けた場合、受
贈者1人につき1,500万円までの金額に相当する部分の価額が非課税となる。
問題 52
4
1.不適切。贈与税の申告書の提出期間は、贈与を受けた年の翌年2月1日から3月 15 日までとなっており、
所得税の確定申告書の提出期間と異なっている。
2.不適切。直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税の非課税の特例の適用を受けるために
は、贈与税の申告書の提出しなければならない。
3.不適切。贈与税の申告書の提出先は、原則として、受贈者の住所地を管轄する税務署長である。
4.適切
問題 53
4
問題の親族関係図における相続人は、配偶者と子である、ただし、子Eはすでに死亡しているので、孫Gと孫
Hが代襲相続する。よって、法定相続分は、妻C:1/2、子Dと子F:1/6(1/2×1/3)、孫Gと
孫H:1/12(1/6×1/2)となる。
問題 54
2
1.不適切。自筆証書遺言は 、遺言者がその全文、日付および氏名を自書し、押印することによって成立す
るが、印は実印でなく、認印でもよい。
2.適切。
3.不適切。受遺者は、遺言者たる被相続人が死亡したときに生存していなければならない。生存していなけ
れば、遺贈は無効になる(受遺者に対する代襲相続は生じない)
。
4.不適切。遺言者が自筆証書遺言と公正証書遺言の両方を作成していた場合、公正証書遺言の作成日付が自
筆証書遺言の作成日付よりも前であれば、後に作成された自筆証書遺言の内容が優先して有効とされる。前の
遺言と後の遺言が抵触する場合には、後の遺言で前の遺言を撤回したものとみなさる。
問題 55
4
1.適切。
2.適切。
3.適切。
4.不適切。相続人が相続開始前3年以内に被相続人から財産の贈与を受け、暦年課税を選択していた場合、
その者が相続または遺贈により財産を取得しなければ、当該財産は相続税の課税対象とならない。相続または
遺贈により財産を取得した者が、相続開始前3年以内に被相続人から財産の贈与を受けていた場合は、相続税
の課税価格に加算される。
問題 56
2
類似業種比準価額は、次の計算式で算出する。
計算式中の「A」
、
「
」、
「
」、
「
」、「B」、
「C」および「D」は、それぞれ次のとおりである。
「A」=類似業種の株価
「
」=評価会社の1株当たりの配当金額
「
」=評価会社の1株当たりの利益金額
「
」=評価会社の1株当たりの簿価純資産価額
「B」=課税時期の属する年の類似業種の1株当たりの配当金額
「C」=課税時期の属する年の類似業種の1株当たりの年利益金額
「D」=課税時期の属する年の類似業種の1株当たりの簿価純資産価額
問題 57
4
1.適切。
2.適切。
3.適切。
4.不適切。宅地の評価に当たっては、評価方法が路線価方式の場合、宅地の形状等による補正を行って評価
する必要があるが、倍率方式の場合、土地の形状による補正を行う必要はない。
問題 58
4
1.不適切。自用家屋は、
「固定資産税評価額×1.0」で評価する。
2.不適切。家屋と構造上一体となっている電気設備や給排水設備は 、その家屋の評価額に含めて評価する。
3.不適切。庭園設備(庭木、庭石、庭池等)は、「その庭園設備の課税時期における調達価額×70%」によ
って算出した価額により評価する。
4.適切。
問題 59
3
1.適切。
2.適切。
3.不適切。不動産を物納する際の収納価額は課税時期の時価ではなく、原則として課税価格の計算の基礎と
なった財産の価額による。
4.適切。
問題 60
3
1.適切。
2.適切。
3.不適切。経営者の死亡により、その経営者の相続人が会社から支給を受けた弔慰金については、経営者の
死亡の原因が業務上である場合、死亡時における普通給与の3年分に相当する金額までが、相続税において非
課税とされる。経営者の死亡の原因が業務上でない場合、死亡時における普通給与の半年分に相当する金額ま
でが、相続税において非課税とされる。
4.適切。
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