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2012 年
テクニカル・サマリー
IAS 第 34 号
中間財務報告
これは、2012 年 1 月 1 日に公表されたものであり、2012 年 1 月 1 日以降に発効となる IFRSs を含み、置き換
えられる予定の IFRS は含まれない。
この抜粋は、IFRS 財団のスタッフが作成したものであり、IASB の承認を得たものではない。よって国際財務報
告基準の規定を参照しなければならない。
この日本語訳は IFRS 財団が指名するレビュー委員会により承認されていない。日本語訳は、IFRS 財団の許可の
下に日本公認会計士協会により発行される。日本語訳は IFRS 財団の著作物である。
基準の目的は、中間財務報告書の最小限の内容を定め、かつ中間期間にかかる完全な財務諸表又は要約財務諸
表に適用される認識及び測定の原則を定めることである。適時かつ信頼し得る中間財務報告によって投資家や債
権者その他の人たちが、企業の収益力、キャッシュ・フロー、財政状態及び流動性を理解する能力は増進される。
本基準は、企業が国際財務報告基準(IFRS)に準拠した中間財務報告の公表を要求されたり、自ら選択したり
したときに適用される。
中間財務報告書とは、中間期間について、完全な1組の財務諸表(IAS 第1号「財務諸表の表示」(2007年改訂)に
記述)又は1組の要約財務諸表(本基準で記述)のいずれかを含んでいる財務報告書を意味する。中間期間とは、
1事業年度全体よりも短い財務報告の期間をいう。
適時性と費用節減の観点から、またすでに報告済みの情報との重複を避けるため、企業は中間期末に年次財務諸
表と比較して少ない情報を提供することが求められたり、あるいはそうすることを自ら選択したりするであろ
う。本基準は、中間財務報告書の最小限の内容を、要約財務諸表と精選された説明的注記を含むものと定義して
いる。中間財務報告書は、最近の完全な1組の年次財務諸表の完全なセットの内容を更新しようとするものであ
る。したがって、それは新しい事業活動、事象、環境に焦点を当て、既報の情報を反復することはしない。
本基準では、企業がその中間財務報告書で、要約財務諸表と精選された説明的注記によらないで、完全な一組の
財務諸表(IAS 第1号に記述)を公表することを禁止したり妨げたりすることは全く意図していない。企業がその
中間財務報告書の中で完全な1組の財務諸表を公表するときは、その財務諸表の様式及び内容は、完全な1組の財
務諸表に関する IAS 第1号の定めに従ったものでなければならない。
中間財務報告書は、最小限、次のものを含んでいなければならない。
(a) 要約財政状態計算書
(b) 次のいずれかで表示される、要約包括利益計算書
(i) 単一の要約計算書
(ii) 要約分離損益計算書及び要約包括利益計算書
(c) 要約持分変動計算書
(d) 要約キャッシュ・フロー計算書
(e) 精選された説明的注記
企業がその中間財務報告書の中で1組の要約財務諸表を公表するときは、その要約財務諸表は、少なくとも直近
の年次財務諸表中に掲記された各々の見出し及び小計並びに本基準で要求されている精選された説明的注記を含
んでいなければならない。追加の表示項目又は注記も、もしそれらを記載しなかったならば当該要約財務諸表が
誤解を招くものとなるときには、記載しなければならない。
中間財務報告目的のために、ある項目をいかにして認識、測定、分類又は開示するかを決定するには、中間期
間の財務データとの関連において重要性を検討しなければならない。重要性の検討にあたっては、中間期におけ
る測定は、年次財務データの測定に比べより広範囲にわたって見積りに依存する場合があることを認識しなけれ
ばならない。
企業は、最近作成の年次財務諸表日後に行われ、次年度の年次財務諸表に反映されるべき会計方針の変更を除
き、中間財務諸表において年次財務諸表で適用されるのと同じ会計方針を適用しなければならない。その目的達
成のため、中間報告目的のための測定は年初からの累計を基準として行わなければならない。
中間財務報告書で採用される測定の手続は、信頼できる情報がもたらされ、企業の財政状態又は業績を理解す
るために必要なすべての重要な財務情報が適切に開示されることを保証するように設計されなければならない。
年次及び中間財務報告書における測定はともに合理的な見積りに基礎をおくことが多いが、一般的に中間財務報
告書作成の場合の方が、年次財務報告書よりも見積りの方法をより多く使用することが必要になる。
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