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第27号 2014年12月 人材育成最前線 FUJITSU 人材育成・研修サービス

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第27号 2014年12月 人材育成最前線 FUJITSU 人材育成・研修サービス
FUJITSU 人材育成・研修サービス
人材育成最前線 第27号 2014年12月
特集「7つの習慣®」for ICTプロフェッショナル
∼イノベーターズ・マインド∼
≪ICT事例を通じて、イノベーティブなパラダイム転換を学びます!≫
プロマネの育成を支援する「プロジェクトマネジメントシミュレーター」を
活用した研修サービスの強化
タレントマネジメントソリューションのご紹介
∼人材ポートフォリオ分析によるIT人材育成とタレントマネジメントへの活用∼
株式会社富士通ラーニングメディア
人材育成最前線
第27号(2014年12月号)
「人材育成最前線」は、人材育成の現場で起こっている"最前線"を伝える情報誌です。
Contents
巻頭
ICT人材の育成のパートナーとして∼2015年度の取り組み∼
‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1
特集
「7つの習慣®」for ICTプロフェッショナル ∼イノベーターズ・マインド∼
≪ICT事例を通じて、イノベーティブなパラダイム転換を学びます!≫
‥‥‥‥‥ 2
プロマネの育成を支援する「プロジェクトマネジメントシミュレーター」を
‥‥‥‥‥ 4
活用した研修サービスの強化
タレントマネジメントソリューションのご紹介
‥‥‥ 6
∼人材ポートフォリオ分析によるIT人材育成とタレントマネジメントへの活用∼
ソリューション
情報システム部門の熱き取り組み!
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 7
∼「UISS研修」でスキルとモチベーションの向上を∼
e講義動画を活用した反転学習の事例 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8
基礎力定着への近道?!∼新しい学習スタイル『ハイブリッド研修』
とは∼ ‥‥‥‥‥ 9
利用者による利用者のためのマニュアル構築で、新人育成スキームに変革を起こす!
‥ 10
∼河合塾マナビス様における業務マニュアル改善取り組みのご紹介∼
トピックス
サイバー攻撃対策研修
‥‥‥‥‥‥‥‥ 11
「サイバーレンジによる実践的防御演習基礎」コース提供開始!
情報システム部門配属者向け新入社員研修 7月から提供開始 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 11
ETロボコン活動のご紹介 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 12
本書巻末 をご参照ください。
お問い合わせ先は、 ・本書に記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または商品商標です。
・本書に記載されているシステム名、製品名は必ずしも商標表示品( , )
を付記しておりません。
・本書に記載されているハードウェア/ソフトウェアの製品名および会社名は、それぞれの各社・
各団体の商標または登録商標です。
・本書の内容は、2014年11月現在のものです。
・内容については、予告なく変更することがありますので、
あらかじめご了承願います。
All Rights Reserved,Copyright 株式会社富士通ラーニングメディア 1994-2014
[表紙写真のご紹介]
ネットワーク関連研修を担当している、第二ラーニングサービス部
日高 良太の作品です。
「心新たに」
といった思いが自然と湧き上がってくる感じがしますね。
『富士山ふもとの浅間大社に初詣に行った帰りに撮影した1枚です。
2013年6月に世界遺産に登録された富士山、
日本の象徴としていつでもそこに在り、見る人にさまざまな気持ちを
抱かせます。皆様のご多幸をお祈りいたします。』
ICT人材の育成のパートナーとして
∼2015年度の取り組み∼
2014年度も折返し地点を過ぎ、そろそろ2015年度の計画を進めていく時期となりました。皆様は2015年度の教育・研修に
ついては、
どのような計画をお考えでしょうか?
自社の成長、発展のためには、人材育成が非常に重要なことは言うまでもありませんが、ここのところの景気回復傾向をうけ、
2014年度の企業の教育研修予算は増加傾向にあるようです。産労総合研究所の「2014年度(第38回)教育研修費用の実態調査」
においては、
「教育研修予算が対前年度比で増加した企業が過半数(55.0%)」
との結果が報告されています。
人材育成のお手伝いをさせていただいている当社も2015年度にご提供するサービスについて、研修コースカタログ「研修サー
ビスご案内(2015年4月∼2015年9月)」冊子や、研修サービスサイトでご案内を開始しました。
ICT人材に求められるスキル、2015年度は…
企業を取り巻く環境、技術の変化によりICT人材に求められるスキル、役割も変化しています。
ここ最近の企業動向としては、いかに
新しい価値や新しいビジネスモデルを、スピード感を持って創出していくかが重要になっており、そのためには、当然イノベーション
人材が求められます。ICTをうまく活用してイノベーションを起こそうと、ICT技術を身につけても、企業のイノベーション、お客様への
イノベーティブな提案を生み出すことは難しく、マインド、資質、すぐれたプロジェクトマネージャやビジネスリーダーの存在、チーム
力、
トップマネジメントなどの複合要因が組み合わさってこそ、実現できるものではないかと考えます。
イノベーションと聞くと、新しい「モノ」
「コト」を創出することのように思われがちですが、既存の「モノ」
「コト」を組み合わせ、
新しい価値を創出していくことでもあると思います。
人材力診断/
タレントマネジメント
イノベーションを実現できる人材とは、既成概念や先入観
にとらわれず、あるべき姿の実現に向けて果敢にチャレンジ
する人材です。
私たちは、イノベーションを実現できるICT人材の
個人の能力や
特性を把握
自社の課題の持寄りや
異業種メンバーとの
ワークショップ
発掘と育成を全力でサポートします。
2015年度に向けては、教室で一括して教育
を行うだけではなく、個人の能力や特性を
しっかりと把握するための人材力の診断
など、一人ひとりの能力に合わせた
学びを提供します。
現場での
実践
パフォーマンス
サポート強化
状況や目的に
合わせた
学習スタイル
2015年度のソリューション
本誌特集ページで詳しいご紹介をしますが、2015年度のソリューションとして、下記に注目しています。
●「7つの習慣®」for ICTプロフェッショナル ∼イノベーターズ・マインド∼
フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社と共同で開発しました。世界的に受け入れられている
「7つの習慣®」の基本原則を取り
入れながら、ICT人材にフォーカスして、イノベーションを起こせるICTプロフェッショナルを育成します。
●「タレントマネジメントソリューション」
ICT人材の役割・職種が多岐に渡り、役割・職種ごとに求められるITスキルも異なれば、そこに必要とされる職務適性(ポテン
シャル)
も違うことから、役割や職種ごとにロールモデルを定義し、ロールモデルに近づけるための人材育成施策を立案・実施し
ます。
また、多様化する学習スタイルやニーズへの対応も継続していきます。当社は、
これまでもサテライト講習会、e講義動画、
クラウド
実習など新しい企画を続けてきましたが、やはり必要な要素を短期間でというニーズは多く、2015年度は半日間のコースを開始
いたします。研修といえば数日職場を離れなくてはならず、希望はあってもなかなか受講までは結びつかないことも多いと思いま
す。半日コースで多くの方に受講の機会が生まれればと考えています。
私たちは市場の変化にいち早く対応し、
イノベーションを実現するICT人材を支える人材育成の良きパートナーであり続けたいと
考えています。2015年度の人材育成の計画に当社の研修サービスをぜひお役立てください。
◆2015年度の情報◆
富士通ラーニングメディア 研修サービスサイト http://www.knowledgewing.com/
(ビジネス推進部 吉田 恵美)
人材育成最前線 第27号(2014年12月号)
1
特集
「7つの習慣®」for ICTプロフェッショナル∼イノベーターズ・マインド∼
いま、求められるICT人材育成とは?
ICT業界における変化が激しさを増す中、改善はもはや前提となり、いかにイノベーションを起こし続けていけるかがますます
重要な課題になってきています。そうした中で、当社(以下、FLM)が長年にわたり提携しているフランクリン・コヴィー・ジャパン株式
会社(以下、FCJ社)様とのコラボレーションにより、ICT業界向けに特化した、
「イノベーションを起こし続けることができるマインド」
を高める研修として、
「7つの習慣® for ICTプロフェッショナル ∼イノベーターズ・マインド∼」
を企画・開発いたしました。
リーダーシップ研修である
「7つの習慣®」
とICTやイノベーションが、なぜ、
どのように結び付くのか疑問に感じる方も少なからず
おられるかと思いますので、本稿では、
このような企画に至った背景と共に、本コースの概要と特徴についてお伝えします。
本コースの概要と得られる効果
●コース名:
「7つの習慣(R)」for ICTプロフェッショナル ∼イノベーターズ・マインド∼ (UAF24L)
本コースでは、
継続的なイノベーションが不可欠なICT業界において、
既存要素の新しい組み合わせ
によるイノベーションを実現し、
シナジー(相乗効果)
を発揮し続けることができる
「イノベーターズ・
マインド」
を、
「7つの習慣®」の基礎原則と、ICTの事例を通じて学びます。
受講により得られる効果
■ イノベーションに対する理解を深め、
イノベーションを身近に感じられるようになる。
■ ICT人材にとって馴染み深い、企画から運用までのフェーズごとのICT事例を通じて、
「7つの習慣®」
を
効果的に学ぶことができる。
■ 様々なフェーズにおけるパラダイム転換を考えることでイノベーティブな発想力を鍛える。
結果的に
★お客様に信頼される
★仕事に対する自信と誇りが持てる
なぜ、本コースを企画したのか?
FCJ社様の「7つの習慣®」は、
リーダーシップ研修として世界的に高い評価を得ているワールドクラスのコンテンツであり、
「あなたが最も大切だと思うことにより深く、
より効果的に取り組めるようにすること」を目的としたものです。
FLMは、
リーダーシップ研修として「7つの習慣®」を代理店販売しつつ、一方ではICT業界における人材育成という点から
「イノ
ベーションを起こせる人材の育成」
という大きな課題を抱えていました。
一般に、イノベーションとは、ヒト、モノ、
カネ、技術などの新しい組み合わせにより、社会に新しい価値を提供することを意味します
が、では、そうした新しい組み合わせや新しい価値をいかにして発見できるのでしょうか?知識・スキル・行動だけでなく、マインドに
ついても大きく問われる課題であることは言うまでもありません。
そのような問題意識を持ちながらFCJ社様と議論を重ねていく中で、
「7つの習慣®」のコンテンツが、イノベーションを起こせる
マインド(=イノベーターズ・マインド)を持った人材の育成に繋がってくる面がいろいろと見えてきました。
2
人材育成最前線 第27号(2014年12月号)
≪ICT事例を通じて、イノベーティブなパラダイム転換を学びます!≫
たとえば、
「7つの習慣®」にはSee-Do-Getサイクルという基礎原則と呼ばれる考え方があります。
これは私たちが「得たい結果」は
その行動を大きく変えるには「私たちのパラダイム
(ものの見方、考え方)
を変える必要が
「それをもたらす行動」から生じるものであり、
ある」
というものです。そして、
この考え方は「イノベーションという結果」
を得るための「行動とパラダイム転換」について、そのまま適用
「7つの習慣®」そのものも、
「シナジーを創り出す」第6の習慣を筆頭に、
「主体的である」、
「終わりを思い
することができます。
さらに、
描くことから始める」、
「Win-Winを考える」など、
そのままイノベーターとして求められる習慣の体系として学ぶことができます。
FCJ社様とFLMとのコラボレーションにより、
リーダーシップ研修として名高い「7つの習慣®」を、ICT業界の課題意識から見つめ
直し、ICT業界向けイノベーション人材の育成コンテンツとして、新しい可能性を追求いたしました。
ICTプロフェッショナルへの「腹落ち」を追求
とはいえ、元々普遍性の高い「7つの習慣®」をベースに、ICT業界で働く人たちにとっても分かり易く、納得感のある形でリメイク
するには様々な工夫が必要です。FLMは、FCJ社様とのシナジーをより高めるためにも、ICT業界の人材育成企業として、ICT人材に
とって「腹落ち」
しやすい切り口で構成を設計することにしました。それが「プロジェクト開始前の企画フェーズ」、
「計画からテスト
までの開発フェーズ」、
「実務で使用する運用フェーズ」の3つの切り口です。ICT業界で働く人材は、必ずこれらのいずれかのフェーズ
で働いていると言えるからです。
「あなたが最も大切
だと思うことにより
深く、より効果的に
取り組めるようにする」
イノベーション
という結果
イノベーション
人材育成に「7つの
習慣®」
を活用
行動を起こせる
ものの見方、
考え方への転換
企画フェーズ
第1の習慣:主体的である
第2の習慣:終わりを思い描くことから
始める
第4の習慣:Win-Winを考える
開発フェーズ
第3の習慣:最優先事項を優先する
第5の習慣:まず理解に徹し、そして
理解される
第6の習慣:シナジーを創り出す
第7の習慣:刃を研ぐ
運用フェーズ
第1の習慣:主体的である
第2の習慣:終わりを思い描くことから
始める
第4の習慣:Win-Winを考える
第5の習慣:まず理解に徹し、そして
理解される
イノベーションを
起こせる行動
本コースの3つの特徴
最後に、あらためて本コースの特徴を下記の3点にまとめてお伝えします。
①ICT業務の様々な事例により、ICT業界で働く多くの方により身近で腹落ちしやすいアプローチがとれること。
②フェーズごとに関係の深い「7つの習慣®」
を、ICT業務に密着した形で学べること。
③フェーズごとに、
ありがちなものの見方・考え方を、
イノベーティブなものの見方・考え方に転換していくプロセスを学べること。
以上の点から、本コースは「7つの習慣®」を既に受講された方にとってはもちろん、
まだ受講されていない方にとっても効果性の
高いコンテンツです。
本コースがICT業界のイノベーション人材育成という大変大きな課題に対する効果的な解の一つとして、皆様のお役に立てる
ことを切に願いつつ、
ご参加を心よりお待ちしています。
(第一ラーニングサービス部 生江 孝至)
人材育成最前線 第27号(2014年12月号)
3
特集
プロマネの育成を支援する「プロジェクトマネジメントシミュレーター」
プロジェクトマネジメントシミュレーターとは
プロジェクトマネージャの人材育成事情
昨今の世の中の情勢として、厳しい経済環境下で、
コスト削減や内製化の意識が高まり、多くの企業はプロジェクトマネージャの
人材育成に大きな投資をすることが難しくなっています。その一方で、
ビジネス環境の変化は加速しており、変化の速さに柔軟かつ
迅速に対応できるプロジェクトマネージャが必要とされています。
このような状況の中、多くの企業は、OJTによるプロジェクトマネージャの育成を試みていますが、以前のOJTとは異なり、長期間
かつ十分に先輩が指導をしながら育成できるプロジェクトはなく、短期間、低コスト、高品質を推進しながら、
プロジェクトマネージャ
を育成することが求められています。
しかし、企業の様々な育成担当者や現場のプロジェクトマネージャの話を聞くと、失敗が許され
ない状況の中で、人材育成の観点を持つことができず、指導ではなく作業指示になってしまうとのことです。つまり、役割として指示
することが難しくなっており、作業としての指示しかできない状況になっていると考えられます。
このままでは、作業を与えられないと行動できない人材が増えることになり、自ら考えマネジメントできるプロジェクトマネージャ
が育たないということが危惧されます。
疑似体験の必要性
では、適切にプロジェクトをマネジメントができるようになるためには何が必要でしょうか?プロジェクトマネージャの成長に必要
な要素として「経験力(経験で学び得た能力)」が占める割合が大きいと考えています。
しかし、
「経験力」を身に付けるための教育
は少なく、現場のOJTに任せる形となっていますが、上述したとおり、現在のOJTには限界があるのが実態です。
「経験力」を伸ばす
ためには、自分で判断し、成功する、失敗するといった経験が重要になります。
この課題を解決するために、当社では、プロジェクトマネジメントシミュレーターを使用した研修サービスを提供しています。
実際の現場で起こりうる問題を疑似体験できるため、経験不足を補完することができます。
プロジェクトマネジメントシミュレーターの概要
プロジェクトマネジメントシミュレーターは、
プロジェクトの計画、実行、監視コントロール、終結を疑似体験できます。受講者は、
プロジェクトで起きる問題に対して、
どのように対処するべきかを自分で判断することができ、判断した内容によってプロジェクトの
結果が変わります。
計画
実行・監視コントロール
スケジュール計画
実行メッセージ
終結
QCDの結果
イベントの発生
体制計画
仕様変更
進捗問題
モチベーション
低下
品質問題
受講者は、イベントに対する
対策を考えて実行する
4
人材育成最前線 第27号(2014年12月号)
を活用した研修サービスの強化
進化するプロジェクトマネジメントシミュレーター
プロジェクトマネジメントシミュレーターを使用した研修を提供して約30年になりますが、左記で述べたプロジェクトマネージャ
育成事情や技術の進歩を考慮し、
より皆様に付加価値ある研修をご利用いただけるよう、
プロジェクトマネジメントシミュレーター
を刷新することになりました。
ここでは、刷新内容や活動についてご紹介します。
グローバル対応
シミュレーターの最新化
今までのお客様の声を反映し
「ユーザビリティ向上」
「グローバル対応」
データを活用した
フィードバック
を実現します。
また、
シミュレーターの実行環境をクライアントからクラウドに移行します。
これにより、シミュレーターを実行した結果を蓄積できますので、過去の
プロジェクト結果との違いを比較しながら、適切にマネジメントする方法や
ユーザビリティ向上
考え方を講師よりフィードバックすることができるようになります。
データ蓄積
個人で学習できる環境
eラーニングによる
プロマネの基礎知識
の学習
クラウド化により、
シミュレーターがWebで実行できるようになるため、
ブラウザ
があれば、いつでもどこでもご利用できるようになります。
また、eラーニングと連携することで、個人で学習できる環境を実現し、集合研修
と同じ価値をご提供いたします。
これにより、時間や場所の関係で集合研修への
参加が難しいお客様もご利用いただけるようになります。
シミュレーターによる
疑似体験
◆学習の流れ
①プロジェクトマネージャの基礎知識やシミュレーターの操作方法を学習
(eラーニング)
②プロジェクトの疑似体験(シミュレーター)
eラーニングによる
解説
③疑似体験結果の解説(eラーニング)
さらに、一度受講された後も、プロジェクトの規模や人数など、設定を変更して
疑似体験できるため、
自分のプロジェクト状況にカスタマイズした形で繰り返し学習
することができるようになります。
新シナリオの提供
プロジェクトマネジメント
シミュレーターのラインナップ
様々なプロジェクト状況を疑似体験できるようにシミュレーターで実行する
開発編(既存シナリオ)
プロジェクトのシナリオを拡充します。
製造工程において、オフショアを活用するプロジェクトが増加しています。
オフショア開発編(新規シナリオ)
学習者
・
・
しかし、言葉の壁や、考え方の違いにより、品質問題や仕様問題が発生し、納期
に間に合わないプロジェクトやシステム稼動後の障害によりお客様の信頼
を失うといったプロジェクトが跡を絶ちません。富士通においても、オフショア
学習者のスキルや状況
に合わせたシナリオで
受講できます。
今後、さらにシナリオの
ラインナップを強化して
いきます。
を活用したプロジェクトが増えており、教訓も蓄積されてきています。
このようなノウハウを活かし、オフショア開発を疑似体験できるシナリオを
ご提供いたします。
■提供予定コース ≪2015年上期提供開始≫
コース名
コースコード
学習形態
プロジェクトマネジメント疑似体験ワークショップ
UAQ45L
講習会
シミュレーションで学ぶプロジェクトマネジメント
UZF01B
eラーニング
プロジェクトマネジメント疑似体験ワークショップ∼オフショア開発編∼
UAQ44L
講習会
シミュレーションで学ぶプロジェクトマネジメント オフショア開発編(eラーニング)
UZF02B
eラーニング
刷新したプロジェクトマネジメント
シミュレーターを使用したコースを
2015年上期新規コースとして提供
開始いたします。
プロジェクトマネージャの育成に
是非、
ご活用ください。
(第一ラーニングサービス部 城 尚志)
人材育成最前線 第27号(2014年12月号)
5
特集
タレントマネジメントソリューションのご紹介
∼人材ポートフォリオ分析によるIT人材育成とタレントマネジメントへの活用∼
人材ポートフォリオ分析
■タレントマネジメントソリューションの特長
本誌第25号(2014年7月発行)で、個人のITスキルとポテン
シャル(特性・資質)の2軸で人材を可視化、人材ポートフォリオ
を分析して、各種人材育成の施策立案、タレントマネジメント
に活用するお話をいたしました。
プロフェッショナル人材
I T スキル︵ 経 験 含 む︶
スキルを保有
している人材
理想の人材
(ハイパフォーマー、
ロールモデル)
資質、スキルとも
必ずしも適合しない人材
ハイポテンシャル人材
(原石人材)
再育成・再配置
重点的に育成し、
早期に組織力強化をはかる
①人材ポートフォリオの
作成・分析
②手本となるロールモデルの
抽出・定義
③育成候補者の選出
④人材育成施策の
立案・実施
ポテンシャル(特性・資質)
ITソリューションセールス、
プロジェクトマネージャ、ITアーキ
テクトなど、IT人材の役割・職種は多岐に渡ります。役割・職種
1)ITスキル標準に準拠したITスキル診断 *1 により、ITスキルの
可視化が可能
2)ストレス・資質アセスメント*2により、個人のストレス耐性、
職務適性、ポテンシャルの可視化が可能
3)上記1)、2)の結果をタレントマネジメントシステムCYDAS
Performance Cloud for IT *2に連携することにより、以下の
各種分析がワンタッチで可能
①人材ポートフォリオの作成・分析
②ロールモデルの抽出・定義
③育成を強化すべき人材の選出
④ロールモデルと育成候補者の経験比較分析
⑤育成プランの策定
⑥役割・職種別の人材構成、経験・スキル相関分析
⑦プロジェクトシミュレーション(相性・スキル分析)など
4)
育成プランに沿った研修コースの申込み、
受講履歴管理が可能
■人材ポートフォリオ(画面イメージ例)
ごとに求められるITスキルも異なれば、そこに必要とされる職務
適性(ポテンシャル)
も違ってきますので、人材ポートフォリオも
役割や職種ごとに作成し、分析をしていきます。その後、理想の
人材であるロールモデルを定義し、ロールモデルに近いポテン
シャルを保有した育成候補者を選出、ロールモデルに近づける
ための人材育成施策を立案・実施していきます。
当社のタレントマネジメントソリューション
人材ポートフォリオは、ITスキルやポテンシャルのアセス
メント結果など必要となるデータがあれば、Excelなどを活用し、
■ロールモデルと育成候補者の経験比較分析(画面イメージ例)
手作業でも作成・分析することは可能です。ただし、分析したい
役割や職種、対象となる社員数が多い場合には、手間と時間
がかかることは否めません。
そこで当社では、
アセスメントの実施から、人材ポートフォリオ
の作成、育成プランの策定までを一貫して実施できるタレント
マネジメントソリューションの提供を開始しました。
人材開発情報の一元管理と人材育成的観点での分析が可能
タレント
マネジメントシステム
ITスキル診断
SkillCompass
CYDAS
Performance
Cloud for IT
ストレス・資質
アセスメント
各種アセスメント結果の連携
●人材分析
●育成候補者の抽出
●育成プランの策定
CYDAS Performance Cloud for ITでは、上記の他にも企業が
オプション機能
研修受講管理
KnowledgeC@fe
保有する人事や人材開発に関わるデータを柔軟に連携させ、
様々な観点、分析軸で人材を可視化することが可能です。企業
により活用シーンや分析軸の設定なども異なるため、導入に
オープンコース
研修申込み・受講履歴の管理、連携
人事評価
ティングを実施させていただきます。
トライアルも可能ですので
お気軽にご相談ください。
企業で保有する人事情報との連携
営業実績
おいてはお客様企業における課題に基づいた導入コンサル
保有資格
業務経験
研修履歴
など
*1:当社のITスキル診断サービス SkillCompassを使用します
(2014年4月時点で620社28万人の利用実績)。
*2:株式会社サイダスに委託して実施します。
(コンサルティング部 宮田 奈穂美)
6
人材育成最前線 第27号(2014年12月号)
ソリューション
情報システム部門の熱き取り組み!
∼「UISS研修」でスキルとモチベーションの向上を∼
株式会社パソナグループ様では、情報システム部門に所属
する社員のスキル向上を目的にUISS( 情報システムユーザー
スキル標準)をベースとした研修を開始しました。
当社では、UISSのレベル、タスクに応じて定義されたコース
メニューを背景に、パソナグループ様の重点スキルにマッチした
カリキュラムをご提案し、2014年5月より毎月1∼2回の研修を
継続してご利用いただいております。
パソナグループ様にて、
このような研修を導入した背景は何
だったのでしょうか?また、研修開始にいたるまでにどんな苦労
があったのでしょうか?そして、
どんな成果が見えはじめたので
しょうか?
株式会社パソナグループ 情報システム部のUISS委員会の皆様
当社研修をご採用いただいた、同社情報システム部のUISS
委員会の皆様にインタビューしてまいりました。
【FLM】 当社が提供する研修がスタートして半年が経とうと
はじまりは雑談から…
しています。研修は期待通りでしたでしょうか?
【当社(以降FLM)】 UISS研修導入の背景は何だったのでしょう
か?
【UISS委員会】 UISS研修導入の一番の背景は、会社と社員の
ニーズのミスマッチがあったからです。
△△スキルを持った人材が
必要なんだけどな
見えはじめた成果
【UISS委員会】 受講している社員の感想をみると、目的がはっ
きりした上で研修を受けているので、概ね評判も良いですよ。
もちろん運営について細かい問題はありますが、FLMさんに
お伝えすると真摯に受け止め改善しようとする姿勢に安心感が
あります。実際に改善されていますし。そう考えるとFLMさんを
スキルアップは必要だけど
何を磨いていけば良い?
選んで良かったな、
と思っています。
【FLM】 ありがとうございます。
【UISS委員会】
業務において、変化が見られるようになってきた
ところもあります。皆がITに関する共通用語を使えるようになって
きたんです。特に若い人ほど効果が良くでていますよ。
ミスマッチの例
【FLM】 少しずつ研修の効果も見えてきているのですね。我々
【FLM】 なるほど。
このミスマッチの解消のため、組織として
このUISS導入を検討し始めたのですね?
【UISS委員会】 はい。
これらを解消し、社員のスキルとモチベー
ションの向上を図りたいと考えました。ただ、この施策は組織
として立ち上げたのではなく、数名の雑談からボトムアップ的に
スタートしたんです。横断的にその輪を広げて、検討を進め、
最終的に会社に提案して正式な活動としてスタートしました。
【FLM】 すごいですね。
ボトムアップでこの取り組みが生まれた
とは知りませんでした。
としても励みになります。
インタビューを終えて
「自分たちが作った仕組みで会社を動かせている喜びがある。
また、会社は自分たちがアクションすれば変えられる」
という言葉
がとても印象に残りました。
この取り組みで部内で表彰された
とき、
どこの焼肉屋に行くかを普段の委員会以上に熱く議論した
そうです。何にでも熱心に取り組む委員会だからこそ、UISS
導入という大きな取り組みを実現できたんだと感じました。
我々も熱き思いを持ったUISS委員会の皆様の取り組みを支援
丁寧に丁寧に…
させていただいていることに喜びと責任を感じ、今後もより
【FLM】 委員会として活動を進めるにあたり、多くの苦労も
あったのではないでしょうか?
【UISS委員会】 一番の苦労はUISSのフレームワークを自社用
に見直した作業ですね。自社の業務に言葉をあわせたり、社員
にわかるように表現も変えたりと。あと、
この施策を定着させる
のも大変でしたね。丁寧に丁寧に根気強く伝えていきました。
説明会も何度も重ねましたよ。
【FLM】 スキル定義の一覧やスキルのGAP診断などのドキュ
メントを見させていただきましたが、その苦労は本当に伝わって
良いサービス提供をしていきます。
株式会社パソナグループ 様
創業以来、
「 社会の問題点を解決する」
という明確な企業
理念のもと、年齢・性別を問わず、誰もが自由に好きな仕事
を選択でき、働く機会を得られることを目指して、
さまざまな
社会インフラを構築しています。
■事業内容
・HRソリューション ・ライフソリューション
・パブリックソリューション ・シェアード
■URL http://www.pasonagroup.co.jp/
きます。
(第一ラーニングサービス部 大木 宏昭)
人材育成最前線 第27号(2014年12月号)
7
ソリューション
e講義動画を活用した反転学習の事例
当社では、学習者が目的や環境に応じて学習手段を選択したり、自由に学習スタイルを組み合わせたりすることができる多様な
学びのサービスを提供しております。
様々な学びのスタイルの中から、e講義動画*と集合研修を組み合わせた反転学習を採用されたお客様の事例を基に、反転学習
により解決可能な課題や実施上の工夫点をご紹介します。
*e講義動画:講師による講習会の講義内容を撮影した動画コンテンツ
反転学習とは
反転学習の学習効果を上げるために
反転学習とは、学習者が事前に用意された教材を使って知識
反転学習は、単に事前学習と演習を組み合わせるだけでは
を習得し、その後の集合研修で知識の確認や使い方を受講者
うまくいきません。学習効果を上げるために、カリキュラム面、
同士が共同学習する学習スタイルです。
運営面で様々な仕掛けを作りました。
カリキュラム面の工夫
反転学習による課題の解決
お客様のご要望∼論理的思考力研修∼
お客様から、新入社員フォローアップとして、1日間の論理的
思考研修を行い、以下のことを実現したいというご要望をいた
だきました。
<お客様>
・論理的思考力を高めてほしい。
・論理的思考を業務で活用できるように
してほしい。
・主体的に自ら学ぶ姿勢を身に付けて
ほしい。
お客様のご要望に対する課題
当社で、上記のご要望について検討した結果、以下の点が
課題であると考えました。
<集合研修のカリキュラム>
知識の
確認
グループ演習
繰り返し
知識の使い方を自ら学ぶ
振り
返り
個人演習
(1)知識の確認
事前学習で学んだ知識を講師が新入社員から引き出しながら
確認することで、演習を行う前に知識を整理します。
(2)演習の順序
最初は演習をグループで行い、振り返ることで多元的な観点の
気づきを共有します。その後、気づきを活かして個人で演習
(1)演習時間の確保
論理的思考力を高めるためには、実際に新入社員が思考法や
ツールを使って考える演習時間を十分に確保する必要がある。
(2)主体的に学ぶ仕掛け
講師から新入社員へ情報やノウハウをインプットする学習
スタイルではなく、主体的に学ぶことができる仕掛けを準備
する必要がある。
課題の解決
∼e講義動画を活用した反転学習∼
e講義動画を事前学習に活用した反転学習
だったら、課題を解決し、お客様のご要望に
お応えできるぞ!
<当社>
(1)e講義動画を使って事前学習をすれば、知識の習得は事前
に完了しているので、集合研修は知識の使い方を学ぶ演習
に取り組むことで、論理的思考力を高めます。
運営面での工夫
反転学習では、事前学習を確実に行い、内容を理解して
いることが学習効果を上げる重要なポイントです。
そのため、お客様と共に、運営面での工夫も行いました。
(1)事前学習用ワークシートの準備
e講義動画の重要ポイントを確実に押さえて、
理解を深めてもらうよう、学習内容をまとめる
ためのワークシートを準備しました。
(2)事前学習の重要性の意識付け
研修開始前の案内でお客様の教育ご担当者様と当社の双方
が協力して事前学習の重要性を伝えました。
最後に
本事例は、論理的思考力研修での事例でしたが、e講義動画を
中心のカリキュラムとすることができる。
活用した反転学習は、仕掛けをうまく使うことによって、その他
(2)集合研修で、講師が新入社員への動機付けを行いながら、
の様々な研修でも活用できます。
主にファシリテーターとしての役割を果たすことで、新入社員
ご興味のある方は是非、お問い合わせください。
同士が自ら主体的に取り組むように導くことができる。
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振り
返り
人材育成最前線 第27号(2014年12月号)
(第一ラーニングサービス部 内山 貴史)
ソリューション
基礎力定着への近道?!∼新しい学習スタイル『ハイブリッド研修』とは∼
講習会を実施していると、
よく受講者の方から
「業務の都合上、終日研修を受講するのは難しい」、
「プログラミング系のスキルは
短期間での定着が難しい」
とのお声をいただくことがあります。
そこで、当社では、新しい学習スタイル『ハイブリッド研修』のご提供を進めています。
『ハイブリッド研修』
とは?
3.教材はPDFで入手可能!
ハイブリッド対象コースは、e講義動画で使用
『ハイブリッド研修』
とは、当社の経験豊富な講師による講習会
されている教材を、PDFでダウンロードできます。
の講 義 内 容を撮 影した動 画コンテンツであるe講義動画と
事前学習での気づき、不明点を、教材に書き
講習会を融合させた研修です(eラーニングと講習会を融合
込み、
講習会に持っていくことにより、
自己学習では
させたハイブリッド研修もあります)。
解決できなかったことを講師に質問できます。
講習会開始前からe講義動画で講義部分を事前学習すること
ができます。
その後、講習会として教室にお越しいただき、実習を行う
4.不明点はどんどん講師に
質問できる!
ことで、より理解を深めていただきます。教室には講師が常駐
ハイブリッド研修はお客様
しており、講義内容に関するご質問への回答や、実習のサポート
が主体となって学習を進め
をします。
ます。
e講義動画は、計8週間視聴できますので、講習会終了後も、
不明点があれば、講習会
復習を行うことができます。
で講師に質問し、1対1で、
Step1
自己学習(必須)
e講義動画で
事前学習!
視聴開始日は、講習会
開始日の前週の月曜日
Step2
2日間(教室)
午前:e講義動画(任意)
午後:実機実習
※講師が常駐しサポート!
Step3
自己学習(任意)
e講義動画で
事後学習!
納得いくまで学習できます。
プログラミング系の学習は、実装方法が1つではないため、
お客様一人ひとりの成果物に合った講師からの解説、
アドバイス
が得られ、理解への近道となります。
5.復習することで知識の定着が図れる!
講習会終了後にe講義動画で、重点的に学習したいところを
8週間(e講義動画の視聴可能期間)
繰り返し復習するなど、継続した学習により、知識の定着化が
図れます。
ハイブリッド研修対象コースは?
※eラーニングと講習会を組み合わせた場合はスケジュールが異なりますので、
ご注意ください。
『ハイブリッド研修』
で学習するメリットは?
1.自分のペースで学習が進められる!
e講義動画と講習会を融合させたハイブリッド研修の対象
コースは現在5コースです。基礎力の定着を目指す方におすすめ
の研修コースです!
コースコード
e講義動画は、業務都合に合わせ、自分のペースで学習でき
コース名
UHE27L
【ハイブリッド】XML基礎
UUM06L
【ハイブリッド】C++プログラミングの基礎1
はお客様によって様々です。
UUM07L
【ハイブリッド】C++プログラミングの基礎2
一つ一つの要素を時間をかけ
UUM08L
【ハイブリッド】C言語プログラミング(メモリ、ポインタ編)
てじっくり修得したい、
概要を広く
UUM09L
【ハイブリッド】C言語プログラミング(ファイルアクセス編)
ます。
受講目的や目標とするレベル
知りたいなど、目的に合わせた
学習スタイルで技術修得できます。
2.事前学習により、情報整理がしやすくなる!
講習会では、新しい要素の説明を次々に聞くことになり、情報
が整理しきれず消化不良になってしまうことはありませんか?
ハイブリッド研修では、事前にe講義
動画を視聴することによって、疑問点を
洗い出し、内容を整理した上で、講習会
講師一同、皆様のご受講をお待ちしております!
で講師に質問するなど、効果的な学習を
進められます。
(第二ラーニングサービス部 吉田 悦康、橋本 亜希)
人材育成最前線 第27号(2014年12月号)
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ソリューション
利用者による利用者のためのマニュアル構築で、新人育成スキームに変革を起こす!
∼河合塾マナビス様における業務マニュアル改善取り組みのご紹介∼
当社では、規定・業務のドキュメント化や、社内文書の整理・
そのほかにも、現場に則した、活きたマニュアルにするため
分析による実務支援サービスなどで、お客様の社内教育を
の仕掛けがあります。おもなポイントとして3つご紹介します。
ご支援しています。
その中から、新人・若手社員育成スキームとしての業務マニュ
1. 業務を本質的に理解できるよう、業務手順だけ
ではなくその目的を示す
2. 迷わずに、均質なサービスを提供できるよう、
作業項目や完了基準を具体的に示す
アル整備をご支援させていただいた、河合
塾マナビス様の事例をご紹介します。
河合塾マナビス様
● 現役高校生を対象とする大学進学塾を運営
● 直営校舎40校、FC校舎167校(2014年10月末時点)を展開
● 河合塾のトップ講師陣による映像授業と個別サポート
● 担当アドバイザーが学習プランの組み立てから、学習・受験
指導、進路指導まで、個別にきめ細かくサポート
業務マニュアル活用の背景と課題
学習塾業界は、少子化による市場縮小で、競争が激化して
います。河合塾マナビス様では、事業成長が続く一方、
これらの
競争を勝ち抜き、お客様に対して付加価値の高いサービスを
提供するため、現場である校舎の運営をよりよくしたいという
思いをお持ちです。
校舎運営において、現役の大学生・大学院生などをアシス
タントアドバイザー(アルバイトスタッフ)
として採用したり、FC
校舎を展開したりする際には、以下が重要なポイントとなります。
「新人スタッフの早期戦力化」
「複数校舎における均質なハイサービスの提供」
「業務
そこで、当社がご支援させていただき、校舎運営業務を
マニュアル」
という形で整備し、見える化しました。
●「校舎運営・生徒指導マニュアル」
(2010年4月公開)
●「校舎長マニュアル」
(2011年4月公開)
3. 若手社員、ベテランが一堂に会して集中レビュー
会を行い、異なる立場の視点からマニュアル原稿
をレビューする
当社のご支援
当社の得意分野である
『研修ビジネス』
で培ったノウハウを活用
し、
『How to型マニュアル』
(手順・手続きの説明)から
『Why型
マニュアル』
( 本質・目的の説明)に重点を置いたマニュアルを
社内で作成できるよう、マニュアル制作のプロが以下のご支援
を実施しています。
●専任ディレクター
・企画、設計(最適な分冊体系や目次、
デザイン、情報整理)
・レビュー会(合意形成の場)
でのファシリテーション
・マニュアル制作におけるカウンセリング
●テクニカルライター
・目次に沿って、お客様からご提供いただく原案を
わかりやすくライティング
業務マニュアルに期待される効果
河合塾マナビス様では、
業務マニュアルが各層の社員に対して、
以下のような効果を上げる仕掛けになると期待されています。
◆校舎の新人スタッフにとって◆
・校舎業務の全体像を把握できる
・初めて担当する作業を独力で実施できる
◆若年層にとって◆
効率化などの成果をあげることができました。
しかし、年数を
・OJTツールとして活用することで、新人を指導しやすい
・マニュアル年次改版の中心的役割を担うことで、マニュアルの
利用促進や、業務改善等の意識が高まる
重ねるにつれ、マニュアルの想定読者や用途をより明確にした
◆中堅層、管理職にとって◆
内容の見直しと、最新情報の反映などの課題が出てきました。
・最新の標準オペレーションが明文化されているため、
「+α」
となる業務改善のヒントや、地域・校舎独自の特色を集約する
しくみとして活用できる
その後、業務マニュアルを活用し、生徒・校舎数増加、業務
解決策
∼若手社員を中心としたマニュアル刷新∼
これらの課題を解決するため、河合塾マナビス様では、
「新人が これ1冊で 校舎のオペレーション業務を理解
できる・実践できるマニュアル」へと、業務マニュアルを刷新
今回の改善にとどまらず、入社2年目社員の年次行事にマニュ
アル改善の検討合宿を組み込む、Webで電子マニュアルを社内
公開するなど、長期的・継続的な取組みが予定されています。
することになりました。
刷新にあたっては、現場の業務を良く知っている若手社員に
中心的役割を担ってもらい、
「業務の網羅性」や「指導・指示する
際の使いやすさをチェックする」など、より利用者に近い視点
でのブラッシュアップを目指しています。
最後に
「マニュアル改訂自体が若手社員のスキルアップ施策となる!」
「マニュアルを最新状態に保つしくみを構築する!」
FC校舎でも、業務マニュアルを活用することで、早期立ち
上げや、直営校と同等のサービスを提供できるなどの効果が
期待できます。
当社では、様々な分野のエキスパートが、お客様の課題解決をご支援しています。マニュアルやテキスト、ガイドブックなどの
ドキュメントを活用した教育、業務知識の定着・浸透についてもお任せください!
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(ドキュメントサービス事業部 古賀 明日香)
人材育成最前線 第27号(2014年12月号)
トピックス
サイバー攻撃対策研修
「サイバーレンジによる実践的防御演習基礎」コース提供開始!
「人材育成最前線第26号(2014年10月号)」の特集でご紹介
セキュリティ技術者育成(UAZ07L)
いたしました、サイバー攻 撃 対 策 研 修の新 規コースを順次
☆サイバー攻撃の手法およびその対策の基礎を1日間で!
☆各種ツールの効果的な使用方法やシステム侵入テストの手法
を習得できます
提供開始しております。
10月号で詳しくご説明いたしました、
「サイバーレンジによる
実践的防御演習基礎」
コースは、2015年1月より提供開始いた
【お客様の声】
・脆弱性が具体的に理解できた(今までは漠然としていた)
・話題となっている脆弱性をついた攻撃などの危機感が間近に感じ
られた
します。
サイバーレンジによる実践的防御演習基礎(UAZ01L)
☆サイバーレンジ(サイバー攻撃やその対策を疑似的に実践
することのできる仮想ネットワーク環境)において、実際の
攻撃の手口の検証や、適切な対応方法を体験!
自社で取り組むネットワーク脆弱性診断(UAZ06L)
☆自社ネットワークの弱点を知り対策をしたい人におすすめ!
☆脆弱性診断の基礎知識、診断技術、
リスクの算出方法などを
習得できます
【開催日程】
2015年1月20日(火)∼21日(水)
(東京)
3月19日(木)∼20日(金)
(東京)
【お客様の声】
・攻撃者の視点を交えて様々なツールを通して体感できたので、
非常に理解が深まりました
・実際にツールを使用して、動作確認できたのが良かった。
<サイバーレンジ イメージ図>
被害環境
攻撃者
検知環境
他にも、サイバー攻撃に対するセキュリティ人材を育成する
利用環境
コースを多数ご提供しています。
コースの詳細情報および開催
日程は、当社Webサイトをご覧ください。
flm サイバー攻撃対策
対処者
検索
トピックス
情報システム部門配属者向け新入社員研修 7月から提供開始
情報システム部門配属者向け新入社員
研修ご紹介セミナー [2015年2月20日開催(東京)]
情 報システム 部 門 に配 属される新 入 社 員 専 用 の 研 修を
2015年7月から提供開始いたします。求められる役割・スキル
を段階的なカリキュラムで習得・体感し、将来、情報システムの
情報システム部門における新入社員の育成を検討、計画
面から会社の業務をリードできる人材として成長し続けるための
される方向けに、当社オープンコースでの新入社員育成の
土台を築きます。
強化ポイント、事例、本コースの詳しい内容をご紹介いた
計3コースで段階的に「情報システム部の基礎」を習得し
します。
ます。
コースおよびセミナーの詳細情報、お申し込みは、当社Web
サイトをご覧ください。
コース
コード
期間
情報システム部門配属者向け
新入社員研修1∼基礎知識編
NIS01L
5日間
情報システム部門配属者向け
新入社員研修2∼要素技術編
NIS02L
コース名
情報システム部門配属者向け
新入社員研修3∼疑似体験編
NIS03L
7日間
5日間
主な内容
開催日程
(開始日・地区)
・情報システム部門の役割(1日) 2015/7/1(東京)
・IT基礎知識(2日)
・最新技術動向(1日)
・プログラミング入門(1日)
・システム開発工程(1日)
・企画・要件定義(3日)
・ソフトウェア品質管理(2日)
・システム運用入門(1日)
2015/7/8(東京)
・SE総合演習
(要件定義∼受入検査)
2015/7/17(東京)
人材育成最前線 第27号(2014年12月号)
flm 新入社員研修
検索
情報システム部門で活躍するための
土台となる基礎知識・上流工程スキル
の習得
発注者の立場でシステム開発の流れ
を体感
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トピックス
ETロボコン活動のご紹介
・ETロボコン公式ホームページ
http://www.etrobo.jp/
当社では、講師によるボランティアなど、
コミュニティ活動をとおして、人材育成の支援をしています。2007年から取り組んでいる
「ETロボコン活動」をご紹介します。
ETロボコンとは?
ETロボコンで人材育成のお手伝い
ETソフトウェアデザインロボットコンテスト
(愛称:ETロボコン)
ETロボコンの企画、運営などはボランティアで構成される
とは、組込みシステム技術(Embedded Technology)の分野に
実行委員会が行っています。2007年から関西地区でも開催する
おける技術教育をテーマとした競技会で、一般社団法人組込み
ことになり、ETロボコン関西地区実行委員会が設立されました。
システム技術協会が主催しています。
その初期メンバーとして、当社の松尾(現在、関西地区事務局
2002年にUML*ロボットコンテストとして始まり、2014年度は、
局長を担当)が参画しています。現在では、3名(松尾、西野、
全国11地区で開催され、336チーム、約2000名の方が参加して
冨田)が、ETロボコン関西地区実行委員として活動しています。
います。*UML(Unified Modeling Language)
実行委員メンバーは、技術教育会や勉強会などで講師として
ETロボコンは、すべてのチームが共通のハードウェアを使用
セミナーを実施したり、各イベントの準備、運営を行っています。
することで、
ロボットを制御するソフトウェア開発にフォーカスを
また、関西地区大会当日の司会進行は、6年連続で松尾と冨田
当てて競技を行います。順位決定には、あらかじめ指定された
が担当しており、息もピッタリで、定番になっています。
コース上を自律走行させた競技結果だけでなく、ソフトウェア
開発の過程で作成したモデル(設計書等)の審査結果も加味
される点がユニークなところです。
若年層および初級組込みエンジニアが、一連のソフトウェア
開発をコンペ形式で行い、モノづくりの楽しさを経験する実践的
な教育の場として活用されています。
ETロボコンの実施説明会や勉強会の会場には、当社の関西
ラーニングセンターをご利用いただいており、
メンバー以外の
社員も支援を行っています。
今後も、ETロボコンをとおして、若年層および初級組込み
エンジニアの人材育成を支援していきます。
ETロボコンは実践的な学びの場
地区大会開催前の1か月間は、ほと
んどの休日をETロボコンに費やし、
当社では、2005年から2009年にかけ、講師陣を中心として
大変な面もあります。
メンバーを募り、ETロボコンに選手として参加してきました。
しかし、地区大会当日にうまく走行
当初の目的は、
システム開発に関する講師陣の技術面のスキル
できたロボットを見ると、私もうれしく
アップでしたが、実際に取り組んでみると、単なる技術スキル
なります。
だけでなく、
プロジェクト管理の要素など総合的なスキルアップ
につながりました。
また、大会までの間に、技術教育会や試走会など参加チームが
集まる機会が何度かあり、同じ課題に取り組む参加者同士の
コミュニケーションを通して、横の連携が広がっていくのも大きな
収穫でした。
個人的には楽しみながら取り組めて
おり、参加者のみなさんからたくさんの
刺激、元気をもらっています。
「ETロボコンに参加することで、
スキルアップにつながった」
と参加者の
みなさんに思っていただけるように、
今後も取り組んでいきたいと思います。
(西日本ソリューション部 松尾 圭浩)
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人材育成最前線 第27号(2014年12月号)
株式会社富士通ラーニングメディア
東京都港区港南2-13-34 NSS-Ⅱビル 〒108-0075
Tel.0120-55-9019
http://www.knowledgewing.com/
UAE61Z1N*4 Q1410008
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