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市場国際部門 - 三菱UFJ信託銀行
信託銀行の業務と事業概要 お客さまのグローバルビジネスに応える取引体制 企業のクロスボーダー取引が多様化するなか、お客さまに、 さ 24時間のトレーディング体制 まざまな為替取引機会を提供することは非常に重要な業務と なっています。当社では、たとえば東京で、夜中に取引を希望 市場国際部門 ニューヨーク 市場 されるお客さまへのサービスは、ニューヨーク支店が担当する など、東京およびロンドン、 ニューヨークにある海外支店と連携 しながら、24時間、お客さまと取引ができる体制を構築してい 21:00 ます。 6:00 東京時間 企業間取引は金額規模が大きく、為替が1銭動けば取引額に 大きな影響が生じ、お客さまが思わぬ損失を被る可能性もあり ロンドン市場 東京市場 ます。当社では、 グローバルにビジネスを展開するお客さまが、 適時適切な取引ができるよう、 日々、お客さま宛にマーケット情 お客さまのグローバルなビジネスをサポートするため、 海外ネットワークを活用したサービスの充実を進めています 三菱UFJ信託銀行の市場業務は、世界の主要な金融市場 日本企業のグローバル化は一段と加速しています。進出す で国債、株式をはじめとする有価証券などへの投資や、円 る地域や取引形態も多様化、複雑化しており、それに伴う為 貨・外貨の必要な資金調達による当社のバランスシート・マ 替取引についても高度な対応が要求されています。また、 ネジメントを担っています。 世界的な金利低下により、国内外の投資家が高いリターン また、外国為替業務では、東京および海外拠点を利用して を求め、新たな投資商品へと向かっており、そうした投資家 24時間体制でお客さまに為替取引サービスの提供を行っ の為替取引ニーズを満たすことも求められています。 ています。刻々と変動する外国為替市場において、国内外 当社ではこうしたお客さまのニーズに応えるために、 新たな の事業法人や機関投資家といったお客さまの為替リスク軽 商品・サービスのラインナップを充実させていきます。 15:30 報の提供をするなど、 サービス向上に努めています。 グローバルな資産運用に応えるきめ細かいサービス 世界的に金融緩和が継続するなか、投資家ニーズを満たすべ く多様な金融商品が日々新たに設定され、その多くの商品は 投資信託等、 ファンドと呼ばれる形態で運用がなされます。 ファンドスキームの一例 ファンド 運用委託 管理会社・ トラスティ ディーラーの配置や為替ネット取引システムの活用など、積極 委託 運用指図 為替の発注 的なセールスを展開しています。 減サポートを行っています。 国内外の投資会社が運用するファンドのクロスボーダー取引 拡大に伴い、 ファンドの為替取引ニーズも多様化、複雑化して います。当社はこのようなファンドに付随する関連ビジネスの グローバルなビジネスを展開するお客さまのインフラとして 市場国際部門長 長島 巌 新興国経済の減速、地政学リスク の高まり、あるいは日本銀行によるマイナス金 ※ 利政策の導入など、内外経済をめぐる環境は刻々と変化し、不透明さを増していま す。市場国際部門では、債券や外国為替、 デリバティブ (金融派生商品)などさまざ まな市場性取引を通じて、三菱UFJ信託銀行の健全な銀行運営を支えています。 同時に、 グローバルに事業を展開するお客さまの為替取引ニーズに対し、海外支 店を含めたネットワークを通じ、 きめ細かいサービスでお応えしていきます。 運用会社 当社では、ファンドの為替 ※ 取引に注力し、専任カスタマー 強化にも積極的に取り組んでいます。多様化、複雑化したニー 資金決済 カストディ (保管銀行) 三菱UFJ 信託銀行 (為替銀行) 証券決済 有価証券 の発注 証券会社 ズをいち早く捉え、 ファンド運用にあった為替取引スキームの 開発に加えて、タイムリーなマーケット情報の提供など、付加 価値の高いサービスを行っています。 また、お客さまの所在地により、為替取引を行いたい時間帯が 異なるため、海外各支店との連携により、 グローバルでシーム レスなサービスを提供しています。 ※ 信託財産の外貨運用から発生する外国為替 ※ ある特定の地域が抱えている政治的・軍事的な問題の高まりにより、 特定地域経済または、 世界経済全体の先行き が不透明になるリスク 21 三菱UFJ信託銀行レポート 2016 三菱UFJ信託銀行レポート 2016 22