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光センシング技術部会 講演要旨

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光センシング技術部会 講演要旨
光センシング技術部会 講演要旨
開催日:平成23年6月22日(水)
<2011-1
②>
テーマ:「自然でリアルな立体像を目指すインテグラル立体テレビ」
講演者:奥井誠人 氏(日本放送協会 放送技術研究所 テレビ方式研究部 主任研究員)
NHK は、立体映像をテレビに応用するための基礎研究が 1960 年前後より開始された。その後
1990 年代にかけて、立体ハイビジョンの研究が盛んになったが、同時に疲労や見づらさなどの研究
も並行して行われ、立体映像を放送へ適用する際の課題も明らかになってきた。像再生型は 2 眼式
のような左右眼映像の再現ではなく、実際に光学的な像を形成する方法であり、現在の立体映像に
比べより自然な像が得られる。NHKでは、この方式としてインテグラル・フォトグラフィの原理
に基づくインテグラル立体テレビの研究を開始し、試作を通じてその可能性を検証してきた。この
方式は、撮影、表示の双方に多数の微小レンズを密に配列したレンズアレイを用い、被写体からの
光線群をそのまま記録・再生する。このために、立体としての視覚上の手がかりを実物に近いレベ
ルで再現できるが、一方で高画質な再生像を得るには非常に多くの画素が必要である。
NHK では、カメラとディスプレイを備えた高精細化ビデオシステムをベースに用い、リアルタ
イムで立体像再生が行えるインテグラル立体テレビの試作を進めてきた。最近の試作では、次世代
の超高精細テレビとして NHK が開発を進めているスーパーハイビジョン
(SHV: Super Hi-Vision)
を用い、レンズ数が水平約 400×垂直約 250 の高密度なレンズアレイから成る立体テレビの試作を
行っている。
(SHV をベースにしたインテグラル立体テレビの研究は、その一部を(独)情報通信
研究機構の委託研究を受託し、JVC・ケンウッド・ホールディングス(株)と共同で実施した。
)
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