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誕生日プレゼント
第 514 号 平成 26 年 12 月 1 日 誕生日プレゼント 下校途中、子どもたちといっしょに歩いていました。 「ねえ、今度の誕生会はどんなプレゼントを持って行くの。 」 早速、お友達のプレゼントの相談です。 「家に、この前もらったプレゼントがあるから、それ持っていこうかな。 」 「せっかく、いただいたものを、プレゼントにしていいの?」 「いいんだよ。だって、いらないから。それに、むだにならないから。 」 確かに、それは、そうかもしれませんが・・・ このあと、一人の女の子が言いました。 「だめだよ、そんなことをしちゃあ。 」 「自分のいらないものを人にあげても、プレゼントをしたことにならないんだよ。 」 私は続きを聞きたかったので、 「どうして?」 と、たずねてみました。 「自分にいらないものを、人に贈っても、こちらの心は届かないんだよ。 」 「相手がここまで考えてくれたんだと思ってくれたとき、こちらの心が届くんだよ。 」 あまりのすばらしい言葉に、思わず心の中で拍手していました。 さらに、その子は言いそえました。 「このまえ、お母さんに言われたんだよ。プレゼントを贈るのは、自分の心を贈ること なんだって。 」 いやはや、参りました。 この子のお母さんは、りっぱな子育てをされているなと、感心したひとときでした。 学 校 長 益 本 宗 法