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仙台からの高校生 マイホームを持つために(1)
■第51号 KC News 仙台からの高校生 ■発行日/平成20年11月 1 日 ■発行所/葛西建設株式会社 ■発行人/矢 作 文 弘 ■http://www.kasai-kensetsu.jp/ マイホームを持つために(1) 代表取締役 専務取締役 矢作 深谷 文弘 泰資 突然、仙台の高校生から電話が入り、会社訪問を 今回から、建築費について書いてみたいと思いま したいとの事、理由を尋ねてみると東京の建築会社 す。建主さまにとって、まずもって、大切な事は建 に行って建築の事、耐震補強の事を聞きたいとの答 築費ではないでしょうか。まず持ち家を計画される えでした。はるばる東京の片隅でささやかにやって 場合は土地の取得が必要になります。新規に分譲さ いる我が社に来て色々と聞きたいとの事なので、出 れた土地は建売業者の場合、建築条件付きなどと併 来る限りで対応しようと快諾しました。まもなく学 記された物がチラシなどでは多く見受けられます。 校から正式な依頼文が郵送されて来ました。 文字通り、売り主側で建築工事まで請け負うという 事ですので、どうしてもコスト的に売り主側の方が 電話から1ヶ月半の後、社内的にも相談しながら 強くなっている事が多いようです。建主さまの希望 待っていました訪問当日、朝電話が入り東京駅に着 が多いと建築費もどんどんと上昇して仕舞いがちで きましたので、昼頃までに会社に着くということで、 す。 最寄りの駅まで車で迎えに行きました。小雨の中、 駅前のロータリーで4人の生徒がいましたので、会 親や兄弟、親戚などから土地を分けて貰う場合な 社に案内しました。会社では、2人の一級建築士を ど色々なケースがありますが、何れにしても土地を 待機させ、私を含めて3人で対応しました。 手に入れない限りマイホーム(注文住宅)を持つ事 が出来ませんので、しっかりと検討して取得する事 話しの内容は、事前に用意された質問事項を班長 の生徒が中心となって質問し、色々と答えていきま が最初の大切な事です。この段階から、建築士や知 り合いの建築会社等に相談されるのも良いでしょう。 した。会社の特徴、構造別の住宅の長所と短所、偽 装設計の事件のこと等々、真剣な話しのやりとりだ 最近は定期借地権といって、50年間など期限を ったなと思います。態度も立派でした。短い時間で 決めて建築用地としての借地として所有者と契約す したがこちらも良い経験となりました。ちょうど昼 るものもあります。この場合期限が来たら、更地に になったので、用意した弁当を食べて頂き、駅まで して返すという約束ですので、期限により親子何代 送っていきました。 になるか、将来にわたって意思・方針の変更がない かなど考慮する必要があります。今のところケース はるばる時間と費用をかけて尋ねてきて、こちら としては少ないようです。 は良い経験を彼らに与える事が出来たかと思うと不 安ではありますが、この経験が彼らの将来にいくら 通常、売買による土地所有権の取得が多いでしょ かでも役立って頂けたら幸です。10月には地元の う。そこで土地を選ぶ為の最低限の知識を身につけ 中学生が2名ほど、チャレンジザドリームの一環で ておかないと、失敗してしまうので十分に気をつけ 体験活動に来ました。ささやかながら、会社として たい所です。その場所が気に入っているかという事 受入活動を継続して行けたら良いなと考えています。 もとても大切です。 宅地としての最低条件は道路に2m以上接してい 「①ゼロ災害を 合わせです。弊社の安全目標である、 て、その道路幅員が4m以上あると言う事です。正 守ろう、②ヒヤリ、ハットを発表しよう、③今日も 式にはその道路が建築基準法で定められている道路 笑顔で帰ろう」をこれからも継続していく様に努力 である事の確認です。道路にも国道・都道・区道な して参ります。 どの公道の他に、道路位置指定を取ったものや、昔 からある道で建築用の道路と見なされる物等があり 様々です。これらも区役所などで調べてみないと解 江戸川区地域案内板広告掲出募集中! らない事が多い所ですが、建物の建築確認を申請す る上で必要ですので、きちんと、調べましょう。次 回も土地に付いて書いてみたいと思います。 葛西建設は、江戸川区役所と江戸川区地域案内板 のメンテナンス業務の協定を締結し、現在地域案内 板のメンテナンス、広告掲出業務を行っております。 平成20年度葛西建設(株)安全大会 去る10月24日に平成20年度葛西建設(株) 地域案内板とは江戸川区が区内 120ヶ所に設置し ている地域の地図情報を載せた案内板です。 地域案内板の設置場所は主に、区の施設やバス停、 安全大会を開催致しました。全社員の他に協力業者 公園等です。地図の盤面には、案内板設置の住所、 約25社の参加でした。プログラムとしては、江戸 付近の地図と共に、公共施設や災害時の避難場所な 川労働基準監督署より講師をお招きし、講話を頂き、 どが掲示されています。地域に根付いた媒体で、付 その後はVTRの視聴による安全学習、弊社担当か 近の住民の皆様への広告媒体として最適です。詳し らの講話といった内容でした。 くはホームページをご覧下さい。 編集後記 先だってメディアで騒いでいる金融恐慌を見ると、 うらやましいやら何やら、倒産した会社の役員が政 府資金を注入された後に、社費で豪華なホテルで豪 遊したり、倒産した会社の従業員が受け皿会社で、 高額の年収と雇用を保障されたり。大手金融機関を 潰さぬ事で、実体経済への影響を少なくしようとす る理屈は理解できても、感情的に、はぁーと思った りする今日この頃です。1万円稼ぐのがとても厳し くて大変なのに、金融工学という名の博打でクリッ ク一つで何百億円を動かしてボロ儲け。いやはや、 建築現場は現場の大小にかかわらず、安全に留意 してしすぎるほどはないと言われるほど危険と隣り 知らない間に大変な世の中になっていたのだなと思 う今日この頃です。