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「体験型モバイルサイト学習教材」 『チバゲー

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「体験型モバイルサイト学習教材」 『チバゲー
平 成 2 2 年 3月 3 1 日
千葉県総合教育センター
「体験型モバイルサイト学習教材」
『チバゲーシティー21』
∼コンテンツ活用のねらいと内容等について∼
1
はじめに
すでに多くの情報モラルに関する学習教材が作られていますが,授業で活用すると
いうよりも,児童生徒が個々にパソコンに向かい「問題事例」に対する「答え」を
得るような自己完結型学習教材がほとんどです。
このことから,本コンテンツの目的は,パソコン上で携帯電話サイトを楽しく擬似
体験しながら,どのような問題(「 ネット上のわな」)があるかを学習できるように
することです。各問題の解決の仕方については,本コンテンツを利用される先生方
が授業を展開する中で児童生徒の実態を踏まえ,アプローチしていただければと思
います。
なお,利用に当たっては,「学習指導案展開例(小・中・高校)を参考にするとと
もに,授業のねらいや児童生徒の実態を把握し,発達段階に応じた効果的な授業を
展開していただければ幸いです。
2 対象
(1)主に小学校高学年(5,6年生)・中学生・高校生(1年生)
(2)その他,上記以外に教職員対象の校内研修会や保護者対象の
研修会等での利用が可能です。
3
4
ねらい
本教材を授業等で実際に活用することにより,情報社会の危
険から身を守るための危険回避行動の取り方や不適切な情報に
対し的確な判断(
「安全への智慧」)ができる能力を育成するこ
と。
内容
以下の3つのテーマで構成されています。
(1)「無料ダウンロード」(迷惑メール編)
「タダウタ」から「心理テスト」まで6つのサービスがあり,これらのサービスを
受けるためには「会員登録」をすることになります。このような場合「会員規約」
をよく読み理解した上で会員登録をすることが大切ですが, 注意を怠ってしまう児
童生徒や根気強く読めない児童生徒が多くいるだろうことを予想しています。その
後,登録した本人にとって不必要な「迷惑メール」が多数送られてくるという内容
です。ここでは,主として「迷惑メール」によるトラブルを扱っていますが,「会員
規約」や「個人情報」,「無料ダウンロード」をキーワードとすることについても学
習できるように構成してあります。
「情報モラル」指導実践キックオフガイドにおける,小学校5∼6年の目標レベル
である「契約行為の意味を知り,勝手な判断で行わない」「自他の個人情報をもらさ
ない」や中学校の目標レベルとされる「契約の基本的な考え方を知り,それに伴う
責任を理解する」「自他の情報を安全な取扱いに関して,正しい知識を持って行動で
きる」こと等への学習指導に対しての効果を期待します。
(2)「占い」(高額請求編)
「お誕生日占い」,「名前占い」,「電話番号占い」の3種類を用意しました。「お誕
生日占い」では生年月日を,「名前占い」では本人あるいは友人の氏名を,「電話番
号占い」では携帯電話番号を入力します。占いの結果を見ることは無料ですが,さ
らにラッキーポイントやアイテムを表示させることは「有料」です。多くの児童生
徒は,ケータイ画面の下に隠れている「ラッキーポイント等の別情報は一部有料で
す。」という大切な表示を見逃してしまうことを予想しています。児童生徒の心理を
ついた「ネット上のわな」です。その後,思っても見なかった「高額請求」のメー
ルが届くという内容です。ここでは,主として「高額請求」によるトラブルを扱っ
ていますが,「個人情報」や「支払い義務」,「自他の個人情報 」,「携帯電話の特性」
をキーワードとすることについても学習できるように構成してあります。
「情報モラル」指導実践キックオフガイドにおける,小学校5∼6年の目標レベル
とされる「予測される危険の内容がわかり,避ける」や中学校の目標レベルとされ
る「安全性の面から,情報社会の特性を理解する」こと等への学習指導に対しての
効果を期待します。
(3)「動画」(架空請求編)
2つの自作短編動画「Sunrise」と「謎の飛行」を用意しました。どちらも30秒の
動画です。「Sunrise」は九十九里海岸での日の出を,「謎の飛行」は成田空港から飛
び立っていくジェット機を撮影しました。「無料映画鑑賞」や「動画を無料で鑑賞で
きます。」とともに,(有料サイト有)と表示されます 。
(2)「占い」(高額請求編)
ではラッキーポイント等が有料であることを表示しているのに対して,この動画で
は有料だということをはっきり表示しているわけではありません。その後,動画を
見た本人にとって身に覚えのない「架空請求」が届くという内容です。「架空請求」
は,「ネット詐欺」ですので,このような危険に出会った場合どのように回避するか
ということを考えさせます。ここでは,主として「架空請求」によるトラブルを扱
っていますが,「有料サイト」や「携帯電話の特性」,「ネット詐欺」をキーワードと
することについても学習できるように構成しています。
「情報モラル」指導実践キックオフガイドにおける,小学校5∼6年の目標レベル
とされる「不適切な情報であるものを認識し,対応できる」や中学校の目標レベル
とされる「トラブルに遭遇したとき,主体的に解決を図る方法を知る」こと等への
学習指導に対しての効果を期待します。しかし,このように意図された「架空請
求」のように難しいトラブルに対しては,本人だけで対処することは良い解決策と
は思えません。一人で悩まずに大人に相談することを授業の中で指導して下さい。
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