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2.2 交流・環境 2.2.1 小型船だまり計画

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2.2 交流・環境 2.2.1 小型船だまり計画
2.港湾計画フレームの検討について
2.2 交流・環境
2.2.1 小型船だまり計画
(1)小型船の隻数の変化と将来隻数の設定
H8 年 、H22 年 の小型船隻 数を以下に 示す。ポー トサービス 船、作 業船 、プレ ジャ ーボートの 隻数減少
に より、小型 船全体でみ ると約 200 隻 減少して いる。
小 型船だまり 計画検討に あたり、現 在衣浦港内 に係留して いる小型船 を適正に収 容すること を最 低 限
目 標とし、将 来隻数を現 状維持と設 定する。
表 衣浦港における小型船の隻数の変化と将来隻数の設定
船 種
ポートサービス船
官公庁船
作業船
小 計
プレジャーボート
合 計
H8隻数(隻)
10
9
62
81
1,628
1,709
H22隻数(隻) 将来隻数(隻) 将来隻数の考え方
8
8
10
10
51
51
現状維持とする
69
69
1,436
1,436
1,505
1,505
(2)小型船だまりの現状
前 回の港湾計 画改訂にお いては衣浦 港の各地区 において小 型船だまり が計画され ており、係 留可 能 総
延 長は 9,723m で ある(右 図参照)。
そ れに対し、将来 隻数( 1,505 隻 か ら沈廃船 11 隻 を除く 1,494 隻)から 必要延 長を算出す ると 6,717m
( 次々頁の参 考資料参照 )であり約 3,000m 現 計画の係留 可能延長と 乖離がみら れる。
プ レジャーボ ートおよび 業務船の係 留状況を次 頁に示す。
(3)小型船再編の方向性
現 状で小型船 だまりの過 多、放置艇 の係留状況 をふまえ、プ レジャー ボートおよ び業務船の 再編 の 方
向 性を以下に 示す。
・ 沈廃船(11 隻)は適正に処分することとし、将来隻数は 0 隻とみなす。
・ 現状で許可艇が係留する施設において受け入れ余力がある場合、施設付近の放置艇(204 隻)を受け入れる。
・ プレジャーボートについて許可艇は、現状の係留施設での係留とする。
・ 安全管理上の観点から業務船(ポートサービス船、官公庁船、作業船)とプレジャーボートの係留施設は可能な限り分離
を図る。
・ 適正な収容計画を検討し、必要に応じて既定計画の見直しを行う。
図 小型船だまりの位置および係留施設延長(既設・既定計画)
24
2.港湾計画フレームの検討について
図 プレジャーボートの地区別係留隻数(平成 22 年調査)
図 業務船の施設別係留隻数(平成 22 年調査)
25
2.港湾計画フレームの検討について
■参考 小型船(プレジャーボート・業務船)の係留隻数・係留延長
施 設 名
陸域・ CY
水域別 ①
プレジャーボート(PB)
現状のPB隻数 (隻)
PBの係留施設必要延長 (m)
DY MB大 MB小
計
CY
DY
MB大 MB小
計
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
業務船
小型船係留
係留施設の延長
業務船隻数
業務船
(隻)
係留必要延長(m) 必要延長(m) (既設+既定計画)(m)
⑪
⑫
⑬
=⑩+⑫
=①+②+③+④ =①×5.2 =②×3.5 =③×5.8 =④×4.1 =⑥+⑦+⑧+⑨
東浦北船だまり
東浦地区
東浦南船だまり
その他
亀崎地区
亀崎船だまり
半田船だまり
半田2・4号船舶保管場
半田地区
中央ふ頭西船だまり
中央ふ頭南船だまり
その他
武豊船だまり
武豊地区
武豊北船だまり
その他
富貴地区
高浜地区
新川地区
富貴船だまり
その他
高浜木材ふ頭船だまり
(高浜NTP)
その他
新川船だまり
その他
中央東地区 中央ふ頭東船だまり
碧南地区
港南船だまり
平坂船だまり
西尾地区
刈谷地区
一色船だまり
その他
逢妻川など
合 計
水域
陸域
水域
陸域
水域
水域
陸域
水域
陸域
水域
陸域
水域
陸域
水域
陸域
水域
水域
陸域
水域
陸域
水域
水域
陸域
水域
水域
陸域
水域
水域
陸域
水域
水域
陸域
水域
陸域
水域
陸域
水域
陸域
水域
水域
0
0
0
0
0
25
0
0
0
0
0
0
0
0
0
5
33
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0
78
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61
0
0
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1
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203
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8
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0
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1
59
0
26
0
0
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0
0
0
7
16
0
0
0
0
4
0
0
26
112
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
252
0
0
0
0
16
158
0
131
0
0
58
0
0
0
0
7
119
0
0
0
8
80
0
1
126
48
18
0
0
48
0
0
48
0
5
0
0
0
34
50
955
0
0
0
0
17
242
0
157
0
0
58
0
0
0
0
19
168
0
0
0
8
170
0
8
152
160
18
61
0
48
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0
49
0
6
0
0
0
34
50
1,425
0
−
0
−
0
−
0
130
−
0
−
0
−
0
−
0
−
26
172
−
0
−
0
406
−
0
0
−
0
317
−
0
0
−
5
−
0
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−
0
0
1,056
0
−
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−
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−
0
0
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0
−
0
−
0
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−
0
28
−
25
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−
0
0
−
0
0
−
0
−
0
−
0
−
0
0
53
0
−
6
342
−
151
−
0
−
0
−
0
−
41
93
−
0
−
0
23
−
0
151
−
0
0
−
0
0
−
0
−
6
−
0
−
0
0
812
0
−
66
648
−
537
−
0
−
0
−
0
−
29
488
−
0
−
33
328
−
4
517
−
74
0
−
197
0
−
197
−
21
−
0
−
139
205
3,481
0
−
0
−
71
1,120
−
688
−
0
−
0
−
0
−
95
752
−
0
−
33
785
−
29
667
−
74
317
−
197
0
−
202
−
26
−
0
−
139
205
5,401
0
0
0
0
0
0
0
14
0
0
0
0
0
14
0
0
10
0
6
0
0
0
0
0
0
0
2
19
0
0
2
0
0
0
0
0
0
0
0
2
69
0
0
0
0
0
0
0
240
0
0
0
0
0
235
0
0
119
0
92
0
0
0
0
0
0
0
66
432
0
0
66
0
0
0
0
0
0
0
0
66
1,316
0
0
0
0
71
1,120
0
928
0
0
0
0
0
235
0
95
871
0
92
0
33
785
0
29
667
0
139
749
0
197
66
0
202
0
26
0
0
0
139
271
6,717
⑭
270
−
580
−
0
683
−
1,261
−
0
−
380
−
1,365
−
0
940
−
117
−
0
730
−
0
1,020
−
0
1,000
−
0
470
−
287
−
180
−
440
−
0
0
9,723
小型船の将来隻数から算出した係留必要延長 6,717m に対して係留施設延長(既設+既定計画)は 9,723m であり約 3,000m 乖離
26
2.港湾計画フレームの検討について
2.2.2 観光レクリエーション施設の利用状況
明石公園やあおいパーク、一色さかな広場や博物館酢の里等のレクリエーション施設が多く利用者されている。
また、まつりや花火大会のイベント時には 20 千人以上の利用がみられる。
紫峰人形美術館
(10千人)
※H23年4月閉館
かわら美術館
(56千人)
鬼みちまつり
(23千人)
國盛酒の文化館
(44千人)
明石公園
(1,075千人)
博物館酢の里
(101千人)
衣浦臨海公園
(142千人)
衣浦みなとまつり
花火大会
(20千人)
藤井達吉現代
美術館
(46千人)
あおいパーク
(1,162千人)
ふれあい山車まつり
(20千人)
一色さかな広場
(846千人)
美浜潮干狩東海岸
(42千人)
年間利用者数
:1,000千人以上
:500∼1,000千人
:100∼500千人
:100千人以下
資料:平成 21 年観光レクリエーション利用者統計(愛知県 観光コンベンション課)
図 施設・イベント別観光レクリエーション利用者数(平成 21 年実績)
27
2.港湾計画フレームの検討について
2.2.3 廃棄物・浚渫土砂の処分
広域的な処分場としては、これまでに名古屋港南5区廃棄物最終処分場及び衣浦港 PI 廃棄物最終処分場
(1)廃棄物の処分
(PI1期)が整備され、既に受入が終了している。現在は、財団法人愛知臨海環境整備センターが武豊地先に
① 愛知県における廃棄物処理の現況
一般廃棄物の処理は、市町村又は一部事務組合により行われている。また、産業廃棄物の処理は、排出事業
おいて、県内全域の一般廃棄物、産業廃棄物を対象に、また、財団法人豊田加茂環境整備公社が豊田市内にお
いて、豊田市、みよし市及びその他一部県内の一般廃棄物、産業廃棄物を対象に受入を行っている。
者処理責任処理責任の原則の下、民間事業者により処理が行われている。
県民や事業者による廃棄物の減量化・資源化の取組などにより、一般廃棄物、産業廃棄物ともに最終処分量
平成 21 年度末での残余容量を最終処分量で割った値(残余年数)は、一般廃棄物で 18.6 年、産業廃棄物
で 18.3 年(衣浦港 3 号地廃棄物最終処分場の容量を含む)となっており、当面の間は安定的な受入体制が確
は減少傾向にある。
1800
保されていると言えるが、最終処分場の設置に要する時間を考慮すると、最終処分場の確保が課題である。
1637
1543
1600
1,413
1400
最
終
処
分
量
1,360
1,218
1,103
1200
1,162
③ 廃棄物処理計画について
972
1000
平成 24 年 3 月に策定した「愛知県廃棄物処理計画(平成 24 年度∼28 年度)」では、今後の広域的な最
800
600
409
392
400
371
342
334
316
298
終処分場の整備に対する基本的な考え方や今後の方向性を示しており、広域的な最終処分場について公的関与
259
200
を行うこと及び、広域的な市町村圏(衣浦港周辺地域では、10 市 5 町(半田市、碧南市、刈谷市、安城市、西
0
H14
H15
H16
H17
H18
一般廃棄物
H19
H20
H21
尾市、常滑市、大府市、知立市、高浜市、豊明市、阿久比町、東浦町、南知多町、美浜町、武豊町))での最終
資料:愛知県環境部資料
産業廃棄物
処分場の整備に対し、支援、協力することとされている。
図 愛知県における最終処分量の推移
④ 衣浦港周辺の最終処分場に関する状況について
○愛知県内の最終処分場の新規許可件数(件)
適地の減少や廃棄物処理法の改正(平成 10 年 6 月施行)に伴う設置要件の厳格化により、最終処分場の新
規設置件数は減ってきている。特に産業廃棄物の最終処分場については、公共関与である衣浦港 3 号地廃棄物
最終処分場(平成 19 年度設置許可)を除けば、10 年近く新規設置がない状況が続いている。このように、最
H8
5
7
H9
5
11
H10
2
9
H11
3
0
H12
1
0
H13
2
1
H14
1
0
H15
1
0
H16
0
0
H17
2
0
H18
0
0
H19
2
1
H20
1
0
(件)
地元自治体や経済界で構成される協議会からは、港湾計画に廃棄物最終処分場用地を引き続き位置付けることにつ
H21
2
0
いて要望がある。
⑤ 新たな廃棄物処分場について
(件)
14
設
置
許
可
ま
た
は
設
置
届
出
件
数
一方、県民や事業者による廃棄物の減量化の取組などにより、最終処分量の減少が見込まれるものの、その量をゼ
こうしたことから、引き続き港湾計画において廃棄物最終処分場用地の位置付けについて検討していく。なお、
表 愛知県における廃棄物最終処分場の設置許可または設置届出件数
H7
5
12
成が必要である。
ロにすることはできないため、生活環境や産業活動を支えていく上でも、引き続き最終処分場の確保が必要である。
終処分場の確保は困難な状況となっている。
年度
一般廃棄物
産業廃棄物
今回の計画における土地需要とは別に、長期的には衣浦港の港湾機能の向上や地域の発展のために、埋立地の造
12
現在受入を行っている財団法人愛知臨海環境整備センターの廃棄物処分場は平成 35 年で受入を終了すること
10
から、衣浦港周辺地域(一般廃棄物 (半田市、碧南市、刈谷市、安城市、西尾市、常滑市、大府市、知立市、高浜
市、豊明市、阿久比町、東浦町、南知多町、美浜町、武豊町)、産業廃棄物(半田市、碧南市、刈谷市、安城市、
8
6
西尾市、高浜市、東浦町、美浜町、武豊町))から発生する廃棄物を受け入れる次期最終処分場について、臨海部
4
においても、位置付けを検討していく。
2
規模については、PI1 期の受入量(年間 86 千 m3)を参考に検討していく。
0
H7
H8
H9
H10 H11 H12 H13
一般廃棄物
H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21
産業廃棄物
資料:愛知県環境部資料
② 愛知県における最終処分場の不足状況
衣浦港内において周辺地域から発生する廃棄物を受け入れる最終処分場の位置付けを検討する。
廃棄物の処理は、一般廃棄物は市町村による自区内処理、産業廃棄物は排出事業者による処理が原則である
が、単独の市町村や排出事業者による最終処分場整備が困難な状況であることから、広域的な最終処分場の整
備が行われてきた。
28
2.港湾計画フレームの検討について
(2)廃棄物の処分(中部電力の石炭灰)
② 新たな石炭灰の位置付け及び考え方について
① 中部電力の火力発電所及び石炭灰処分場の現状
衣浦港臨海部に立地する碧南火力発電所は、電力の安定供給のためベース電源(中部電力管内の電力発電量
の約 20%)として運転しており、衣浦港周辺地域を含む愛知県のものづくり産業を支える重要な施設である。
毎年 100 万 m3 の石炭灰が発生し、約 8 割程度を有効利用しているが、全てを有効利用はできないので、石炭
灰処分場は必要な施設である。現状で碧南地区(中電 4 工区)において石炭灰を受け入れているが、受入期間と
現在、碧南火力発電所で発生する石炭灰のうち有効利用できないものについては、碧南地区(2 号地)で処分され
ており、平成 30 年代前半には受入が終了となる。今後も年間 30 万㎥の石炭灰処分が必要であり、将来的には再
生可能エネルギー設備等のための用地として活用ができることから、中部電力より新しい灰捨場候補地を港湾計画
に組入れてほしいとの要請がある。
なお、再生可能エネルギーについては、従来からの低炭素社会実現に向けた重要性に加えて、平成 23 年 3 月 11
して平成 30 年前半までを予定しており、それ以降は新たな受入先が必要となる。
日の東日本大震災以降、エネルギー政策の面からもその重要性が増していることから、再生可能エネルギー設備用
地として利活用ができる大規模な土地の確保が重要となってくる。
図 石炭灰の埋立量・有効利用量の推移
中部電力碧南火力発電所
碧南地区(中電 4 工区)
・面積:49.1ha(工事中)
・産業廃棄物:4,390 千㎥
武豊地区(1 号地)
・面積:27.4ha(既定計画)
・産業廃棄物:2,900 千㎥
図 衣浦港における廃棄物処理場(中部電力石炭灰処分場)
中部電力の火力発電所から発生する年間約 30 万 m3 の焼却灰を受け入れる最終処分場の位置付けを検討する。
29
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