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携帯電話音声などへ 応用可能な高音質化技術
携帯電話音声などへ 応用可能な高音質化技術 九州工業大学 ヒューマンライフIT開発センター 教授 佐藤 寧 2008年10月15日 1 高域補間技術と、その背景 MP3やWMAなどのデジタル圧縮技術の普及によって、音楽を小型音楽プレーヤやデジタル 放送など様々なシーンで手軽に楽しめる様になりました。 しかし、圧縮された音は音質的に物足りなさや違和感のある音質となってしまいます。 この理由として、原音に含まれているはずの高音域や微小音が圧縮によって失われてしま っているからです。 圧縮音楽という便利なインフラを活かしながら、もっと原音に忠実な音を再現することで、 「高音質」を求める多くの音楽マニアが増えており、この要望に応えることで製品の差別化 を図ることができます。 2 3 従来技術とその問題点 ・既に実用化されているものには、16KHz~ 22KHzを対象にしたもので、22KHz以上 の補間は無い。 ・周波数シフト方式やエンコード側で付加情報 を付ける方式が主流。 (互換性、単一波形) 従来技術の高域補間 4 従来技術とその問題点 (MP3-PRO) 5 他の高域補間方式 6 7 九工大方式の特長・従来技術との比較 従来技術の高域補間 九工大方式の高域補間 8 九工大方式の高域補間(電話音源) 可聴域での 高域補間を実現 4KHz⇒7KHz 9 動作原理 音の発生:基本波+高調波 制限される周波数⇒高調波 ピアノの周波数特性 10 特長 • • • • • • • • 非常に軽い処理の演算(3MIPS程度~) メモリ・リソースを、ほとんど必要としない 20KHz以上補間で驚異の高音質再生 マルチチャネル対応 (ドルビー5.1CH) 携帯電話の音声高音質化が可能 短期間で製品化が可能 (既に搭載実績あり) 知的財権リスクが無い (製品搭載済) 音質調整ツールを用意 11 高域補間技術の応用 従来圧縮+高域補間 12 九工大の高域補間技術を搭載した製品 東芝 日立マクセル 13 1.各種オーディオ機器へ搭載 高域補間機能搭載 驚異の最高音質 192KHzの高域補間 14 2.車載オーディオ機器へ搭載 カーオーディオ・ナビ 驚異の最高音質 192KHzの高域補間 15 3.TVやビデオレコーダへ搭載 驚異の最高音質 192KHzの高域補間 16 4.携帯電話へ搭載 音楽ケータイ 高域補間機能 ・電話音声 ・音楽再生 17 5.音声合成に搭載 圧縮機能+録音編集合成 高音質 Hi-Fi 音声合成LSI 車載用機器(ナビなど) 18 想定される業界 • 想定されるユーザー 音響機器の製造メーカ (オーディオ、カーオーディオ、映像系) 携帯電話のコンテンツ企業 DSP関連企業(専用LSIなど) 補聴器メーカー 想定される市場規模 →1000億円以上の市場規模 19 想定される分野 • 小型ポータブル音楽プレーヤ • TV機器や録画機器などの高音質化 • カーオーディオ、カーナビの高音質化 • 携帯電話の音声/音楽の高音質化 • 高級オーディオ機器(SACDに迫る音質) • 補聴器の音質強調 • 小型音声録音機の高音質化 • 音声合成の高音質化 20 実用化に向けた課題 • 既に、製品化が行われている。 • さらに、低処理で動作するアルゴリズムを開発。 • 高域補間以外に中域音や低域改善機能。 • JAVAやブリュー上で動作する補間機能を開発中。 21 九工大方式を搭載するメリット • すでに製品化実績があり短期間で搭載が可能 • 完全ソフト処理より、ハードコストが発生しない • 携帯電話音声の音質改善が可能 • 評論家やネット上で高い音質評価を得ている • 既に採用実績があり、知財権の信頼性がある 22 本技術に関する知的財産権 • 発明の名称 :高域信号補間法および高域信号補間装置 • 出願番号 :特願2005-210124 • 出願人 :九州工業大学 23 お問い合わせ先 九州工業大学HITセンター 佐藤 [email protected] 24