...

活動の歩み - 経済産業省

by user

on
Category: Documents
18

views

Report

Comments

Transcript

活動の歩み - 経済産業省
活動の歩み
東アジア・アセアン経済研究センター))
(ERIA: 東アジア・アセアン経済研究センター
2009年9月
ERIAの基本コンセプト
○東アジア経済統合推進のため、政策研究・政策提言を行う国際的機関として2008年
6月3日に正式設立。
○東アジア地域の”Center of Excellence”として、域内幅広い関係者の意見・英知を
結集し、地域全体として取り組むべき実践的な政策を提言。
○政策研究事業、シンポジウム事業、人材育成事業の3つを柱をして活動。
○政策提言の他、地域で幅広く成果を共有するシンポジウム事業を実施。
東アジア経済統合推進への知的貢献
東アジアサミット
トップダウンで指示
ビジョン、政策を提言
ERIA理事長
ディン・ヴァン・アン
ディン
ヴァン アン
(ベトナム中央経済
管理研究所所長)
ASEAN(事務局)
ASEANの役割を支援
ERIA事務総長
西村 英俊
東アジア・アセアン
経済研究センター
国際機関
政府機関等
(ERIA)
域内
各国政府
産業界
研究機関
シンクタンク
アセアン事務総長
スリン・ピッスワン
(ERIA理事)
2
設立までの経緯
2006年4月:「グローバル経済戦略」発表
・日本が「東アジア版OECD構想」を提唱し、その第一歩として政策研究機関の設立を提案。
その後、グローバル戦略、経済成長戦略大綱にも盛り込まれ、「骨太の方針2006」で政府方針とし
て決定。
2006年8月:ASEAN関連経済大臣会合
・ASEAN関連経済大臣会合にて、日本がERIA設立を提唱。
2007年11月:第3回東アジア首脳会議
・シンガポールで開催された第3回東アジア首脳会議にて、各国首脳が正式設立に合意。本拠地は
暫定
的にジャカルタのASEAN事務局内に設置。
2008年6月:ERIA設立総会
・6月3日、ASEAN事務局において、スリン・ASEAN事務総長主催で設立総会を開催。本格的な研究
活動
を開始。
2008年8月: ASEAN関連経済大臣会合
・日本より、ERIAの看板プロジェクトとして「東アジア産業大動脈構想」を提案、各国から了承。
2008年9月: ERIA開所式
・9月17日、ジャカルタで、ERIA開所式を開催。
設立後の経緯
2007年11月 : 東アジアサミット(シンガポール)
●東アジアサミット(ASEAN10ヵ国・日中韓印豪NZ)にて、日本からの提案に基づき、
東アジア全ての首脳がERIAの正式設立に合意。
【参考】第3回東アジアサミット議長声明・抜粋(2007年11月)
13. We agreed to the establishment of the Economic Research Institute of ASEAN and East Asia (ERIA) to
be accommodated temporarily at the ASEAN Secretariat. We welcomed the report submitted to us by the
Expert Group, which focuses on research topics of strategic interest to the EAS countries. We encouraged
the Expert Group to continue its research work and we looked forward to practical policy recommendations
to further regional integration and strengthen partnerships in East Asia.
2008年6月3日 : ERIA設立総会開催、事業本格稼働
2008年8月7日 : 東アジアエネルギー大臣会合(泰)
2008年8月28日 : 東アジア経済大臣会合(星)
2008年9月17日 : ERIA別館開所式
2008年12月30日 : ERIA国際機関性承認
2009年6月3日 : 東アジアサミット共同声明(泰)
2009年7月29日 :東アジアエネルギー大臣会合(緬)
2009年8月15日 :東アジア経済大臣会合(星)
4
設立理事会
● 2008年6月3日、アセアン事務局にて、東アジア16ヶ国の理事の参加を得て開催。
ERIAは研究活動を本格化。
ERIA 理事会メンバー
設立宣言概要
1.東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)は、
当面の間、アセアン事務局に設置される。
2. ERIAは、独立した研究機関として、政策立案プ
ロセスと強固な紐帯を維持しつつ、首脳会合、閣
僚会合等における政策ニーズを満たす具体的な
僚会合等における政策ニ
ズを満たす具体的な
政策提言を行う。
3. ERIAは、高い研究水準を堅持し、産官学の3者
により政策を議論し、さらに、市民社会との相互
理解を構築する場を提供する。
4. ERIAは、域内の格差を是正し、発展途上の国
における政策立案・研究能力の向上を図る。
2008年6月3日、アセアン事務局にて
5. ERIAは、ASEAN及び東アジア地域の公共財
として、経済分野の研究の共通プラットフォーム
を構築するとともに、世界の優れた研究機関や
国際機関との協力を促進し、地域の経済統合を
世界に向けて開かれたものにする。
5
ERIA理事会メンバー
● ERIAの最高意思決定機関として理事会を設置。
● 16カ国の代表として、研究者、政策担当者、民間のハイレベル人材が参加。加えてASEAN事務局
長が参加。
ERIA理事会メンバー
ベトナム
(理事長)
ディン・ヴァン・アン
ベトナム中央経済管理研究所所長
ブルネイ
リム・ジョク・ホイ
外務貿易省次官
経済財政次官、
カンボジア アウン・ポーン・モニロット 国家高等経済委員会委員長、
ASEAN賢人会議メンバー
国家開発計画庁長官顧問、
インドネシア ジュナイディ・ハディスマルト 元国家開発計画庁長
官、
元インドネシア大学経済学部長
エネルギー・鉱業大臣、
スリヴォン・ダラヴォン
ラオス
前国家計画投資大臣、元商業大臣
シンガポール トニー・チュー
タイ
アジア・リソース・コーポレーション会長、
シンガポールビジネス連盟会長
ピサヌ・リエンマハサーン 商業省副次官
オーストラリア ジョン・マクファーレン
元ANZバンキング・グループCEO、
元オーストラリア銀行協会会長
中国
張蘊嶺
中国社会科学院学部委員
国際研究学部主任
インド
ラタン・タタ
タタグループ会長
日本
奥田碩
トヨタ自動車株式会社取締役相談役
韓国
趙錫来
韓国全国経済人連合会会長
ヒョースン社会長
マレーシア アズマット・ビン・カマルディン
UNWホールディングス会長、
貿易産業省元次官
ミャンマー
ダウ・ライ・ライ・ティエン
国家計画経済開発省計画局長
ニュージーランド ジョン・ウッド
元駐米特命全権大使、
カンタベリー大学教授
フィリピン
ラモン・ケサダ
アジア太平洋大学プログラムディレクター
アセアン事務局
アセアン事務総長
スリン・ピッスワン
6
ERIAの国際機関性の承認
● 2008年12月30日、東アジアサミットの事務局としてのASEAN事務局と、インドネシ
ア政府間で、ERIAを国際機関として位置づける正式合意が成立。
●免税措置その他の外交特権の付与の根拠が確立。
ASEAN事務局とインドネシア政府の交換公文
スリンASEAN事務総長の書簡 (12月23日)
ハッサン尼外務大臣の書簡 (12月30日)
・・・ASEANは、・・・国際機関としてのERIAの活動を円
滑化することが必要不可欠であると信じております。・・・
この観点から、ERIAは、独立かつ完全な法人格を与え
られることが必要不可欠です。・・・この文書を、貴職の
回答と併せ、国際機関としてのERIAの設立に関するイ
ンドネシア共和国政府とASEAN事務局の合意を構成
するものとすること、及び、貴職の回答の日付を以て発
効するものとすることを、謹んで提案いたします。
・・・私は、謹んで、インドネシア政府を代表し、上記の調
整結果を確認し、また、閣下の文書と本文書がERIA設
立に関する合意を構成するとみなされるものとし、これ
が本回答の日付を以て発効するものとすることに合意い
たします。
7
学術諮問会議の開催
● 2009年5月18日、東アジア域内の指導的な学術研究者9名による学術諮
問会議を開催。
●ERIAの08年度研究事業の評価と、09年度研究事業計画案を取りまとめ。
議長:ハディ・スサストロ(インドネシア CSIS 上級フェロー)
ピーター・ドライスデール(豪州 オーストラリア国立大学名誉教授)
モハド・ラズワン・ビン・アブ・ハリム(マレーシア 金融調停委員会)
ゲリ ホ ク(NZ ウェリントン・ビクトリア大学
ゲリー・ホーク(NZ
ウ リ ト ビクトリ 大学 政策大学院長)
ハンク・リム(シンガポール SIIA 研究部長)
ハン・チュオン・ナロン(カンボジア 国家経済委員会 事務局長)
ラジェンドラ・クマール・パチャウリ(インド TERI 事務局長)
白石 隆 (日本 アジア経済研究所所長)
余 永定 (中国 中国社会科学院世界経済政治研究所所長)
8
ERIA研究機関ネットワーク
●ERIAは常時、域内各1カ国に1つの研究協力機関による研究機関ネットワーク
を持つ。ERIAの学術活動に強みを発揮。
オーストラリア
ブルネイ
カンボジア
中国
インド
インドネシア
日本
韓国
ラオス
マレーシア
ミャンマー
ニュージーランド
フィリピン
シンガポール
タイ
ベトナム
オーストラリア国立大学クロフォード校 (ANU)
ダルサラーム政策戦略研究所 (BDIPSS)
カンボジア協力平和研究所 (CICP)
中国社会科学員アジア太平洋研究所 (CASS)
発展途上国研究情報システム (RIS)
インドネシア戦略国際問題研究所(CSIS)
日本貿易振興機構アジア経済研究所(IDE−JETRO)
対外経済政策研究員 (KIEP)
ラオス国立経済研究所 (NERI)
マレーシア経済研究所 (MIER)
ヤンゴン経済大学 (YIE)
ニュージーランド経済研究所(NZIER)
フィリピン開発研究所 (PIDS)
シンガポール国際問題研究所(SIIA)
タイ開発研究所 (TDRI)
ベトナム中央経済管理研究所 (CIEM)
9
ERIAの研究活動
● 政策研究事業の3つの柱として、「経済統合の深化」、「発展格差の縮小」、「持続可
能な経済成長」を選択。2008年政策研究事業を実施・完了。
● ERIAは、幅広い政策研究に基づき、実用的な政策提言を行うことで、東アジア関係
者の政策議論に貢献。また、東アジア地域及び世界の研究者や研究機関と建設的
に協力しつつ、影響力ある研究センターとして学術的議論をリード。
● 2008年のプロジェクト例:(1)東アジア産業大動脈構想、(2)環境とエネルギー安
全保障
東アジア経済統合
経済統合の深化
経済統合の深化
発展格差の縮小
持続可能な経済成長
東アジア地域・各国経済の現状・将来見通しに関する基礎的調査
10
Fly UP