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特定外来生物法の施行
特定外来生物法の施行 −特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律− 1.法の目的 特定外来生物の飼養、輸入等について必要な規制を行い、特定外来生物による生態系、人の生命若しくは身体又は農 林水産業に係る被害を防止する。 (平成 17 年6月1日施行、平成 18 年2月1日政令一部改正(対象動植物追加) ) 2.規制対象と輸入規制のスキーム 特定外来生物 未判定外来生物 生態系等に係る被害を及ぼし、又は 及ぼすおそれのある外来生物を政令 で指定 主なもの:アライグマ(農林水産業への 被害) ・カミツキガメ(人の生命・身体へ の被害) ・オオクチバス・モクズガニ(上海ガ ニ) (水産業への被害) ・キョクトウサソリ(人 の生命・身体への被害) 等 ↓ 学術研究等の目的で飼養等の許可を 受けた者でなければ輸入できない。 (原則輸入禁止) (法第7条) ↓ 他法令確認: ・ 環境大臣の飼養等許可書 ・ 種類名証明書 の名称が一致していること及び飼養 等許可の数量を超えていないか確認 生態系等に係る被害を及ぼす おそれがあるかどうか未判定 の外来生物 主なもの:マカカ属のサル・リス属の リス・サンフィッシュ科の魚類等 ↓ 輸入する場合には事前に主務大 臣に対する届出が必要。 主務大臣 は生態系等への被害を及ぼす可 能性について6か月以内に判定 し、判定結果を届出者に通知。 (法第 21 条∼23 条) ↓ 他法令確認: 輸入の該非について環境大臣 の判定結果通知を確認、 種類名証明書添付生物 特定外来生物又は未判定外来 生物と外見上容易に区別がつ く生物以外の生物 主なもの:アライグマ属全種・リス 科全属全種・サソリ目に含まれる サソリ全種等 ↓ 輸出国の政府機関等が発給し た種類名を証明する書類(種類 名証明書)を添付しなければ輸 入できない。 (法第 25 条第2 項) ↓ 他法令確認: 種類名証明書に記載されてい る名称により、特定外来生物 及び未判定外来生物でないこ とを確認 留意事項 ・大阪税関管内における輸入指定官署は関西空港税関支署のみ ・規制対象植物については、植物防疫所において確認を実施し、確認結果が税関に書面で通知される。 3.種類名証明書として利用できる書類(省令第 31 条) 第1号関係 感染症予防法や植物防疫法等に基づく輸出国政府機関発行の証明書(各検疫所で原本照合されたもの) 第2号関係 外国政府機関等が発行した証明書(検疫機関が発給した衛生証明書や種類名証明書を発給できる機関として環 境省から事務連絡された機関による証明書等) 政府機関と同等の知見を有するものとして告示指定された外国の博物館、試験研究機関等 主務大臣が登録した国内機関(現在、 (財)自然環境研究センターが指定) 第3号関係 第4号関係 ※ これは職員向けに概略を示したものであり、外来生物法の詳細に関するお問い合わせは下記までお願いします。 環境省自然環境局野生生物課 外来生物対策チーム ℡:03−5521−8347