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CX-5/KE2FW〔エアバッグセンサ〕

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CX-5/KE2FW〔エアバッグセンサ〕
リペアインフォメーション
書簡 No.
RI-13-0028
件名
エアバッグセンサ
調査対象
メカニカル
車名
マツダ CX-5
型式
KE2FW
年式
平成24年
1/10
エアバッグ
マツダ CX-5(KE2FW)の場合、前面および
側面衝突時の乗員保護装置として、運転席・助
手席エアバッグ、運転席・助手席プリテンショ
ナシートベルト、運転席・助手席サイドエアバ
ッグ、左右カーテンシールドエアバッグが標準
装備されています。
これら各エアバッグ構成部品を展開および作動させる際の衝撃を感知する各エアバッグセ
ンサおよびエアバッグ構成部品を統括する SAS コントロールモジュールについて紹介しま
す。
(写真 1)
リペアインフォメーション
2/10
前面衝突時の衝撃を検知するセンサ
クラッシュゾーンセンサ
取外作業要領・締結部
この車両のクラッシュゾーンセンサ(以下、フロントエアバッグセンサ)は、ラジエータ
サイドサポートに左右 1 つずつ取付けられています。
【参考】
フロントエアバッグセンサは、運転席、助手席エアバッグおよびプリテンショナシー
トベルトが展開または作動した場合(どちらか一方が作動した場合も含む)
、外観上
異常がなくても新品に交換する。
1. エンジンスイッチを OFF(LOCK)にする。
2. バッテリマイナスターミナルを取外し、1 分以上待機する。
【注意】
・ エアバッグおよびプリテンショナシステムはバックアップ電源を備えてい
るため、バッテリターミナルを切離してから 1 分以内に作業を行うと誤作動
する恐れがある。
・ バッテリターミナルを切離すと、パワーウインドウシステムの初期位置がリ
セットされ、オート操作が無効になるため、再接続時に初期設定を行う。
・ バッテリターミナルを切離すと、時計表示およびオーディオシステムのメモ
リがリセットされるため、切り離し前に設定を確認し、再接続時に切り離し
前に確認した内容を再設定する。
・ バッテリターミナルを切離すと、タイヤ空気圧警報システムの検出精度が低
下するため、再接続時にタイヤ空気圧警報システムの初期化を行う。
・ バッテリターミナルを切離すと、PCM 内の特定の情報が消去され、i-stop
が正常に作動しなくなるため、再接続時にバッテリ状態初期学習(i-stop 学
習)を行う。
3. フロントバンパ(赤で色付けした部品)
を取外す。
(写真 2)
リペアインフォメーション
3/10
【参考】
フロントエアバッグセンサは、赤○部に左右そ
れぞれ 1 つずつ取付けられています。
(写真は、作業途中のためフロントパネルグル
ープの取外状態です)
4. フロントエアバッグセンサに接続され
ているコネクタ(黄色△部)を切離す。
(写真 4 は、左側のエアバッグセンサで
す)
5. フロントエアバッグセンサを固定して
いるボルト(赤○部)を取外す。
(写真 4)
6. フロントエアバッグセンサを車両より
取外す。
車両から取外したフロントエアバッグセンサ(写真
5)
車両から取外したフロントエアバッグセンサ
リペアインフォメーション
4/10
側面衝突時の衝撃を検知するセンサ
サイドエアバッグセンサ No.1
取外作業要領・締結部
この車両のサイドエアバッグセンサ No.1 は、左右 B ピラーロアトリム内部に 1 つずつ取
付けられています。
【参考】
サイドエアバッグセンサ No.1 は、サイドエアバッグまたはカーテンエアバッグが展
開した場合(どちらか一方が作動した場合も含む)
、外観上異常がなくても展開した
側のサイドエアバッグセンサ No.1 を新品に交換する。
1. エンジンスイッチを OFF(LOCK)にする。
2. バッテリマイナスターミナルを取外し、1 分以上待機する。
(注意事項に関する内容は、クラッシュゾーンセンサと同様のため省略します)
サイドエアバッグセンサ No.1 を取外すには、写真 6 の赤で色付けした部品を①から⑤の手
順で取外す必要があります。
(作業は右側を紹介します)
3. フロントスカッフプレート(写真 6 の①)
を取外す。
4. リヤスカッフプレート(写真 6 の②)を
取外す。
5. ウェザストリップ(写真 6 の③および④)
を作業上必要な範囲分外す。
6. B ピラーロアトリム(写真 6 の⑤)を取
外す。
7. サイドエアバッグセンサ No.1 に接続さ
れているコネクタ(青△部)を切離す。
(写真 7)
8. サイドエアバッグセンサ No.1 を固定し
ているボルト(赤○部)を取外す。
(写真 7)
9. サイドエアバッグセンサ No.1 を車両よ
り取外す。
リペアインフォメーション
5/10
車両から取外したサイドエアバッグセンサ No.1(写真 8)
側面衝突時の衝撃を検知するセンサ
サイドエアバッグセンサ No.2
取外作業要領・締結部
この車両のサイドエアバッグセンサ No.2 は、左右トランクサイドトリム内部に 1 つずつ
取付けられています。
【参考】
サイドエアバッグセンサ No.2 は、サイドエアバッグまたはカーテンエアバッグが展
開した場合(どちらか一方が作動した場合も含む)
、外観上異常がなくても展開した
側のサイドエアバッグセンサ No.2 を新品に交換する。
1. エンジンスイッチを OFF(LOCK)にする。
2. バッテリマイナスターミナルを取外し、1 分以上待機する。
(注意事項に関する内容は、クラッシュゾーンセンサと同様のため省略します)
リペアインフォメーション
6/10
サイドエアバッグセンサ No.2 を取外すには、写真 6 の赤で色付けした部品を①から⑤の手
順で取外す必要があります。
(作業は右側を紹介します)
3. トランクマット(写真 9 の①)を取外す。
4. トランクボード No.1(写真 9 の①内部に
格納されている②)を取外す。
5. トランクボード No.2(写真 9 の①内部に
格納されている③)を取外す。
6. ウェザストリップ(バックドア部:写真 9
の④)を必要範囲分外す。
7. トランクエンドトリム(写真 9 の⑤)を取
外す。
8. リヤスカッフプレート(写真 9 の⑥)を取
外す。
9. ウェザストリップ(リヤドア開口部:写真
9 の⑦)を必要範囲分外す。
10. トランクサイドトリム(写真 9 の⑧)を取
外す。
11. サイドエアバッグセンサ No.2 に接続され
ているコネクタ(青△部)を取外す。
(写真 10)
12. サイドエアバッグセンサ No.2 を固定して
いるボルト(黄色○部)を取外す。
(写真 10)
13. サイドエアバッグセンサ No.2 を車両より
取外す。
車両から取外したサイドエアバッグセンサ No.2(写真 11)
リペアインフォメーション
7/10
エアバッグ構成部品を統括するコンピュータ
SAS コントロールモジュール
取外作業要領・締結部
この車両の SAS コントロールモジュールは、センターコンソール下部に取付けられてい
ます。
【参考】
・ SAS コントロールモジュールは、エアバッグ構成部品が展開または作動した場合、
外観上異常がなくても新品に交換する。
・ 新品部品の SAS コントロールモジュールには車両の仕様情報が記憶されていない。
このため、SAS コントロールモジュールを取替える場合には、M-MDS(マツダ純
正外部故障診断機)を使用して取替前の車両の仕様情報を読出し、取替後に車両
の仕様情報を書き込む。
・ SAS コントロールモジュールを取替または脱着を行った場合には、DSC 関連部品
のセンサ初期化を行う必要がある。
1. SAS コントロールユニットを取替える場合は、コンフィグレーション(車両の仕様
情報読出し)を行う。
2. エンジンスイッチを OFF(LOCK)にする。
3. バッテリマイナスターミナルを取外し、1 分以上待機する。
(注意事項に関する内容は、クラッシュゾーンセンサと同様のため省略します)
SAS コントロールモジュールを取外すには、写真 12 の赤で色付けした部品を①から④の手
順で取外す必要があります。
4. フロントコンソールとシフトパネル(写
真 12 の①)を一体で取外す。
5. アッパパネル(写真 12 の②)を取外す。
6. リヤコンソール(写真 12 の③)を取外
す。
7. パーキングブレーキレバー(写真 12 の
④)を取外す。
リペアインフォメーション
8/10
8. SAS コントロールモジュールに接続さ
れているコネクタ 3 つ
(青△部)
を外す。
(写真 13)
9. SAS コントロールモジュールを固定し
ているナット 3 個(赤○部)を取外す。
(写真 13)
車両から取外した SAS コントロールモジュール(写真
14)
コントロールモジュール
SAS コントロールモジュール取付後に必要となる作業
DSC 関連部品のセンサ初期化
1. タイヤ空気圧を点検し、不具合のある場合には調整する。
2. ホイールアライメントを測定し、不具合のある場合には調整する。
3. M-MDS を車両に接続する。
4. M-MDS の車両識別後、以下の順で選択する。
(1) 「シャシ」
(2) 「ABS/DSC」
(3) 「センサ初期化」
5. 画面メニューから以下の項目を選択する。
・ 「横方向加速度センサ」
・ 「ヨーレートセンサ」
・ 「縦方向加速度センサ」
リペアインフォメーション
9/10
6. M-MDS に表示される指示に従い作業を行う。
7. 車両を走行させる。
8. 5 分以上走行して、DSC システムに異常がないことを確認する。
SAS コントロールモジュール コンフィグレーション(読出し/書込み)
【参考】
コンフィグレーションを行う場合は、交換前の SAS コントロールモジュールから車両
の仕様情報を読み出す必要があるため、SAS コントロールモジュールを取外す前に
M-MDS を車両に接続し、車両識別を行う。車両の仕様情報は、車両識別時、一時的に
M-MDS に保管されます。
〔取替前に車両情報の読取りが行えない車両の場合、取替後に M-MDS 内にあるアズ
ビルトデータ(工場出荷状態の車両データ)を使用して車両使用を書き込む。〕
1. M-MDS を車両に接続する。
2. M-MDS の車両識別後、初期画面から以下を選択する。
・ 「モジュールプログラミング」
3. 画面メニューから以下の順で選択する。
(1) 「コンフィグレーション/PM」
(2) 「RCM」
4. 画面の指示に従いコンフィグレーションを行う。
【注意】
コンフィグレーションを行うと一時的に SAS コントロールモジュールと
CAN ラインに接続されているコントロールユニットとの CAN 通信が途絶
え、通信エラーのサービスコードが検出される場合がある。コンフィグレー
ション実施後に CAN ラインに接続されている全てのコントロールユニット
のサービスコードを確認し、サービスコードが検出されている場合は消去す
る。
5. CAN ラインに接続されている全てのコントロールユニットのサービスコードを確
認する。
・ サービスコードが記憶されている場合は、サービスコードを消去する。
・ サービスコードが消去されれば、正常にコンフィグレーションは行われてお
り、作業を終了する。
・ サービスコードが残っている場合は、サービスコードに従った故障診断を行
う。
リペアインフォメーション
10/10
エアバッグ構成部品の車両取付け後作業
1. 運転席エアバッグが確実に取付けられていることを確認する。
2. エンジンスイッチを ON またはエンジン始動状態にする。
3. エアバッグ警告灯/プリテンショナ警
告灯(水色○部)が、約 6 秒間点灯し、
その後消灯することを確認する。
(写真 15)
・ エアバッグ警告灯/プリテンショナ警告灯が正常に作動しない場合には、ダイア
グノシスシステムを点検し、エアバッグシステムを点検する。
4. バッテリターミナル再接続時の再設定を行う。
【参考】
バッテリターミナル再接続時には、下記 5 つの作業が必要となります。
・ パワーウインドウシステムの初期化
・ 時計表示の再設定
・ オーディオシステムの再設定
・ タイヤ空気圧警報システムの初期化
・ バッテリ状態初期学習(i-stop 学習)
〔マツダ CX-5(KE 系) サービスインフォメーション(整備書)参考〕
以上
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