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き美方がまたプ ムのようである。 き菓方エキス剤 を導入する開業医も
ャ み′ ″レ /2 と答 えるか ら,問 診 は踏み込んだ方が よい。 働 き盛 りの男性 が ,健 康診断 で肝障害 (GOT85, GPT136, 7‐GTP124)と 高尿 酸 血 症 (尿酸 90) を指摘 され,相 談 に来 た。 これ とぃ った 自覚症状 はない。体格 は太 っていて (体重90kg)暑 が りの 汗 か き。 アル コー ル は少 々た しなむ程 度 であ る。 ン欝 韻 ン :範 1霞欝響 軽 : 攣韻艦 欝鶉 鞘鋼雛繁 還 彗 難: ある指示 を出 して投 薬 はやめ に した。1カ 月後 に ― GTP40,尿 駿 検 査 す る と,GOT45,GTP60, γ 65に 減少 して いた。この指示 は簡 単 な こ とで,肉 , 油 を控 えて,運 動 を勧 めただけであ る。 体重 は 5 kg減 っていた。 漢方が またブームの ようである。漢方エキス剤 を導入す る開業医 も増 えて来てい る。大学では, いつ の時代 の健康法 も,何 か を摂 るこ とを盛 ん に喧伝 す る。何 か を捨 てるこ とはマス コ ミに潮‖ 染 寺沢捷年先生達 のご尽力 によ り,医 学教育 に漢方 まない よ うだ。 バ ブ ルが弾 けた と言 って も,飽 食 が取 り入れ られる時代 になった。往年の先達の願 の時代 ,健 康 に も金 を惜 しまぬ 時代 になった。 いがかなえられつつある。ただここで問題 なのは, 最近,温 め る と病気が治 る とい う健康法 が話題 漢方生薬 の供給が,需 要 に追いつかな くなる心配 になって い る。確 か に高熱 を発す る とリ ンパ 球 が である。品薄になれば,通 常 の市場原理 では漢方 増 えて病原微生物 を駆 除で きる。痛 の温 熱療 法 も 生薬の値段 は高 くなるはずだが,保 険点数は更に 低 く押 さえられてい る。粗悪品が出回 らないこと あ る。温 め る と血 の循環が よ くな り,諮 病が癒 え を願 うのみである。 にはそれが妥 当であろ う。抗病力 の ない 人 には, そんなことを考えていると,漢 方薬 を出す こと が もったいな く思われる息者が訪れる。 傷寒論 でい う陰病 の処方 で対処せ ざるを得 ない。 ることもあ る。差 し迫 って 自 ら温 め る力 が弱 い 人 しか し,病 気 で はな く,疾 病予 防 のため に温 め続 ある中年 の女性 は,高 血圧 と腰痛 で,他 院にて ける生活 は,果 た して健康 的 と言 えるだ ろ うか ? 降圧剤一 日2錠 と鎮痛剤 を処方 されてい る。ここ 治療 と予 防は必ず しも同 じではない。予 防接種 を 数 力月,膝 が痛んで正座ができな くなった。長 く 見 て もそ のこ とが分か る。軽 い発病 を促 して ,抵 歩 くと両股 と両下腿が張 って痛 んで くる とい う。 体格 はや ゝ太 りぎみで色 白。寒が りで汗 か きであ 抗 力 を引 き出 して い るので あ る。 戦 後 問 もな い る。血圧142/72。よく見かける症状 で,い つ もな いつ も寒 々 し,子 供達 は鼻水 を垂 らし,ア カギ レ, ころ,食 事 は粗 末であ り,空 調 もなか った。 冬 は ら防巳黄替湯加減方で確実 によくなる症例だが, 霜焼 けが ひ どか つた。 しか し,寒 さに対す る抵抗 ある指示 を出 して,薬 を出すことをやめた。 1週 力 は養 われたのであ る。冬 は温 か くあ りた い と願 間後 に現れた息者 は,尿 量 も増 え,体 車 05kg減 少 し,膝 の痛み も半分以上 よくなった,不 思議だ と首 をか しげている。 さて,わ た しは どんな指示 服す る力 を失 った。暖房 の効 き過 ぎた車両 に乗 っ を出 したで しょうか ? 思 う。冷 蔵庫や クー ラー の普及 で快 適 に夏 を過 ご 消炎鎮痛剤 や温めて発散する薬は,一 時 は痛み を止めるが,発 汗 (または利尿)に よって筋肉痛 が出現 した り,関 節腫脹 を残す。多 くの降圧剤 も う。 しか し現代 は,暖 房完備 のため に,冷 え を克 て風邪 を引 くこ ともあ る。夏 は涼 し くあ りた い と せ ることになった。 しか し冷気 の摂 り過 ぎで,冷 えにや られ る と同時 に,暑 さに対す る抵抗力 を も 失 った。 もちろ ん昔 は,貧 しさや栄養 失調 に基 づ 同 じ傾向がある (私論 「 鎮痛解熱剤 の東洋医学的考 漢方の臨床』誌1999年,第46巻 ・第 1号 参照)。 察」『 ほ どなか った。 動 きもせず に,冷 えにはただ外 か また,甘 い ものは,身 体 に水分 を貯留する。そ こ ら内か ら温 めれ ば よい とい うものではない。 自ら で,消 炎鎮痛剤 を中止 し,降 圧剤 は夜の服用 を止 め,甘 い ものを控 えるように指示 したのである。 温 め る力 を養 うこ とが肝要である。 絶食 ・少食健康法 の指導者 ,甲 田光雄先生 は, よく「 甘 い ものは食べ ていません」と言 う息者がい 冷 え性 には冷水浴 を,生 菜食 を と提唱 して い る。 るが,「 果物 は ?」と尋ね ると,「 果物 は大好 きですJ 反発す る 自然治競 力 に期待 して い るのであ る。長 22 (310) く病気 はあ ったが ,成 人病や 自律神経失調症 は今 漢方研 究