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晴れたらいいね

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晴れたらいいね
「
富士山を夢にみる
晴れたらいいね
2014/1月号
しっとりとした雪がしんしんと
降りつもる年明け。台所へ行くと、
「おもち、あるでな」と、祖母がひと言。
机の上には鏡開きをした鏡もち。
お雑煮はお正月にいただいたし、
トースターで焼いて砂糖醤油がいいかな、
それとも、もちおじや(雑炊)?
年末の「歳の大市」で買った小豆を
炊いて、甘~いぜんざいも美味しそう。
年神さまが宿るといわれる、鏡もちを
いただくと、寒い冬も元気に過ごせる気がします。
挿絵:日本絵手紙協会 公認講師
二永由美子氏 (南砺市在住)
ついでに体重も元気に記録更新するので、毎朝の雪かきにも気合いが入るんですよね……。
富山 のおもちといえば、こりもち(寒もち)も定番です。
おもちを薄く切り、わらで編んで自然乾燥させたこりもちは、何か月も保存がきくので、
食べどきが決められず、つるしてある軒下でソワソワ。
思い切って昆布入りのこりもちを数枚外し、電子レンジにかけると、
みるみるふくらんで、小腹が空いたときやヘルシーなおやつに。
油で揚げても美味しいこりもちは、ふくらむ様子が子どもたちにも受けがよいんです。
こりもちは黒豆、えび、ごま、よもぎのほか、
最近はパプリカや紫いも、カレーを練り込んだ味もあるとか。
ユネスコの無形文化遺産に登録された「和食」とともに、見直したいもののひとつです。
年末 に限らず、地元の人々はおめでたいことがあると、もちつきをしたがります。
おもちはお米、お米は神様からのいただきもの。お正月から山ほどおもちを食べるのに、
寒の入りになるとまた恋しくなるのは、なぜでしょうね。
「
↓来年の干支、午。
「富山干柿」の名で知られる干し柿。
ほたっと甘くてジューシーな半生のあんぽ柿。
年末の贈答品として、地元民のおやつとして、
濃厚でやみつきになる味わいです。
干し柿づくりは10月下旬からスタートし、
仕上がりまで約1ヵ月。12月末にはほとんど
出荷されるそう。対してあんぽ柿は、
11月の最終土日あたりに袋詰めされます。
「今年は急に寒なったから、形が欠けやすてなぁ」
と農家さん。機械化が進んでも、干し柿、あんぽ柿
だんだんと冬の気配が感じられる時季、
づくりは天候次第。柿の木の手入れから、
南砺市の福光、城端地域で干し柿とあんぽ柿の生産が始まります。
干し場の湿度調節まで、なかなか手がかかるようです。
南砺市でおもに加工されているのは平種とよばれている「平種なし柿」、
作り手のカンもあるのか、家で渋柿をむいて干しても、
そしてこの地方独特の「三社柿」。11月中旬、知り合いの農家さんちに
農家さんが作るような、きれいな干し柿には、
おじゃますると、敷地内で収穫された、箱いっぱいの柿が順番を待っていました。
なかなかならないんですよね。
南相馬こどものつばさ
まず、ヘタの一部分を残し、上部を切り取られた柿は、
空気が一層冷えこむ12月上旬、改めて
ピーラーの付いた機械にかけられます。しゅるしゅると
訪ねてみると、ガラス張りの柿専用の干し場で、
リズムよく皮がむけると、つややかな実が登場。
干し柿の手もみが行われていました。
皮部分が残っていないか、一つひとつ確かめます。
やまぶき色の柿すだれも、次第にきれいな飴色に。
ここまでの工程は、干し柿もあんぽ柿も同じです。
ところで、平種と三社柿を並べてみると、
↑昔は甘干し柿と呼ばれて
いたあんぽ柿。遠赤外線
でじっくりと仕上げます。
サイズのちがいにびっくり。
←皮は田んぼにまくことも。
この皮を干して粉末状に
したものを養豚の飼料に
するところも。
三社柿のサイズは3Lや4Lなどがあり、
5Lは1個500円以上もするとか。
↑細面の「三社柿」と、
丸くて平たい「平種なし柿」。
干し柿とあんぽ柿のちがいは、乾燥の方法。
味も、種がなくあっさりとして食べやすい
↑乾燥の具合や、やわらかさを
見ながら手もみします。
実際は素早い手さばき。
平種に対し、しぶの強い三社柿は
濃厚でツウ好みの味です。
干し柿は、ヘタ部分にヒモをくくり、
�
干
�
柿
�
�
�
�
柿
�
2対にして竹の筒につり下げます。
これを天日干しや、練炭で乾燥させ、
その間に数回の手もみをして仕上げます。
←ドライフルーツの
ように縮む干し柿
でも、三社柿(右)は
このボリューム。
↑干し柿用のガラス張りの建物。
普段は子どもの自転車置き場や
洗濯場としても活躍。
白雪のような粉がふいたら食べごろです。
あんぽ柿は、そのままトレイに並べ、
遠赤外線の乾燥機にかけます。特にしずくの
形を逆さにしたような三社柿は、向きを
こうしてできた干し柿やあんぽ柿は、
変えたり倒したりして、まんべんなく
お茶うけにはもちろん、お正月用のなますに
干し柿を刻んで入れたり、大胆にブルーチーズやレーズンバターと合わせたり、ラム酒に
遠赤外線のヒーターを当てるのに気を遣うとか。
すると半生状態のほたっとした
あんぽ柿ができあがります。
↑干し柿用の柿は、木から枝の方向に
むかってもぐのがコツ。
柄と枝の一部を残して、干すための
ヒモをくくりつけます。
漬けても絶品。「これが終わらんと、正月がこんがいわ」と話す農家さんの
明るい笑顔が、何世代にも受け継がれる美味しさの秘密なのかもしれません。
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