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平成 25 年度 あいち緑のカーテンコンテスト 学校部門 最優秀賞:豊田
平成 25 年度 あいち緑のカーテンコンテスト 学校部門 最優秀賞:豊田市立若林西小学校 緑のカーテンの大きさ アサガオ 設置場所・方法 設置場所: 南側 植付方法: プランター 幅 10m×高さ 3m ゴーヤのカーテン 幅 40m×高さ 4.5m ゴーヤのトンネル 幅 2.8m×奥行き 6m×高さ 2.5m 植物の種類 ゴーヤ、アサガオ ・設置方法 風雨の影響を受けやすい校舎南面の全体に設置するため、竹で骨 組みを作り、その上にネットを張った。また、ゴーヤトンネルは鉄 製の支柱(8本)を骨組みにして設置した。76~90㍑のプラン ターを用意し、ゴーヤとアサガオの十分な育成を図るとともに、土 の重さを利用して、より頑丈な枠組みとなるようにした。 ・植物の選定 1年生は生活科と関連して、4 年生は環境学習と合わせた取組と して、小学生でも比較的育てやすく観察に適したアサガオ(1年生) とゴーヤ(4年生)にした。 ・育成方法 1工夫した点 児童が個々に育てるアサガオやゴーヤを決め、日常的に世話や観 ・設置方法 察ができるようにした。夏休みは当番制にして児童が水やりを行っ ・植物の選定 ている。また、地域コミュニティの環境委員から栽培方法を指導し ・育成方法 ていただき、土壌改良に努めた。 ・花や果実の活用 など ・花や果実の活用 自分のプランターで育ったゴーヤを児童が家庭に持ち帰り、調理 するなどして楽しめるようにしている。また、来校者へのお土産と しても活用している。 9月以降に地域講師や保護者の協力を得て、ゴーヤを使った調理 実習などを行い、食育とかかわらせた総合的学習の時間を計画して いる。 ・その他(地域との連携) 緑のカーテンの設置方法や栽培方法について、地域コミュニティ の環境委員から専門的な指導を受けた。また、設置の際にはPTA OB会の協力を得て竹で枠を組み、ネットを張り、プランタへの土 入れなどを行った。土日の水やりなどは、PTAの園芸委員・環境 委員の協力を得て行っている。 ・室内温度の低減、冷房使用量の低減、温暖化防止意識啓発 電気や水道、ガスなどを節約した経費の一部が返ってくるという 豊田市省エネ活動推進事業に参加した。ゴーヤとアサガオで50m の緑のカーテンを作りエアコンの使用を控えたり、プールの水を薬 品と補給水のバランスを調整して節約したりして、エコ還元金(エ コ活動に取り組んだ結果、節約した分のお金の一部)を、過去2年 間連続して豊田市からいただいている。 過去5年間の電気量(Kwh)は下記の表のようになった。本年度 の6、7月が昨年度より少し多くなったのは、扇風機が全教室に設 置したためと思われる。しかし、過去5年間を比較すると、確実に 減っていることがわかる。 4月 5月 6月 7月 2設置の効果 ・室内温度の低減 H21 7,001 6,475 8,227 12,093 H22 6,749 6,575 8,094 11,480 ・冷房使用量減少 H23 5,659 5,633 7,277 9,977 (概算) H24 5,554 5,345 5,700 9,022 ・温暖化防止意識啓発 H25 5,050 5,074 5,988 9,801 ・環境学習への活用 ・精神的安らぎ カーテンの設置に当たり、全校で温暖化防止意識の啓発を図った ところ、節電や節水の意識が高まった。 など ・環境学習への活用 これまでの植木鉢による植物の育成や学習とは異なり、広い場所 で、高さ4.5メートルまで育つ様子を観察したり、大きな実を収穫 したりすることができるため、4年生の児童たちは、ゴーヤの成長 を楽しみにしながら継続した体験的な学習(観察、記録、施肥、調 理など)ができている。また、他の児童にとっても、緑に親しみな がら、豊かな心の育成や生活科、理科などの学習に役立っている。 ・精神的安らぎ 本年度、ゴーヤによるトンネルを設置した。毎朝、児童たちはこ のトンネルを通って登下校する。笑顔で涼しさを体感して、トンネ ルを通っている姿が多く見られた。地域や保護者からは、 「緑と花の 豊かな学校」として誇れる活動が一つ増えたことを喜んでいる声が 多く聞かれた。 ・改善点 苗から育成し、実の収穫、家庭で家族とともに調理し消費すると いう、経験を通した学習のサイクルが一層充実できるよう、ゴーヤ 以外にもヒョウタンなどのつる性の植物の種類を増やしていきた 3今後の取組に向けて ・改善したい点 ・普及に向けた取組 など い。学習教材として有効に活用することで、環境や温暖化防止に向 けた意識の向上が一層期待できると思われる。 ・普及に向けた取組 現在学校のHPで、カーテンの様子を随時掲載している。今後は 専用のコーナーなどを設けて、取組の様子を地域へ広く配信し、地 域と連携した環境教育や環境を守るための啓発活動を展開していき たい。