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[1]輸出申告の手続の開始
第2章 関税法 [1]輸出申告の手続の開始 通常の輸出通関手続により貨物を輸出しようとする者は、輸出申告の手続の開始につい て選択することができる。 1.保税地域等への搬入前の輸出申告 貨物を輸出しようとする者は、当該貨物を保税地域等へ搬入する前であっても輸出申告 をすることができる《関法第 67 条の 2 第 1 項》。 なお、貨物を輸出しようとする者は、輸出の許可を受けるため当該貨物を搬入する保税 地域等を所轄する税関長に対して、輸出申告をしなければならない 《関法第 67 条、第 67 条の 2 第 1 項》 。 このように、輸出の許可を受けるために貨物を搬入する保税地域等の所在地を所轄する 税関長(税関(本関)、税関支署、税関出張所の長)に対して輸出申告をしなければならない のは、税関においては、不正輸出及び消費税の不正還付の抑止のため、当該貨物を保税 地域等に搬入させた後に検査及び許可を行う必要があることによるものである《関法第 67 条、第 67 条の 2 第 1 項、第 107 条、関令第 58 条、第 92 条第 1 項》 。 【通常の輸出通関手続(保税地域等搬入前輸出申告~輸出の許可)】 78 指針.indb 78 2012/04/04 16:44:15 第4節 通関手続 貨物を輸出しようとする者は、輸出の許可を受けるために当該貨物を保税地域等へ搬入 外国為替及び 法 関 税 定 率 法 関税暫定措置法 関税関係特例法 外 国 貿 易 法 通 【通常の輸出通関手続(保税地域等搬入後輸出申告~輸出の許可)】 税 した後に、当該貨物を搬入した保税地域等の所在地を所轄する税関長に対して、輸出申告 をすることができる《関法第 67 条、第 67 条の 2 第 1 項》 。 このように、輸出の許可を受けるために貨物を搬入した保税地域等の所在地を所轄する 税関長(税関(本関)、税関支署、税関出張所の長) に対して輸出申告をしなければならない のは、税関においては、不正輸出及び消費税の不正還付の抑止のため、当該貨物を保税 地域等に搬入させた後に検査及び許可を行う必要があることによるものである《関法第 67 条、第 67 条の 2 第 1 項、第 107 条、関令第 58 条、第 92 条第 1 項》 。 通関士試験の手引 関 2.保税地域等への搬入後の輸出申告 関 業 法 通 関 3.特 例 (外国貿易船等に積み込んだ状態で行う輸出申告) 実 務 外国貿易船(外国貿易船に準ずるはしけを含む。)に積み込んだ状態で輸出申告をするこ とが必要な貨物を輸出しようとする者は、あらかじめ税関長の承認を受けて、当該外国貿 易船の係留場所を所轄する税関長に対して輸出申告をすることができる《関法第 67 条の 3 第 2 項、関令第 59 条の 6、第 59 条の 7》。 79 指針.indb 79 2012/04/04 16:44:16