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学習資料 - 三条凧合戦

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学習資料 - 三条凧合戦
平成 15年 度 三 条学講座 I
ヽ
クヽ
Fw`か
*学 習資料 *
三条 中央公 民
三条学講座 I
『三条六角巻凧 といか合戦』
講師 三 条凧協会 顧 問 久 保敏男 さん
学習 プ ログラ ム
回
開講 日
1
9 月 1 0 日( 水
)
2
9月 17日
3
K)
(刀
9 月2 4 日 ( 水
)
資料 1 凧
資料 2 北
資料 3 図
講 義 の 内 容
1世 界 の凧 の発祥 と日本 へ の伝来
2イ カかタ コか 、各地 の凧 の呼び名
(資料 図 表 3-1)
3 日 本 の凧 の種類 と大 きさ
4日 本各地 の凧合戦
5三 条 六角凧 の発祥
6三 条 いか合戦 の 由来
7い か屋 と凧絵
8三 条 六角凧 の大 き さ
9三 条大凧合戦 の方法
10六 角凧 の各部名称
11い か揚 げ ■凧合戦用語
12い か揚 げ ・爪合戦 の道具
13三 条 六角凧 の標準形状 と寸 法
14凧 揚 げに適 当な風 の強 さ
15六 角巻凧 の製作 工程
16 SANJO ROKKAKU
17世 界 のい ろい ろな凧
に関す るQ&A
越新 報
表
料 1 凧
に 関す る Q&A
三 条 市 立 月 岡 小 学 校 三 年 生 の 凧 に 関 す る質 問
2003・ 5
5郵 便受
Q l 、 凧 を 作 つて い る所 を見 た い が どこ へ 行 けば よ い か 。
A 、 須 藤凧屋 ……三 条 市東 裏 館 2 - 2 - 1 6 T E L 3 3 - 0 6 1 6連
に 絡 して くだ さ い 。
Q 2 、 凧 の 大 き さに よ っ て 何 人 で もち上 げ るの か 。
A 、 た ぶ ん凧 を上 げ る時 、大 きな 凧 に な る と大 勢 の 人 で上 げ るの か ? と の
質
問 と思 い ます が 、三 条 の 六 角 凧 は どん な 大 きな 鳳 で も一 人 で あげ 、操 作 し
て 、相 手 の 凧 糸 に絡 め 、か ら ま る と大 勢 で 引 き 、合 戦 を しま す 。
白根 市 ( 2 4 畳 鳳 ) は 数 十 人 で 、埼 玉 県庄 和 町 ( 1 0 0 畳 凧 ) 、 神 奈
川
県相 模 原 市 、座 間 市 ( 1 2 o 畳
承 爪 、1 4 m 四
方 、 9 0 o キ ロ ) の 日本 一
の ジ ャ ン ボ 鳳 ( 相 模 の 大 娯 と して 国 の 無 形 民 族 文 化 財 ) な どは 、百
人以上
で全 力 で 走 っ て 鳳 を上 げ ます .
Q 3 、 凧 の 大 き さに よ っ て 作 る時 間 は どの 位 か 。
A 、 三 条 の六 角 鳳 の 場 合 、骨 の 材 料 で あ る竹 を採 取 して 、乾
燥 に 1 年 間掛 け
て か ら加 工 します が 、曲 り直 しな ど多 く の 手 間 が か か ります 。
紙 の 継 ぎ貼 り、 自鳳 作 りで は 、 ノ リが 乾 くまで 待 た ね ば な りませ ん 。又
絵 を画 く と きは 、 一 色 ご とに 乾 くまで 待 ち 、次 の 色 を塗 ります 。同 じ き
大
さの 凧 て も難 し い 絵 な どは 長 時 間 か か ります し、作 る 時 間 は い ろ い ろ で
す
が 、材 料 が そ ろ い 準 備 が で きて い る と き 、組 立 て の 工 程 か ら完 成 まで
は、
小 凧 で 最 低 2 日 、大 凧 で は 一 週 間以 上 は 掛 か ります 。
参 考 に 別 紙 の 須 藤 凧 屋 の 『六 角 巻 凧 の 製 作 工 程 』 をご 覧 くだ さ い 。
Q 4 、 何 分 ( 何時 間 ) く ら い で バ ラ ンス が くず れ るか 。
A 、 凧 は 、雨 が 降 らず 、風 さ い よ けれ ば 何 時 間 も上 が っ て い ます
。私 の 知 る
とこ ろ で は で は 、 日本 国 内 で は 、二 日間 ( 4 5 時 間 ) 上 が っ て ぃ た
記録が
最 高 で す 。 しか し普 通 『朝 凧 』 『夕風 』 と言 っ て 、朝 方 と 夕方 に 、ぱ っ
た
りと風 が止 ま ります 。従 つ て 一 日 2 4 時 間 、凧 を上 げ続 け るの は よほ
ど
、
の 凧 揚 げ に好 条 件 の 気 象 状 況 で な い と不 可 能 で す 。
Q 5 、 六 角 凧 は何 K g く
ら い あ るの か 。
A 、 六 角 凧 は大 き さに よ り異 な る こ とは 勿 論 で す が 、同 じ
大 き さの凧 で も 、
竹 や 紙 な ど、 使 う材 料 に よ っ て 違 い ま す し、 また 作 っ た 所 ( 凧屋 ) に よ っ
て も違 い ます 。
須 藤 凧 屋 製 の 六 角 凧 の 目方 は 鼻 緒 付 きで 、別 記 の 表 の 通 りです 。
2
Q 6 、 私 た ち も凧 屋 さ ん の よ うに 凧 が 作 れ る か 。
A 、 努 力 に よ っ て は 作 れ ま す 。 しか し 3 年 生 で は ま だ は や い
かな ?。 私たち
は 小 学 校 5 年 生 の と き 、正 規 の 授 業 と して 三 日 間 か け て 、 5 枚 ド
( 張 り)
( 7 6 6 冊 × 6 2 C 船 ) の 六 角 凧 を 作 り ま した 。
Q 7 、 三 条 の 凧 は ど う して六 角 鳳 な の か 。
A 、 文 献 が な く良 くわ か りませ ん が 、 い まか ら 5 0 0 年
位前 の戦国時代 に 、
三 条 の 町 民 が 、巻 い て持 ち 歩 きに 便 利 を 、 『六 角 巻 き鳳 』 を
創 作 した の で
は な い か と言 わ れ て い ま す 。
また 伝 説 に よ る と 、は じめ は 四角 凧 で の 合 戦 で あ っ た が 、町民 が っ
方 勝
て ば か りい るの で 、怒 っ た サ ム ラ イ が 、刀 で 町 民 の 風 の 四 つ 角 を
、切 りお
と した 。 ところが 四 つ の か ど を切 落 と され て六 角 に な っ た 鳳 は 、よ
く揚 が
り、 自由 に 操 作 で きて 、負 け る こ とが な か っ た 。 それ 以 後 、三 条 の
凧 は六
角 にな っ た と。 この 説 は あ く まで も架 空 の 伝 説 で す 。
Q 8 、 久 保 さん は ど う して 凧 に くわ しい の か 。
A 、 四 、五 才 の 頃 か ら父 に連 れ られ て 、三 条 の
凧合戦 は勿論
、加 茂 の 鳳 合 戦
に も参 加 しま した 。商 工 学 校 ( 現三 条 商 業 、工 業 高 校
) 時 代 、昭和 2 2 年
の 三 条 大 凧 合 戦 に 、生 徒 会 の 鳳 組 『条 友 会 』の リー ダ ー と
して 参 加 。条 友
会 が 優 勝 しま した 。卒業 後 昭 和 2 7 年 に 鳳 組 『嵐 南 組 』 を結
成 し、 以 後 昨
平 成 1 4 年 の 結 成 5 0 周 年 の 間 で 、三 条 鳳 合 戦 で l o 回
優 勝 しま した 。
昭 和 3 2 年 か ら平 成 1 4 年 まで 三 条 鳳 協会 の 役 員 と して 、三
条凧合戦 の
発 展 に努 力 し寄 与 した と 、平 成 元 年 に 三 条 市か ら表 彰 され
ま した 。
昭 和 4 7 年 に 『日本 の 凧 の 会 』 に 入 会 し、 日本 各 地 の 国
際凧 揚げ大 会 な
どに参 加 して 、全 国 にわ た り多 くの 属 友 達 が 出 来 ま した
。 そ して これ 等 の
友 人 と 、 中国 、韓 国 、アメ リカ な ど外 国 の 鳳 大 会 に 、 日本
代 表 と して 十 数
回 に わ た り参 加 し 、中国 で の 国 際大 会 で 世 界 の 十 傑 に 選 ば れ
た 他 、韓 国 、
々
米 国 等 で 、数 の 賞 を受 け る と共 に 、世 界 の 各 地 に 鳳 の
友 人 が 出来 て 、凧
に 関 す る 知 識 が 豊 富 に入 り、勉 強 に な っ て い ま す 。
Q 9 、 凧 は どの く ら い 空 を とよ の か 。
A 、 滞 空 時 間 につ い て は Q 4 の 通 りで す が
、高 さは 糸 を 4 0 0 0 m 繰
約 200omの
高 さまで 上 が っ た と 、聞 い た こ とが あ ります 。
出 して
3
Q 1 0 、 凧 は 日本 以 外 に も あ る か 。
A 、 凧 の 発 祥 は 中 国 で 紙 が 作 られ た 時 か ら と言 わ れ て い ます が 、現 在 で は 全
世 界 で 凧 が あ り 、 揚 げ られ て い ま す 。 中 国 は 無 論 、東 南 ア ジ ア 、 イ ン ドな
どが 特 に盛 ん で す 。中国 で は 平 板 状 の い ろ い ろ の 形 の 凧 は 勿 論 、箱 形 、烏
形 、ち ょ うちん 形 や 、 ム カ デ 凧 を代 表 とす る連 凧 の 類 な ど 、中 国 だ け で も
千 種 類 は あ る と言 わ れ て い ます 。
昭和 5 5 年
( 1 9 8 0 ) 、 ヒマ ラヤ 観 光 に行 つ た 折 、カ トマ ンズ で大 学 生 の
家 庭 を訪 問 した 時 、壁 に ダ イヤ 形 の 凧 が 飾 っ て あ つ た の で 、譲 って も ら い
持 ち帰 つ て 、凧 の 図 鑑 で調 べ た と こ ろ 、凧 の 発 祥 の 最 も古 い 時代 の 形 の 凧
で あ る こ とが わ か りま した 。
代 に は 化学 繊 維 の ビ ニ ー ル 、ポ リ、カ ー ボ ン な どの 材 料 を使
つた凧 が 急 速 に 発 達 し、ゲ イ ラカ イ トや ス ポ ー ツ カ イ ト ( 2 本 また は 4 本
1940年
の 糸 で 揚 げ て 操 縦 す る鳳 ) な どは 、 そ の 特 許 が アメ リカ で は 、 2 0 0 0 年には
600件
を越 えた と聞 き ます 。
日本 で は 北 海 道 か ら沖 縄 まで 、 そ れ ぞれ の 地 に 、 い ろ い ろ な形 の 伝 統 の
凧が 1 8 0 種
以 上 も あ ります 。
Q l l 、 何 角 凧 で も とぶ の か 。
A 、 何 角 で も また どん な形 で も、立 体 の 箱 形 で も鳥 形 で も 、凧 と呼ぶ もの は
全 部 上 が り ( と び ) ま す 。揚 が らな け れ ば 凧 と言 え ませ ん 。ダ ンボ ー ル 箱
で も揚 が ります 。
Q 1 2 、 六 角 凧 は 何 月 に で きた か 。
A 、 三 条 の 六 角 凧 は 巻 い て保 管 で き る の で 、何 月 とは い わず 、年 中作 つ て い
ます 。 しか し4 、 5 、 6 月 は 凧 合 戦 の 準 備 で 、大 凧 作 りが い そ が し く 、秋
には 正 月 用 の 小 凧 が 多 く作 られ ます 。
白根 や 埼 玉 県 庄 和 町 、神 奈 川 県 相 模 原 市 、座 聞 市 な どの 大 凧 は 、折 畳 む
こ とや 、巻 く こ とが 出来 な い た め 、保 管 場 所 が な く 、た い て い 凧 揚 げ 大 会
や 、凧 合 戦 の 2 、 3 週 間前 に 、体 育 館 な どで 組 立 て て 作 り、大 会 が 終 わ る
と解 体 した り、焼 却 した り します 。
Q 1 3 、 何 月 に 凧 を上 げ るのか 。
A 、 「お 正 月 には 凧 あ げ て 」 と歌 われ て い て ます が 、凧 は正
月 だ けで な く春
夏 秋 冬 、 一 年 中 、 日本 の ど こか の 空 で
揚 が っ て い ます 。
一 月 は 東 京 、大 阪 な どで 揚 げ られ ます か
、端 午 の 節 句 の 5 月 には 多 くの
地 方 で 凧 が 上 げ られ て い ます 。青 森 県 の 津 軽 凧 な どは 、 2 , 3 月 の 冬 の 強
風 の 時 期 に あげ ます し、雪 の 多 い 新 鴻 県 で は 、 月遅 れ の 節 句 の 6 月 に揚 げ
ます 。三 条 の 大 凧 合 戦 は 古 くか ら 、 6 月 の 5 、 6 、 7 日 の 三 日間 に行 わ れ
て い ま した が 、昭 和 4 0 年 頃 か ら 、 6 月 の 第 一 土 曜 日 と 日曜 日 の二 日間 に
変 わ り開 催 され 、現 在 に続 い て い ます 。
す
4
Q 1 4 、 四角 凧 は な い の か 。
A 、 六 角 凧 発 幕 の 地 三 条 で は 、 四角 凧 は ほ とん ど見 受 け られ ませ ん が 、村 松
新 発 田 、村 上 な どの 城 下 町 で は 四角 凧 ( 江 戸 凧 ) で す 。
これ は 殿 様 が 参 勤 交 替 で江 戸 か ら 、 四角 の 江 戸 鳳 を持 ち帰 り、 日本 の 各
地 に普 及 し、広 ま っ た の だ と思 い ます 。
現 在 、全 国 凧 揚 げ 大 会 で 揚 げ られ る凧 の 約 半 数 は 四 角 凧 で す 。
Q 1 5 、 ど うや っ て 誰 が 凧 の 絵 をか い て い る の か 。
A 、 三 条 で は ほ とん どイカ屋 が 画 き ます 。 また 骨 組 に 自紙 をは り、完 成 した
白凧 ( シ ロ イカ ) に 絵 をか き ます 。
江 戸 凧 は 自紙 に 、絵 師 か ら画 い て も ら うか 、 自分 で 画 いて か ら、それ に
骨 を付 け ( 貼 り ) ま す 。 日本 の 伝 統 凧 の 殆 どは この 方 法 で 、 自紙 に 絵 を画
い て か ら骨 をつ け ます 。
色 塗 りは 三 条 六 角 凧 は染 料 を使 い ます が 、他 の 所 で は 、絵 具 ( 顔 料 ) で
色 付 け を して い ます 。顔料 で 色 塗 りをす る と 、地 上 で は 美 しく見 え ます が
凧 が 空 高 く揚 が っ た 時 、給 具 は 光 を透 さな い た め 、黒 く見 えて 、何 の 絵 が
画 い て あ るの か 、わ か らな くな ります 。
染 料 を使 う と、 に じん で 塗 りづ ら い が 、空 に 揚 った と きに光 が透 け て 、
高 く凧 が 揚 って も絵 が よ くわ か ります 。 三 条 で は 凧 絵 を見 て 、敵 か 味 方 か
ど この 組 凧 か を見 極 め て 、糸 を絡 め 合 戦 します 。
三 条 六 角 凧 は 全 部 を、筆 また は ハ ケ で 画 き ます 。
Q 1 6 、 凧 合 戦 に あげ るの は 何枚 ば りの 凧 か 。
A 三 条 大凧 合戦 で は 3 0 枚
ド ( 校ば り) ( タ テ 2 1 6 C m X ヨ コ 1 7 3 C m )
よ り大 き い 六 角 凧 な ら、 どん な に 大 き くて も 、使 つ て 良 い こ とにな つ て い
ます が 、実 際 に 合 戦 に使 われ るの は 、百 枚 ド ( タ テ 4 2 4 C m × ヨ ヨ3 2 1 0 m ) が
最大 です 。
また 合 戦 に使 う鳳 糸 は麻 製 で あ ります が 、太 さには 制 限 が な く、 どん な
に大 い 綱 で も、 使 つ て もよ い 事 に な っ て い ます が 、大 い と重 くて凧 が 揚 り
ませ ん 。 それ で 合 戦 で は 、 3 ミ リか ら 8 ミ リく ら いの 大 さの 糸 が 、使 わ れ
て い ます 。
Q 1 7 、 凧 は 何 人 か け で 作 るの か 。
A 、 三 条 六 角 凧 は 1 0 0 枚 ド以 上 の もの は 、数 人 で 作 る こ と も有 ります が 、
ほ とん ど一 人 で 作 ります 。
5
Q 1 8 、 六 角 凧 は 何 種 類 あ るか 。
A 、 色 紙 、 1 、 2 、 3 、 4 、 5 、 7 、 8 、 1 0 、1 3 、1 6 、2 0 、2 5 、3 0 、5 0 、7 0
1 0 0 、1 5 0 、 2 0 0 、 3 0 0 枚 ドと 、大 き さで 分 け る と 2 0 種 類 あ ります が 、
材 料 寸 法 や 注 文 に よ っ て 、 い ろ い ろ な 大 き さの もの が 作 られ て い ます 。
4 枚 ド以 下 の 小 さ い 凧 は 、左 右 の 重 さの バ ラ ンス が と り難 く 、 クル クル
回 つ て 揚 げ に く い です 。
これ ら小 さ い もの は 、飾 り凧 と して 作 られ て い ます 。 また 2 0 0 枚ド以 上
の 超 大 凧 は 、材 料 の 調 達 の 困 難 と 、作 る場 所 や 、保 管 場 所 が 少 な い た め 、
ほ とん ど作 られ ませ ん 。
Q 1 9 、 三 条 で 風 を 『い か 』 と読 む ( 呼 ぶ ) の は な ぜ か 。
A 、 平 安 時 代 ( 6 8 0 ∼ 1 1 0 0 ) に中 国 か ら凧 が 渡 来 した が 、鎌 倉 時代 ( 1 2 0 0 ∼
1 3 0 0 ) には 中国名 の 紙薦 ( シ エ ン ) や シロ ウ シ な ど中 国名 で よんで い て 、
日本名 はなか つた 。室町時代 ( 1 4 0 0 ヽ1 5 5 0 ) なっ て 、や っ とイ ヵ ノポ リ、
、 イ カ と呼ばれ る よ うにな った 。
そ の 当時の凧 は 、尾 なつ けて揚 げ た ものが ほ とん どで 、その形 が スル メ
イカ に 似 て い たの で 、イカや イ カ ノ ポ リな どと、京 、大 阪 な ど上 方 で 、名
がつ け られ ま した 。その呼名 が 京都 か ら北 陸路 を経 て 、越 後 に1 5 0 0 年
頃に
伝 わ り、新 潟 県 の 中越地方 で は イカ と呼んで い ます 。今 で も凧合戦 の こ と
を 『い かが っせ ん 』、凧 糸 を 『い か い と』な どと呼 ん で い ます 。
Q 2 0 、六角 凧 よ り大 き い凧 は あ るの か 。
A Q2に
記 した通 り、大 きさ比 べ で は 、四角形 の もの が圧 倒的 に大 き く、
『相 模 の 大 凧 』が 日本 一 です 。
六 角 凧 は三 本 の 竹骨で組立 て られ て い ます が 、竹 は天 然 物 てで す の で 、
長 さや太 さに 限度 が あ り、昭 和 6 1 年 ( 1 9 8 6 ) に
×5 . 5 m ) の六角 凧 が三 条 では 最 大 です 。
(7.6冊
作 られ た 3 8 0 枝
ド
Q 2 1 、 凧 を作 る時 に必 要 な 材料 は 何 か 。
A 三 条 六 角 凧 は 竹 と和 紙 と綿 糸 か 麻 糸 を材 料 に 使 っ て 作 ります 。
中骨 ( 心 棒 ) は 丸 竹 の ま ま 使 い 、 3 0 枚 ド以 下 の 小 凧 は 矢 竹 ( ヤ ダ ケ )
を使 い 、大 凧 の 中骨 は篠 竹 ( シ ノ ダ ケ ) を 、超 大 凧 は 太 くて 長 い モ ウ ソ ウ
竹 を使 い ます 。
横骨は 10枚
ド以 下 の 小 凧 は 割 り竹 を 、板 目 の 平 角 に して 使 い 、 1 3 枚
ド以 上 の 大 凧 に は 丸 竹 をその ま ま使 い ます 。
紙 は 手 す きの 和 紙 です が 、凧 の 大 き さに適 した 厚 さの もの を用 い ます 。
縁 糸 ( フ チ イ ト ) 、 鼻 総 ( ハ ナ オ 、 糸 目の こ と ) は 、小 凧 には 綿 糸 ( 凧
糸 ) を 使 い 、大 凧 に は 麻 糸 を使 い ます 。
6
Q 2 2 、 三 条 で最 初 の 凧 や は どこか 。
A 三
条 で の 最 初 の 凧 屋 は 、文 献 がな くわ か りませ ん が 、現 在 営業 して い る
2 軒 の 凧 屋 の 系 図 ( 別 紙 参 照 ) を た ど る と 、須 藤 風 屋 の 始 祖 は 、弘 化 4 年
( 1 3 4 7 ) に凧 屋 を始 め て い ます し、斉 藤 藤 造 は 、文 久 3 年 ( 1 8 6 3 ) に凧 屋
を 、二 之 町 で 開 業 して い ます 。
これ ら凧 屋 の 系 図 に よ り察 す るに 、 2 0 0 年
以 上 前 ( 1 8 0 0 より前 ) か ら
三 条 に凧 屋 が あ っ た と思 われ ます 。
Q 2 3 、 なぜ 『た こ 』 とか 『い か 』 と い う海 の 生 き物 の 名 前 な の か 。
A 、 Q 1 9 で イカ に つ い て記 しま した が 、江 戸 時 代 の 町民 は 凧 あ げ が 好 きで 、
大 人 が 揚 げ 、喧 嘩 で 怪 我 人 や 死 人 まで が で る よ うに な つ た 。
明 暦 元 年 と二 年 ( 1 6 5 5 、1 6 5 6 ) の二 度 まで 『町 中で イ カ 揚 げ を禁 ず 』 と
禁 止 令 が 出 され 、凧 揚 げ は 一 時 止 ん て い た が 、数 年 た つ て また 町 中 て 凧 揚
げ が盛 ん に な り、注 意 され る と町民 は 「これ は イ カ で な い タ コ だ 」 と言 つ
て凧 を揚 げ 、 『凧 』 と言 う漢 字 まで 作 っ て 、凧 揚 げ が 益 々 盛 ん にな っ た 。
この 『タ コ 』 、凧 が 参 勤 交 替 に よ り地 方 に 伝 わ り、 日本 の 標準 語 に な つ
た 。そ して 昭 和 時 代 に な る と 、 『イ カ 』 と呼ぶ と 、田舎 者 とパ カ に され て
『イカ 』 と言 葉 は 使 わ れ な くな り、す っ か り 『タ コ 』 に な っ た 。
Q 2 4 、 六 角 凧 には どん な 絵 が あ るの か 。
A 、 三 条 の 六 角 凧 は 、凧 合 戦 や ケ ン カ 凧 に 使 うの で 、武 将 や 侍 、町奴 、義 賊
な ど、戦 や ケ ン カ に強 い 人 物 の 、一 人 の 絵 が ほ とん どで 、 二 人 絵 や 女 性 の
絵 は少 な く 、飾 り凧 に画 か れ る く ら い で あ ろ 。
上 町 組 「曽我 五 郎 」 、一 之 門 組 「加 藤 清 正 」 、 一 之 町組 は 「長 兵 衛 」 、
須藤 凧屋 では 2 0 0 種
類 く ら いの 絵 を画 い て い ます が 、お 客 の 注 文 に応
じて 、見 本 の 絵 画 が あれ ば 、 どん な 絵 で も描 き ます 。
月岡小 学 校 三 年 生 の み な さん へ 。
た を を
し の本 o
ま た てた
き いめ じ
だ て改 ま
り
た め ヽ
い 留 し な
を き たに
紙 書き強
手 に で勉
お ち 理 い
﹂整 よ
速 >
早 ちが ヽ
。
あ のり
た ヽ
た蘇
し oて い が
ます し て識
し ま り つ知
たし だ な ヽ
いた ん に し
礼 い読 ら 出
失えをぱ い
ヽ
答本ら思 。
くお ヽ
ぽをた
な で り ヽの し
が囲 た ても ま
間 範 い つた い
時 る 聞 よ いざ
はかり に て こ
日わ た 問 れ う
2 ヽ
見質忘 と
2に で の ヽ
が
月 間 ま ん でり
4質 今 さ ん あ
ず﹂ 皆 読
だ ブ 占 憂 選
用 即 競 あ
二 之 町 組 「渡 辺 綱 」 、四之 町 組 「弁 慶 」 、六 之 町 組 「い が み の 権 太 」な ど
各凧 組 に は シ ン ボル の 絵 が あ る 。嵐 南 組 の 凧 絵 は 、四 日町 地 区 の 町 旗 に 画
かれ て あ っ た 「か ぐ ら 」 ( 獅 子 舞 の 獅 子 頭 ) を デザ イ ン した もの で す 。
由│
2003.5.15
久
保
敏
男
伝“
盛ョ
要2
越新報
料 2 北
越後 の鳳合戦
北越新 報
明
治45年
1月 1日
第
9787号
三条 の凧 合戦
【一 } 、 凧 の 称 呼 と形 状
古 書 に凧 は園t 中の 合 字 . イ カ ノ ポ リの こ とで 、元 は 多 く烏 賊 の 形 で 、数 条 の
脚 が あ り、紙 薦 、風 合 、風 等、師 労 子 、奉 声 君 等 と書 き 、呼 び 方 も地 方 に よ っ
て 違 い 、例 え ば 畿 内 の イ カ 、関 東 は タ コ 、西 国 は タ ッ 、長 崎 、伊 勢 の ハ タ
、上
州 、信 州 は タ カ 、奥 州 の テ ン グ バ タ 、土 州 の イカ 、越 後 の イ カ 、 タ コ等 、 また
形 状 も国 に よ っ て 異 な り、相 州 、武 州 には 四角 扇 子 形 が あ り、遼 州 に 切 抜
形、
静 岡 の 五 角 、名 古 屋 は扇 子 形 多 く 、人 形 、鳥 形 もあ り、信 州 は 軍 配 、上
州は四
角 、阿 波 も四角 が 多 く 、奥 勘 平 形 と 言 うこ と もあ り、出 雲 の 武 者 形 、上
穂は印
半 経 形 、常 陸 龍 ケ崎 の 盃 形 、下 野 大 田原 は 薦 形 、豊 酬 中津 の 及 び こ う も
蛸
り形
越 後 に六 角 、四角 、蛸 形 等 が あ り、 この 他 勇 奴 、独 楽 、鉄 扇 、舌 出三
番 そ う、
福 助 、行 燈 、相 撲 取 、豆 腐 小 増 等 の 細工 凧 の 諸 種 が あ る 。
飛 揚 の 時 期 も、 気 候 風 位 等 の 関 係 よ っ て 、諸 国 一 定 せ ず 、遠 州 は 四五
月 、大
阪 は五 六 月 、西 国 は 七 八 月 で あ り、長 崎 は 二 月 、越 後 は 一 月 よ り六 月 まで に 各
地 皆 そ の 期 を異 に して い る 。 しか し古 書 に 「春 は 生 気 土 よ り空 に 昇 る
を以 て 紙
一
薦 を揚 ぐ る に便 な り」 とあ っ て 、大 概 二 月 を以 て 、飛 揚 時 期 と め て い
定
るの
が多い。
{ 二 } 、 三 条 の六 角 凧
諸 国 の 凧 に 徴 す る に 、形 状 の 六 角 な るは 他 に 其 の 類 が な く
、越 後 特 有 の 凧 な
るの は 明 瞭 で あ る 。 そ して 共 の 製 造 販 出 の 地 は 、独 り県 下 に三
条 有 るの み で 、
県 下 は 勿 論 、他府 県 に 需 要 され る六 角凧 は こ とご と く 、三 条 の
製 出品 で あ る 。
故 に六 角 凧 を三 条 凧 と称 して 不 可 な きの み な らず 、販 路 の 広 さ
、製 産 類 の 多
さ 、 また 他 府 県 に 未 だ そ の 例 あ る をみ ず 。特 に 同 町 蔵 小 路
、 中沢 又 造 氏 製 造 の
六 角 凧 が 越 後 凧 と して 昨 年 ( 明 治 四 四年 ) 四 月 の 京 都 四十
週 年 記 念 の全 国 製 産
品 博 覧 会 、並 び に 同年 十 一 月 の 帝 国 実 業 協 会 主 催 、第 四 回全 国
特 産 品博覧 会 に
褒 賞 を得 る 。又 北 海 道 記 念 陳 列 館 に 参 考 品 と して 、 出陳 せ るが
如 き斯 業 の 発 達
進 歩 は 、天 下 に 誇 称 して 遜 色 な く 、恐 ら く全 国 に冠 足 る べ し しか
。
も三 条 六 角
凧 が世 人 趣 好 に適 し、声 価 を博 す るの 気 運 に至 れ る も 、決 して
偶 然 に あ らず 、
即 ち製 造 の 簡 に して 価 格 の 低 廉 な る こ と 、飛 揚 操 縦 の 容 易 な る こ
と 、絡 み 合 い
競 技 に適 切 な る こ と 、運 送 保 存 共 に 便 利 な る こ と等 の 特 長 る に
あ
よれ る もの で
あ る とす る 。
三 条 六 角 を発 明 製 造 せ る 元 組 、運 送 及 び 保 存 に 便 な ら じめ
るた め 、巻 方 を 自
由 に す る製 造 法 を案 出せ し者 の 何 人 な るか は 、記 録 の 存 す るな
く、 また 日碑 の
伝 るな き を以 て 、これ を知 る に 出 な じと言 え ど も、三 条 に 於 け る凧
合 戦 の起 源
盛表 、変遷等に関 しては 、伝説少 なか らず 、今之を総合 して 、い ささか その慨
要 を記すべ し。
2
そ の 最 も全 盛 を極 め た るは 、今 を さ る百 三 十 年 前 即 ち 天 明 年 間 ( 1 7 8 1 )
よ り明治 十 五 六 年 頃 に に至 る約 百 年 の 間 に して 、合 戦 の 初 は 、約 二 百 前 同 町 が
村 上 薄 の 所 領 に属 せ し際 、三 条 陣 屋 が 、端 午 の 節 句 に 限 り付 け た る四 角 形 極 彩
色 の 鳥 蛾 の ぼ りを飛 揚 して 、藩 公 の 青 雲 を祝 せ しに 始 ま りし もの の 如 く、此 事
遂 に 陣 屋 に於 け る 、毎 年 の 節 句 常 例 とな り、果 て は 今 日に至 る も 、三 条 町 の 凧
合 戦 が 節 句 に行 は る る慣 例 をな せ り。
そ の 後 これ に 興 を添 え るため 、町 代 、町 年 寄 、用 達 、町 の 重 立 等 に 奨 励 して
町 方 に も凧 を飛 揚 せ じめ 、以 つ て 絡 まめ 合 い を演 ず る こ と とせ り。
然 るに 当時 は士 民 の 間 、著 る しき懸 隔 あ り しを以 て 、陣屋 と 同形 の 凧 をは ぱ
か る嫌 い あ るのみ な らず 、陣 屋 凧 と 町風 との 判 別 を易 か ら しむ た め 、サ テ は 四
角 の 角 を落 と して 、六 角 形 を案 出せ る もの な らん か 。
か くて 陣 屋 は領 内 に酒 食 を労 い 、壮 丁 を凧 人 夫 に募 集 し、町 凧 と合 戦 を挑 み
しが 、何 分 陣 屋 は 百 枚 以 上 二 百 枚 の 大 凧 に て 、糸 は親 指 大 の 細 引 な る に 引 換 ひ
町 凧 は 漸 く二 三 十 枚 よ り五 六 十 枚 の 、比 較 的 小 凧 な る よ り、両 者 は全 く絡 め 合
ひ とな らず 、 あた か も大 驚 の 小 雀 を さ ら うが 如 く、町 凧 は 常 に 引 き さ らわ れ て
年 々 敗 北 に帰 せ り。
其 後 年 を経 るに 従 ひ 、町方 に て も敵 が い 心 を起 こ し、 百枚 迄 の 大 凧 を見 る に
至 り しの み な らず 、全 町 に凧 を奨 励 して 、盤 百 とな く飛 揚 し、以 て陣 屋 の 凧 を
包 囲 攻 撃 し、 一 面 凧 の 操 縦 方 法 及 び 、細 糸 を用 い て太 糸 を 断 つ とに工 夫 を費 し
只 管 、技 量 を錬 磨 せ る 結 果 、数 年 な らず して 戦 状 は 一 変 し、 毎 年 勝 利 は 町 凧 の
占む る所 とな り しが 、是 れ よ陣 屋 対 町 方 の 凧 合 戦 は 、年 を追 っ て 激甚 とな りご
遂 に 陣屋 も四角 凧 の 戦 闘 に 不 利 な る を察 し、形 を六 角 に 更 め 、互 い に 技 術 を 競
ひ 、以 て其 の 巧 妙 を誇 るに至 れ り。
三 条 全 町 が 挙 つ て 凧 合 戦 に熱 中せ る よ り、独 り陣 屋 対 町 方 の 挑 戦 に止 ま らず
町 内 と町 内 との 合 戦 も亦 行 は る る に至 り しが 、 当時 は 五 月 八 日 を過 ぐれ ば 、端
午 節 句 、即 ち五 月五 日 まで は 、風 位 に 依 りて毎 日の 如 くに 、昼 寝 休 み を
利用 し
甚 だ しきは 午 後 の 業 務 を廃 して 凧 を飛 揚 し 、只 管 技 術 の 練 習 に 努 め 、時 に
小合
戦 も演 ぜ られ た り。
い よ い よ五 日の 節 句 よ り七 日迄 、 三 日間 の 合 戦 に は 、重 立 は
酒 樽 を備 へ て 戦
手 をね ぎ らひ し程 に て 、飛 揚 さ る る 凧 は 英 数 幾 百 な る を知 らず 。
船近 町 村 よ りの 観 覧 者 は 町 内 に溢 れ て 、五 十 嵐 、信 濃 川 辺 に 堤 を築 き 、歓
呼
怒 号 の 声 相 和 して 、壮 快 い ふ ば か りな し。
か く して 合 戦 に際 し、勝 敗 上 の 争 論 生 せ ん か 、 さな きだ に立 上 る
元気 な
は 酒 の 加 勢 を得 て 、 い よ い よ 元 気 を加 へ 、屋 上 に 組 打 ち 、屋 根
壮者
石 を飛 ぱ す 位 の
こ とは 珍 ら しか らざ りき 。去 れ ど虎 成 をか るは 古 ( い に しえ ) 尚 ほ の
今 如 し。
彼 の 陣屋 の 役 人 が 時 に抜 刀 して 町 方 を威 圧 し、甚 しきは 捕 へ て 、入 牢 に処 せ
る こ と さへ 、 あ り しと いふ 。
J
刃
奨
彦 陣 を う 羽 八 日
蕃 れ
【三 } 、 合 戦 の 過 去 と現 在
1
ツ
条多
め、
其新
赤、
二十
ぼつ
3
こ こ に 一 笑 話 あ り 、 町 鳳 の 戦 術 に 巧 妙 な る を恨 み 、 陣 屋 の 門 頭 に 人 を潜 ま せ
戦 を 挑 み て 繰 り下 く る 町 凧 の 糸 を 、 刃 物 に て 切 り放 た ん と計 り し を 、速 く も木
場 の 戦 手 に 察 見 せ られ 、 故 意 に 繰 り下 ろ せ し とは 夢 に も知 らぬ 仲 間 は 、慮 外 に
も顎 を 吊 られ て 、地 上 に もん ど り打 つ て 、 落 ち た る こ とあ り し とか や 。
この 他 大 町 対 田町 の 合 戦 に勝 敗 決 せ ず 、屋 上 に陣 を構 へ て屋 根 石 を投 じ、敵
軍 を追 払 ひ し等 の こ と もあ り、幾 多 の 余 弊 を生 せ しが 、そ の 後 技 術 の 進 歩 に伴
ひ 、多 くは 勝 数 を空 中 に決 し、糸 に は本 製 の 止 め の 外 、金 属 、砂 等 、早 しく も
糸 を損 傷 す る もの は 、 一 切 用 い ざ る 日約 行 は れ 、 自然 蛮 的 弊 害 を脱 却 し、た ま
た ま仕 掛 糸 を使 用 せ る を疑 ひ 、大 挙 押 し掛 く る こ とあ る も、実 検 して 其 誤 解 な
り しこ と明 白 とな れ ば 、笑 つ て た も と を分 つ が如 き美 風 を成 す に至 れ り。
か くの 如 く三 条 町 鳳 合 戦 は 、町 内 全 体 の 挙 催 な り しを以 て 、 二 百 枚 の 風 が 逆
落 ち に落 ち て 、屋 上 に六 尺 大 の 穴 を窄 つ も 、又 如 何 に屋 上 を暴 れ 回 は る も 、雁
木 柱 を抜 き 、庇 を折 る も、お互 いの 事 と して 損 害 を訴 よ るな く 、普 情 を鳴 らす
もの もな く 、今 日尚 ほ 此 の 風 を存 せ り。
維 新 後 、廃 落 と同 時 に 、陣 屋 亦 廃 され 、爾 来 陣 屋 対 町 方 の 凧 合 戦 を見 る を得
ざ る に至 り しも 、町 内 と町 内 の 合 戦 は依 然 と して 盛 ん に な り しに 、明 治 十 三 年
大 火 後 、同 町 の 商 業 旧 の 如 か らず 、加 よ るに交 通 機 関 の 発 達 と
四 囲 の 進 歩 は 、商 業 を して 年 々不 振 な ら しめ 、且 又 電 線 の 架 設 は 、凧 揚 げ の 自
(1880)の
由 を拘 束 し、次 で 博 徒 の ぼ っ こ とな り、鉄 道 線 路 敷 設 に際 して は 、 工 夫 の 凧 合
戦 に参 加 して 暴 行 をた くま しふ し、 一 般 に 嫌 忌 の 念 を起 さ じめ 、次 で電 機 の 増
設 に依 りて 、町 内蜘 の 巣 の 如 くに な り、遂 に凧 の 飛 揚 を禁 止 す るに至 り した め
是 よ り漸 次 衰 退 し、明 治 三 十 四五 年 ( 1 9 0 1 ∼
2 ) 頃 に は 全 く廃 滅 の 非 運 に
逢 着 しき 。
凧 絵 は 各 々 異 り、陣 屋 は 武 者 絵 を主 と し 、神 功 皇 后 最 も優 れ た り、町 方 に も
玄 雪 氏 の 燕 凧 は飾 りと して 知 られ 、大 凧 は 大 庄 屋 宮 島氏 の 三 百 六 十 枚 に して 、
陣 屋 の 円 に 墜 落 し 、実 門 扉 を破 り しとて 其 の 名 高 く 、此 の 他 戦 場 に往 来 し、名
を轟 かせ し面 々 を拳 ぐれ ば 、上 木 場 の 長 兵 衛 、下 木 場 の 五 右 工 門 、経 由 の し ょ
うき 、大 町 の 景 清 、原 伴 の お ろ く 、上 町 の 権 兵 衛 、 四 ノ 町 の 自来 也 、鈴 七 の 関
羽 、本 田の 般 若 、石 長 の お い らん 、小 松 屋 の 般 若 、寺 町 の 朝 比 奈 、二 州 楼 の 権
八 、締 屋 の 権 太 、又 助 の 又 兵 衛 、新 保屋 の 六 弥 太 、大 塚 屋 の 遊 女 、加 藤 の 清 正
日吉 町 の 日の 丸 、小 村 屋 の お か る 、諏 訪 屋 の 高 尾 、十 次 郎 の 為 朝 、鍛 治 町 の 玄
蕃 、柴 宇 の 弾 正 、浅 伝 の 稚 児 、田 町 の 達 磨 、忠 助 の 龍 王 、古 城 町 の 多助 等 は 執
れ も 、六 十 枚 以 上 に して 大 凧 の 部 な り。英 の 他 枚 挙 に 暇 あ らず 。
か く して 凧 合 戦 の 絶 滅 せ る こ と数 年 、明 治 四十 二 年 ( 1 9 0 9 ) に
至 り、三
条 実 業 夜 学 校 が 、凧 合 戦 を再 興 す べ く 、且 つ 青 年 娯 楽 と して 一 般 に 鼓 吹 せ ん た
め 、電 線 に 障 害 な き 田 島堤 上 を択 み 、端 午 節 句 を 卜し、鳳 舎 戦 運 動 会 を開 け り
其 折 の 凧 は 、十 三 枚 及 び 二 十 五 枚 に して 、 ベ ン を竿 と し、旗 に S N を 重 記 して
赤 、 自 の 二 種 に彩 り、百 除 名 の 生 徒 が源 平 両 陣 に分 れ 、主 事 諸 氏 監 督 の 下 に 、
二 十 の 凧 を飛 揚 し、二 日間 に亘 りて 戦 闘 せ しが 動 機 に て 、二 日 目よ りは 、ぼ つ
ぼ つ 同校 以 外 の 凧 を 見 る に至 れ り。
4
翌 四十 三 年 ( 1 9 1 o ) 夜
学 校 が 再 び 率 先 して 開 催 せ しが 、同年 は 田 島 よ り
一 ノ 木戸 び
及 新 保 堤 上 に 、三 日間 二 百 余 の 凧 合 戦 が 行 は れ 、昨 即 ち 四十 四年 に
は 商 銀 の お 多福 、遊 廓 の 桜 、小 松 屋 の 般 若 、四 日町組 等 八 十 枚 乃 至百 の
枚 大凧
され
新調
、其 他 四 十 年 前 清 松 氏 自作 の 本 場 の 長 兵 衛 五 右 工 門 、原 伴 の お ろ く等
古 凧 も持 ち 出 され 、五 十 枚 以 上 の 凧 は 、無 量 数 百 の 多 きに 達 し、三 日間 は
新保
堤 上 に 、四 日 目は 瑞 雲 橋 下 の 砂 原 に盛 な る競 技 を漢 じ、 毎 日の 見 物 人 は
堤腹 を
埋 め 、飲 食 物 露 店 は 急 設 さ る る等 、実 に二 十 年 来 稀 有 の 盛 況 を呈 し、
しか も
一 ッの 喧
嘩 もな く、親 和 の 間 に 壮 快 な る 良 成 績 を収 め た り。
是 に 於 て か 、三 条 凧 合 戦 の 名 は 再 び 世 上 に 現 はれ 、再 興 説 ぼ っ 興 し、遂
に六 月
二 十 五 日夜 、役 場 楼 上 に三 条 町 凧 協 和 会 創 立 総 会 を開 く機運 に
到 着せ り。
同夜 は 警 察 署 長 、町 長 、郵 便 局 長 も臨 府 し 、出席 の 同志 三 百 五
十 余 、左 の 約
款 を決 議 じ本 年 よ り実 行 す る とに 定 め た り。
越 へ て 八 月二 十 日 、役 員 は合 戦 場 の 位 置 選 定 会 を開 き 、実
地 踏 査 の 上 、三条
対 岸 な る新 保 地 内 、五 十 嵐川 堤 上 及 び 停 車 場 新 道 の 一 部 を選
定 した り、 。
聞 くが 如 くん ば 木 場 は 昨冬 中既 に 、百 七 十 枚 及 び 百 五 十 枚 の
大 凧 数 ケの 新 調
を決 し、一 ノ木 戸 林 町 裏 通 りは七 十 円 の 凧 費 を決 議 し、 の
其 他 各 町 亦 それ それ
計 画 中の趣 なれ ば 、本 年 の 凧 合 戦 は 目覚 ま しか る べ く 、三 条
町 稀 有 の 賑 ひ を呈
す べ し。
* 三 条凧協 和 会約 款
一 、本 は
会 凧 競 技 者 の 和 表 協 同 を 旨 と し、 競 技 の 矯 風 及 発 展 を計
る を以 て 目的
一一 十
一
一
とす
本 会 は三 条 凧 協 和 会 と称 し 、三 条 町 及 附近 の 凧 競 技 同好
者 を以 て 組 織 す
会 員 を分 って 左 の 二 種 とす
正 会 員 凧 競 技 者 協 賛 員 本 会 の 題 旨 を 賛 し援
助 す る者 の
四 、 本 会 に左 の 役 員 を置 き凧 募 集 、鉄 道 賃
銀 割 引 申請 、会 場 の 設 備 、来 賓 接 待
其 の 他 一 切 の 会 務 を 処 理 せ しむ
会 長 一 名 幹 事 若 干 名 代 表 員若 干 名
但 し会 長 は 総 会 又 は 代 表 員 会 に て選 挙 し代 表 員幹
事 は会長 推薦す
競 技 会 期 日は 毎 年 六 月五 日 よ り七 日の 三 日間 とす 但 し
雨天 順延 の こ と
競 技 場 は警 察 署 の 指 定 区域 内 に 設 定 し地 荒 損 料 を
要 す る場 合 には 相 当弁 償 の
義 務 を負ふ もの とす
[
炉
五
、
ラじ
ハ
、
(―
七 、 競 技 の 活 動 を敏 活 な ら しめ 且 つ 危 険 を
予 防 す る為 来 賓 の 外 一 般 来 観 者 を
せ しめ ざ る事
入場
縦に
資提
に↓
ヨ
八 、競 技 毎 日終 始 は 煙 火 を 打 上 け合 図 と な す こ と
して
九 、競 技 場 は源 平 の 両 陣 に 区割 し役 員 の 協 定 せ る
適 法 に 依 りて 競 技者 を 両 陣 に配
分す
敵の
十 、競 技 場 には 事 務 所 の 外 救 護 、 凧 修 理 の 設 備 をな
すこと
十 一 、正 会 員 は 徳 義 を重 ん じ左 記 各項 を 確 守 す る こ
と
イ 酒 気 を帯 ひ て 入 場 せ さ る こ と
口 入 場 す る時 は 事 務 所 に凧 主 の 氏
名 を告 知 じ且 つ 競 技 用 具 の けん さ を受
くる こ と
強く
政
枚の
5
ハ 鳳 糸 は金 田 砂 、硝 子 を塗 り又 は 針 金 を撚 り込 む 等 仕 掛 糸 を使 用 せ さ る
こ と但 し留 め の 上 下 六 尺 以 内 に か ぎ り針 金 を 使 用 す るは 妨 け な し
二 留 め は種 類 の 何 た る を問 わ す 釘 板 金 等 一 切 金 属 を用 ひ 加 工 せ さ る こ と
ホ 競 技 は空 中 に於 て す る を主 と し単 に 糸 の み の 勝 負切 り或 は金 品 を 賭 し
勝 負 を決 す る等 の 悪 習 を作 ら さ る こ と
へ 役 員 に於 て 必 要 と認 め 競 技 の 中止 ス は裁 定 を下 した る場 合 は双 者 共 に
異 議 を 申立 て さ る事
卜 役 員 の 許 諾 を得 ず して 敵 陣 に入 る こ と を得 ず
十 二 、約 款 十 一 の 各 項 に違 背 し役 員 の 注 意 を背 せ さ る もの は 入 場 を拒 絶 し又 は
退 場 せ しむ る こ とあ るべ し
十 三 、本 会 所 用 の 経 費 は 正 会 員並 に 協 賛 員 の 有 志 寄 附金 を以 て 之 に 充 つ
十 四 、本 会 は 毎 年 五 月 五 日を期 し代 表 員 会 を開 き 当年 の 決 算 事 務 を報 告 し当年
の 予 算 事 業 計 画 に 付 き協定 す る もの とす
十 五 、約 款 は 警 察 署 の 承 認 を経 る もの とす
以
上
明治 四十 四年 六 月二 十 五 日議 定
備 考 約 款 十 一 で 二 留 め に 関 す る規 定 は八 月 二 十 日代 表 員 会 に 改 正 した
る もの な り
三条 凧 協和会
役
員
氏
名
会長 大 谷 卓爾 君
幹 事 玉 本 和 三 郎 君 、池 上 利 平 治 君 、勝 田 幸 作 君 、藤 崎 恵 積 君 、内藤 良 三 君
代 表 員 佐 野 藤 七 君 、坂 日権 太 郎 君 、斉 藤 新 平 君 、長 沼 政 治 君 、外 山石 造 君
岩 崎 源 十 朗 君 、山崎 平 五 郎 君 、原 田伴 次 郎 君 、石 崎 藤 吉 君 、高 橋 時太
郎 君 、五 十 嵐 直 太 郎 君 、石 橋 仁 四 朗 君 、阿 部 次 郎 君 、吉 田 寅次 郎 君 、
大 渓 寛 吾 君 、松 永 平 助 君 、
[ 四 ] 、 戦 具 の 選 択 と名 手
凧 合 戦 に欠 くべ か ら ざ る用 具 は ( T ) 凧
、 (二 )糸 、 (三 )止 メ、 (四 )カ
ラの 四種 な るが 、
( 一 ) 凧 は 戦 手 の 手 脱 と し趣 好 に応 し、大 小 幾 十 種 あ る も、 要 は 揚 り易 く、操
縮 自由な る もの を選 ば ざ るべ か らず 、単 に 飛 揚 の み に適 す るの 凧 は 到底 戦 闘 の
資 格 を有 せ ず 、彼 の 風 を き りつ つ 横 な に 数 十 間 を馳 せ 、一 転 して 数 百 尺 の 高 さ
に は く進 して 天 を衝 き 、或 は 風 車 の 如 く空 に 数 十 の 翻 転 を連 続 し、 瞬 間 に 一 転
して 地 表 を磨 し 、或 は 斜 に カ ンブ リを 振 りて 徐 行 し 、時 に 敵 の 横 腹 を突 き 、又
敵 の 鼻緒 に ち ん入 す る等 、 回転 疾 駆 自在 な る凧 な ら ざ るべ す らす 。
故 に凧 の 製 造 に 多 く の 研 究 を要 す る こ と論 な き も 、概 して 合 戦 凧 は 、竹 骨 は
強 く 、紙 は 薄 手 の 硬 き を選 び 、 シ ワ 及 び ダル ミな く張 りを取 り、普 通 は 十 二 三
枚 の もの 適 当な り。
6
( 二 ) 糸 は 鋭 剛 に して 刑 刀 的 な る を貴 び 、鉄 棒 的 太 く強 き を忌 む 。糸 の 鋭 利 は
能 く通 信 針 金 を擦 断 す るの 力 あ り、故 に 凧 の 曳 力 に堪 よ る 限 り細 く、麻 は ヨ リ
を固 く、粗 目に捻 り、太 、細 、節 等 不 均 あ るは 善 か らず 。捻 り終 らば 水
引 して
仲 縮 を除 却 し、用 い て 糸 に ダル ミを存 せ ず 、凧 と手 元 の 間 は 針 金 を張 りた るが
如 くな る を要 す 。然 ら ざれ ば操 縦 鈍 く、凧 の 活 動 快 速 な る 能 は ざ るな り。原
料
麻 は 琴 ( か らむ し) の 精 撰 せ る もの 一 等 良 し。
( 三 ) 止 め の 用 は鼻 緒 の 侵害 を防 ぐに あ り、本 製 にて 形 は 直 と湾 な る と
あ り、
止 め の 先 きは 掛 りな く滑 な るべ く、且 つ 糸 の 切 断 を防 ぐに真 綿 を
巻 くは 最 も有
利 な り、写 真 に 示 め せ るは 湾 形 の 止 め 即 ち ワ ニ 止 め と称 し、 故 の 糸 を湾
内 にす
べ らせ て 鼻 緒 に 侵 入 す る をふ せ ぐな り。然 れ ど も
、敵 の 糸 剛 な れ ば 割 らる るの
不 利 あ り。
( 四 ) カ ラ は 写 真 の 如 く樫 を繰 りて小 車 をはめ た る 簡 単 の 器 な
り. 要 は 絡 め た
る 凧 の 糸 を速 く引 くに在 り、即 ち車 に 糸 を喰 ませ 、 一 人 は 止 ま
りて カ ラ を保 持
し 、数 人 は 交 代 に 糸 を 引 きて 疾 走 す るな り。か くす れ ば 短
距 離 の 処 に あ りて長
の
距 離 糸 を 引 くの利 あ るの み な らず 、糸 の 運 動 迅 速 に して 、敵
糸 を擦 り切 るの
力 強 大 な る べ し。
如 上 は 用 具 の 解 説 に 過 ぎず 、然 れ ど も戦 手 の 技 量 拙 な く、術
策 乏 しけれ ば 、
良 器 も其 用 をな さず 、為 に 思 わ ざ る失 敗 を招 くに至 るべ し。
三 条 町 に 於 い て技 量 優 秀 の 誉 れ 高 き選 手 は 、浄 円寺
老 院 菊 地 智 巌 、田 町 医師
北 野 寛 司 、本 場 坂 井 清 松 の三 氏 な り。
[ 五 ] 製 作 と販 出産 額
三 条 凧 製 造 の 元 祖 明 な らず 、従 つ て 年 代 亦 詳 ( つ まび
らか ) な らず も、 古来
イ カ屋 と して 知 られ しは 一 ノ木 戸 の 幸 七 、蔵 小 路 の 重
助 、本 場 直 次 郎 等 に して
其 開業 は 百 二 三 十 年 前 な るが 如 し。
其 凧 合 戦 の 盛 な る に 連 れ 、需 用 多 き を加 へ しよ り、製 造
亦 増 加 し、鍛 治 町 に
工
伝 右 門 、上 町 に新 飯 田屋 、円 前 町 に 藤 蔵 等 出で し も 、五 六
十 年 の間変 透 多 く
現 存 す る もの は 、浅 野 善 吉 、須 藤 平 助 、須 藤 幸 七 、新
飯 田弥 太 郎 、斎 藤 正 雄 、
一
荒 川 寅吉 、 中沢 又 造 、川 俣栄 郎 、西 山千 代 松 、稲 田喜 三
郎 、阿 部 藤 四郎 の 十
一 戸 な るが
、 同業 者 は 明 治 三 年 ( 1 8 7 0 ) 組
合 を組 織 し、 毎 年 売 価 の 標 準 価
格 を定 め て競 争 を防 き 、改善 を計 れ り。
しか して 其 年 々 の 製 産 高 は 、同 町 凧 合 職 の 表 退 せ るに も
係 は ず 、県 下 各 地 の
需 要 増 加 せ る と 、二 十 年 来 販 出 し来 れ る 北 海 道 の 需 要 二
数 十 万 ケ を算 す る に至
れ りと 。昨冬 の 如 きは 東 京 、横 浜 、信 州 、上 州
、朝 鮮 等 に 新 販 路 を開 け る と等
に依 り、倍々増加して一昨年節句後より昨年節句迄に製産せる
箇数は、四十万
に上れ り。
然 れ ど も 、其 金 額 に至 りて は 、合 戦 衰 微 の 余 波 、大 の
凧 需 要 を 減 し、子 供 の
玩 具 と して五 枚 以 下 の 英 大 部 数 を 占む るが 為 め 、総
額 僅 に八 千 五 百 円 に 過 ぎず
然 も紙 、竹 、糸 、絵 の 具 、 ノ リ等 原 料 の 年 々謄 貴 せ るに も は
係 らず 、売 価 は 依
然 旧の如 き を 以 て 、 内原 料 を控 除 す る時 は 製 造 家 の 収 得 す る工
賃 実 に些 少 な り
に
故 今 日 の 製 造 家 は 、職 人 、弟 子 等 を使 役 す るの 力 な く い れ
、 ず も家 内工 業
として営み、仲には兼業として従事するものある状況な り。
7
今 製 産 の 凧 の ケ 数 を各 種 別 と し 、以 て 需 用 の 多少 を 明 か に す べ し。
*張 凧
一枚十一
一枚
蛸 小 形 五 万 、封! 中形 一 万 五 千 、封, 大形 八 千 、六 r r J 小
万 、六 r r J 大
六 万六 千 、六 角 二 枚 四 万
承巻 凧
二 枚 一 万 七 千 、三 枚 三 万 五 千 、 四枚 二 万 、五 枚 一 万 四千 、七 枚 三
千 五 百 、八
枚 二 千 五 百 、十 枚 二 千 、十 三 枚 千 七 百 、十 六 枚 一 千 、二 十 枚 七 百 、二 十
五枚
四百 、三 十 枚 三 百 、三 十 枚 以 上 百 。
以 上 製 造 に 要 す る原 料 は 竹 骨 、縁 糸 、紙 、の り、絵 の 具 等 な るが 、内最
も多
くの 費 用 を 要 す るは 紙 の 代 四千 円 、竹 の 代 八 百 円 に して 、凧 の 大 小 に依
り、各
種 別 あ り、先 づ 竹 骨 の 篠 竹 は 間 瀬 産 、孟 宗 は 地 方 の 産 、幹 竹 は 佐
渡 産 を用 い 、
巻 加1 の縁 糸 は八 枚 以 下 に は麻 の 撚 り糸 を 、ス 八 枚 以 上 は 麻 の 捻
り糸 を用 ふ 。 "
紙亦 同一 な き ど、今 製 造 の 順 序 に依 り、各 用途 を示 さん に
蛸 形 、六
張 り凧 t よ
角 形 の二 種 に して 、 いず れ も骨 は 篠竹 を細 く裂 きて 用 い 、紙 は 岩見
半紙 を用ふ
而 して六 角 は 本版刷 絵 を刷 り、骨竹 を張 りて彩 色 し、蛸形 は
白紙 を形 造 りて
先 づ 骨竹 を張 り、後絵 か きて 彩 色 を施 す 、
次 に巻加t の紙 は 、二 枚 よ り七 枚 迄小 団紙 、七枚 以上三 十枚以 下 は
,'」
R 紙 、三
" は八
'
腎
'
に
十 枚以上 は 大容地 紙 を用 ひ 、竹 ' 腎
枚以下 は 横
孟 宗の割 竹 、竪 増' に篠 の
丸 竹 、八枚 以上 は 横 、竪 共 に篠 の 丸 竹 、六 十 枚以上 は 横 、竪 共 に
幹竹 の 丸 を用
よ るな り。
之が 製造順序 は 、先 づ 竪 骨 一 本 に 横骨二 本 を、定め の 寸 の
法 位置 を定 め 直 ち
に 縁糸 をか が り附け 、六 角 に形 造 りた る自紙 を張 り、一 々
絵 が きて 彩 色 を施 す
' を抜着て巻き、
ものなるが、製造終れば、竪′
日
鼻粘を添へて販出す。
糸は三条 在及 び 長 岡在 、今 回r 在、各 農 家 副業 と して 捻 り上
ぐる もの にて 、猪
之小 場最 も多 く産 し、且 巧 な り。之 が 販売 は三 条 町松屋 の 一
手 に 帰 しt 年 々少
な か らざる 糸 を製 出販 売 せ り。昨年 の製 産 高 を聞 くに 、南京
麻 を以 て撚 り し並
糸二千 貰 目、価五 千 円 、地麻及 び 吾 妻麻 の 撚 り糸五十
賞 目、価 三 百 円 、此 の 他
上 等 糸は別 注文 に 依 り、捻 る もの にて 、原料 は吾 妻麻 、野
州 麻 を用 い 、価 格 は
出来合 ひの三 倍 を要す 、今十 枚 の 凧 糸 を標準 とせ ん に 、百尋
に 付並 糸二 十 五 銭
捻 り糸五十 銭 、別 注文 は 一 円 よ り、事 ( か らむ し ) は 三
円位な りと言ふ 。
百間は一 見 に若 か ず 、之 を観 覧 せ る後 に あ らざれ ば 、其妙
昧 を 昧 ひ 難 か るベ
し、余は 来 るべ き合戦 期 に於 て 、余 の 言 に疑 を有
す る諮 君 の 来 観せ られ ん こ と
楚 通 ( じ ぅょ ぅ ) す る もの な り。
各 地 の 凧 の
* 外
国 での凧の名称
中 国
語
韓 国 語
モ ン ゴル 語
タ イ 語
ベ トナ ム 語
イ ン ドネ シ ァ語
チ ベ ツ ト語
英 語
名
称
風等…ホンション
…
Ca9asun galagu チ
ャガンシバ ダ_ _ …白い
烏
…
.烏
男凧 c h u l a …
…
.亀
女 凧 PakpO…
C a i d e u …. 鳥
とa 」
a n g とa J a n g …
飛 行物体
Chaphii
K i t e
…. 鳶
ドイ ツ語
DI`
a chen
フ ランス 語
CerF vOlant…
ス ペ イ ン語
Oometa … す ぃ
星
P a p a g a i O …ぉ ぅ
む
A q u i 1 0 n e …北
風
Dra ke … 龍
ポル トガル 語
イ タ リア語
ス ウ ー デ ン語
ノル ウ ェ _語
デ ン マ ー ク語
ポ ー ラン ド語
ギ リシ ャ、
語
ベ ル シ ャ詔
紙 鳶…ジォ
風 布 フォンブ
・
・シ
紙 老鴫 ・
ラオ グ 薦 飛 _ュ ンヘ
ィ
娼t浦 ・風 ☆ ・鶏 子 ・
・
春声 君 紙 転 ・風 瓦
東 北 地 方 (満 州 )語 … Deyenggu デ
ィェ ン グ 飛 ぶ 物
鳶 … ユ ォ ン 飛 唐 … ヒュ
ォン
t..青富
くゎ が た 虫
Dra ke
…,青
置
Drage … 龍
OrZel … 鷲
ChartaetOs…
紙鷲 (凧 )
8adbadak
日本 各 地 の 凧 の 呼 び
名
タ ヨー 全 国 的
… 青体
ハ rダ ヨ同
一翻
森 Vのノ
部〕 ハ
タ…長 崎
ー
イ カ 宮 城 、新
潟 、京 都 、 近 畿 地
方 、山陰 地 方
r ■
′ ギ
l ,
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ー _京
イ
カノ
ポリ
都 、鳥 取 、 大 阪 、 名
嘉呂
マ キ ィヵ …
テ ンパ タ _ 岩 手 、
新潟
宮城
トン ピ … 千 葉
ベ ラボ ゥ … 秋
ヨ ウズ ー 山 日 、
田
岡山
ヨ ウ チ ヨ ウ…
長崎
ウチカ ケー福 岡
舟 フバ … 福 岡
バ ラモ ン … 長
崎 五 島列 島
図表 1
111《二へ化 (頃 岬。
)1,G厳因
謂 傾蜘旧
鮒
剰鵠鎌 ゴ
《 洋によ孟
│1蝉
棚 柱
脊
門
島
碍ギ
ミ 軽 米 1猛
離
隈 欄
キ終
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装終
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螂
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加韓 避 眠
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ゼ
榊 中 ― 巡 機 岸 s― 熙 撲 理 ゃ _熙
抵 岸斉 括
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紙饉 円 饗―t i
増 1岸
騨服
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喰雛報墳││1撰椎問雑品 摺郎ギ醍畠
碍ゼ
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11ゼ
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―革
路謂愚
熙機 べ │ │
鞄 股
ワ
││ゼ
蛭齢 劇 4 4 E 距
一齢 榊 Ⅲ
I
碍ゼ
‖革
曜
EIM岸
欄岬輸
オ、
キ クケ コ
サ、
恵比寿面
大 石 良 雄 1 大 石 良 雄 2 大 石 良雄 3 大 岡 越 前 守
1 お い らん 2 お い ら ん 3 鬼 若 丸 和 尚 吉 三
丸
王松 行
金お正
神楠
成鬼
重 成
村三正
木与楠
守2
れ
馬暫
信ら進 2
七但
羽忠 き 史
佐天1
関狐 竜
4紋
方暫
町四
兜仲郎 九
小 2
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条前九
戦曽金 実
︼三 御 鍾
合木 直 政
之 3郎 頼 羽 静
島太郎 次 位
中 三太 谷 三
川喜金 熊 源
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明智光秀
犬 塚 信 乃 岩 見 重 太 郎 い か け松
梅 王 丸 浦 島太 郎
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八2
盛現丸
教飼若
犬牛
郎
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絵 名太丸
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凧 朝 一牛
イ、
ウ、
一
一
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角 一
源清 謙寿力 ら
エ
ハ 垣 組 杉 比 石 い
赤 い上 恵 大 お
7 、
金太郎 1 金 太郎 2
倉橋 伝 助 国 定 忠 治
々
三番
星 々 信 乃 児 雷 也 1 児 雷也 2
重盛
鍾九 1
ヌヽ、 水 許 伝
善 四郎
26
ソ 、 曽我 五 郎 1 曽 我 五 郎 2 曽 我 十 郎 1 曽 我 十 郎 2
タ
平 知 盛 大 国 様 大 国 面 高 綱 武 田信 玄 瀧 夜 叉 姫 俵 藤太 秀 郷
だ るま 1 だ るま 2 伊 達政宗
ン
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″
、
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ヽニ ヌ ネ ノ
ナ
チ、
ツ 、土 蜘 珠
テ 、鉄 之 助 天 狗 1 天 狗 2 天 生 徳 兵 衛 天 神 様
卜、藤 吉 郎 道 成 寺 飛 田景 経 巳 御 前 1 巳 御 前 2 寅 王 丸 徳 川 家 光
徳川家 康 徳 川 天一坊
25
那 須 与 一 波 に旭 波 に兎 名 和 長 年 南 郷 力丸
仁 木 弾 正 新 田義 貞 二 宮 金 次 郎 仁 田四郎
ハ
鼠小増
10
袴垂保輔 伴 佐 衛 門 般 若 般 若 面 花 川戸助六 1 花 川戸助六 2
播 随 院長 兵衛 1 播 随 院長 兵 衛 2 伴 内 八 犬 伝
し 、 樋 日次 郎 兼 光 日 の 出 美 人 図
フ 、風 神 藤 原 鎌 足 藤 娘 不 破 数右 衛 門
弁 慶 1 弁 慶 2 弁 慶 3 弁 天小 増 1 弁 天 小 増 2
ホ 、北 条 時 宗 堀 部 安 兵 衛
24
松 王 六, 1 松 王 丸, 2 丸 。
橋 忠 弥 丸 丸部 隊長
宮本武蔵 源 義 経 源 義家 源 頼朝 源 頼光 源 為朝 1 源 為朝 2
三 日月 お せ ん
2 、、 村 上 義 光
紫 頭巾
メ 、め 組 辰 五 郎 1 め 組 辰 五 郎 2
、
へ
、
ヽ
ヽ
ヽヽ
マ
モ : 、
ヤ
フ
、
、
り、
ワ 、
138
。
時を
る代 絵
あ時 の
が の々
絵 そ色
ヽ
の ヽ
く 一て
多 夕じ
だ ク応
ま ラに
ヽヤ文
でキ注
柄 のの
絵画客
る漫 お
あ ヽヽ
にりり
憶どあ 。
記まが い
のく ど な
屋 のな れ
凧伎 ど知
り
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舞
果歌 ヽ
計
結 ヽ
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た章顔数
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調各人 ヽ
は に名 で
上他有 の
以 の のく
こ代 描
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十
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図表 3
六 角凧 の 各 寸 法 表
須 藤
竹′
目'長
凧の
大 きさ
芯棒A
枚ド
Cm
紋
触′
問' 位置
さ
'胃
'B
炉Ft 屋
上C
Cm
下D
Cni
Cm
1■
6
7
2
4 7
3 6
8
9
3
5 5
4 4
9
4
6 4
5 2
12
14
5
7 6
6 2
14
1 6
7
9 4
7 6
17
2 0
102
8 5
1 9
2 3
1 0
115
9 3
2 2
2 5
13
137
113
2 6
31
1 6
157
130
3 2
3 5
2 0
176
144
3 4
3 8
2 5
191
157
3 7
41
3 0
216
173
4 0
4 4
5 0
285
212
52.
野 6
7 0
327
254
5 8
6 5
100
424
321
7 7
8 5
150
535
412
8 8
1 0 0
200
667
515
121
133
8
1■
2 3
1■
3 0
ルか: │
図表 4
西 山凧屋 の六 角凧 の 寸法表
( 三条 市 ニ ノ 町 西 山忠吉 の 控 え帳 よ り解読 )
す
0
・分
5
分
・8
3
4
尺
5
分
0
5 2
つ々
尺
7 5 0 6
寸1
EJ
・
寸1寸1寸1
4 0 1 2 0 馬
5 5
分 ・分 ,
5 5 5 鳴
分 ・分 ・分 ・
分
一
40 8 ユ
寸 1寸 1寸 1寸 1
3
3
4 5
分
7
0
0
,5
2 1 7 2 寸 5寸
2
氏
5
︹9
5
つ︼1,
0
わ
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口
八
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ヽJ
えソ
4
寸
4 1
5
・
尺3
0
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2 6 9
︹υ ︹D寸
・5
RJ
n
5 つ
分
寸
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∩︶ A
A
尺
2
2
尺
0 0 0
寸 ・寸 ,寸 ,
3
4 1
5
0 0 0
寸 ・寸 ,
寸 ・
寸 ・
2 6 6 9 8 5 5 6
尺6尺7尺8尺0
2
2
2
3 1
2
尺8尺9尺3
8 5 2 7 5 6
n
AV
nv
3
寸
RJ
0
寸
・5
5
寸
・5
0
・一 5
0
5
寸 ,
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尺4
41
1 4
0
寸 ・
4 1
尺2
1ェ
0
寸
司
5
0
5
0
0
5
0 5
0
5
。
寸 ・寸 ・寸 ・
尺 ・尺 ・尺 ・5 ・
5 6 5 7 7 3 0 2 0 8 1 3 3 4 8 5尺 0
尺 6 尺 2 尺 6 尺 7 丈 1 丈 3 丈 9丈 4 7 3
51 7 282 9 2 1 3 1 3 1 3 1 5丈5
Aυ
0
男
敏
保
0
n 氏 n 5
分 ・
分 分 分 寸 ・
5
・
尺1尺1尺3
7 1
寸3
分対
寸 2寸 ワ寸 9尺R尺3
/
■ 1
一
■
9 l
8
分
5
0
分 ・分 ・
70 6 3
寸 2寸 2
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6
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8
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J
日
8一
待
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月
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s r 8 封侍
ロ
4尺 8寸
■4 5 . 5
7尺 7
9
2
4
7
天 6丈
Z
2
荒川
分
夢 U U 棋
0 3 0 3 4 4 5 4
1 1 0 杖
久
2尺 7寸
3 尺 3尺 3尺 9尺 0尺 5尺 7
寸7寸 4
5 942 0 0 1 3 2 7 4357843 9
尺 1 尺 2 丈 3 丈 3丈 3 丈 4 丈 4 丈 5 丈 6
r
1■
1■
6
■ 1
■ 2
1■
1
■ 1
一
70枚
説
i
「
S t
R 夕
60枚
Ⅲト
2 尺 0
6 a _ 品
50枚
9 9 1 年) 解
1 尺7 寸
3 0 枚
40枚
(1
平成 3年 1
1尺 3寸 2分
40,0
天 合 J 巴振
4 尺 1 寸
1 2 4 . 0
デく'
1尺 4寸
42.5
1 民4 寸 7 分
4 4 . 5
5 尺0
1 5 1 . 5
30枚
尺
20枚
尺
13枚
尺
10枚
1丈 8尺
545.5
大 町景清
-0-枚
) │ ヤ│
tX
う U U
中沢
5 尺
0 5 分
1 5 3 . 0
5尺 8寸
176.0
i
lR
寸 3寸 4 寸 9
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4 07 1 た
D
尺 1尺1 尺 1
う
少 一
, 4
S 枚
1 尺 2 寸
3 6 . 5
25枚
9 寸 0
2 7 . 0
16枚
6 寸 ユ分
7 枚
尺
5 枚
1ェ
4 枚
1■
京2枚
1ェ
小 2枚
1■
小 1 枚
0
1 尺 8 寸
5 4 . 5
2 尺 1 寸
6 3 . 5
2尺 5寸
75.5
3 尺 ユ寸
9 4 . 0
3 枚
Cm
Cm
ヽ 1
′
〕
2尺 5寸
76,0
2 尺 8 寸
8 5 . 0
う尺 1 寸
9 4 , 0
3 寸 1 分
9.5
8 寸 0
2 4 . 0
8寸 2分
25,0
1 尺1 寸5 分
3 5 , 0
1尺 2寸 4分
37.5
1尺 4寸 8分
45.0
1マ
上
杖 ′甘
Cm
中 骨
C耐
(ド )
)
(1937年
作製 昭 和 1 2 年 6 月 2 5 日
帖
法
凧 寸
求 いX +
・ “
紳 求
′
c 照 困
︼出 来
ゃ ゃ ど G ﹁組
・
叫︶
︵賊
ぶ出 く い Q 引
鯉 倉縦 赳 X
栂 伸 赳 G卜 神
ぶ連 く い G 卜
附 G卜 神
比 G引神
.
求 n回 X
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、 求
やヽ
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︵押 蚊 ︶ 押 求
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ラ
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ヽ
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ヽ い
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′ ドヽヽ球紛
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はを
長び
全結
の ヽ
・絡 端
図表 7
三 条 六 角 凧 の 重 量 と表 面 積 及 び 平 米 当 り重 量 表
大 きさ
重量
枚ド
g
表面積
m2
平米 当 り
重 量 g/牌
大 きさ
枚ド
重量
表面積
平米当り
m2
重 量 9/m2
g
つと
0.138
217
13
300
1.226
245
3
40
0.138
2 1 3
16
390
1.605
244
4
60
0。265
226
20
580
2.016
287
80
0。378
・
21 1
30
900
3.010
299
120
0.563
213
50
1600
4.597
348
8
150
0.688
218
70
2300
6.143
374
10
190
0,351
223
100
5000
11.010
4 5 4
RJ
30
7r
作 る材料 、製 作者 に よ り同 じ大 きさ の 凧 で も 、重 量 は異 な る 。
この 表 は 須 藤 凧屋 製 の 六 角 凧 の 平 均 の 重 量 で す 。
P
図表 8
* 凧 揚 げ に適 当な 風 の 強 さ *
風が無 く、)印
tが揚がらな いのに、走 つて炉
,tを
揚げて いるのをよ
見掛ける。
く
,
凧揚げに適当な風の強さは、風逃 どれ位 いが最適なのだら
うか 。
/1111の
種類によ り大 いに異なるが、人間が走 つた り歩 いた り
する逆 さ
と、比J費して考えてみ よう。
競走 10omの 日本記録は 、9秒 9代 であるが 、これ
をlo秒 と
して 、風逆に拠算す ると、100÷lo=loで 風速 lomに
なる。
また 、マ ラソンか ら考えると、世界記録に近 い 2時 10分
間
で走 っ`
たとして計算 してみ ると、
… 130×60=7800秒
60X2+10=130・
42195m+7800‐ 5、40m
とな り圧t述は約 5、 4m。
人の歩 く速 さは普通 1時 間当 り4粁 とされて ぃ
るが 、これ を風逃
に置換えると、
4将 /1時 間…400o+(60x60)=4000+3600〓
1,11
と、風述 lmち ょっとになるヽ
ゅ
倍の 1時 間当 り8粁 の歩く速 さだ と、風速は
2mと なる。
約 ?。
この事か ら考 えると、凧揚げに適
当な風速は 、凧によっても異な
るが 、順t速2∼ 5mの 風が良く、lom以
上だ と、凧カギ
空中で壊れ
た り、糸が切れた りする。
風が無 く、凧を見な いで走 り、落ちて も
知 らずに引摺 って、)研
tを
壊すのを見掛 けるが 、風が出るの を待つの
が賢明である。
走
逃
100m/1o秒
風
速
――-lom
100m./20秒
――- 5m
100m/30秒
――-3.33m
100m/40秒
――-2,5 in
100m/50秒
――- 2m
42,195k船
/2時 間 10分-5。 4m
42.195km/3時 間 ―- 3.9m
42.195km/4時 間 ――-2.9m
図表 9
歩
述
風
逃
2k‖/1時 間……0。
55m
3 km/1時 間……o,33m
4 kni/1時 間…… 1.1lm
5 km/1時 間…… 1.38m
6 km/1時 間…… 1.66m
7k船/1時 間…… 1.94m
8k冊/1時 間……2.22m
10k冊
/1時 間……2.77m
9-
六 角 巻凧 の 製 作 工程
校骨作 り
須
藤
凧
屋
骨 の組 立 て
(1)
1.長 さ寸法切 り
…
1.横 骨 の 強 ・弱 を見 る
・
1
3.竹 をタワシで洗 う
(強 い方 が上 、弱 い方 が下骨 )
" ・2
2.節 の頭 をカ ンナで けず る
、
…。 3
横骨作 り (2)
4.ナ タで 2っ 筈1りにす る
…, 4
5.4つ
…・5
割 りにす る
6。 中の節 を落 とす
横骨作 り (3)
2.
中骨 (又 は 仮骨 )に 横骨 を しば る
・
・
・
32
3.
縁 糸 をか け しば る
・
・
・
33
4.
横 骨 と中骨 、左 右 の パ ランス を とる
・
・
・
34
(凧 の 上 が るか ど うかの大切 な作業 )
…・ 6 ・
`
…3 1
白凧作 り
(骨組に紙 をは る )
′
分 の 巾で割 る
… 7
・
1.横 骨 の 4ヶ 所 にかた い ノ リをつ ける
・
・
・
35
8.身 の部 分 をはがす
…・ 8
2.六 角 の和紙の上に骨組 をは り付ける
・
・
・
36
…,
3.6ヶ
・
・
・
37
7.2本
9,1本
10.小
巾 に 2っ 割 りにす る
刀で平均 に弓 に 出が るよう削 る
11.乾 燥する │!ギ │
12,中
心 とハ ナオ位置の印の墨つ け
9
・
…1 0
4.や わ らか いノ リで縁 を折 り返 しはる
・
・
・
38
・
…1 1
5.乾 燥す る
・
・
・
39
…・
1 2
武者絵 を画 く
・
・
・
40
1.墨 で下 絵 を画 く
中骨 (心棒 )作 り
…1 1
2.濃 い墨で頭の毛 ・ヒゲを画 く
・
・
3.薄 い墨で頭の毛 ・ヒゲを浮 き立 させ る ・
42
・
・
・
13
1.竹 を選別す る
2.上
所 の角 の紙に切 り目を入れ る
(細 い方 )か ら決めて切 る
・
…1 4
必 ず節 の少 し上か ら切 る、凧が
4.一 番薄 い塁でパ ックを塗 る
・
・
・
43
落 ちて も竹が裂 けな いため に
5.顔 の ビンク色 を塗 る
・
・
・
44
3.長 さ寸法切 り
…・
1 5
6.目 の 隅に青色 を塗 る
・
・
・
45
4.竹 の皮 、節 を取 る
…・
1 6
7.黄 色 を塗 る
。
・
・
46
5.虫 の駆除消毒 をす る
・
…1 7
8.緑 色 を塗 る
…・
47
9.オ レンジ色 を塗 る
…・
48
… 18
7 . ノ ヨギ リロを入れ る所上下 を小刀で削 る… 1 9
・
・
・
20
8.上 ・下 にノコギ リロを入れる
10.青
…2 1
6 . 炭 火であぶ り曲 りをまっす ぐにす る
9.紙 を巻 きば りにする
和紙の継ぎは り
1.和 紙 を寸法に切 る
・
・
・
22
ギ ―
2.選
別を
する【
ょ
磁 i 4 ‐ 十│ ・・・・・・2 3
3 . 和 紙 の枚数 を数 える
i、
24
・
・
25
4 . ノ リを煮 る ( 硬 いの と軟 らか い もの ) ・
t
・
・
26
5 . 紙 をの1ゴす 1 `1 ‐ t l l ‐ 1 ・ ― ・
│十
色 を塗 る
・
・
・
49
11口 紫色 を塗 る
・
・
・
50
12.赤
色 を塗 る
…5 1
13.濃
い墨で 目 ・名前 を書 く
色 で 目 ・鼻 を画 く
・
・
・
52
14.茶
1.5.印 を押す
・
・
・
53
ハ
ナ
オ る
背畳ど立ど
)ず ド
. 1
ヽ・
・
54
1 . ハ ナオ糸 と弓糸 を寸法長 さに切 る
…・
55
・
・
・
27
2 . 凧 のハ ナオ糸の位置に孔 を明ける
…・
56
・
・
‐
28
3 . ハ ナオ糸を結び 付 ける
…・
57
8.六 角 に 切 る
・
・
・
29
4 , 弓 糸 を結び付ける
9.上 下 に和‖
強 の 紙 をは る
・
・
・
30
6.ノリ付け
7.紙
t' │
をつ く
以上 5 8 工 程 、これで六角凧 の完成です
図表 10
・
_ ・・
58
A
重 の問題
一 翼 画荷・
凧 は竹骨 に紙を は って糸を つけれ
m ・
X
多
‐
・ ‐
が ぁが る適 応 風速 は右 の図 のと おり であ る。
﹂
4
ば すぐ あが ると いうも のではな い。
、
凧 の大 きさ 重心が風と対応す る
、
場合 に あが な条 件とし て の翼面荷
重 と いうも のがある。即ち どんな に
よく凧が できていても、風 に対し て
lll
凧が重 ければかがらな いγ
また、軽くできていても、風 のあ
たる面積が少なければあがらな い。
適 応 風 速 の範 囲
、
結論とし て 凧 は翼面荷重を扶き↑、しかも軽
︼
いほうがよく、また、風速 にあわせて凧を
選ぶ
べきである 。︵
比毛 一朗氏 の論理 による︶
3
×1 0 0 = 7 . 0
絲
C一
× 100-5.0
絲
B一
凧 の作 り方
×l o O - 2 . 0
絲
A―
翼 面荷 重 と風 速 (比毛丁朗氏作 図)
竹骨 のバ ラン スの問題
次 は凧 のバ ランスである。人間でも背骨が出
が っていたり、脚骨 の均衡がとれなければ
歩行
が困難 である。まし て凧 のよう に.空中 に
静止
2
0
m、 横 3
デ﹂こに縦 0
5c
伽の
、 、
角 凧A B Cが あ り、 そ
0 g、 5
れ ぞれ の重 さが 、 3
7
5
。
gヽ 0
︲ gと す る Aも Bも
mで
Cも翼面積 は 一五 〇 O c
02
あ るから、翼面 荷 重 は 0
m
・c
あ たり、上 のよ う にな る。
そし て、 A、 B 、 C の凧
1
ユ
翼面荷重―埋
×1 0 0
持
難
欝
書
晶
る
[ 一 ] 箱 、提 灯 凧 ( ボ ックス カ イ ト) の い ろ い ろ
写真図
(3)
(1)
(2)
(4)
(6)
(7)
(8)
(9)
写真図
[二 ] 骨の無 い凧のいろいろ
\( 1 0 )
写真図
(14)
卜
翼
[四 ]中 国の 凧 4種
(16)
[ 五 ] ロ ッカ クバ トル 用 の 凧
写 真図
[ 六 ] ス ポ ー ッ カ イ トの い ろ い ろ
『
he new suPersonic from Revolution
( 2 1 )
(20)
(23)
[七 ]パ ラホ イル 凧
Left″a bicyclist passes a kite
in Shirone.Bolow,a dragOn
head perades in Weifang.
Right,citizens of sanjo
gather for rokkaku ftying.
(Yolcn, thc latc fOuttdcr Of the lntcrna‐
tional Kitcflicrs Associa[iOn, was notcd
for〔hc whimsy and bOmbast Of his Prcss
rclcases)when thc 1988 datc carnc uP,
WC POS〔
POncd thC dccision unti1 1989,
allowing the clains tO sIInmcr and riPcn
aPPrOPriatCly
By the final datc,、
ve had rcccivcd 13
solid clailns,cnOugh to makc a hOrsc racc.
Ali thc dOcuments wcre cntcrtainingi
somc、 vcrc llnpressive,
But 、ve kncw 〔 hat tO wcigh applcs
agains[Orangcs wOuld tcst the wisdom of
_So10mOn,Wc hcsitatcd.ヽ Ve squirlncdo We
Cd hC dHyttb
温 8推
苫:ど督
Soon thc PaPCrs PllCd■P as wc crcatcd
、
vcightings fOr thc factOrs,twO cross‐
ref‐
ercncc charts, a sct Of fivc rating scalcs
替∬ 撚
Copr ⑥1909 by c s Newcoぃ
o
Datclinc:Fcbmary 25,1989.
't出
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wh01e cscaPadC, In septcmbcr
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謎
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quantitativc, sOmc qualitativc) and of
1986 thc town iaid ciam tO thc
POtential clallnants to thc title(abouて
28
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Many slight diffcrcnccs wcrc wcighcd,
Midnight brain cclis wcrc burncd,Again,
〕/ K I T E L I N E S / S u ヽ
84ER 1989
☆ ☆ ☆ ☆
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆☆ ☆ ☆
Copr《)1989もvC S New●
omb
in thc end、
vc cannot say that bur rcsuits
arc ncaningful, Only that 、
vc gavc thc
mattcrs thought,
In truth(and ict us say this 10ud and
航α
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協品,群
品
。
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Cθ72カ″″夕″ ...
SUMMER 198夕
/KITE LINES/61
月l l [紙1 ]
凧揚げ 、凧合戦用諮
*ク レル …繰 れ る。糸 を繰 り出す 。
*タ グル …手繰 る。糸 を引 き寄 せ る。
*カ ラマル … 空 中で凧糸 と凧糸が絡 まる。
*カ ラメル ー 相手 の 凧糸 と絡 め る。
*ジ ガラメ … 地絡 め ◇地上 で凧 同士 の 糸 を予 め 絡 めて置 いてか ら、凧 を揚げて
凧合戦 をす る こと 。風 の 無 い時に行 う。三 条 の大凧合 戦で は禁止
されて い る。
*ム ダカル … 糸が むだか る。結び 目が 出来た り、ぐちゃ ぐちや にな る事 。
*ア ガ リ…… 揚が り。糸 をタグル と凧がす ぐに揚 る事 。
*サ ガ リ…… 下 が り。アガ リの反対語 。
*カ シガル … 凧 が傾 く。
│
*カ シゲル … 傾 ける。風 の強弱 によ り、凧 の揚 り具合 をみ て 、アガ リの ときは
下 の ハ ナオ を、サ ガ リの ときは上 のハ ナオ を、それ ぞれ 結び詰 め
調整す る。また凧が右 にカ シガル 場合は左 の 鼻緒 を左 に傾が る と
きは右 の鼻緒 を結び詰 め て直す 。
*ノ ス …… 凧が垂直 に揚が る。
*ノ シにす る…垂直 に揚げ る。
*タ ツ。タ ッた …凧糸が切 れて 凧が飛 ぶ 事
*タ タせ る一 相手糸 を切 つて凧 を飛ばす事
*糸 をダラす 、ダる… 糸 を垂 らす 。垂 る。
*グ ラせ る一 垂 らせ る。
*糸 をハ ル … 張 る。垂 らす の反対語
*サ シ アゲ… 差揚げ 。凧 を揚げ る際に凧 を他人 に立てて持 って貰 う事 ◇
*カ サ ナ リ…重な り。凧 と凧 が重な って操作 出来な くな る こ と。
*ベ ッチ ョウ…本来は性交 セ ックスの 方言 、陰語で あるが 、カサナ リと同意語 ◇
超 Hと 言 われ るため 、近年は全 く使 われ な い 。
│
│
ガ寸
ヤ
抵 [2]
凧揚げ 、凧 合戦用具
*糸 ……!三条の大
凧合戦 に使 う糸は 麻糸に限 られて い る。本麻はあま りに も
価格が 高 く、合 戦 には運か に安 いマニ ラ麻の 糸 を使用 して い る組が
多 い 。綿糸 に比 べ 伸びがな いか ら、凧 を操縮 し易 い 。
*あ かつ ま糸 …本麻 糸 の最高級 品 。アカッマの
糸 と言 つて 、値が 高 く手が 出
な く高値 の花であ った 。 NHKの
9月 3日 の 「ひ るどき 日本
列 島 Jに 群馬県 吾妻町が 国内屈 指 の 麻 の産地 と して紹介 され
て い て 、三 条 では アガ ッマが アカ ッマ と言われ て い る事がわ
か った 。
*糸 巻 ……木 の平板 を使 い 、糸車は わ い
使 な 。
一
*糸 ぼて 竹 の丸平 ざるの 糸ぼて 。
*糸 篭 …… 竹 の 馬篭 。
*カ ラ…… 滑車 。滑 螺 の な ま り ?。
*ブ ラ…… イカ糸 の 途 中に、丸木棒 を他 の
糸でぶ ら下 げ 、相手の
凧糸に振 り
回 し付 け、絡み着 く合戦 用[目
も
一止 め ◇両 般形 の
*ト メ 、鼻緒 ドメ i・
鈎。
*ワ ニ …… 片枝形の 鈎 。 トメ と共 に木製
で ある。刃物 を入 れ た もの も有 る。
*ス カ リ…刃物鈎 。
*カ マ …… 鎌状 の刃物鈎 。
*マ ンジ ョス カ リ… 三 日月形 の刃物鈎
。
ス カ リ、カ マ 、マ ンジ ョは その 形状 によ り付 け られた
名称で 、刃 物
一
の 全国 の産地で ある三 条では 作 るに簡単 。
*ガ ラス 糸 … ガ ラス 粉塗 り付 けた糸 。 ビー ロ
ド 糸。
*金 剛砂糸 …研磨用 のエメ リ粉 (金岡J秒)を
塗 付 した 糸 。
*シ ブ糸 … 渋 を塗 り着 けた糸 。
大凧合 戦 では金 属製 の物や金 属 を組込んだ道具 を糸 に取付 けた
り
糸 に異物 を塗 り付 けた糸は 使用禁止 で 、使 った 場合は直 ちに失格
退場 させ られ る。
Fly UP