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幼稚園∼小学校 2年生

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幼稚園∼小学校 2年生
効果的なプロジェクトの設計: プロジェクトの特徴
プロジェクト型学習の例: 幼稚園∼小学校2年生
池の水とオタマジャクシ:学年)幼稚園∼小学校2年生、教科)生活科(生命科学)
児童が卵からカエルを育て、そのときに得た知識を、最寄りの動物園で開催される両生類展の来場者向けの情報パンフレットの形で発表
します。この単元の全体は、 池の水とオタマジャクシ (英語)をご覧ください。.
児童が中心
このプロジェクトでは、「人はなぜ ”我が家が一番” と言うのでしょう」という本質的質問によって、学習内容と児童の生活との関連付け
を行います。児童はカエルを研究して、カエルの人工生息地についてのニュースレターを作成し、観察を行って、調べた内容についての
スライドショーを作成します。
指導要領との対応
プロジェクト型の活動はカリキュラムの中で最も重要な要素です。アメリカ合衆国では生物とその環境に関する項目は、幼稚園から小学
4 年生までの理科(生命科学)のカリキュラムに入っていることが多いため、州や地域の指導要領に対応しています。この中に、生息地
の観察、作成、および比較という理科の重要な項目が関わっています。
重要な質問
本質的質問と単元質問によって、児童の関心は教室という枠を超え、関連する内容へと興味が広がっていきます。幼稚園から小学 2 年ま
での児童は「人はなぜ ”我が家が一番” と言うのでしょう」という質問を投げかけられることで、自分の生活と単元の学習内容を結び付け
て考えることができます。また、「健全なカエル生息地には何が必要ですか」などの内容質問によって、より高度な質問(本質的質問)
への答えにつながる情報を児童に考えさせます。児童には、その単元の間に本質的質問への答えを考えるために、個人やペアで考えた
り、グループで話し合ったりする機会が与えられます。これは、児童にとってより高度な内容について考える機会になるだけでなく、教
師が児童の理解度を把握し、ディスカッションや指導をどのような方向へ持っていけばよいかについて判断する材料にもなります。
複数の継続的評価
文章と絵で考えを記録する観察日誌を基にして、単元全体に評価が組み込まれています。また、児童は日誌の中で教師の質問にも答えま
す。これらの質問の多くは内容質問と単元質問です。日誌の評価には理科の学習内容についてのルーブリックが使用され、児童はそれを
元に継続的なフィードバックを受けます。教師は、最終成果物の評価にはスライドショー採点ガイドを使用します。児童はプロジェクト
の間、このガイドを確認することによってプロジェクトで何が求められているかを認識することができます。
真の意味での学習
児童は本質的質問を通して学習内容と実社会とのつながりを考えます。本質的質問によって、児童に自分自身の家とカエルのすみかを観
察・比較させます。またこの単元では、児童に最寄りの動物園を訪問させ、来場者向けのニュースレターを作成させることによって、コ
ミュニティーとのつながりを持たせています。
学習の披露
児童は、壁新聞やフィールドガイド、最終的なスライドショーやニュースレターなど、いくつかの成果物を作成します。これらの成果物
は本質的に興味を引くもので、真にその学習作業を反映します。
テクノロジーによって強化される学習
児童は、テクノロジーを活用してニュースレターを作成したり、スライドショーによるプレゼンテーションを行ったりします。テクノロ
ジーを活用することによって、さらに多くの人々に自分たちの学習成果を示すことができるのです。児童はスライドショーやニュースレ
ターに使う写真をデジタルカメラで撮影したり、学習に必要な情報をインターネットを使って調べたりします。
利用規約, *法務情報 と プライバシーポリシー ©Intel Corporation
効果的なプロジェクトの設計: プロジェクトの特徴
プロジェクト型学習の例: 幼稚園∼小学校2年生
池の水とオタマジャクシ:学年)幼稚園∼小学校2年生、教科)生活科(生命科学)
児童が卵からカエルを育て、そのときに得た知識を最寄りの動物園で開催される両生類展の来場者向けの情報パンフレットの形で発表し
ます。
高度な思考スキル
カエルの自然生息地に関する情報を収集した後、児童は壁新聞かフィールドガイドのどちらか1つを作成し、情報をまとめます。そし
て、自然生息地から学んだことを人工の生息地づくりに適用します。最終のスライドショー・プレゼンテーションの中で、高度な思考に
よって本質的質問と単元質問に答えます。また、K-W-L (Know-Wonder-Learn) チャート(知っていること、知りたいこと、学んだこ
とを書き留めるチャート)は、単元全体に渡って児童の思考と調査を促します。さらに、教師は児童の日誌に質問を書くことによって児
童の思考力の向上を促進します。
さまざまな指導方略
事前知識: 児童は、単元の始めに K-W-Lチャートによって事前知識を喚起します。このチャートは、児童が好奇心を抱く疑問を引
き出します。単元の間に随時このチャートを参照し、単元が終了時点でカエルとその生息地について集めた知識を公開するときにも
参照します。
グラフィック・オーガナイザー: 単元の初めに、K-W-L チャートを作成します。単元の間に随時このチャートに書き加えていきま
す。T チャートでは、カエルと人が成長するのに必要なものを比較します。図表を使うと、カエルのライフサイクルを論理的に説明
できます。また、ストーリーボード・プランニング・シートは、児童が自分のスライドショー・プレゼンテーションを設計するのに
役立ちます。
共同作業: 児童は、スライドショーやニュースレターをグループで作成します。グループでは児童1人1人に役割が割り当てられま
す。また、児童はペアになって、カエルのライフサイクル・パズルの完成作業に取り組みます。
フィードバック: 児童は、単元の間に随時、観察日誌に記入し、それに対して教師からフィードバックを受けます。また、ニュース
レターの原稿を共同で書き、互いにフィードバックを行います。
成果認識・表彰: 児童は、ニュースレターの発行とスライドショー採点ガイドの公開を通じて公に評価を受けます。スライドショー
は他のクラスとも共有します。評価し協力してくれる大人や上級生の力を借りて取り組みます。
発問: 本質的質問、単元質問、および内容質問に関するディスカッションに加え、日誌の中でも単元全体を通じて教師は質問を投げ
かけます。児童が K-W-L チャートに書き込むことに対し、「どんなことを知っているか」、「疑問に思っていることは何か」、
「学んだことは何か」という質問を繰り返し、さらに高度な思考へと導きます。
モデリング: 教師は、どのようにして情報を収集し要点を引き出すかの模範を示します。模範となるものとしては、児童に作成させ
るスライドショーの見本や、動物園にあるカエル生息地の実例などがあります。
テクノロジーの管理: 児童は、テクノロジーを使った成果物を完成させるため、ペアやグループを組んで作業します。ここでは幼稚
園の単元なので、児童は、読んだり、書いたり、コンピューターを使ったりする際に大人や上級生の協力を受けて作業します。
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