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理科:高知市立高須小学校
小学校第6学年 理科「ものの燃え方」 【本時(3/10)の評価規準】 「ものの燃え方と空気」 科学的な思考・表現 ものが燃えるには何が必要かについて、友達の意見を聞いたり、自分の考えを表現したりしている。 児 童 の 主 な 活 動 言語活動充実のポイント 【本時の言語活動】 燃焼する前と燃焼した後の様子を比較することで、燃焼と空気の関係を推論し、説明する。 【手立て】 ①自分たちが考え、作成した計画図を基に、工夫についても説明を加える。 ②燃焼前後の写真を撮って、比較しやすくするととともに、成功したグループの考えを参考にできるようにす る。 ③グループ内での話合い活動の時間を設け、再度作戦を立てるため、燃焼の仕組みを探ろうとする。 【活動のきっかけ(前時) 】 ◆新聞紙(1/2枚)とマッチ 3 本で、割り箸3膳を燃やし切るために、作戦を立ててチャレンジしよう。 言語活動充実のための教師の主な働き掛け ◆前時の割り箸実験の結果を交流する。 グループ 実践を振り返って 全体 ・新聞紙はよく燃えるので、割り箸を包んだらいいのではないかと考え、 作戦を立てましたが……。 ものがよく燃えるためには、どうすればよいのだろう。 理 科 班ごとの作戦にそれぞれキャッチフレーズを付 けて、自分たちの作戦をアピールさせる。 ・燃やす前と燃やした結果を報告しましょう。 ・班の作戦も詳しく教えてあげましょう。 ②何が必要かを考える。 ・割り箸は組んだ方が燃えるみたいだ。空 気がよく入るらしい。 ・あおいだり息を吹きかけると、火が強く なるようだ。 ・割り箸と新聞紙で、空気の通り道を作っ たらよいのではないかな。 ・よく燃えた班は、どの班も、空気の流れ を考えているね。 ③燃える仕組みについて考える。 ものがよく燃えるためには、空気や空気の流れが関係しているようだ。 ・実験結果を図や写真を用いて説明させることで、 児童は、各班の相違点を伝え合うことができた。 ・成功した班の共通点を探させることで、児童は、 ものを燃え続けさせるためには何が必要なのか を意識することができた。 ・新聞紙はすぐに燃えてしまったけど、割り箸はなかなか燃えなかった。 ・割り箸を短く折っている班もある。 ・新聞紙の使い方が、班によって違うなあ。 ◆割り箸実験を基に、ものがよく燃えるにはどうすればよいかを考え、 話し合う。 グループ 全体 ①比較する。 ・新聞紙の使い方が班によって違うよ。 ・よく燃えている班は、新聞紙をくしゃく しゃにしている。 ・割り箸の置き方も違うよ。 「ことばでかかわり合う」 実験前後の写真を並べて比較し、成功したグルー プの考えを説明させる。 ・よく燃えた班の計画書と写真を参考にしま しょう。 ・燃え切った班の写真を見て、違う点、共通 する点を探しましょう。 ・グループで話し合わせることにより、児童は、 設計図や写真、ノートなどの多様な資料を総合 的に見て、結果に至った原因を探り、自分の考 えをもつことができた。 ・本時は、観察・実験を設定していなかったが、 前時の燃焼実験で実感を伴った理解が得られて いたので、児童は、事実に基づいて説明したり、 考察したりすることができた。 ・理科に限らず、学級全体で主体的に話し合う言 語環境を整えておくことも大切である。 ものがよく燃えるために、何が必要かを推論させ る。推論のための言葉を使って考えさせる。 ◆「ことばでかかわり合う」児童の姿 推論: 「~から、どんなことが言えるでしょう。 」 ・どういうことから、どんなことが言えるで しょうか。比較して考えたことを基に、推 論しましょう。 指導の効果 ◆実験結果に至った原因を比較して探り合 わせることで、児童に「推論」できる力を 付けることができた。 指導の効果 ◆言葉や図を通して相違点、共通点を明らか にさせることで、推論し、科学的に思考・ 表現できる力を付けることができた。