家庭総合

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学習メモ
第4回
監修講師：南 野 忠 晴
楽あれば苦あり
～家族の絆～
「家族」というのはとても身近な言葉だけれど、
「家族が家族であるため
今回
学ぶこと
の条件ってなんですか？」とたずねると、人によってとてもさまざまな答
えが返ってきます。今回は、あなたが考える“家族の条件”について考え
てみましょう。
知っている？　今回のキーワード
（知っているキーワードは✓チェックマークをつけよう）
□ ＤＶ（ドメスティック・バイオレンス）
□ 児童虐待
▼
ポイント
1
家族の中の権力闘争
〜現代の家族が抱える問題を考えよう〜　「家族はともに助け合うもの」であれば問題はないかもしれ
ないけれど、家族が主導権争いをしたり、ひどい対立関係にお
ちいると、ＤＶ（ドメスティック・バイオレンス）や児童虐待
など、暴力の問題につながることがあります。
？
日本で、警察が把握しているＤＶの年間発生件数はど
れくらいあるだろう？
ポイント
2
家族の共有時間
〜家族の団結力をつくるものとは〜　「家族」にはさまざまな機能がありますが、最近は「団らん」
や「やすらぎ」など、家族が持つ精神的な機能がますます重視
されるようになっています。家族の精神的機能を十分に生かす
ためには、家族員同士が、家族としての結びつきを強く感じて
いる必要があります。そのためには、一緒に食事する回数を増
やしたり、一緒に娯楽を楽しんだり、家事分担をするなど、各
家々でさまざまな工夫をすることが大切になってきます。
？
あなたの家で家族の結びつきを深めるために工夫して
いることはなんでしょう？
−8−
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ポイント
3
楽あれば苦あり
家族の絆をつくるものは？
〜方法は一つじゃない、でも大切なのは…〜
ともに過ごす時間が確保されたら、次に大切なことはその内
容です。家族がお互いに対する理解や思いを深め、それを家族
の絆と呼べるほどに強いものにするためには、ともに働き、とも
に苦労し、思いを分かち合える機会を多く持たねばなりません。
？
あなたが家族の絆を感じることにはどんなものがある
でしょうか？
今回のまとめ
家族が抱える問題には、ＤＶ（ドメスティック・バイオレンス）、幼児虐待、ひきこ
もりなどいろいろある。こうした問題は、家族の中だけではなかなか解決できない
ケースもあるので、社会全体で取り組むことが必要である。
家族の絆を考えるうえで、自分自身の家族の良いところや課題を知っておくのも大切
なことだ。身近過ぎてかえって分かりにくい自分の家族の特徴について、時には冷静
に見つめ直してみよう。
▼
家族の絆をつくる方法は一つではないが、「共にはたらき　共に苦労する」ことで、
絆は深くなる。あなたの家族ならではの絆の深め方を考えてみよう。
もっと知りたい？　参考キーワード
★「共依存」……ＤＶの背景にあるといわれ、人間関係にはまる
依存症の一種。
★「さまざまな虐待」……身体的虐待・精神的虐待・性的虐待・
ネグレクト・経済的虐待。
★「オルタナティブスクール」……学 校制度によらない学び
の 形式（代 替 教 育）。番 組の中で 紹 介した、N P O
が 運営 する「ひきこもりの 若 者の自立支 援 組 織 」
も、オルタナティブスクールの一つと言えます。ほか
にも、いろいろな環境にある人の学びを支えるため
のさまざまなオルタナティブスクールがあります。
家族というテーマは、人によって楽しいものであったり、重苦
監修
しいものであったり、そのひとの置かれている状況によって変
講師
南野
#2
File
わってきます。ポイントは、状況は時とともに必ず変化してゆく
ということ。いつまでも同じということはありません。だから僕
は「いつも未来を見ましょう」と話します。現状がどうであれ、
これから良くなってゆくのなら、それが常にベストだからです。
−9−
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