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歌で人々に元気をくれる 横尾 美穂さん 今年4月、中央公民館でコンサート。ピアニスト・ 寺西幸子さん、箱型の打楽器「カホン」奏者・金札 洋絵さんと共演。多彩な音色が観客を魅了した。 は誰でも存在に意義がある。 た。ゴスペルの中にある﹁人 チャリティーコンサートとし 開くか否か悩んだ。しかし、 震災が発生。 自粛ムードの中、 備を進めている時、東日本大 す。市内で披露すると、とて 現した曲で、気に入っていま まちの平和を願う気持ちを表 で出会った人の印象や自然、 サ ン デ イ だからその存在を否定しては て開催し、売り上げの一部を も喜ばれるんです﹂と笑顔を した。中でも﹃ sunday after ﹄ は北広島の暮らしの中 n oon いけない﹂という考え方に強 義援金として寄付することを ヌ ー ン 取材に訪れた時、横尾さんは く共感した。帰国後、札幌で 決めた。当日は約100人が 包み込むような歌声 ピアノ伴奏をしながらオリジ 人もの で歌う多忙な日々︱。 しかし、 規模になった。イベント会場 客が﹁温かい気持ちになりま など 曲を披露。終了後、観 付けてくれた。オリジナル曲 集まり、市外から友人も駆け プ﹂を開く。思い切り声を出 この夏、子どもたちを対象 に﹁夏休み歌のワークショッ 見せた。 ﹁よかったら聴いてください﹂。 ナル曲を聴かせてくれた。北 くの仲間が集まって ゴスペルクワイアを主宰。多 子どもが生まれ、やがて子育 し た ﹂ と 声 を 掛 け て く れ た。 * 広島のまちの様子や大切な人 を思う素直な歌詞と、包み込 てとの両立が難しいと感じ始 友人も﹁会場に来て、あなた して、みんなで声を合わせる 札幌出身の横尾さんは、母 も姉も音楽好き だ っ た 影 響 で 、 映画音楽や洋楽などを聴いて 育った。特にマイケル・ジャ こ れ か ら の 夢 むような歌声が心に染みた。 める。メンバーとの話し合い がこのまちで愛されているこ 楽しさを体験して欲しいと企 歌 に 囲 ま れ て 育 つ の末、クワイアを解散した。 とが伝わったよ﹂と言ってく 画した。﹁これからも歌で人 北広島に移り住んだのは5 年前。子どもが市内の幼稚園 クソンの曲に夢中になり、歌 に通っていて身近に感じてい ことだろう。 っているよ﹄と︱﹂ いです。﹃あなたを大事に思 かなか言えないことを届けた を元気にしたい。言葉ではな 詞を覚えては口ずさんだ。中 たことや、自然に囲まれた環 る 学3年の時、英語の弁論大会 横尾さんのオリジナル曲は 全て北広島に来てから生まれ れ で入賞したことがきっかけで 境が気に入ったからだそう。 たものだ。﹁小鳥の声で目を 大人向けのワークショップ や、音楽療法にも取り組みた ま アメリカに親善大使として派 子育てをしながら音楽活動を 覚まし、心地よい風の中、木 いと目を輝かせながら語る横 曲以上も生まれま 生 遣された。英会話はとても苦 再開。子どもが通う幼稚園の 漏れ日を浴びてゆったり過ご 尾さん。愛する北広島を中心 が 労したが、歌の発音は褒めら 母親に歌を教えたり、教会や す⋮。そんな中で子育てをし かんで、 歌 れたそう。高校時代はバンド 福祉施設で歌ったりした。 活動に熱中し、大学では英語 今年4月には中央公民館で コンサートを開いた。その準 に、さらに活動を広げていく 13 ているうちに次々と歌詞が浮 身近な場所で活動再開 れた。何よりうれしかった。 70 と演劇を学んだ。卒業後、再 び渡米しゴスペルに魅せられ 20 よこお・みほ 里見町在住。 歌手、発声法の指導者。 札幌でゴスペルクワイアの 主宰者などを経て、発声練 習の指導を行う。子育ての 傍ら、教会や福祉施設など 身近な場所でコンサートを 開いている。 *…ゴスペルはアメリカで生まれた音楽。福音(良い知らせ)という意味。クワイアは聖歌隊。 ⑧ 広報 北広島−2011.7.1