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2016年7月

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2016年7月
KEYAK!
7月号
園は子どもたちの声でにぎやかですが、ふと耳を澄ますと小鳥の鳴き声がピーチクパー
チクしています。ウグイスやカッコウ、夜にはフクロウも鳴いてますし、先週からニイニ
イゼミも鳴き始めました。顔を上げれば、雲の動いていく様子や木々の緑の量や濃さの移
り変わりも見てとることができます。せっかくある環境なので、子どもたちもたまにはじ
ーっとしてみて、何かを感じるのもよいかもしれません。
プールも始まりましたが、どろあそび場も作ってみたのでそっちの話をします。去年は
男の子中心に大胆にどちらかといえばベチャベチャあそんでいたのですが、今年は女の子
も年少さんも感触を楽しめるよう広さも土の量も増やしました。そんな中、さっそく女の
子たちがぬちゃぬちゃのどろの中で足を滑らせるように歩きながら「気持ちイイ~!」と
叫んでおりました。その言葉をきいて私は、こういうことなんだよな・・と改めて確信し
たのです。楽しかった、面白かったという感想ももちろん嬉しいしよいことなのですが、
その時その場で感じた喜びがココロの叫びのように発せられることに感動します。例えば
おもちゃを買ってもらって動かしてみる楽しさや面白さとは明らかに違う、本能的に感じ
る感覚が言葉として出てくるのって素敵なことだと思います。何かを感じた、自分で考え
た、不思議に思えた、発見したなど、これらの小さな感覚の積み重ねを自分で獲得してい
くことが、子どもたち自身のココロを豊かにしていく、つまりは子どもたちの生活を豊か
にする礎なのです。
年長児はお泊り保育もやってきます。どこでもいいから一泊すればよいという訳ではな
く、自分たちが暮らしている園での出来事、夜の風景、クラスメイトとの生活・・そんな
中で先ほど挙げたような「ココロが動く」経験と体験をしてほしいと願っています。
蛇足ですが、どろあそび場の木の枠を子どもたちの目の前で作っている時のやりとりも
かなり面白かったです。書ききれないので会話の内容は割愛しますが、作るためのドライ
バーやネジ、ヤスリやノコギリ、わざと色々な道具を持ってきて、出来るまでの様子を子
どもたちに見せられたのもプラスだったかなと思っています。という訳で(?)一部の子
たちの間ではそこにマンションが建つことになっています。どろあそびが終わる季節には、
できれば子どもたちに手伝ってもらいながら12階建てまではいかないと思いますが、2
匹目のブタさんが作るくらいの平屋を作ってみたいなとは夢で考えてます。
今月のねらい(育ってほしい姿や経験してほしいこと)
3歳
4歳
5歳
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自分で「やってみたい」という気持ちを持って、身の回りの始末など、自発的に取り組もうとする
「入れて」「いいよ」などのやりとりの中で、友達と遊ぶ楽しさを知る
水遊びやプールあそびを通して、開放感を味わう
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経験したことをイメージし、ごっこ遊びに取り入れようとする
保育者や友達と一緒にいろいろな水遊びを楽しみ、開放感を味わう
みんなで使うものを大切に扱い、自分でできることをやってみようとする
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工夫して必要なものを作ったり、様々な表現を楽しむ
友達の思いや自分とは違う意見があることに気づき 、受け入れたり、遊びや活動の中に取り入れ
たりしようとする
グループごとに協力し、助け合い、励まし合って行動できる
テーマに沿って意見が言えたり、自分たちで1つの納得できる結論をだせる
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