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第 7 回 総会アピール
私たちは結成から 7 年間、「広尾病院を都立のままで存続・充実を」させるために地域を
基盤に運動に取り組んできました。
石原・猪瀬都政は「東京発医療改革」をスローガンに掲げ、「都立病院改革マスタープラ
ン」に基づき、都立病院を減らす計画を都民の声を無視し、強行してきました。
この計画により、4 つの小児病院を廃止、4都立大規模病院へのPFI導入、4 病院の東
京都保健医療公社への移管、健康長寿医療センター(元老人医療センター)を地方独立行政
法人に移管するなどを進め、16 あった都立病院は半分の 8 病院になってしまいました。
東電病院の売却をめぐる裏献金が大問題となり任期 1 年で辞任を迫られた猪瀬前知事と
徳洲会をめぐる「事件」は、石原知事誕生時から続いた徳洲会との「関係」に端を発し、都
立病院も過去に売却のターゲットとなった都立病院とは切り離せない問題でした。
知事選挙の結果、舛添都知事が誕生しましたが、安倍政権と連携した都政運営を強調し、
自助を基調とする福祉施策、大規模開発中心の「東京開発」や規制緩和に名を借りた行政サ
ービスの低下、都民負担強化などが懸念され、都立病院と都民医療充実の運動は引き続き継
続していく必要があります。
現在国が行おうとしている「医療制度改革」は、国内の病床削減と急性期病床の 4 割削減
が打ち出され、渋谷・港地域にある病院や診療所は、その姿を大きく変えてしまう懸念があ
ります。当然広尾病院も在院日数の短縮や重症者や急性期の患者の割合を高める病床の運営
が開始され、地域にある病院のスクラップ&ビルドなども急速に始まろうとしています。
また、TPP や「医療特区」などの規制緩和によって、健康保険が使えない医療や患者負担
の増加が導入されようとしています。
東京都は現在も石原都政の路線を継承し、「都立病院改革推進プラン」のなかで都立病院
の経営形態の調査・検討も継続しています。「都立病院を守れ、医療の充実を」を掲げ、長
い間取り組みが行われた結果、老人医療センターと豊島病院の民営化を止めさせ、都民負担
強化の抑制や都立病院の役割を「行政的医療」を中心に運営することなどを維持させてきま
した。
社会保障制度や医療制度改革が新たな状況に入ったもとで、都民が切望している「公的健
康保険制度で必要かつ適切な医療をだれもが受ける権利を保障してもらいたい」との国民皆
保険制度のもとでの当然の要望を実現し、都立病院の都立での存続と充実求めて、各守る会
や連絡会と連帯を強化しながら、患者、住民、地域諸団体と共に粘り強く取り組みを進めて
いきます。
2014 年 2 月 14 日
広尾病院を都立のままで存続・充実させる会
第7回総会
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