地中熱の節電で、減・原発を！

地中熱からのプロポーズ
１．地中熱ヒートポンプについて
２．地中熱による省エネ・節電
３．地中熱によるピーク電力対策
地中熱の節電で、減・原発を！
ジオシステム（株）
NPO法人
法人 地中熱利用促進協会
高杉 真司
1
地熱と地中熱？？
• 地熱は大地の持つ自然エネルギー
（地熱とは、地球内部に保有されて
いる熱の総称・・・地学事典）
• 火山のある我が国では、その高温
であるという特性を利用して、地熱発電
が行われている。
• 一方、四季のある我が国では、地表近くにおいて地温が年
間を通して一定であるという別の特性を利用して、地中熱と
いう温度差エネルギーが使われている。
2
地中熱は再生可能エネルギー
• 地中熱は、太陽及び地球内部からの
熱に由来する再生可能エネルギーであ
る。
• 地表近辺では気温の影響により地温
は変化するが、地下10～15ｍの深さに
なると、年間通して地温の変化が見ら
れなくなる。
• その温度はその地域の平均気温より
一般に1～2℃高い。それより深い場所
の温度は、一般に100mにつき2～3℃
程度の割合で上昇するが、地温は安定
した状況にある。
• 地中熱は、日本中どこでも利用でき、し
かも天候等に左右されず安定的に利
用できる。
地中熱ヒートポンプのメリット
•
•
地下水の温度が、年間一定である事は、よく知られている。
地中温度も、一定である。
地中熱ヒートポンプの熱源は、この一定温度の地中熱である。
•
夏は、熱を地中に捨てるが、温度が低いところに捨てる方が、
捨てやすい＝省エネとなる。
•
冬は、熱を地中からもらうが、温度が高いところからもらう方が、
もらいやすい＝省エネとなる。
冷熱と温熱
を取り出せる
ぞ！！！
4
ＮＰＯ法人地中熱利用促進協会パンフレットより
20
0
20 0
05
201
0
4
4
13
344
400
2,230
3,840
4,230
中
国
200
0
200
5
201
0
377
5,210
6,000
200
0
200
5
201
0
631
7,200
8,000
200
0
200
5
201
0
4,800
12,000
ア
メ
リ
カ
ー
20
0
20 0
05
201
0
地中熱ヒートポンプの普及状況
ＮＰＯ法人地中熱利用促進協会資料より
設備容量(MWt)
12,000
ところが、
日本ではほとんど
普及していない
10,000
ス
ウ
ェ
デ
ン
ド
イ
ツ
4,000
2,000
日
本
0
5
広がる導入事例
6
オフィスビルの事例紹介
一番町笹田ビル地中熱ヒートポンプシステム
1階から3階までの
オフィス階の空調
各階の床面積：
約100 m2
空水冷ヒートポンプ
暖房63.0kW
冷房56.0kW
地中熱には水冷を利用
地中熱交換器
ボーリング孔
75 m ｘ 8本
Ｕ字管（ダブル）
工事期間
２００８年９月１日ー
１１月１６日
年間４９％の
省エネを実現
7
一番町笹田ビルの省エネ実績
平成２0年１1月- 21年10月
kWh
3000
2500
2000
地中熱
H20-H21
1500
1000
空気熱源
H17-H19
500
0
11月12月1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月
電力使用量は更新前の約半分（４９％の省エネ）
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地中熱の節電で、減・原発を！
一番町笹田ビルにおける節減
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地中熱の節電で、減・原発を！
•
電力ピーク負荷低減のための地中熱利用ヒー
トポンプの導入促進の提言
（日本地熱学会＠平成２３年）
•
地中熱利用ヒートポンプは、空気熱源ヒートポ
ンプの消費電力は、１／３
•
８５０万ｋＷが不足（Ｈ２３年夏）
•
エアコンの消費電力 １０００万ｋＷ
（東京電力管内）
→ ３３０万ｋＷ節約
ヒートアイランド緩和 １．２℃低下
→ １７０万ｋＷ節約
•
•
夏のピーク負荷
→ ５００万ｋＷ節約
→ 原子力発電所
５機分の削減
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