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今月の天気予報 抑 制 ト マ ト

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今月の天気予報 抑 制 ト マ ト
平成24年度病害虫発生予報第9号
平成24年12月3日
山梨県病害虫防除所
今月の天気予報
気象庁地球環境・海洋部11月22日発表、向こう3か月予報による関東甲信地方の12月の天気は
次のとおりです。平年と同様に晴れの日が多いでしょう。気温は平年並または低い確率ともに40%で
す。降水量は、平年並の確率が40%です。
Ⅰ
各作物の病害虫発生予報
【野 菜】
作物
病害虫名 発生時期
抑
制
ト
マ
ト
疫
発生量
予報の根拠(○)及び防除上注意すべき事項(□)
病
−
平年並
○11月15日現在、巡回調査ほ場(中央市)での発生は認
められていない。
○11月末現在、県下各地における発生量は平年並である。
□早期発見に努め、り病した茎葉・果実は除去し、処分する
□窒素過多にならないようにする。
□予防散布に努める。
葉かび病
−
平年並
○11月15日現在、巡回調査ほ場(中央市)での発生は認
められない。
○11月末現在、中央市、南アルプス市における発生量は平
年並である。
□施設内の換気を図り、過湿にならないようにする。
□早期発見に努め、り病した茎葉・果実は除去して施設外に
出し、処分する。
タバココ
ナジラミ
−
平年並
○11月30日現在、黄色粘着トラップほ場(中央市)にお
いてコナジラミ類の誘殺が認められている。
○11月15日現在、巡回調査ほ場(中央市)で本虫の発生
が認められている。
□本虫の侵入を防ぐため、施設開口部(天窓、側窓、換気扇
口等)はすべて0.4㎜目以下の防虫ネットで被覆する。特
に、出入口のカーテンは二重にして侵入を防止する。
□施設内外の雑草は、コナジラミ類の増殖源となるため、除
草を底する。
□黄色粘着板へのコナジラミ類の誘殺状況を確認し、適期防
除に努める。
□本虫はトマト黄化葉巻病の病原ウイルスを媒介するので、
防除対策の徹底を図る。
□栽培終了時には、全株を地際から切断または抜根するとと
もに、施設内外の除草を徹底し、施設を10日間以上密閉
して虫を死滅させてから片付けを行う。
□病害虫防除所情報第7号及びトマト黄化葉巻病防除対策資
料(平成23年11月、山梨県農政部)を参照する。
※防除薬剤は県病害虫防除基準・農薬適正使用指針による。
- 1 -
【野 菜】
作物
病害虫名 発生時期
イ
チ
ゴ
発生量
予報の根拠(○)及び防除上注意すべき事項(□)
炭 疽 病
−
平年並
○11月21日現在、巡回調査ほ場(甲府市、昭和町、山梨
市)での発生は認められていない。
○11月末現在、県下各地における発生量は平年並である。
□被害株は感染源になり、降雨やかん水により急速に蔓延す
るため、被害株は直ちに抜き取って適切に処分する。
□窒素肥料の多用は発生を助長するため、適正な肥培管理に
努める。
疫
病
−
平年並
○11月21日現在、巡回調査ほ場(甲府市、昭和町、山梨
市)での発生は認められていない。
○11月末現在、県下各地における発生量は平年並である。
□被害株は伝染源になるので、発病した株は直ちに抜き取り
適切に処分する。
うどんこ病
−
平年並
○11月21日現在、巡回調査ほ場(甲府市、昭和町、山梨
市)での発生は認められていない。
○11月末現在、県下各地における発生量は平年並である。
□早期発見に努め、り病した茎葉は除去して施設外に出し、
処分する。
□発生初期の防除を徹底する。
ハダニ類
−
平年並
○11月21日現在、巡回調査ほ場(甲府市、昭和町、山梨
市)で発生が認められ、発生量は平年並である。
○11月末現在、県下各地における発生量は平年並である。
□発生が多くなると防除が困難になるため、発生初期の防除
を徹底する。
□薬剤抵抗性が発達しやすいため、同一系統薬剤の連用を避
け、ローテーション散布を行う。
□下葉の裏に多く寄生するため、生育に影響のない範囲で下
葉を除去した後、薬液が葉裏にも十分かかるよう丁寧に散
布する。
□薬剤によってはミツバチへの影響があるので、薬剤の選定
には注意する。
□病害虫防除所情報第1号を参照する。
※防除薬剤は県病害虫防除基準・農薬適正使用指針による。
【野 菜・花き全般】
病害虫名 発生時期 発生量
予報の根拠(○)及び防除上注意すべき事項(□)
灰色かび病
−
平年並 ○11月21日現在、巡回調査ほ場において発生は認められてい
ない。
○11月末現在、中央市、南アルプス市における発生量は平年並
である。
□施設内の換気を図り、過湿にならないようにする。
□早期発見に努め、り病した茎葉・果実は除去して施設外に出し
処分する。
※防除薬剤は県病害虫防除基準・農薬適正使用指針による。
- 2 -
Ⅱ
各病害虫対策
【抑制トマト・抑制キュウリ収穫後の対策】
灰色かび病、トマト葉かび病、トマト疫病、キュウリ褐斑病
り病葉等の残さは第一次伝染源となるため、施設外に持ち出し処分する。
アザミウマ類、ハモグリバエ類、コナジラミ類
(1) 施設内外の雑草は越冬場所となるので、除草を徹底する。
(2) 収穫後、土壌消毒を行い、残存虫を死滅させる。
【半促成トマト・半促成キュウリ作付前の対策】
(1) 土壌中に残存している病原菌や害虫を死滅させるため、土壌消毒を行う。
(2) 雑草はミカンキイロアザミウマ、マメハモグリバエ等の増殖源となるため、施設内外の除草を
徹底する。
【ブドウ】
晩腐病
越冬菌の密度を抑えるため、まきひげ、果梗の切り残しの除去を徹底する。
【モモ・スモモ】
モモ縮葉病・スモモふくろみ病
(1) 休眠期防除剤は、天候の安定した時期に風のない日を選んで、枝先から樹元までていねいに
散布する。
(2) 散布後に、雨が多い場合は追加散布を行う。
カイガラムシ類
(1) 多発した場合は、ブラシ等でかき落とすとともに、寄生の多い枝は剪除する。
(2) モモでナシマルカイガラムシの多い場合は、2月上旬までにスプレーオイルまたはトモノー
ルSのいずれか50倍液を散布する。また、スモモでカイガラムシ類の多い場合は、12月∼
1月にスプレーオイルまたはトモノール S のいずれか30倍液を散布する。使用にあたっては
指導機関の指導を受け、散布中も十分撹拌し、二度がけはしない。また、ブドウ、ウメには薬
害が生じるため隣接園では用いない。
Ⅲ
1
2
3
4
農薬の保管管理
農薬の適正使用や、計画的な購入のため、農薬保管庫の整理を行いましょう。
有効期限切れなど使わなくなった農薬は放置せず、処理業者に依頼して適正に処分しましょう。
農薬を購入・使用する際には、農薬登録番号や使用基準などの登録内容を必ず確認しましょう。
農薬による事故を防ぐため、保管庫にはカギをかけておきましょう。
- 3 -
防除薬剤は県病害虫防除基準・農薬適正使用指針による。
ただし、他作物が隣接して栽培されている場合は、農業協同組合が作成した代替薬剤の
防除暦等を参考に、薬剤の選択を行う。
連
絡
先
山梨県病害虫防除所(山梨県総合農業技術センター調査部)
TEL 0551−28−2941
Eメール byogaichu@pref.yamanashi.lg.jp
インターネット
農政部ホームページ上に予報の内容を掲載しています。
アドレス
http://www.pref.yamanashi.jp/byogaichu/index.html
(「山梨県病害虫防除所」で検索できます。)
- 4 -
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