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通学路における交通安全の確保に向けた緊急合同点検及びゾーン 30
通学路における交通安全の確保に向けた緊急合同点検及びゾーン30対策の検証 平成26年12月 交通規制課 1 緊急合同点検 ① 実施対策 平成23年、24年に、登校中の小学児童等の列に自動車が突入し、多数の死者が出るなど通学路における事故 が連続したことを受け、平成24年8月から教育委員会が主体となり、通学路における交通安全の確保を目的と した点検を実施し、教育委員会、道路管理者及び警察がそれぞれの立場において必要な措置を講じた。 ★ 警察が実施した対策(警察が行う対策は160ヵ所、平成26年10月末までに150ヵ所を実施) 項目 信号機 交 通 規 制 横断歩道 内容 実施場所 新設 3 信号機の新規設置 甲府市、山梨市、都留市 改良 9 信号灯火LED化、サイクル変更等 甲州市、北杜市、市川三郷町ほか 新設 18 移設 6 塗り替え 19 横断歩道の新規設置 甲斐市、南アルプス市、中央市、富士河口湖町ほか 設置場所の変更 甲府市、笛吹市、都留市、富士河口湖町ほか 横断歩道標示の塗り替え 上野原市、身延町、忍野村ほか 新設 5 30、40キロ指定 甲府市、富士吉田市、市川三郷町ほか 変更 2 40→30、50→40 中央市、都留市 一時停止 新設 3 一時停止規制の新規設置 中央市、都留市、富士河口湖町 通行禁止 新設 1 スクールゾーン規制 大月市 ゾーン30 新設 4 30キロのゾーン規制等 甲府市、甲斐市、山梨市、西桂町 速度 項目 安 全 施 設 実施数 標識 実施数 内容 大型化 2 横断歩道、一時停止標識の大型化 笛吹市 更新 2 横断歩道標識の改修等 甲府市、市川三郷町 2 視認性の確保 (位置の変更、標識の増設) 北杜市、富士吉田市 7 止まれ標示の塗り替え等 甲府市、市川三郷町 27 スクールゾーン取締り等 甲府市、中央市、笛吹市、大月市、上野原市ほか 40 グリーンベルト 注意喚起看板の設置等 甲府市、南アルプス市、富士吉田市ほか 移設・増設 標示(止まれ) 塗り替え 取締り・監視 代替え対策措置 信号機の新設(都留市) 実施場所 標識の大型化(笛吹市) 横断歩道の新設(南アルプス市) ② 検証結果 ○ 対策を実施した18市町村の小学児童が対象となった人身交通事故発生状況(H23∼H26:各年の1月∼9月) (対策前のH23と、対策の約94%が終了したH26 との比較) 登下校中の人身事故は10∼ 13件で、ほぼ横ばいであるが、 全体としてはH23からH26 にかけて半減 【北杜市、山梨市で1件増加した ものの、その他の市町村では減少 甲府市、南アルプス市、都留市で 減少顕著】 人身交通事故 登下校中の人身交通事故 150 20 99 100 69 15 54 49 50 13 12 10 12 10 5 0 0 H23 H24 H25 H26 H23 H24 H25 H26 ③ 反響 ○ 信号機(新設) ・ 通過車両の速度が落ち、子ども達の安全が確保できた。(甲府東小地区安協) ・ 信号機の設置により、通学路を変更することができた。(谷村第二小スクールガード) ○ 信号機(LED) ・ LEDになって灯火がよく見えるようになり、通学時の横断が安心してできるようになった。(大和小地区安協) ○ 横断歩道(新設) ・ 児童が安心して横断できるようになった。父兄からも非常にありがたいとの声が聞かれた。(上野原小学校) ・ 付近に横断歩道が無かったので、安心して横断できる。(県営南団地住民) ・ 通学路になっていたので心配だったが、安心して横断できるようになった。(富士河口湖町住民) ④ 今後の対策 ・ 県内各市町村教育委員会が主体となり、それぞれの地区において、教育委員会、学校、PTA、道路管理者及 び警察で、通学路の交通安全の確保に向けた取り組み体制を構築。(平成26年9月末現在、8市町村で構築) ・ 警察は、合同点検に基づき関係機関と連携を図り、より効果的な交通規制、交通安全施設等の整備を推進。 2 ゾーン30対策 ① 実施状況 ○ ゾーン30とは、一定の区域内において ・ 最高速度30km/hの区域規制 ・ 路側帯の設置・拡幅と中央線抹消 などの交通規制と道路環境の整備を併せて行い、歩行者等の安全を確保する対策。県内では主に通学路エリアで実施。 ○ 平成26年3月までに県内の10ヵ所に整備 ・ 甲府市 : 甲運小エリア、玉諸小エリア、中道小エリア、北西中エリア、駅北口エリア ・ 甲斐市 : 竜王北小エリア ・ 山梨市 : 後屋敷小エリア ・ 富士河口湖町 : 河口小エリア ・ 富士吉田市 : 吉田西小エリア ・ 西桂町 : 西桂小エリア (10ヵ所のうち4ヵ所については、 緊急点検後に実施) 玉諸小エリア 吉田西小エリア ② 検証結果 (緊急合同点検に基づきゾーン30を実施した、4エリアについて検証) 4月 ∼ 9月 甲運小エリア 人身 物損 竜王北小エリア うち小学生 人身 物損 後屋敷小エリア うち小学生 人身 物損 西桂小エリア うち小学生 人身 物損 うち小学生 H23 6 14 0 2 10 0 0 18 0 5 15 0 H26 7 11 1 2 5 0 1 12 0 1 16 0 増 減 1 -3 1 0 -5 0 1 -6 0 -4 1 0 ※ 小学児童の事故は甲運小エリアで1件発生。人身・物損事故はエリアにより増減はあるものの総量では減少。 ③ 反響 ・ 通行車両が減少した上、速度が低下したことで交通環境がよくなった。(竜王北小学校) ・ ドライバーが速度を意識して運転するようになった。ドライバーがゾーン30を強く意識できる工夫を望む。 (甲運地区子どもを守る会) ④ 今後の対策 平成28年度までに計20ヵ所整備。今後は、補助標識の活用と標示のカラー化(緑色)により一層の強調を図る。