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メタボリックシンドローム予防・管理のための血糖値・インスリン同時測定
平成22年度採択案件 主たる研究場所 石川県 (三)電子部品・デバイスの 実装に係る技術 主たる技術区分 メタボリックシンドローム予防・管理のための血糖値・インスリン同時測定デバイスの開発 認定企業 :小松電子株式会社、有限会社バイオデバイステクノロジー 共同研究者:北陸先端科学技術大学院大学、金沢大学医学部 川下事業者:医療機器販売メーカー 事業管理者:(財)石川県産業創出支援機構 研究開発成果の概要 世界中で増加しているメタボリック症候群の発症にはインスリン抵抗性が大きく関与しており、血中インスリン濃度の頻繁なモニタリン グが理想である。そこで、低濃度インスリン、血糖値を同時測定し、簡便迅速にHOMA-R指数を算出するPOCT機器を実現した。 【従来技術】 (ELISA法) 課題 ・測定には大型で高額な装置が必要。 ・操作が煩雑で専門知識が必要。 ・測定には数時間かかる。 ・コスト面から、少数の検体には対応が、難しく、 検査機関向け。 ・HOMA-R指数算出に必要な血糖値とインスリンの 測定にはそれぞれ装置が必要。 ・試料の必要量がmLオーダーで必要。 【研究成果による新技術】 (POCT) 特長 ・小型 W115 x D150 x H105 (mm)で可搬性が高い。 ・電極を組み込んだμTAS技術を使ったセンサチップ、及び 液晶タッチパネルでの簡便な操作。 ・測定時間15分程度(抗体反応時間は10分) ・個々の測定向けのためベッドサイドや在宅で使用出来る ・異なる2種の電気化学測定を実施し、その結果を演算 しHOMA-R指数を算出できる。 ・自己採血可能な4μLの血液で測定可能 ○本研究開発の成果による効果 これまで、血液を分析するチップ、センサは様々なものが開発されているが、自己採血可能な血液量で、家庭にも導入できるコスト、装 置サイズ、簡単操作で実現したものはなかった。本技術は、新規駆動機構によりチップと測定装置双方の小型化、低コスト化に成功。洗 浄(B/F分離)処理系を内蔵し、微量な全血でも高感度に測定可能な、低コスト・ディスポーサブルなチップを実現した。家庭でも使用可 能なPOCTとして、メタボリックシンドロームのみならず、癌の早期発見や、他の様々なバイオマーカの測定にも応用可能と期待できる。