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から・ころニュースレター

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から・ころニュースレター
から・ころニュースレター
2016 年 6 月
第 1 号
特定非営利活動法人から・ころセンター
〒,992-0017, [住所]米沢市万世町牛森 4150‐6
[ 電 子 メ ー ル ] info @ n p o -k a ra ko r o. c om
から・ころの風景
封入作業
[電話]0238-40-8457
はじめに
サービス管理責任者
伊藤正俊
化粧箱折
薫風の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。平素
は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
処で、から・ころセンターで就労継続支援B型事業を開始して、
約一年が経ちました。
ここを利用している方々とご家族、もしくは関係していらっしゃ
ている方々との共有できるものが無いのかを検討して来ました。
やはり、ニュースレターで共有する事が情報発信のベースになる
ものと考え、その時々の様子を写真や文字でお伝えします。
避難訓練
から・ころセンターの取組。
「ワークから・ころ」
万世牛森にある青空みるくセンターの2階が主たる事業所になっ
ており、事務所機能も兼ねそろえており、男性が多い作業所です。
ミーティング
化粧箱完成
施設外就労
作業内容は「化粧箱折」「お土産品の検品作業」「チラシ折」
「情報誌の封入作業」「情報誌のポスティング作業」「野菜造り」
「山の収穫作業」「パソコン作業」等、多様な仕事を準備しており
ます。
利用なさっている方々は人間関係が不得意な方が多いので、個別
な対応を行っております。
例を挙げれば、化粧箱が折しわや切れ目が有ってはいけないの
で、最初は慎重に丁寧に作業を進めていましたが、1週間もすれば
職人のようにできるようになったりします。そして、自分たちで作
業の段取りや役割分担を決めることが出来る様になったのです。こ
のような事が出来る様になったらいいな。と思っていたのでした
が、実際に目の前で起きてしまったのです。この背景には「から・
ころセンター」で長年行って来た、「居場所」の効果があったので
はないかと思います。「居場所」は何もしなくても良い場所、とい
う事で 10 年位していますが、その何もしない空間が、もしかして
「仲間意識」を醸成していたような気がします。それは、他の事業
所や医療機関から来た方々には見受けられず、居場所を経過してき
た人に見受けられる現象だからです。居場所を経由してこなかった
方は、まだ苦労しています。でもその内、大丈夫でしょう。
2 ページ
から・ころニュースレター
「キッチンから・ころ」
から・ころの海
八幡原工業団地の「テクノセンター」内のレストランです。
やっている事は、「ランチ」の提供と単身高齢者の方々向けの「健康宅
配弁当」を事業としてやっています。
ホール掃除、開店準備、配膳、食器洗浄、野菜等の洗浄、調理の為の
下ごしらえ、店内装飾、小物作成、等様々な作業が有り、自分が出来そ
うな作業から始めることが出来ます。
個別支援をやりながらメニューを提供をする事はそれなりに工夫が必
要とするところですが、一つ一つ支援の積み上げをし、知恵を出し
合い事業所皆が笑顔になれる様にしたいと思っています。
「オフィスから・ころ」
(デザイン企画部)
キッチンから・ころ
新しい分野で、職業指導員がその分野の知識が有り指導できるので、
始まりました。
今、「イラストレーター」や「フォトショップ」等のソフトを使い素
材のデータ化を図り、様々な印刷物を作成できるようになりました。
もう一つ、ホームページの作成や更新、ネットワークの構築等パソコ
ン関係の仕事ができるようになりました。
(美術企画部)
研修会
長く自宅にいた人が、部屋で絵を描いていたことが分かり、そのセン
スを生かしたいと思いました。美術に精通した方に見て頂いたら、完
成の域にあるようなので、ぜひお会いしたいとの事で話が進んでいま
す。似顔絵など、本当に素晴らしい出来栄えです。
(営農事業部)
から・ころの部屋
今年は少し、本格的に農作物を作ろうという事になりました。
季節の野菜、紅花、そば、山菜等を収穫し、レストランや宅配のお弁
当の素材として利用したり、レストランの店内で販売したりし、工賃に
反映したいと思います。
【思うに・・・・】
から・ころセンター
ここまで書きましたが、昨年にこの事業所を起ち上げるまで、こんな風
に事態が変わるとは思ってもみない事でした。
私たちは障がいや病気は結果の事として捉え、ここに来る方々の内面に
ある人間性を看る事を大事な事として、時間を一緒に過ごして来た事が、
訪れる方々に響き事業所が「居場所」として機能しているからではないか
と思います。
安心や安全という事が、彼らにどの様に響くのかを想像し、試しながら
落としどころを一緒に探っていく事が私達の本来の仕事であり、法律や常
識では彼らの回復から遠ざかってしまう事を理解しなければならない事と
思います。
それと私たちが苦労するのが、ご家庭の様子(家庭での生活)の情報が
無く、ご家族と連携しながら本人の自立を応援したいと思っています。
これは、切実な問題としてミーティングで話されます。お忙しい事とは
思いますが、宜しくお願いいたします。
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