Comments
Description
Transcript
特定非営利活動法人すまいるカフェ(PDF形式 2933キロバイト)
生産加工の容易な地元農産物で地 域の環境保全と活性化を図る! 成果報告 すまいるカフェの目指すもの • 農生産者と一般市民とのコミュニティの再生 耕作放棄地耕作 果樹手入れ・加工・販売 出荷農家 道の駅・農協・スー パーへ出荷 高齢化により耕作放 棄地拡大 果樹林の放置 消費者 スーパー 野菜販売所 プチ農家 (販売先なし) 収穫物がムダ *出荷農家ー高齢化により耕作放棄地の拡大 〃 果樹林の放置 *消費者ーネットワークが無い為スーパーで購入 *プチ農家(出荷できなくなった農家・定年退職後の従事者)ー 収穫物の受け皿がなく大半がムダ) 無農薬生産が多く安全・多品種栽培 団塊世代の希望者急増 すまいるカフェは *農家支援によりジャムなど6次産業化 *両者を結び付けることで・ひと・もの・こころ・をつなぐコミュニティ の再生 *農業を観光資源として活用 を目指しています 市民企画事業 「生産・加工の容易な地元農産物で地域の環境保全と活性化を図る!」 の目的 ◇耕作放棄地が拡大して荒廃してゆく地域環境に、素人でも耕 作可能な野菜つくりを通して、環境保全を目指す。 ◇雑木林を侵食する竹の有効活用で、環境破壊に歯止めをか ける。 ◇高齢化による食品ロス(敷地内外の農産物などの未収穫)を 無くし、新たな食品を生み出す。 ◇生産した農産物を、高齢者の多い買い物困難地域に供給し、 生産者とひと・もの・こころをつなぐコミュニティの再生・地域の 活性化に寄与する。 活動目標として 1、朝市ー毎月第4日曜日開催(鹿島団地内) 2、地元農産物を使った料理教室の開催 3、生産加工の容易な農産物の普及の為 すまいるブランドの立ち上げ 4、地元農産物を使った料理&音楽でコミュニティの輪を広げる 5、以上の活動を通して、販路の拡大と販売量の増加を図る を掲げ 朝市・サロンを開催 • 多摩ニュータウン鹿島地域 • らいふねっとMOE前広場 • 毎月第4日曜日開催 * 鹿島地域の実態 ・ エレベター無4階建て • 高齢・孤立化した一人暮し • 空洞化した商店街による 買い物難民発生 10軒中、3軒営業(パンや 酒屋、美容院) 3軒ディ サービス 4軒空き店舗 プチ農家さんの農産物を届ける ・販売ルートを模索していた小 規模農家 ・親戚に配っていた高齢者 ・実家の畑で作っている主婦 ・定年退職後の趣味 今まで人にあげてたり、腐らしてたも のが、ひとの口に入り 美味しいと言ってくれる ↓ • 栽培意欲を向上させる。 • 次の種代・肥料代・資材代に変 えられる。 12月イベント 今年で満3年を超えた朝市も多くの皆様に支えられ 沢山の出会いがありました。 この日の催しは 新鮮野菜の他、アツアツ肉まん・あんまん、手作りキムチ ジャム類、柚子味噌、ハリハリ漬け、無農薬新米、卵 子供服リサイクル、トン汁、クリスマスリース作り うたごえサロン・・・と、盛りだくさん 朝 鹿島団地 NPO法人らいふねっとMOE前広場 市 • • • 開店前から長蛇の列 詰め放題のネギがあっという間に完売 千葉大学園芸学部佐藤さんが卒論のテーマ に朝市を採用・アンケート取材に! (アンケート協力者にはトン汁サービス) クリスマスリース作り・子供服リサイクル あ 全 サロン風景ー食べて・歌って・仲良くなった! 同じ鹿島地域に住んでいても交流がなく サロンで初めて会話した住人ですが、3年間で 歌仲間に!服装にも変化が。発表会にも出演 意外な反響に驚き! • 開店前に並ぶ • 陳列する前に商品をゲット • 注文が入る(チラシを見て・☎予約) • チラシを持参、購入希望品目に○印 • 野菜の料理法についておしゃべり • 久々のご対面で井戸端会議 • 子供服リサイクルには家族連れ • 介護施設の利用者さんがリース作り参加 *これはすまいるカフェが求めていたもの 千葉大学佐藤さんの卒論アンケートによると 訪れた回数2~5回ー57.1% リピーター率が高く 初めてー10.7% 地域に定着している 買い物の助けになっているか なっている、少しなっているー82.1% 朝市活動が住民からの評価が高く どちらでもないー7.1% 買い物環境改善に影響を与えている なっていないー10.7% と言える 朝市の利点 無農薬野菜が食べられるー16.5% 品質や鮮度に対する評価が高い 鮮度が良いー15.2% スタッフと住民との信頼関係が スタッフの接客が良い―11.4% 成り立っている 商品を信頼できるー11.4% 価格が安いー16.5% 期待する事 開催頻度を増やすー41.9% 規模拡大への要望があった 食品品揃えの増加―38.7% • 以上のアンケート集計結果から、「すまいるカフェ」が 行っている朝市の活動は、買い物環境改善への取り 組みとして、鹿島団地の住民からの評価も高く、 今後さらに活動の進化を期待される。 と結ばれています。 ・はちとぴ9月号(八王子の農業特集) に元気な市民活動団体として紹介されました。 ※こうした反響から、すまいるカフェの活動が社会的に高く評価 され、期待度が高いと確信した。 すまいるブランドの立ち上げ 梅干し・梅ジャム・トマトソース・バジルソース・ ブルーベリージャム・柚子ジャム・柚子味噌・ 獅子柚子ママレード・梅おかか・玉ねぎピクルス 梅干し・梅ジャム • 10年間放置された梅林を手入れし、梅を収穫 • 梅干しと梅ジャムを生産。枝で完熟した梅使用なので風味が抜群! • 八王子市民活動協議会・アクティブ市民塾として梅ジャムつくり教室開催 梅干しも梅ジャムも作ったことが無い人が多く、好評だった。 トマトソース • 耕作放棄した畑を開墾して育てた調理用トマト 皮が硬くて完熟すると全身真っ赤になって果肉が厚い。→ソースに最適 • 玉ねぎピクルス 耕作放棄地で作った玉ねぎを使用。新玉ねぎの食感がピクルスにぴったり ブルーべりジャム ・梅坪町の元農家さんに無料で頂いたブルーベリーを使ってジャム製造 講習会を開催。今年も希望者あり バジルソース 獅子柚子ママレード バジルソース ・ プチ農家さんが栽培したバジルを使ってバジルソース作り バジルは繊細で旬の短い食材なので、店頭に大量のバジルが販売される ことがなく、入手できても大変高価な食材。お手頃価格で手作りバジルソー スが出来て、リッチな気分に!大好評につき、今年も既に希望者あり。 ビニールハウスを設置したことで通年通して栽培可能となった 獅子柚子ママレード ・戸吹町プチ農家の駐車場で毎年実る獅子柚子。 ・大きさは直径10~15㎝と大きいが、味も香りもイマイチなので、あまり歓迎 されない果実。食用できることを知らない人も多いが、ママレードにすると、 控えめでほんのりとした味わいが好評だった。 冷凍庫の購入で長期間の販売が可能になった。 獅子柚子ママレード・柚子味噌・講習会 獅子柚子ママレード 毎年ボタボタ落ち ていた獅子柚子も こんなに素敵な ママレードに 早変わり! いちょう祭りで販売 へびうり へびうりとは インド原産・セイロン瓜 7~9月の間にカラスウリに似た白い花を咲かせ、実になる。 果実は1メートル以上に成長し、その容姿からへびうりと命名された 日本各地の植物園にはあるが、食用した例はあまり聞かれない。 インドではスープやカレーの定番食材。ミネラルを多く含み病院食として使用 平成26年、試食し食材として充分いけることを確認したので、新たな農産物としてへび うり栽培に取り組んだ。 梅坪町・道の駅「八王子滝山」近くに棚設置、へびうり15株を植え付け。 地表面に、肥料と除草の効果を求めて竹粉を全面に敷いて育てた。 1.5メートル位に成長。高尾山口案内所で販売したところ、毎回完売したので新しい 八王子の特産物になる可能性ありとの確信をつかんだ。今年度はインド料理シェフを 講師に講習会を予定、レシピの開発に取り組む。土地を選ばず、生育旺盛なことから グリーンカーテンにも適応できるので環境保全にも貢献できると期待している。 耕作放棄地を再生・トマト・玉ねぎ畑に 篠と草に覆われた畑も 立派なトマト畑になりました 収穫後ソースに調理 梅林手入れ 11月草刈り・2月摘花 ・10年間放置されていた中野町梅林【白加賀】青年期 ・11月 下草刈り・剪定 ・2月 梅の実栽培用に剪定・6月 収穫、加工 梅林にそばを植える 我笑会へ食事サービス 皆 で 楽 し く 歌 っ て ! 食 べ て ! 1 年 の は じ ま り 新 年 会 メニュー おにぎらず (クラッカー・獅子柚子ママレード) 1年間の実績 • • • • • 各種講習会 7回 参加人数 合計170名 老人会への食事サービス 1回 40名 サロン 12回 60名 朝市 9回 売り上げ収入 321,610円 加工品販売収入 295,501円 など前年度を上回る結果を出せた。 私たちすまいるカフェは 2012年12月12日設立以来、捨てるのもったいな~い主婦仲間が 少ない人数で試行錯誤を繰り返しながら、朽ち果て、捨てられそうな ものに命を吹き込み、さまざまなカタチを作りながら「すまいるブランド」 を立ち上げることが出来ました。 身近な地域の中に点在する、耕作放棄地・放置された果樹林・行き先 のない農産物・に光を当て、講習会や料理教室の食材に使う事で、品 物の価値だけでなく、人と人のあらたなコミュニケーションを生み出すこ とが出来ました。 今後ももったいなーい目線を失わず、地域社会のニーズに対応しなが ら、ひと・もの・こころをつなぐコミュニティの再生に取り組んで参ります。 ご清聴ありがとうございました