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みそ汁塩分濃度とその関連因子に関する研究
鳥大医短部長Jf報第 1 1号 1~ 7, 1 9 8 7 みそ汁塩分濃度とその関連因子に関する研究 一一第 2報 高血圧・心疾患既往の有無と境分濃度に関する考察一一 矢倉紀子 住田導彦事 福岡泰子科井上美保子科 N o r i k oYAKURA,M i c h i h i k oSUMIDA, YasukoFUKUOKAa n dMihokoINOUE S t u d i e sont h es a l tc o n c e n t r a t i o ni nmisoSOUpandc o n t r o l l i n gf a c t o r s o ft h es a l tl e v e l: Report2 .R e l a t i o n s h i pbetweens a l tc o n c e n t r a t i o nandh y p e r t e n s i o na s p r e v i o u sI l ln e s so rh e a r td i s e a s e わが閣の脳血管疾患による死亡率は会死亡の約 19% みそ汁を作った者の年総,みその入手方法,だしの種 を占め,諸外国に比べ依然として高率を示している。 類,みそ i 十摂取頻度, J 味付の自己評価,高血圧・心疾 これは日本人の食生活に起因するところが大きいと指 患既往の有無,塩分間雪妻子傾向等についてである。対象 織されている。そこで我々は昨年度の研究報告りでみそ 者は昭和 6 0年 2 0 3人,昭和 6 1年 2 7 5人の計 4 7 8 人である。 汁の塩分濃度測定に装づいた滅域指導の効果について 結 果 報告した。今回はその滅塩を最も必要とする高血圧・ 1.対象者の年齢別並びに高血圧・心疾患、既往の有 十域分濃度,主気分 心疾患、既役者の食生活のうち,みそ j 格好傾向等について調査を行った。なお、本調査地区 然 5年に留の脳卒中予妨特別対策家業地区とし は,昭和 4 年齢別対象者数は 2 0 歳代 3人 , 3 0歳代 3 5 人 , 4 0 歳代 9 9人 , 5 0歳代 1 3 6人 , 6 0 歳代 1 4 8人 , 7 0 歳代以上 5 8人の 7 8人であった。成人病検診に併せて笑施したため, 計4 4 0 歳以上が 90% 以上を占めていた(表 1 。 ) て指定されて以来,長年にわたり循環君主検診等を実施 し,その関連として滅お包括塁手も行ってきた地区である。 研究方法 高血圧・心疾患既往の有無別にみると,本人のみに 鳥取県西部地区の岸本町において,昭和 6 0・6 1年の 3人 ( 1 5 . 3 % ),室長族のみに是正往のある者 既往のある者 7 7~9 月に行われた成人病検診の燦,当日の朝作った 1 0 9人 ( 2 2 . 8 % ),本人・家族とも既往のない者は 2 7 1人 ( 5 6 . 7 % ) であった(表 2。 ) みそ汁を,あらかじめ配布しておいた容器に入れて持 参させ,その上澄に含まれる境分濃度を境分濃度計(イ 2 . みそ汁を作る頻度および摂取頻度 イオ ES-40~担,飯尾電機製)により測定した。併せ 2.3%,4~ 5隠 2 1 .8%, 一週間に 7間以上作る者が 6 てアンケート議査も行った。その内容は,記入者年紛, 看護学科 *衛生技術学科 ネネ鳥取県西伯郡岸本町役場町民諜 2~3 回 11.1% , 1割以下 3.6%,月 l こ3回以下1.2% 2 矢倉紀子ほか 表 1 年齢別対象者数 2 0歳代 3 0 歳代 3 3 5 ( 0 . 6 ) ( 7 . 3 ) 4 0歳代 5 0歳代 6 0 歳代 9 9 1 3 6 1 4 8 ( 2 0 . 7 ) ( 2 8 . 5 ) ( 3l .0 ) 7 0 歳代以上 計 5 8 4 7 8 ( 1 2 . 1 ) )は百分率を示す 表 2 高血圧・心疾患、既往者の有無別対象者 表 3 みそ汁を作る頻度 数 件数 頻 件数 度 2 7 1( 5 6 . 7 ) 避に 7回以上 2 9 8 ( 6 2 . 3 ) 本人のみに既往有り 7 3 ( 1 5 . 3 ) 避に 4~5 回 1 0 4( 2l .8 ) 家族のみに是正往有り 1 0 9( 2 2 .8 ) 週に 2~3 回 6 3 ( 11 . 1 ) 2 5 (5 . 2 ) 避に 1@]以下 1 7 (3 . 6 ) 月に 3回以下 6 (l .2 ) 本人・家族共に既併無し 本人・家族共に既往有り 4 7 8 総数 )は百分率を示す )は百分率を示す 表 4 1日のみそ汁摂取回数 poqOAυ r u 4寸 メ 三 一﹀- i o 一ノサノ )))叫す 数一 1 7 2 一示 一 の t i n u 一ぜ 一7t6 47r L1ぃ 一 々 宅Zみ iqdcJーご -司 ( ((:、- ω だしの種類 一一百 表 6 みそ汁のだしの緩類 ふ -一 一I )は百分率を示す 法一袋者販一) 1 7 (3 . 5 ) 一 1 0 7( 2 2 . 4 ) RE 2 回 3 回 一民三、叩 3 5 4 ( 7 4 . 1 ) 方一 1 図 入一白み市一 件数 手一雪機一 摂取阻数 表 5 みその入手方法 表 7 味付の自己評価 件数 自己評価 件数 然 1 6 8( 3 5. 1 ) あまくち 9 6 ( 2 0 . 1 ) 化学識味料 ミ ヲ 2 4 6 ( 5l .5 ) ふつう 3 3 4( 6 9 . 9 ) 用 6 3 ( 1 3 . 2 ) からくち 4 8 ( 1 0 . 0 ) だしを使用しない 1(0 . 2 ) f 井 )は百分率を示す )は百分率を示す であった(表 3) また, 1Bの摂取回数が朝・昼・ ) 約半数の者が市販のものを利用していた(表 5。 夕食のうち 1沼だけの者が最も多く 74.1%,次いで 2 4 . だしの種類 回22.4%, 3回とも摂取する者 3.5%であった(表 4。 ) みそ汁に使用するだしの種類は天然のもの(し 3りこ, 3 . みその入手方法 かつお,しいたけ,昆布,貝類等) 35.1%,化学調味 みその入手方法は自家製 16.1%,みそ製造業者から 料(だしの素, I 味の索,ハイミ一等) 5l .5%,両方を 購入する者 33.7%,市販のものを利用する者 50.2%と 併用する者 13.2%と半数以上のものが化学調味料を使 みそ汁塩分濃度 l こ関する研究 3 表 8 調理者の年齢別内訳 2 0歳代 3 0歳代 4 0歳代 5 0歳代 6 0歳代 7 0歳代以上 2 0 8 7 1 1 2 1 2 7 1 0 3 2 9 ( 4 . 2 ) ( 1 8 . 2 ) ( 2 3 . 4 ) ( 2 6 . 5 ) ( 2 1 . 7 ) 478 ( 6 . 0 ) )は百分率を示す 2)みそ汁摂取量と塩分濃度 ) 用している(表 6。 みそ汁の摂取を毎日 I悶づっ摂取する場合の 1か月 5 .I 床付の自己評{酒 十の味付について,あまくちと自己 自分の家のみそ i 0杯とし, 間の摂取設を 3 1か月分に換算してその摂取 0 評価した者が 20.1%おり,ふつう 69.9%,からくち 1 f i s tとみそ汁塩分濃度を比較すると, 29杯以下 0.93土0 0%とそれそ、れ自己評価している(表7)。 28%,30~59杯 0.92 土 0.25% , 60~89杯 0.89 ごと 0.23% , 6 . みそ j 十を調理した者の年鈴部内訳 0 歳代 4.2%, 3 0歳代 1 8 みそ汁を言語理した者の年齢は 2 2%,4 0 歳以上 23.4%,5 0 歳代 26.5%,6 0歳代 21 .7%, 7 0 歳代以上 6.0%と約半数近くが5 0歳以上の者が調還を (%) 2 0 D 毒E 望者の年代によって,みそ していた(表 8)。なお, I 汁境分濃度には楚はなかった。 n=478 mean=0.92% s .D.=0.26% 1 5 7 . みそ汁随分濃度 今沼澱定した 478 検体の塩分濃度は 0.2~ 1. 8% の範 閣に分布し, 0 .92土0.26% (平均値土襟準偏差,以下 1 0 陀様)であった(図 1。 ) 1)高血Ef.・心疾患既役の有無と域分濃度 喜劇Ef.・心疾患既往のある群と廷 本人または家族 l こE 5 にそのうち調理者に統往のある群,そのどちらにもさを く既往のない群の 3群に分けてその塩分濃度をみたが, .90土0.27%, それぞれの域分濃度は 0.90土0.27%,0 。 0 . 4 0 . 6 0 . 8 1 .0 1 .2 1 .4 1 .6 1 .8 みそ i 汁域分 i / l ! l 度 ( % ) 0.92士0.24%と笈はほとんどなかった(閲 2。 ) [ g J1 みそ汁珪五分淡疫の分布 既往なし群 (%) 2 0 ( % ) 2 0 nニ 2 6 9 mean=0.92% s .D.=0.24% 15 1 5 こ既往有り群 (%) 本人・家絞 l 2 0 n=209 mean=0.90%H: s .D.=0.27% 一 潟攻者 l こ既往手まり群 n=70 1 0 1 0 2 目 図 ハ リ il i 分 M 明i) 一 l% hl{ 411 一日度 市 o n J凶i 段え -一O 主 そ --J み 一川口汁 o o M7 ハ リ "のり -9- ・ 一 5 .01 . 21 . 1 .1 .6 0 . 20 . . 10 . 60 . 81 みそ汁域分淡度(%) ~î 鼠E王・心疾患既往の有無別みそ汁複分濃度 矢倉紀子ほか 4 9 0杯以上 0.78土0.19%と摂取量が多くなる程やや低濃 べる 21 .5%,塩・二子魚をよく食べる 34.9%,おかずに ) 度の傾向にあったが,有意表はなかった(表 9。 しよう池・ソース・食塩をよくかける 30.1%,ねり製 3)塩分 l 啓好とみそ i 十境分濃度 品・缶詰などよく食べる 26.2%,偲煮や漬物をほとん 塩分間雪好 l こ関係すると沼、われる食習慣を 1 0 項包あげ, 2 . ど毎臼食べる 48.7%,おかずは濃い自の味付を好む 3 欝 その項目の 3つまで該当すると回答した者を,塩分i 8%でもあった。以上の演目について,予言既往群と無既往 好低グル…プとし,それ以上を塩分港好主主クソレープと 若手に区分して比較すると,すべての項尽において無紋 して,そのグループ別にみそ汁塩分濃度をみると,複 往群に塩分晴好が高率で,特に食事の設をひかえ自に . 9 1土0.25%,場分I 番好高グループ 分問雪好低ク'ループ0 していない,うどん・そば・ラーメンなどの汁を全部 0.95土0.27%とグループ隠に差はほとんどなかった(図 こ 飲む,みそ汁・すまし汁・スープなどの汁物を 1日l 3。 ) 8 . 高血圧・心疾患、既往の有無と塩分晴好 かける,おかずは殺し〉自の味付を好むの 5項目につい 3杯以上飲む,おかずにしよう油・ソース・塩をよく j 成域食を必主主とする代表的疾患、である高血圧・心疾 0 )。 ては笈が大きかった(表 1 2)既往の有無別塩分晴好点数 啓女子に対する比較を 1 0現 患既往と塁走往のない者の塩分 l 前述した塩分稽好を示す 1 0 項目について,全くない 段について務査を行った。 対象者全体では,食事の設をひかえ自にしていない 0点として点数 者を 0点とし,すべてに該当する煮を 1 44.6%,減滋しょう油を使用していない 74.1%,うど ] (こ比較した。有 化し,その点数の分布を既往の有無群自 1 ん・そば・ラーメンなどの汁を全部飲む 20.7%,みそ 既往若手は 0~7 点の問に分布し,平均 2.9点(標準偏差 o~10点の問に分布し,平 十・スープなどの汁物を 1日に 3杯以上飲 汁・すまし J 1 .6点)であり,無塁走往鮮は む7.3%,ずし・どんぶり物・たきこみご飯などよく食 均3 .6点(標準偏差 2 . 0点)であり、 0.5%の危険率で有 表 9 みそ汁の摂取頻度翌日みそ汁塩分濃度 1カ月間の摂取議 検体数 塩分濃度%(平均値土標準偏差) 2 9 杯以下 1 4 4 0.93と こ0 .28 30~59折、 2 5 1 0.92土0.25 60~89杯 6 6 0.89土0.23 9 0杯以上 1 7 0.78土0.19 主主分格好の{j&"官干 (%) (%) 場分担替好の rfS~ ) 苦 手 2 0 2 0 nニ 2 5 9 mean=0.91% S .ひと 0.25% 1 5 n=219 mean=0.95% S .D.=0.27% 1 5 1 0 5 5 。 0 . 20 . 40 . 60 . 8l .0 1 .2 141 .6 l .8 司 みそ?十主主分;幾度 (%) 0 . 20 . 40 . 60 . 81 .0 1 .2l .4 1 .6l .8 0 ・' みそ汁息分i 幾度(%) a ! J 3 塩分権喜子傾向とみそ汁塩分も幾度 5 みそ汁場分濃度に関する研究 表1 0 高血圧・心疾怒既往の有無 5I J塩分幣好調査 i 議 全体 好 内 容 nここ 4 7 8 既往有り n= 98 既往無し n= 380 食事の設をひかえめにしていない 2 1 3 ( 4 4 . 6 ) 2 9 ( 2 9 . 6 ) 1 8 4 ( 4 8 . 4 ) 減壊しょう油を使ったことはない 3 5 4 ( 7 4 . 1 ) 9 9 ( 2 0 . 7 ) 7 0 ( 7 1 . 4 ) 1 2 ( 1 2 . 2 ) 2 8 4 ( 7 4 . 7 ) 8 7 ( 2 2 . 9 ) うど、ん,そば,ラーメンなどの汁を全部飲 t 二 みそ汁,すまし汁,スープなどの i 十物を 1日に 3杯以上自;む 3 5 (7 . 3 ) 4 (4 . 1 ) 3 1 (8 . 2 ) ずし,どんぶり物,たきこみご奴などよく食べる 1 0 3 ( 2 1 . 5 ) 2 0 ( 2 0 . 4 ) 8 3 ( 2 1 . 8 ) 犠・子魚、をよく食べる 1 6 7 ( 3 4 . 9 ) 3 4 ( 3 4 . 7 ) 1 3 3 ( 3 5 . 0 ) おかずにしよう泌,ソース,食騒をよくかける 1 4 4 ( 3 0 . 1 ) 1 8 ( 1 8 . 4 ) 1 2 6 ( 3 3 . 2 ) ねり製品,缶詰などよく食べる 1 2 5 ( 2 6 . 2 ) 2 2 ( 2 2 . 4 ) 1 0 3 ( 2 7 . 1 ) 佃煮や漬物をほとんど毎 5食べる 2 3 3 ( 4 8 . 7 ) 1 5 7 ( 3 2 . 8 ) 4 6 ( 4 6 . 9 ) 2 5 ( 2 5 . 5 ) 1 8 7 ( 4 9 . 2 ) 1 3 2 ( 3 4 . 7 ) おかず、は滋, ,自の味付を好む )は百分率を示す 口一的存り(長宅 ( % ) 2 5 逆にだしの種類では天然のものの利用率がやや鳩加し ていること等米子市の結巣と非常に近似していた。 以上が 4 0 歳以上の対象者において,み 調理者の 80% そ汁を毎包作らない世帯が 40% 近くを占めているこの 2 0 f t物と白米というような従来 結果をみても,みそ汁と f の典型的な臼本主主食事ではなくなっていることが明ら 1 5 かである。一方,みそ汁摂取回数が毎日 2回以上の者 A が2 5.9%いること,みそ J 十の摂取頻度が少ない程,や 1 0 Eら2)が務総し や濃い自の塩分濃度であること,また島 E ている如くみそ汁の栄養的意義等考えあわせると,た だみそ汁を減らす指導ではなく,食生活全体の一環と P " して減塩にとりくむ必婆がある。 。。 12345678910 jAt~分事喜好点数(}~\) 立 !J4 í~;j 郎l任・心f!Î~!J.l、Il!t伎の有無別総分 11設好点数 : i .おするものとして,昨年度の誠 みそ汁域分濃度を 1 査結予たから,みそ汁趨分測定安受け,減坂指導をくり 返し受けている地区が低濃度であることが明らかにな 5年に悶の脳卒中予防特別 った。本言!帯主主地区 l ま,昭和 4 対策事業の指定を受け,それ以来検診を継続し,滅滋 意に無既往若干が前G p得点を示した(図 4。 ) 指導に I 絞り綴んできた地区である。従って頻繁に減場 考 指導を受けている高血圧・心疾怒既往のある位帯は耳元 察 5 $ 1とが進んでいる地区程,み 昨年度の剰資結果1)で喜[ 住のない世帯 l こ比べ,みそ汁滋分滋度が{尽くなってい るのではないかと予測されたが,実際には両者間にほ 十を作る頻度が減少傾向にあることを報告したが, そi とんど主まがなく,指導効果が既往役帯 l こ反映していな 本調査地区は昨年度報告した河町地区 l こ比べ、米子市 いように恩われた。しかし,後藤?宮田 5)山西らめの認 に隣接し,更に新興住宅地そ有しており、都市化の進 査結果と比較すると,既往の有無に I l k H 系企<,地区全 んでいる地区であるため, 1l'F"匁度報告した米子市の絡 体が低淡度であった。これはさを留的な傾向である食坂 渠{こ近いものであった。なお,その傾向はみその入手 摂取設の減少 7)と大いに関係あるものの,宮田幻も報告し 方法でも市液のものの利用率が高くなっていること, 7年間の活動成果として,地区全体で滅 ているように 1 6 矢倉紀子ほか 塩に関する食生活改選が進んでトいる結果と考える方が t 立手苦,調潔華Hこ既往苦言が"る世帯と全く既役者のいな 妥当と忠、われる。 い控:裕;に分類して比較したが全くままがなかった。 しかし,一方高濃度の者もかなりおり,しかも両者 間に全くその差がなかった。これは今までに自分の家 のみそ汁塩分濃度を測定したことがなく,また,自己 評価で約 70%の者がふつうと評価していることから, 口頭で指導されでも,笑擦に自分の室長のみそ汁を簿く 3 . みそ汁摂取殺の多い t 立符・程,その塩分濃度は薄 い傾向にあったが,有資、差はみられなかった。 4 . 塩分稽好傾向とみそ?十複分濃度とは相関しなか った。 5 .塩分晴好傾向は言語王ました 1 0演自すべてにおいて, するという行動には結ひやっかなかったものと思われる。 高血圧・心疾患既往者が既往のない者に比べて低く, 従って減滋指導にあたっては後藤ず山本ら 8)も指繍して こ食事の i d :をひかえ自にしていなし h うどん・そば・ 特l いるように,実際に食べているみそ汁について具体的 十をさを部数:む,みそ汁・すまし汁・ス ラーメンなどの i に塩味の濃さ,すなわち犠分濃度を示すことが重姿で ープなどの汁物を ある。具体的な数値を被指導者に示しながら指導を行 味 う油・ソース・塩をよくかける,おかずは濃い自の I うことが,地域における j 威主主指導の効果を十分あげる 付を好むの 5項目については問者の差が大きい傾向に 。 ことにつなカfる あった。 最後に ,1 , 威塩指導でよくとりあげられる塩分I 稽好項 白1 0 項目についてみると,減塩しょう油の非使用率, 1EH こ3杯以上飲心,おかずにしよ 6 . :1;草分晴好点数 l ま有既往者が無既役者に比べて{尽 告がみとめられた。 く,有意E 悶煮・漬物の摂取頻度 食事の量をひかえ自にしない ,i が特に高率であった。前 2項目は必す、しも全員にすす めるべきものではなく,ケースによって考慮すべき内 を終えるにあたり,鳥取県西伯郡俸本町民認の職 和i 員のみなさまの御協力 l こ深く感謝いたします。 貨物の高頻度摂取者が約半数いる 容であるが,佃煮・ i 文 献 ことは,域分iI!IJ剰摂取 l 主演物への依存が高いという報 告 9)もあり,今後の減滋指導のポイントのーっとなろう。 更にこの滋分機好傾向を既往の有無別にみると,有既 1)矢倉紀子, j 主E E I導彦,鳥大医短部研報, 1 0, 7 9 8 6 . 1 5,1 瞥好点数も低 役者がすべての項院で低率であり,塩分I 1 (3),376-477,1 9 8 2 . 2)島田彩夫,日農村医会誌, 3 かったが,これは減域指導への長期的な取り絡みの結 3)後藤教,橋本勉,将I 1 川洋,臨床栄養, 6 1(7, ) 8 0 5 果,その指導効巣を反狭したものと怒う。 7年間におよぶ減犠指導への取り絞 以上の結楽から 1 みの効果はある程度上がっているものと思われるが, 更に効果を上げるためには,各家庭のみそ汁塩分濃度 9 8 2 . 8 1 1,1 4)後藤敦,持賀山英明,橋本勉,柳川 i 洋,菊地浩,目立 7 (9), 431-440, 1 9 8 0 . 村蒸子,日本公衛誌, 2 5) 1 吉田ゅう子,橋口久仁子,中村続可,和泉喬,守 測定を含めて境分摂取訟を把援し,その上で個別的に, E樹,竹本当き一郎, 日本公館誌, 29( 10 ), 5 7 2, 山I そして異体的に指導をすすめていく必要があると忠わ 1 9 8 2 . れる。 6)山凶主主子,小笠安子,関係順子,湯村陽子,大塚 婆 約 鳥取県西伯郡岸本町の 4 7 8 t 世帯について,みそ汁塚分 濃度とみそ汁摂取頻度,調理苦言年齢,みその入手方法, だしの種類,味付の自己評価,高血圧・心疾患既伎の 有無,塩分晴好傾向について望書査を行った。その結果 は次の通りである。 1.みそ汁塩分濃度は 0.2~ 1.8%の範間にあった(平 均値 0.92%,標準繍笈 0.26%)。 2 . みそ汁犠分濃度を高血圧・心疾患既往者がいる 敏子,佐野宣子,岡本言患者E テ,住吉 ツネ子,大谷f 公子,中山利津代,間関公衆衛生学会雑誌, 2 9 (1, ) 90~95 , 1 9 8 4 . 7)厚生省公衆衛生局栄養談綴,栄養学雑誌, 42,5 9, 1 9 8 4 . 8)山本愛子,民志和子,北海道栄養食糧学会誌, 28, 3 6,1 9 8 2 . 9)中島美千代,松 E 尽き表校,池 E E I手口代,小出資喜子, 清水敏夫,新村明, 8農村医会誌, 2 9,2 5 8,1 9 8 0 . みそ汁境分淡度に関する研究 7 Summary Wehavemadeas u r v 巴yo ft h es a l tc o n c e n t r a t i o ni nmisosoup(MS),t h ef r e q u e n c yo fMScooking,k i n d 巴n c e ),k i n do fs o u ps t o c k,s e l f e v a l u a t i o no fM Ss e a s o n i n g,andd e g r e e so ft e s t e o fmiso( i .e .s a l tl e v e ld i f f e r f o rs a l tamong4 7 8f a m i l i e si nk i s h i m o t o c h o,T o t t o r ip r e f e c t u r e .Thesei t e m swerecomparedw i t ht h 巴 e x i s t e n c eo fh y p e r t e n s i o na sp r e v i o u si l l n e s so rh e a r td i s e a s e,andt h er e s u l t sa r esummarizeda sf o l l o w s . 1 . Thes a l tc o n c e n t r a t i o nwasd i s t r i b u t e dfrom0 . 2t o1 .8%andt h emeanandt h es t a n d a r dd e v i a t i o nwere 0.92%and0.26%r e s p e c t i v e l y 2 .S a l tc o n c e n t r a t i o nhadn o t h i n gt odow i t ht h ep r e v i o u si l l n e s s . 3 .S a l tc o n c e n t r a t i o nhadat e n d e n c yt ogrowl o w e ra st h ef r e q u e n c yo fM Sc o o k i n gi n c r e a s e d,b u ti twas n o taremarkabled i f f e r e n c e 4 . Therewasnoc o r r e l a t i o nbetweent h et a s t ef o rs a l tandt h es a l tc o n c e n t r a t i o n . 5 . Thef a m i l i e sw i t hp r e v i o u si l l n e s se x h i b i t e dalowr a t ei na b o u t1 0i t e m so ft h et a s t ef o rs a l t 6 . Themarksi nt a s t ef o rs a l tweresomehowlowi nt h ef a m i l i e sw i t hp r e v i o u si l l n e s s . (受付 1 9 8 7 . 1 . 5)