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「長期環境ビジョン」 と環境スローガン・ロゴを策定

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「長期環境ビジョン」 と環境スローガン・ロゴを策定
2011年3月10日
報道関係各位
三菱地所株式会社
2050年に向けた「長期環境ビジョン」 と
環境スローガン・ロゴを策定
三菱地所株式会社は、
地球環境との共生にグループを挙げて積極的に取り組む姿勢をより明確にするため、
「三菱地所グループ長期環境ビジョン」を策定すると共に、環境共生に関する情報発信の強化や社内外にお
ける環境意識の向上のために、環境スローガンとロゴマークを定めましたのでお知らせします。
三菱地所グループでは、予て、地球環境との共生を「基本使命」や「三菱地所グループ環境基本方針」に
謳い、大丸有地区における環境戦略拠点「エコッツェリア」の開設や、新丸ビルにおける「生グリーン電力
の利用」等、先進的な施策を実行してきました。
今回策定した「長期環境ビジョン」は、2050年の環境経営目標(理想とする事業像)を定めた上、2
020年に向けた方向性や象徴的な取り組みを掲げたものです。
また、新たに「街の力を、地球の力に。
」という環境スローガンとロゴマークを定めました。今後、本スロ
ーガンと共に環境共生に貢献する施策を展開し、環境負荷低減に向けて努めてまいります。
記
1. 三菱地所グループ長期環境ビジョン
(1)2050年の理想とする事業像を、
4つのキーワードを中心にまとめ、
環境経営における目標を表明。
低炭素社会形成
循環型社会形成
自然調和型社会形成
環境コミュニケーションとひとづくり
(2)2050年の理想の事業像実現を目指し、2020年に向けたグループ全体の方向性を定めるとと
もに、象徴的な取り組みを明示。
<象徴的な4つの取り組み>
1.
2.
3.
4.
東京・大丸有地区におけるエリアとしての取り組みの進展
住宅事業グループにおける『
(株)メックecoライフ』を中心とした取り組みの進展
再生可能エネルギーの普及促進
環境共生技術研究・開発の推進
2. 環境スローガン及びロゴマーク
・三菱地所グループの基本使命である「地球環境にも配慮した魅力あふれるまちづくりを通じて、
真に価値ある社会の実現に貢献」する姿勢を表現。
・高い環境技術を磨き、新たな価値創造に挑戦する三菱地所グループの決意を表す。
・グループ社員はもちろん、街で働く人々、訪れる人々等、お客様のご協力を得ながら環境共生を
進めていく能動的な想いを包含。
以 上
CSR
長期 環 境ビジョン
三菱地所グループは、「三菱地所グループ環境基本方針」に基づいて、将来に向け、地球環境との共生に積極的に取り組む
ため、「三菱地所グループ長期環境ビジョン」を策定し、地球環境の負荷低減に向けて能動的に社会に貢献していく姿勢を、
より明確にします。
三 菱 地 所 グループ長 期環境ビジョン
For the Environmental Sustainability 2050
三菱地所グループは、全ての事業活動において、高い環境技術を磨き、新たな価値創造に挑戦することを、
自らの成長戦略と位置づけます。
事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献するために、革新的な技術を開発し、実用化し、普及を
促進するとともに、お客さまにワークスタイルやライフスタイルの変革を提案し、長期的な時間軸の中で、
環境水準を複合的かつ累積的に高めていくことを目指し、積極的な取り組みを進めます。
事業のグローバル 化
Contribution
Performance
2050年 三菱地所グループが
理想とする事業像
4つのキーワード
2020年に向けた
三菱地所グループの取り組み
低炭素社会形成
全 体 の方 向 性
循環型社会形成
Efficiency
自然調和型社会形成
象 徴 的 な 4つの 取り組み
環境コミュニケーションと
ひとづくり
1. 東京・大丸有地区における
エリアとしての取り組みの進展
2. 住宅事業における
「(株)
メックecoライフ」を中心とした
取り組みの進展
3. 再生可能エネルギーの普及促進
4. 環境共生技術研究・開発の推進
2010
2020
2050
2050年 三菱地所グループが理想とする事業像
環境経営におけるグループの将来の目標を明確にするため、グループ環境基本方針に掲げる、「低炭素社会形成」、「循環型
社会形成」、「自然調和型社会形成」、「環境コミュニケーションとひとづくり」、この 4 つをキーワードとして、2050 年の
理想の事業像を描きます。
低炭素社会形成
三菱地所グループがこれまでに蓄積してきたナレッジやノウハウを活用し、関係者と協働して資源やエネルギーの効率的利用を
徹底するとともに、再生可能エネルギーを積極的に活用し、グローバルな事業活動を通じて発生する温室効果ガスの極小化を
推進しています。
さらに都市全体が低炭素型の構造に転換し、社会がカーボン・ニュートラルな状態となるよう積極的な貢献を果たしています。
地球規模で、ライフサイクルを通じた CO2 の排出を抑制することをめざし、地球環境への配慮と快適性・利便性・生産性の
向上との両立を実現させる事業をグローバルに展開しています。
循環型社会形成
三菱地所グループのグローバルな事業活動を通じて発生する廃棄物について、企画・開発・設計・施工・運営・売却・解体
などすべての段階において、リデュース(廃棄物などの発生抑制)・リユース(再使用)・リサイクル(再生利用)を徹底し、
関係者と協働して資源・エネルギーとして循環させることにより、最終処分場で埋立処分される廃棄物量がゼロとなるよう
積極的な貢献を果たしています。
また、建物の新築に当たっては、建物の長寿命化を実現し、また、既存ストックについては、長期的な観点からその改善に
継続的に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献しています。
自然調和型社会形成
三菱地所グループのグローバルな事業活動において、生物多様性への配慮を行い、自然と調和し、水と緑にあふれる魅力ある
まちづくりを推進することによって、動植物などのいきものと共生し、街に住み、働き、訪れるお客さまが日常生活の中で
身近な自然と触れあうことのできる空間を提供しています。
また、建設資材をはじめとして、事業活動における原材料調達に当たっては、広い視野で生物多様性の持続可能な利用への
配慮を行うとともに、森林資源の保護・育成など、生態系・生物多様性の保全に貢献しています。
環境コミュニケーションとひとづくり
ひとりひとりの地球環境への意識が成熟し、ワークスタイル・ライフスタイルが変革し、地球環境に配慮した生活を送る
社会において、三菱地所グループは、お客さまへの情報発信、お客さまとの環境コミュニケーションを通じて、グループ内外の
人びとの環境意識を高め、「低炭素社会」、「循環型社会」、「自然調和型社会」の形成に資するひとづくりにグローバルに
貢献しています。
また、三菱地所グループ社員は、主体的かつ能動的に地球環境へ配慮した事業活動や生活を送っています。
2020年に向けた三菱地所グループの取り組み
2050 年の理想の事業像の実現を目指して、2020 年に向けた取り組みとして、グループ全体の方向性を定めるとともに、
象徴的な 4 つの取り組みを掲げ、積極的に環境経営を推進します。
低炭素社会形成
三菱地所グループの直接的な事業活動に加えて、お客さま(テナント、住宅購入者、施設利用者など)の使用段階での
エネルギー消費量、温室効果ガス排出量の削減を実現するために、省エネルギー、新エネルギー技術や機器の積極的な
導入および研究開発を推進し、ビルやマンションなどの環境性能(断熱性能・設備性能・運転効率)の向上をめざし、
継続的な取り組みを進めます。
再生可能エネルギーや都市の未利用エネルギーの活用とともに、エネルギーの面的な利用を推進し、運用の改善に継続的に
取り組み、環境負荷量の見える化などを通じて、お客さまとの協働により、温室効果ガス排出量削減に向けた取り組みを
積極的に展開します。
環境型社会形成
限りある資源を有効に活用することで、これまでの大量生産・大量消費・大量廃棄のライフスタイルから脱却し、真に豊かな
「循環型社会」を形成するために、新築・既築を問わず、建物の長寿命化を図り、優良なストックの形成をめざすとともに、建設・
販売などの各段階でリデュース(廃棄物などの発生抑制)
・リユース(再使用)
・リサイクル(再生利用)に積極的に取り組みます。
また、お客さまとの協働により、廃棄物(生ゴミなど)のリサイクルなども積極的に展開していきます。
自然調和型社会形成
開発事業や建物建設などの計画においては、周辺環境との調和や、生態系・生物多様性に配慮し、豊かな街路樹をはじめ、
外構の緑化、屋上緑化、壁面緑化などプロジェクト地内での緑地率の向上に努め、ヒートアイランド対策に資するとともに、
お客さまが日常的に自然の恵みを体感することのできる潤いある空間を創出することをめざします。
建設資材をはじめとして、事業活動における原材料調達に当たっては、生物多様性の保全と持続可能な利用に配慮すると
ともに、国産材の活用に努めます。
NPO や NGO などとの連携・協働による生態系・生物多様性の保全活動を積極的に展開していきます。
環境コミュニケーションとひとづくり
経営トップをはじめとするすべての三菱地所グループ社員が、地球環境に対する意識を高め、地球環境との共生が重要な
経営課題であることを認識し、実効性の高い環境活動を実践するために、環境教育、啓発活動を積極的に推進します。
また、
「低炭素社会」
、
「循環型社会」
、
「自然調和型社会」を形成していくために、環境コミュニケーションを通じて、お客さまを
はじめとする、さまざまなステークホルダーの地球環境に関するニーズを的確に把握した上で、そのニーズに応える取り組みを
お客様などとの協働により、積極的に展開していきます。
象徴的な 4 つの取り組み
1. 東京・大丸有地区におけるエリアとしての取り組みの進展
既存ビルのリニューアルにより環境性能を改善するとともに、環境性能の改善に限界のある
既存ビルを環境性能の高い新ビルへと建て替えを進めます。
地域冷暖房事業において、高効率プラントの再整備・導管ネットワークの拡充を進め、面的な
エネルギー効率の向上を図ります。
各ビルでの「地球温暖化対策協議会」などを通じ、テナントと一体となった、省エネ活動・
地球温暖化対策への取り組みを進めます。
環境戦略拠点『エコッツェリア』を通じて、産官学民とのパートナーシップを図り、環境
共生型まちづくりを推進します。
2. 住宅事業における『(株)
メックecoライフ』を中心とした取り組みの進展
三菱地所グループが開発する集合住宅の企画に対して、地球環境・デザインに関するさま
ざまな研究・提案を行うことを目的に、(株)メック eco ライフを設立しました。
変化するお客さまのニーズに即した新たな品質と価値の創出を進めています。
3. 再生可能エネルギーの普及促進
新丸ビルへの生グリーン電力導入をはじめとして、グリーン電力の利用を拡大します。
再生可能エネルギー事業者への支援を行います。
建物屋上や壁面などを利用し、太陽光エネルギーを活用します。
4. 環境共生技術研究・開発の推進
より能動的に地球環境との共生を進めるために、他者と協働し、最先端技術の研究・開発
に取り組みます。
産官学が連携した取り組みを推進します。
省 CO2 実証オフィスやゼロ・エネルギー住宅、スマートグリッド実験などを展開します。
(参考)
<2020年に向けた象徴的な4つの取り組みの具体例>
三菱地所グループでは、2020年に向けた取り組みとして、すでに様々な施策を実行しています。
1.東京・大丸有地区におけるエリアとしての取り組みの進展
・既存ビルの環境性能の高いビルへの建替の一例
事例)丸の内パークビルの環境対応(2009年4月竣工)
太陽光発電
太陽光追尾システム
屋上に最大出力約60KWの太陽光パネルを設置。
丸の内
屋上に設置した太陽光追尾システムにより、事務所部
パークビルの街区全体の夜間ライトアップを賄える電力
分のブラインドを自動制御。
を創出。
エアフローウインドウシステム
超高効率型照明
二重ガラスの間の空間に室内空気を循環させ、外気か
反射板の形状、塗装などを工夫し、消費電力を抑えた
らの熱負荷を低減。
照明を採用。従来型に比べ36%の省エネを実現。
再利用
緑化(地上・屋上・壁面)
商業ゾーンには、解体した丸ノ内八重洲ビルで使用し
中庭には多種多様な草花、低木及び高木を配し、屋上・
ていた時計を再利用。
壁面緑化とともに、ヒートアイランド現象を緩和。
ドライミスト
給水型保水性舗装
水を霧状にして噴射し、噴霧気化熱により周辺の温度
舗装下部に敷設した給水管より給水(雨水再利用)す
を抑制。
ることで、保水性ブロックからの蒸発散効果により、
地表面の温度を抑制。
2.住宅事業グループにおける『
(株)メックecoライフ』を中心とした取り組みの進展
・集合住宅の環境デザインに関する様々な研究・提案を行うメックecoライフの実績
事例1)
「soleco(ソレッコ)
」
事例2)
「パークハウス吉祥寺OIKOS(オイコス)
」
一括高圧受電と太陽光発電を組み合わせる新たなモデル
外断熱工法・太陽光発電・太陽熱利用給湯システム等を採用。
を開発し、2009年8月には、国土交通省の「新たな温
また、自転車や公共バス等を利用するライフスタイルを提案
室効果ガス削減環境事業モデル」に選定されました。
し、駐車場を設置しない代わりに外周部にウッドデッキを
三菱地所レジデンスでは、
40戸以上のファミリータイプ
配置するなど、地球環境と調和した豊かな暮らしを楽しむと
のマンションに「soleco(ソレッコ)」を導入するこ
いう新しいライフスタイルを提案しています。
とで、
太陽光発電による電気を共用部で利用するとともに
尚、先駆的な環境技術が評価され、本物件は2009年11
各住戸の電気代を約10%低減(個別の低圧受電時の従量
月に国土交通省の「住宅・建築物省 CO2 推進モデル事業」に
料金比)します。
認定されています。
3.再生可能エネルギーの普及促進
事例)新丸ビルの生グリーン電力導入
「新丸ビル」では、グリーン電力証書等の活用から更に一歩進め、風力・水力・バイオマス等で発電された CO2 排出量ゼロの
グリーン電力を受電することで、ビル全体の CO2 排出量を年間 2 万トン(従来の約3分の2)削減しています。
4.環境共生技術研究・開発の推進
・最先端技術の研究・開発の一例
事例1)エコッツェリア(新丸ビル10階)における次世代低炭素技術実証オフィス
■LEDグリッド照明
LED Lighting Fixture
(System Ceiling Type)
■知的照明システム
■除湿・冷却分離空調
Intelligent Lighting System
Separate Air-conditioning of
Dehumidify and Cooling
デシカント空調機
OFF
天井輻射パネル
■自動制御ブラインド
Automatic Blind Control
パーソナル空調デスク
(今後設置予定)
LEDタスク照明
(調光+色温度)
■輻射冷暖房システム
(天井面・壁面)
Radiant Cooling and Heating Systems
壁輻射パネル
■エアフロ-
ウィンドウ
Airflow Window
■リサイクルタイルカーペット
■床吹出空調
Under floor Air-supply system
Recycled Modular Carpet Tile
<断面イメージ>
タスク アンド アンビエント環境技術に注目し、知的照明システムと輻射熱空調システムを導入しています。室内全体
(アンビエント空間)のベースとなる照明・空調等の設定は緩和し、デスク周辺等限定された範囲(タスク空間)での
照明・空調等は個別調節可能として、個々人の好みと要求に合った快適な執務環境の提供と省エネルギーの両立につき、
実証実験を行っています。
事例2)三菱地所ホームの新エコライフ住宅「エヴァリエ」
全館空調システム「エアロテック」と高気密高断熱設計など
最先端の環境技術と、自然エネルギーを利用してエネルギー
負荷を削減させるパッシブ設計を採用することで、従来の省
エネルギー住宅に比べてエネルギー消費量を約40%削減
しました。
三菱地所ホームでは、健康で長く暮らせる住宅を提案すると
ともに、環境負荷低減に向けて研究開発を続けてまいりま
す。
参考
グループ 環境基本方針
三菱地所グループでは、
「基本使命」に基づき、
「三菱地所グループ環境基本方針」を制定しています。
三菱地所グループ 環境基本方針
三菱地所グループは、環境管理体制を整備するとともに、環境法令・規則を順守し、環境への配慮と
環境負荷の低減を実践することにより、環境保全に努め、事業活動を通じて持続可能な社会の実現に
貢献します。
1.低炭素社会形成への寄与
資源、エネルギーの効率的な利用を積極的に実践するとともに、再生可能エネルギーの利用を推進し、
低炭素社会の形成に寄与します。
2.循環型社会形成への寄与
企画・開発・設計・施工・運営・管理・解体などの事業活動の全ての段階において、リデュース
(廃棄物等の発生抑制)、リユース(再使用)、リサイクル( 再生利用)に努め、循環型社会の 形成に
寄与します。
3.自然調和型社会形成への寄与
生物多様性に配慮し、自然と調和した魅力あふれるまちづくりを通じて、新たな価値創造や環境との
共生に努め、自然調和型社会の形成に寄与します。
4.環境コミュニケーションの推進
環境に関する情報を積極的に開示し、社会との幅広いコミュニケーションを通じ、様々なステーク
ホルダーとの連携と協働に努めます。
5.エコロジカルなひとづくり
社員の環境保全意識の向上を図り、実効性の高い環境活動を実践するため、環境教育、啓発活動を
実施し、エコロジカルなひとづくりに努めます。
制定:2004 年 5 月 1 日
改正:2006 年 1 月 1 日
改正:2010 年 4 月 1 日
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