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チャイナ・レポート (2007 年 2 月 28 日)
【臨時レポート】 チャイナ・レポート (2007 年 2 月 28 日) ダイワ・アセット・マネージメント(香港) <株式市場動向> ∼ 中国 A 株が急落:預金準備率引き上げや株価高騰への警戒感等で ∼ 上海総合株価指数(05 年 12 月末∼07 年 2 月 27 日) 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 05/12 06/2 06/4 06/6 史上最大の下げ幅 2 月 27 日、中国 A 株市場は大幅な値下が りとなりました。上海総合株価指数の下落 06/8 06/10 06/12 07/2 上昇を見せた後、休暇明けの 26 日も続伸し 史上最高値の 3,040 ポイントを付けていま した。 率はこの日、8.84%に達しました。 預金準備率引き上げと市場噂が新たな波 中国の株式市場は、旧正月休暇で 2 月 19 乱要因に 日から一週間の休場となり同 26 日に再開 今回の株価暴落は、インフレ率が加速の兆 しました。株価指数は休暇前に 5 日連続の しを見せるなどファンダメンタルズの悪化 ■当資料は大和証券投資信託委託株式会社によって作成されたもので、投資判断の参考となる情報提供を目的としており勧誘を目的とし たものではありません。■特定ファンドの取得をご希望の場合には当該ファンドの目論見書をあらかじめ、または同時にお渡しいたしますの で必ずご覧いただき、投資に関する最終決定はお客さまご自身の判断でなさるようお願いします。■当資料は、各種の信頼できると考えら 1 れる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性が保証されているものではありません。■当資料の中で記載されている内容、数 値、図表、意見等は当資料作成時点のものであり、将来の成果を示唆・保証するものではなく、また今後予告なく変更されることがありま す。 懸念に加え、中央銀行による金融機関の預 株価高騰への警戒感強まる 金準備率の引き上げや、 「全人代(通常国会 今年に入り、市場関係者や政府当局関係者 に相当)」(3 月 5 日より開催予定)を控え の間で株価高騰に対する警戒感が強まって 急騰する株価の抑制策が強化されるなどの おり、これを強調する発言が日を追って増 噂が誘発要因になったと見られています。 しています。 2007 年 1 月に中国証券監督管理委員会 2 月 25 日より、中国人民銀行(中央銀行) (CSRC)は、政府が禁じている銀行による融 は金融機関の預金準備率を 0.5%引き上げ、 資を通じた株式投資への取り締まりを強化 10%としました。これは 2006 年半ば以降 5 すると発表しました。 回目の引き上げとなり約 2,000 億人民元の また休暇明けに開催された中央政府主催 資金が吸い上げられたと推定されます。過 の不動産関連会議では、不動産価格の高騰 剰流動性を抑制しようとする中央銀行の強 を抑制する方針が明確に示されました。 い姿勢がうかがわれます。(一覧表とグラ 3 月 5 日より開催予定の「全人代」では株 式相場の急騰も議題として取り上げられる フ参照) 見通しであり、さらなる株価抑制策の導入 06年以来の金融機関の預金準備率調整 調整日 一回目 2006年7月5日 二回目 2006年8月15日 三回目 2006年11月15日 四回目 2007年1月15日 五回目 2007年2月25日 出所:中国人民銀行より 調整前 7.5% 8.0% 8.5% 9.0% 9.5% 調整幅 0.5% 0.5% 0.5% 0.5% 0.5% 調整後 8.0% 8.5% 9.0% 9.5% 10.0% も検討されている模様です。 当面は乱高下の相場展開に 上海総合株価指数は昨年初から今年の高 値まで約 160%急騰していることから、今 歴年の金融機関預金準備率の調整 (85 年∼07 年 2 月) 回の下落は過熱感に対するスピード調整の 可能性が高いと思われます。 14.0% 当面は、上述のような売り材料の一方で、 13.0% 13.0% 12.0% 12.0% 11.0% 10.0% 10.0% 10.0% 9.0% 8.0% 8.0% 7.0% 7.0% 6.0% 7.5% 8.0% 8.5% 9.0% 好調な景気動向や株式市場の発展余地に着 目した投資需要も強く、ボラティリティの 高い相場展開が続くものと予想されます。 6.0% 5.0% 07/2/25 07/1/15 06/11/15 06/7/5 06/8/15 04 03 99 88 87 85 4.0% (上海駐在員事務所) ■当資料は大和証券投資信託委託株式会社によって作成されたもので、投資判断の参考となる情報提供を目的としており勧誘を目的とし たものではありません。■特定ファンドの取得をご希望の場合には当該ファンドの目論見書をあらかじめ、または同時にお渡しいたしますの で必ずご覧いただき、投資に関する最終決定はお客さまご自身の判断でなさるようお願いします。■当資料は、各種の信頼できると考えら 2 れる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性が保証されているものではありません。■当資料の中で記載されている内容、数 値、図表、意見等は当資料作成時点のものであり、将来の成果を示唆・保証するものではなく、また今後予告なく変更されることがありま す。