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ニュースレター Vol.103 (2015年01月02日発行)

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ニュースレター Vol.103 (2015年01月02日発行)
QSK(沖縄ダルクからのメッセージ)1997 年 9 月 18 日第三種郵便物承認 通巻 5179 号 2015 年 1 月 2 日発行(日刊)
OKINAWA DARC
沖縄ダルクからのメッセージ
MESSAGE
県立美術館(happ) でのエイサー 左 QSK
PUBLIC INFOMATION
VOL 103
本番前のエンジン(ムーンビーチホテル)右
早いもので今年もいよいよ残りひと月を切りました。師走になり何かとせわしなく日々
過ごしております
アデイクション真っ盛りの暗闇に居た頃、街がきらびやかに浮かれ慌ただしくなるこの
季節には いつも孤独、疎外、自己嫌悪からの寂しさの痛みにもがき苦しんでいた事想
い出します
例年 沖縄ダルクでの年末年始はとても賑やかです。たくさん食べて話して遊んでのん
びりと寂しさの痛みの無い暖かい年を仲間と共にむかえたいと思います
本年も一年間 ご支援くださる全ての皆様のおかげで無事に過ごせました事とたくさん
の出逢いに心より感謝します
皆様も良い年をお迎えください そして メリークリスマス
沖縄ダルク 代表 森 廣樹(かげとら )
年末、年始の緊急支援のお願い
沖縄ダルクではお正月を毎年恒例の恩納村キャンプで 3 日間過ごします。今年は 35 名の仲間全員
での参加です。仲間たちが暖かい正月を迎えられるよう献品、ご寄付宜しくお願いいたします。
スタッフ 佐藤 和哉(ジャンボ)
Okinawa DARC Newsletter
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QSK(沖縄ダルクからのメッセージ)1997 年 9 月 18 日第三種郵便物承認 通巻 5197 号 2015 年 1 月 2 日発行(日刊)
薬物と共に生きた23年間と今(サック)
初めまして自分は現在薬物依存症から回復するために東京から約6ヶ月前に沖縄に来て、現在薬物から解
放された生活を手に入れる為に自分を見つめ直す日々を送っている40歳です。
自分が薬物を初めてやったのは17歳の時でした。多分高校2年生の時だったと思います。当時の自分は
高校が終わると渋谷の街に毎日のように行っており、いわゆる当時はやっていたチーマーと呼ばれる活動
をしていました。そこで知り合った友人が切っ掛けで薬物を売り、使用する様になりました。当時の自分
は薬物に抵抗があり「覚せい剤」だけはやらないと決めていました。しかし友人にこれはスピードという
物だからと言われ炙り吸引を覚せい剤だと思わずやってしまったのを今でも覚えています。初めて覚せい
剤をやった時の印象は全然自分が考えていた物とは違い、集中力が増し、頭が冴え、自分にとっては魔法
の薬でした。そんな印象だった事もあり、すぐに覚醒剤の虜になりました。たまたま薬物を勧めてきた友
人が薬物の販売組織の売人だった事もあり、自分は仲間と共に薬物使用と販売の道へと足を染めていく事
になっていきました。10代の頃は覚醒剤を週に1度位で週末にクラブに行く時に10人位の仲間と覚醒
剤や大麻を使用していたのですが、徐々に使用回数も増え20代には、ほぼ毎日覚醒剤と大麻を使用し週
5回位クラブや渋谷の街へと出かけ悪友を増やし人脈を広げていき、イベントやパーティーを取り仕切り、
バーを経営し、裏ではアンダーグラウンドでドラッグのブラックマーケットを動かす中心人物の一人と
なっていました。そんな訳もあり大麻と覚醒剤は自分にとって「金」「女」「社会的地位」を手に入れる為
の必需品であり、切っても切れない物へと変わり、目が覚めた時には覚醒剤を使い頭を冴えさせて起き、
寝る前には大麻を使用して寝かすと言った感じで使用目的に合わせてコントロールし、より長く使用でき
る工夫をして行きました。仲間の何人かが精神的に壊れていったり、薬物をやめたり、逮捕されたりして
いく様にになっていったのですが、悪い事にその経験を悪い方に活かして30代には、販売を辞め、より
安全に使用する様にして行きました。20代で得た経験を生かし、裏社会の人間のタカりを避ける為と警
察に逮捕されない様に薬物を購入する事のノウハウを身につけていったのです。今考えれば完全に薬物の
虜で重度の薬物依存症だったのですが、30代の自分はまだ大丈夫だと考え、一生薬物を使い続けられる
ものだと思っていました。本気で精神力でコントロールすればなんとかなる物だと信じていたのです。こ
の時点で頭も大分イカれていたと思いますが、今は(笑)。そんな訳で40歳になるまで逮捕されず薬物
まみれの自分がどうして沖縄ダルクに来ようと思ったのか、簡単に言えば自分の為では無く、人の為です。
自分の為だと考えたいのですが、自分の場合は人生の半分の23年間といった時間を薬物と共に生きてき
た為、半分は一生やめられないと勝手に諦めていました。しかし自分には本気で心配してくれた妹、母親、
友人、そして恋人が幸いにもいてくれました。しかもそのほとんどが健常者で自分が薬物がやめられない
ことを無理やり理解させ正当化し、共依存させ自分の薬物の問題を一緒に背負わせ、苦しめていた事に気
が付き、受け止めた時、生まれてはじめて薬物を辞めないと人生が終わるし、もう先が無いと本気で感じ
たのです。その事をちゃんと受け止めるのに約半年かかったのですが、自分でやめる気にはなったけど自
分では結局のところやめることが出来ず、東京から一度離れてどこか遠くで新たに薬物抜きの人生を手に
入れるためにこの沖縄ダルクで薬物依存症と向き合える事が出来ました。今後色々と大変な事もあります
が沖縄ダルクの仲間と共に薬物無しで生きていける術を勉強して行きたいと思っています。
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Okinawa DARC Newsletter
QSK(沖縄ダルクからのメッセージ)1997 年 9 月 18 日第三種郵便物承認 通巻 5197 号 2015 年 1 月 2 日発行(日刊)
専門学校 日経ビジネス様より、素敵な贈り物を頂きました!
ありがとうございます!
日経ビジネス専門学校の副校長先生と事務局長が
沖縄ダルク・デイケアに来所されて講演のお礼と
して綺麗に額に入れた講演時の写真を頂きました。
また、1140名の生徒の皆様からの感想文とあ
たたかい献金¥43,877 も頂きました。
仲間の回復の為に大切に使わせて貰います。 心より感謝します。
沖縄ダルク代表森が夜回り先生こと水谷修先生
薯「さらば、悲しみのドラッグ」の書評をした
記事が沖縄タイムスに掲載されました。
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QSK(沖縄ダルクからのメッセージ)1997 年 9 月 18 日第三種郵便物承認 通巻 5197 号 2015 年 1 月 2 日発行(日刊)
講演感想文
平成26年度 第2回定期講演会 テーマ「薬物依存症からの回復と支援」
主催:専門学校日経ビジネス 那覇日経ビジネス 1140 名から抜粋 森さんの話を聴いて自分の中で考えが変わったことがたくさんありました。薬物使用者
の事を犯罪者としか見ていなかったことや、悪いものと分かっていながら使用する本人
の自業自得なのではないかと、心の中で差別していました。「犯罪者である前に病気であ
る」という言葉を聴いて、私は将来病院で働く者として気付かされました。 那覇校 2年 M さん
薬物依存症者は人それぞれ何か悩んできた理由があっての薬物使用だったと思いました。
しかし、何か理由であっても薬物を使用することによって、自分や他人にまで不幸にな
ってしまう恐ろしい物だと思うので、誘われても断われる勇気を持つことが大事だと思
います。 那覇校 1年 K さん
薬物に手を出す人は、更生する気など元からないだろうと勝手な私の考えがあった。
しかし実体験を話してくれたことで、私を含む沖縄ダルク大勢の人が薬物依存症の
人たちを今までとは違う視点から見ることだろうと考える。 那覇校 2年 Z さん
「薬物依存症にかかるには心に悲しみ、寂しさがある人」という言葉を聞き、日本や
世界中からこの様な思いをする人が少なくなり全ての人が幸せに普通の生活を送れる
ような日が早く訪れる事を私は願います。 中部校 E さん
私達も偏見や犯罪という考えをなくし依存者が社会に戻ってきた時の環境作り必要だと
思いました。 中部校 I さん 私は今まで薬物とはなんの縁もなく過ごしてきましたが、もし友人のすすめられたら
精神的に弱っている時に誘われたらと考えると、人事ではないし、常に身近に潜んで
いるのだと感じました。 中部校 M さん
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Okinawa DARC Newsletter
QSK(沖縄ダルクからのメッセージ)1997 年 9 月 18 日第三種郵便物承認 通巻 5197 号 2015 年 1 月 2 日発行(日刊)
11月 1 日~ 11月 31 日活動報告
1 日(土)沖縄ダルク家族の会
沖縄ダルクデイケア
5 日(水)沖縄県立博物館見学 沖縄県立博物館
8 日(土)与那原教会バザー準備手伝い 与那原教会
9 日(日)エイサー演舞 in 与那原教会 与那原教会
14 日(金)~ 16 日(日)
JCCA 鳥取 in 鳥取 とりぎん文化会館&カトリック鳥取教会
18 日(火)家族教室 北谷保健相談センター
19 日(水)豊見城市更生保護女性会 講演 豊見城市役所
21 日(火)びわこダルクフォーラム 総本山 員満院
23 日(日)「happ まつり」 エイサー演舞 沖縄県立博物館
25 日(火)沖縄県更生保護女性会 エイサー演舞 + 講演 ムーンビーチ
29 日(土)RSC 会議 東京海員会館
12月1日~12月31日活動予定
4日(木) 保護司特別研修講義 講師 那覇保護観察所
6 日(土) 沖縄ダルク家族の会 沖縄ダルクデイケア
12 日(金)13 日(土) 「依存問題を抱える家族のための家族教室」 講師
13 日(土) DV 防止について考える講座 in 石垣 八重山合同庁舎
「薬物(アルコールを含む)乱用ってどんなもの?中高生への予防教育デモンストレーション 八重山合同庁舎
16 日(火) 沖縄県立具志川商業高等学校 講演
18 日(木)沖縄県立宮古高等学校 講演
20 日(土) 香川ダルク 3 周年フォーラム 参加 高松テルサ
21 日(日) RSC 運営委員会 JCO
27 日(土) 沖縄ダルクもちつき大会 CASA 伊佐
29 日(月)~ 30 日(金) 沖縄ダルク大掃除 31 日(水) ホテルサンコーストカウントダウンイベント参加 ホテルサンコース
ト
毎週火曜日 ヨガプログラム
毎週土曜日 薬物再乱用防止教室:浦添市てだこホール
※12月13日は沖縄県薬剤師会館 研究室にて行います。
毎週金曜日 ボランティアの日
・ デイケアサービス竹園(エアコン掃除) ・金武バプテスト教会(庭の手入れ)・安慶田ミミズク工場(弁当調理)
編集後記
皆様、年末が近づき何かとお忙しいことと存じます。私ジャンボですが、12 月 1 日より沖縄ダルクに復帰いたし
ました。1 年 9 ヶ月の間、県内精神科病院にて勤務しました。これからまたダルクの一員として仲間と共に歩ん
で行こうと思いますので、宜しくお願いいたします。
スタッフ 佐藤 和哉(ジャンボ)
皆様に支えられながら無事手術も終わり、12 月より沖縄ダルクに復帰できる事となりました。手術後、約二ヶ月
程かかりましたが体調も万全となりつつあります、同月復帰しましたジャンボさん共々宜しくお願いいたします。
スタッフ 松本 昌一 (タカ)
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QSK(沖縄ダルクからのメッセージ)1997 年 9 月 18 日第三種郵便物承認 通巻 5197 号 2015 年 1 月 2 日発行(日刊)
支援者の皆様方へ
沖縄ダルクへの献金、献品を頂いた方々ありがとう
ございます。心より感謝申し上げます。
10 月 25 日から 11 月 25 日到着分の献金
引地美喜雄 阿部美喜雄 石川清司 後藤晃司 平良隆子 岩城有子 江見浩明 加藤桐子 根間美智子 有働聡美 中村輝彦 佐野与四男 佐藤和則 知念啓 高橋ちい子 前原サダ子 仲里美代子 ヒロ 濱本廣子 小田桐美穂子 森下幸子
ヒューバ和恵 中村綾子 中村澄子 有江文子 竹田光子 荻野恵美子 仲本久美子 ミミズク農場 聖マリアの汚れなき御心のフランシスコ姉妹会 沖縄平和学習 開南修道院・宮城涼子 カトリック名護教会 与那原カトリック教会 聖クララ修道院
㈱沖縄歯科器材 ㈲沖縄サンコースト 沖縄県立美術館支援会 happ
豊見城更生保護女性会・赤嶺洋子 沖縄県更生保護女性連盟・宮城幸子
専門学校日経ビジネス 更生保護法人がじゅまる沖縄 吉村正夫法律事務所 その他多数の匿名の方々 (順不同 敬称略)
※小田桐 美穂子様より、8 月、10 月に献金があったにも関わらず、記載がされていなかった事を
お詫び致します。 大変申し訳ありませんでした。
10 月 25 日から 11 月 25 日到着分の献品
まさ 井辺郁美 小池まさえ 岩城聡美 マイロ 有働聡美 トシ 比嘉由美子
知念正勝 まさ・はる 専門学校 日経ビジネス 西洲牧師
その他多数の匿名の方々 (順不同 敬称略)
11 月の献金合計
\395,527- 発送作簡素化の為、郵便振替用紙は皆様全員に同封させて頂いております。
ご理解の程お願い致します。
また、お手数ですが《匿名希望》の方は、その旨を通信欄にその都度お書きく
ださるようお願い致します。
<<メールアドレス、FAX 番号、ホームページアドレスが変更になりました。>>
定価 100 円 ( 会費に含む)
編集:一般社団法人沖縄ダルク
〒901-2221 沖縄県宜野湾市伊佐 1-7-19
TEL (098)893-8406 FAX (098)917-2560 Eメール [email protected]
アドレス http://okidarc.or.jp
郵便振替口座:02050-5-24328 一般社団法人沖縄ダルク
発行:九州障害者定期刊行物協会 福岡県福岡市東区馬出 2-2-18
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