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121 - 島田療育センター

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121 - 島田療育センター
第121号
平成16年11月1日
『2病棟大遠足』
『3病棟大遠足』
厚生棟でファッションショーと
秋の大運動会(?)
貴重な晴天にのびのび散策
今年は大雨の日が多く、前々日まで雨。そして大遠足
翌日から再び雨というとても貴重な晴れの10月7日に多
摩中央公園に行ってきました。連日の雨で公園の芝生は
グチョグチョ。ブルーシートの他にセラピーマットも敷
きましたが、スムーズに対応できない面があり、残念。
昼食後はグループごとの活動。カッパとパラダ
イスグループは多摩センター駅周辺まで出かけま
した。M・Yさんはおいしそうな食物の香りに身を
乗り出していたそうです。リスと朱雀グループは
パルテノン多摩のマジックサウンドルーム鑑賞と
オリエンテーリングの2本立て。
オリエンテーリン
グは中央公園を回ってスタンプを集めたり、クイ
ズに答えたりと本格的。M・Kさんは、全部クリ
アして商品のテディーペアをゲット!他にも釣り
堀(お菓子やおもちゃが釣れる)とパターゴルフ
が用意されました。S・Sさんはゴルフのコースが
なだらかな坂になっているため悪戦苦闘。でも国
士館の学生さんや職員と一緒になって、けっこう楽しそ
うに見えましたよ。
一部バタバタしたりもしましたが、秋晴れの中、利用
者さん全員が参加でき、楽しめた大遠足でした。
(横山 務)
遠足特集
昨年は6月に行なわれ、梅雨の厚生棟大遠足でした。今
年こそ青空の下での遠足をと期待を胸に、秋の大遠足と
なりましたが、2、3日前からの雨模様。皆で天気予報と
にらめっこ。残念なことに今年も雨との予報に、泣く泣
く前日から雨プロに切り替えました。
迎えた10月5日当日は雨で残念がる皆さん。で
も楽しいことが待っていると期待している利用
者の方々と共に、厚生棟での総勢95名の大遠足
がスタートしました。
厚生棟ではバス毎の3つの班に分れて座り、早
く始まれー!と言ったように皆ワクワクしてい
る中、午前の部が始まりました。まずは10月の
お誕生会。担当者が作った素敵なカードに大満足。
そして、各班代表の利用者によるファッションシ
ョー。ビシッとポーズを決めモデルのよう。そし
て待ちに待った昼食。温かい豚汁を食べ、午後に
備えてちょっと休憩後、ご家族、先生、職員によ
るファッションショーに盛り上がった中で、午後の部が
スタートしました。
午後は、「借物競争」「フルーツバスケット」「だるま
さんが転んだ」のどれかに全員が参加し、大奮闘!病棟
では見られない顔を見せてくれました。最後は班のリー
ダー、サブ、ご家族、先生による「椅子とりゲーム」で
の熱戦で終わりとなりました。
遠足というより秋の運動会(?)になってしまいまし
たが、楽しい一日を過ごすことができました。来年こそ
は青空の下での遠足にしたいですね。
(東 志織)
『デイケア青年部遠足』
気分は近藤勇!?
9月30日、デイケア青年部は神代植物公園へ行ってき
ました。前日の台風接近で雨プログラムを予定してい
ましたが、当日は台風も去って晴天で、保護者の方々
と話し合い、1時間の遅れで決行となりました。
現地に着いて挨拶も早々に昼食となり、木陰の風通
しのよい場所で保護者手作りの弁当をおいしく頂きま
した。昼食後は公園内で行なわれている「新選組フェ
スタ」を見学しました。現代ゾーンと幕末ゾーンのか
らくり屋敷と2ヶ所あり、
現代ゾーンにはテレビで放送
されている新選組の出演俳優のサインや写真、小道具
等が展示されていて、皆さん興味津々の様子でした。
からくり屋敷では役者が立回りを見せ、大きな音や声
に驚かされる場面もありました。からくり屋敷は刺激
に満ち、十分楽しめたようでした。からくり屋敷の外
には記念撮影用の新選組の羽織りが用意されていて、
交代で記念撮影をしました。利用者も家族の皆さんも
気分はすっかり近藤勇?はたまた沖田総司?その後は
ゆっくりと園内を散策して、コスモスやバラを鑑賞し
ました。バラはとても綺麗で、赤や白、黄色のと色と
りどりで、その中でも真紅のバラは一際目を惹かれ、
利用者も保護者の方々も色や香りにうっとり。是非皆
さんも神代植物公園へ足を運んでみませんか?
(渋谷 圭子)
の前まで行って心の赴くままに踊りました。13時35
分から15時すぎまであっという間の楽しいひと時で
駒大高校コンサート
した。感謝の気持を込めて花束を贈り、アンコールを
台風を吹きとばしたコンサート
お願いすると、再び演奏です。最後に箱に書かれた文
ダンス!ダンス!ダンス!
字がくるくると回転する演出は見事でした。
高校生の皆さんは片づけの後、島田紹介ビデオを見
10月2日(土)
、晴天の下、毎年来て下さっている駒 てから各病棟の見学。病棟でも利用者さんの大歓迎に
澤大学高校の吹奏楽部の演奏を楽しみました。今年の 笑顔いっぱいの高校生でした。
会場は厚生棟前の駐車場です。10月にしては少々暑く、 9月23日に駒澤大学高校吹奏楽部の皆さんはコンク
病棟の皆さんには日差しをさえぎる工夫をして参加 ールで金賞をとり、全国大会に出場が決まったそうで
してもらいました。高校生の皆さんは総勢106名の参 す。暑い日差しの中でしたが、雨にならず演奏を楽し
加でした。
めたことに感謝しました。
(小川 洋子)
曲目は「星条旗よ永遠なれ」、キューバダンスのサ
ルサ「マンボ・イン」
、
「セント・トーマス」はカリブ
海の美しい風をイメージして作られた曲、「カーペン
ターズ・メドレー」。そして楽器紹介コーナーは部員
の皆さんの工夫がいっぱいでした。「ディズニー・メ
ドレー」
「ミッキーマウス・マーチ」
「小さな世界」で
は皆が知っている曲が続くので、体がむずむずしてき
ました。6病棟の野田さんが「ミッキーマウス・マー
チ」の指揮をして下さり、体のむずむずが我慢できな
くなる頃、サンバのリズムの「恋のカーニバル」が始
まりました。5・6病棟の利用者さんをはじめ多くの
方々が、吹奏楽の演奏をしている高校生の皆さんの目
VFのはなし(Ⅱ)
VFのはなし(Ⅱ)
VF検査症例紹介
VF検査症例紹介
Bさんは、誤嚥によると思われる肺炎の既往がある55
歳。自食が可能で後期食を食べていましたが、昨年から
の体調悪化以来、中期食になりました。体調が安定して
きたので、今回は食形態の検討を目的にVF検査を行な
いました。その結果、後期食では口腔内での処理が十分
にできず、誤嚥の危険性が高いことが分かり、今後も中
期食を継続していくことになりました。また、食事とト
ロミのついた飲み物を交互に摂取することで、咽頭部に
貯まる食物がきれいになることが明らかになり、現在、
病棟では検査結果に基づいた食事介助を行なっています。
Cさんは、一昨年から原因不明の発熱が数回あり、誤
嚥の可能性が疑われる42歳の男性。覚醒レベルが不安定
で、特に昼食時は低く、時間の経過とともにむせたり食
物を口に貯め込んで、なかなか嚥下しなくなります。VF
検査では誤嚥の有無と、現在食べている食形態と食事時
の姿勢(体幹角度)の適正を確認しました。その結果、
食物形態はペースト食、姿勢は体幹角度が0度(寝た状
態)で、枕で頭を起こし、体のねじれを直すため右側に
体交枕を敷くと誤嚥しにくいことが分かりました。また、
咽頭の喉頭蓋谷(こうとうがいこく)と梨状窩(りじょ
うか)というところに貯まった食物で誤嚥下することが
あるので、その食物の除去方法としてうなずき嚥下(頭
部を少し起こしてうなずかせる方法)は有効であること、
口唇閉鎖の介助と吸気時に誤嚥しやすいので、ひと呼吸
待ってから次の一口を摂取させると安全であることも
分かりました。
紹介した2例は、障害や年齢、経過も違いますが、い
ずれもVF検査で食事をより安全に摂取できる方法が分
かりました。VFを誤嚥発見の検査と考えるのではなく、
その後の取り組みを見出すための検査として使ってい
くことが利用者にとって意味があることが分かりまし
た。
(言語聴覚科 稲葉陽子/鮎澤浩一)
お
知
ら
せ
コ
ー
ナ
ー
☆第15回療育集談会☆
〇日 時:11月15日(月)
13時~16時頃
〇場 所:厚生棟研修室
〇演 題:12題
◆島田療育センター後援会バザー◆
〇日 時:11月27日(土)
10時~15時
〇場 所:厚生棟/駐車場など
〇販売品:衣類、陶器、各種食品、洗剤、石鹸…
【総合防災訓練】
自治会の応援に感謝
爽やかな秋晴れの下、総合防災訓練開始30分前、自治
連合(山王下・中組・下落合・唐木田・青木葉、全700
世帯)のボランティアの方が35名も到着。早速、安藤OT
科長の指導で、車椅子の操作や利用者を床から抱き上げ
る訓練が行なわれました。14時、防災訓練開始!1、2、
5の各病棟に駆けつけ、避難誘導。練習のかいあってス
ムーズに実施でき、無事終了しました。続いて起震車と
煙ハウスの体験、講評となりました。印象に残ったこと
を幾つか紹介します。
先日の宮城県を襲った大型の地震で怪我をした方は、
700名以上で、その殆どは転倒によるもの。自身が転ぶ、
倒れた家具につまずくことが大半だそうで、きちんと予
防していた方に怪我はなかったそうです。家具の転倒防
止が運命を左右する重要なことのようです。
もう一つ。被害が広範囲の場合、自分の家は被害がな
いという印に、白いタオルを玄関にかけておくと消防の
確認作業の手間が省けて、より多くの家を回ることがで
きるのだそうです。
今回は人員の少ない時間帯を想定した訓練でしたが、
地域の方々のご協力が欠かせないことを再認識した訓
練でした。昨年よりも多くの自治会の方々の参加は心強
い限りで、感謝申し上げます。
(森久保真由美)
療育研究大会に参加して
10月7、8日に山口市で開かれた第15回重症児施設療
育研究大会に参加しました。参加者は400人以上で、一
般演題101題と江草安彦先生(日本重症児福祉協会理事
長)による「重症児療育の過去と未来」というテーマの
特別講演が行なわれました。
一般演題では、日常の取り組みの紹介をはじめ、職員
の意識調査、パソコンを用いた個別支援マニュアルの開
発等、利用者に対する療育の工夫のみならず、重症児施
設としての在り方を模索した研究も見られました。中で
も、歯磨きを口腔ケアのためだけではなく、スキンシッ
プの手段として行動障害の援助のために用いた研究や
利用者の医療や活動についての情報をパソコンに入力
すれば、院内LANで閲覧でき、また、過去のデーターと
比較できるというソフトの紹介が印象に残りました。島
田療育センターからは、1病棟の池上さんとSTの辰巳さ
んが病棟での摂食訓練と調査の結果を、
ST科からは間宮
さんが緊急時に利用可能な食品について、どちらも堂々
と発表し、質問にも的確に答えていました。
特別演題では、重症児施設が現在に至る迄の経緯と支
援費や三位一体改革など現在直面している問題につい
ての説明がありました。重症児施設ができた意味を再考
し、入所、通所、在宅等のサービスの形態を超えて、療
育内容や経済的な側面に「国民的共感」が得られるかど
うかが今後は重要であると仰っていて、身の引き締まる
思いがしました。
(赤荻芙美子)
kkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkk
(就学相談)や学校で受けられる特殊教育、特別支援教
育制度の展望や進学先を選ぶ上で大切にして欲しいこ
と等が話されました。保護者からは、自分の子どもの障
害像、就学に至るまでの経過、就学時の進路、就学後の
就学を控えたSTの外来利用者とその保護者は、
就学の 様子と今の状況、今後の課題等の体験談が報告されまし
ための情報をどこで得られるのか、どこの学校に行った た。
らいいのか考える上での情報が少ないまま、その不安を
細かな注文も寄せられましたが、参加して良かったと
担当STにもらしていたことがきっかけとなり、
この会が 全員が感じ、継続してもっと掘り下げた情報交換に期待
開催されることになりました。今回は3回目で、母親指 する声が多く聞かれました。
導の一環として、対象をOT、ST合同集団指導利用児(年
地域在住の障害児者への身近なサービスとして、更に
長)に加え、個別指導の利用児の保護者も含めました。 ニーズに沿ったサポートが必要であること、そして、そ
9月1日(水)、1時30分から2時間、3階研修室に26 れは地域のサポートセンターとして島田療育センター
名(集団指導14名、個別指導12名)に加え、八王子市か が力を入れねばならないことの一つであると再認識し
ら教育相談指導主事1名と保護者1名、多摩市から教育 た会でした。このような取り組みが一つの科で終わるの
委員会指導主事1名、教育センター相談員1名、保護者1 ではなく、組織としてどう位置づけ、システムとしてど
名、稲城市から保護者1名が参加しました。
う作っていくか今後の島田療育センターの大切な課題
武内STの司会で、教育関係者3名から就学時の手続き だと思われます。
(編集委員会)
就学に向けての
情報交換会を開催
災 害 時 炊 き 出 し
訓 練 を 実 施
9月21日(火)
、災害時の対応の一つとして、炊き出し
訓練が厚生棟の駐車場近辺で行なわれました。栄養科ス
タッフの用意した竃に火がつけられ、お湯がわかされま
した。備蓄されている缶詰(鮭ごはん)にお湯が入れら
れ、後期食から完了食を食べている人達に適当なものが
どれなのかを探すために、お湯の量が違う3種類が作ら
れ、味見しました。
11月行事予定
(○数字は病棟名)
ちょっとひと息
そろそろ冬支度。長い間眠らせておいた冬物の衣類
達。せっかくクリーニングに出してしまっておいたの
に、虫食いにやられてしまった(泣く)なんて事あり
ませんか?現代の住環境は虫達にとっても快適な環
境のようです。特に、羊毛、カシミヤ、絹、皮革製品
が大好物とか。そして、冬には最高のレザーのコート
やジャケットは、雨の日には要注意です。原皮からの
ナメシという加工工程で引っ張りながら均一に伸ば
して仕上げるため、雨や水に濡れると、元に戻って縮
んでしまうのだそうです。お気に入りの衣類に泣きを
見ないように要チェックです!防虫剤だけに頼らず、
室温や通気性に気をつけて、暗い所や狭いケースの中
から出してあげましょう。たまには衣類達にも「ちょ
っとひと息」です。
(三野江津子)
1日(月)社会見学:コンサート(⑤)
3日(水)社会見学:多摩センター(⑤)
4日(木)小 遠 足:薬師池公園+町田リス園(⑤)
5日(金)小 遠 足:こどもの国(⑥)
9日(火)小 遠 足:ジブリ美術館(②)
10日(水)ドライブ:町田リス園(⑤)
11日(木)小 遠 足:多摩動物公園(①)
13日(土)誕 生 会
15日(月)療育集談会
16日(火)ドライブ:わんにゃんワールド(①)
18日(木)社会見学:ほっとステーション(印刷)
19日(金)ドライブ:南大沢(⑦)
25日(木)ドライブ:町田リス園(③)
26日(金)ドライブ:南大沢周辺(②)
29日(月)ドライブ:聖蹟桜ケ丘(⑥)
30日(火)小 遠 足:サンリオピューロランド(③)
入 退 所
(9月1日~30日)
◇支 援 費
◇緊急一時
◇医療緊急
入所 9名
入所 16名
入所 2名
退所 8名
退所 16名
退所 1名
発行者:社会福祉法人日本心身障害児協会
島田療育センター
住 所:東京都多摩市中沢1-31-1
TEL:042(374)2071(代表)
ホームページ:http://www.shimada-ryoiku.or,jp
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